肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
ISSN-L : 0451-4203
17 巻, 5 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 岡 富子, 水田 實
    1976 年17 巻5 号 p. 327-334
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    BSPよりもICGが著明に血中に停滞する肝炎患者群と家族性ICG停滞者群とについてin vitroで血清蛋白へのICG結合について検索した.
    肝炎患者ではSephadex G-200分画によるI分画蛋白(19S)のICG結合がICG試験の高度停滞に明らかに関与し,家族性ICG異常停滞者では,III分画蛋白(4S)のICG結合が関与していることが認められた.従って,両群のICG異常の成りたちが異っていることが示唆された.
  • 第1報 肝硬変59例のProspective study
    小幡 裕, 田宮 誠, 林 直諒, 久満 董樹, 本池 洋二, 奈良 成子, 竹本 忠良, 高崎 健, 武藤 晴臣, 天羽 達郎, 鈴木 茂 ...
    1976 年17 巻5 号 p. 335-347
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝硬変にヘパトーマ発生は高率に認められ,ことに肝炎を経ての進展が重要視されてきている.今回はB型肝炎ウィルス(HBV)の関与を検索するため,肝硬変59例のprospective studyを行なった.
    1973年4月から1975年8月までの期間に,HBs抗原陽性(16例),antiHBs陽性(10例),両者陰性(33例)の3群の肝硬変を対象とし,血中AFP値をRIA法により経時的に追跡した.これらのうち抗原陽性群の4例にAFP漸増,および腹腔動脈撮影法によりヘパトーマ発生が認められ,発生率に他の2群と推計学的有意差が得られた.発生状況は単発および多発性各2例で,うち各1例に外科的切除を行ない得て,血管造影に一致して,長径2.0cm以下のEdmondson II型の組織像を示すヘパトーマが確認され,臨床的にも早期診断的意義が認められた.
    4例ともにヘパトーマ発生前に血清中あるいは生検肝組織内にHBs抗原が証明され,ヘパトーマ発生とHBVないしはHBs抗原との関係が,極めて密接であることが示唆された.
  • 藤山 重俊
    1976 年17 巻5 号 p. 348-360
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原発性肝癌患者の血清補体価(CH50値)が高値をきたす傾向にあることを確認し,その臨床的意義について検討した.原発性肝細胞癌のうち肝硬変合併例のCH50値は正常範囲ないしやや高値を示すものが多く,その平均値は肝硬変症のそれの2倍強の比較的高値を示し,肝硬変非合併例では全例が健常人に比し有意の高値を示した.Cholangioma, Hepatoblastomaでも正常ないし高値をみた.肝細胞癌ではCH50値とAFP値との間に明らかな相関を認めなかったが,経時的観察例での補体系の変動はAFPの動態と対比して癌腫の増殖と密に関連し,比較的早期から次第に高値を呈してくる傾向にあり,腫瘍の増殖ないしそれによる組織破壊等による補体産生の亢進が示唆された.また,組織学的に分化度が高い原発性肝癌ではAFP産生は低いがCH50値は高値をみることが多く,このようなtypeの原発性肝癌の診断にはとくに有用で診断学的にも意義があり,早期診断への手がかりとなる可能性も示された.
  • 佐久間 光史, 前田 裕, 木内 達弥, 大武 八郎, 眞弓 忠, 奥田 邦雄
    1976 年17 巻5 号 p. 361-365
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    国鉄職員における肝疾患死亡は1964年以来10年間に互り全職員の死因中第5位を保持し続けており,肝がんを除いても1973年には全死亡の7.6%を占めて,保健管理上も無視できない疾患である.慢性肝疾患の発生にも重要な因子として関係するとみられているHBs抗原の頻度ならびに一般肝機能検査との関連性などについて調査し,次の結果を得た.(1) 1973年東京および周辺地域職員2,985名(40~50歳)を検べ,HBs抗原陽性率1.9%,抗体陽性率16.8%の成績を得た.(2) これら被検者では,HBs抗原陽性者でも日常の一般肝機能検査法で異常値を示す頻度はかなり低率で,かつ抗体陽性者,抗原抗体陰性者との間で比較してみても,一般肝機能検査異常頻度に明かな差異が認められなかった。HBs抗原陽性者と肝疾患との関連については,同一対象について長期継続観察がさらに必要である.
  • 特に低カロリー食試験と色素代謝について
    大久保 秀樹, 中島 征男, 武者 広隆, 小藤田 和郎, 奥田 邦雄
    1976 年17 巻5 号 p. 366-371
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    BSP再上昇の認められないDubin-Johnson症候群の1例に低カロリー食試験を実施し,その結果,直接型を主とする総ビリルビン値の100%に及ぶ増加及びKICG値の著明な改善と共にBSPの再上昇が認められた.低カロリー食試験によりBSP再上昇が惹起された事実は,低カロリー食の色素代謝に及ぼす影響のみならず,BSP再上昇機転解明の点からも興味がもたれる,すなわち,低カロリー食によりDubin-Johnson症候群の本態と想定されている抱合後の細胆管への移送過程の障害がより強められ,その結果,BSPの逆流が惹起されたものであろう.またこれとICGの肝細胞での摂取増加と考えあわせるとanionic dye (BSP, ICG,ビリルビン等)の肝細胞での摂取・排泄は相互にある程度独立したStepであり,さらに各anionic dyeのSelectivityが加わるという概念が支持される.
  • 佐藤 太一郎, 七野 滋彦, 早川 直和, 船橋 重喜, 宮本 修, 伴 佳之, 佐橋 正文, 家田 浩男, 二村 雄次, 宮田 金泰
    1976 年17 巻5 号 p. 372-376
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    44歳,女.急性肝不全の為,肝性昏睡第3度に陥った.これに対し,交換血漿法を行って救命することが出来た.方法は400ml宛採血し,冷凍血液製造用のパックの中で5%果糖液を用いて洗滌し,等電点を利用して血球を沈降させることを反覆し,最後に上清を棄てて冷凍(新鮮)血漿を加えた患者血球を輸注した.術後47日目の肝生検で肝実質の損傷は軽微であった.
    此の方法は多量の新鮮血を必要とせず,患者は他人の血漿を輸注されるのみである.また全行程が閉鎖循環回路の為に血液が汚染されず,担当する医師及び介助者に感染の危険がない利点を有す.
  • 前田 裕伸, 長山 正四郎, 藤田 謦士, 稲垣 威彦, 佐々木 博, 市田 文弘, 吉田 奎介
    1976 年17 巻5 号 p. 377-386
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    3年半前に食道静脈瘤,肝脾腫,血清Al-Paseの軽度上昇を指摘されたことのある60歳の女性が突然の上部消化管出血を初発症状として発症し,食道離断術と脾切除術(輸血4,500ml)をうけた.その際皮膚掻痒感,黄疸,黄色腫などの臨床症状を欠くが,Al-PaseとIgMの上昇があり,抗糸粒体抗体が強陽性に検出され,肝臓の試験切除標本はchronic non-suppurative destructive cho1angitis (Rubinら)の組織像を示したため,presymptomaticあるいはasymptomatic Primary biliary cirrhosisと診断された.術後食思不振,全身倦怠感,血清Transaminaseの急上昇とともに黄疸をきたし,HBsAg, anti-HBcいずれも陽性化し,肝針生検でも著明な小葉中心性胆汁うっ滞を伴なう急性ウイルス肝炎の組織像を合併したが,約3カ月後には治癒した.早期のPrimary biliary cirrhosisにたいして97日間azathioprineを投与し,血清生化学的,免疫学的,病理組織学的検討を加えたが,本療法による有意な改善は認められなかった.
  • 田中 智之, 会田 美耶子, 阪本 晴彦, 木本 渺夫, 中谷 俊生, 小田 冨雄, 小池 通夫, 広田 真知子, 児玉 貞介, 峰 暉夫, ...
    1976 年17 巻5 号 p. 387
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 長山 正四郎, 本多 紀元, 上遠野 淳, 石原 清, 市田 文弘, 小島 健一
    1976 年17 巻5 号 p. 388
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 古賀 俊逸, 山本 匡介, 井林 博
    1976 年17 巻5 号 p. 389
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 牧野 勲, 橋本 博介, 田城 明子, 中川 昌一
    1976 年17 巻5 号 p. 390
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1976 年17 巻5 号 p. 391-414
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top