肝臓
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17 巻, 8 号
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  • 辻井 正, 樋口 勝, 森田 倫史, 松井 勉, 田村 雅宥, 慰斗 秀興, 西村 義明, 松山 義則, 藤本 隆由, 松岡 洋一
    1976 年17 巻8 号 p. 571-579
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    CDCA投与ラットの肝障害出現には性差があり,雌の変化は雄よりも明らかに強い.著者らは,このような性差出現の機序をうかがう目的で,雌雄ラットに1日200mgのCDCAを8週間経口投与し,門脈血,胆汁中の胆汁酸構成ならびに血漿,肝の脂質変動を検討した.胆汁酸構成では,門脈血,胆汁ともLCAには性差はないが,CDCAは雌が雄よりも著明に高値な示し,門脈血で1.8倍,胆汁中で数倍に達した.かかる性差は,胆汁酸の肝における6β-hydroxyl-ase systemの差に起因するものであり,雌は雄に比して胆汁酸肝毒性に対する防禦機構が劣っていることを示している.脂質代謝面については,雄ではCDCAを投与しても目立った変動はないが,雌では肝コレステロールは増加し,中性脂肪の肝での増加,血漿での減少がみられた.このことは,雌ではCDCAのコレステロール合成段階に対する抑制効果が少なく,また肝中性脂肪の血中への転送が障害されたことを示している.
  • 志賀 淳治, 加藤 綾子, 森 亘
    1976 年17 巻8 号 p. 580-588
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    家兎を用い,虫として総胆管よりE. coli Endotoxinを注入する方法なもって準備注射とし,24時間後に惹起注射として耳静脈より再びEndotoxinを注入した結果,肝臓を主座とするShwartzman反応を成立させることが出来た.その所見として,肝臓には出血を伴う広汎かつ高度の壊死を認めた.このような壊死はEndotoxin 1回のみ注入の後にみられる肝臓の組織変化とはその性状,範囲において明らかに異なるもので,ヒトの劇症肝炎に類似の病理組織像を呈した.また以上の反応を反復,遷延させると,壊死部の線維化が進行し,一部では肝硬変への移行をも示唆する所見がえられた.ヒトにおける急激な肝壊死をきたす疾患の病因を考える時,その一要因としてShwartzman反応の関与を考慮に入れることは治療の上からもきわめて意義のあることと考える.
  • とくにR型,D-J症候群の遺伝形式ならびに両者の部落内(および近親者間)における混在について
    滝上 正, 岡田 周子, 浪久 利彦, 南部 勝司, 鳴戸 弘, 清水 純孝
    1976 年17 巻8 号 p. 589-598
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    著者らは第1報で,Rotor型の1例を報告し,当症例の出身地たる沖縄県K島T部落には体質性の直接型過ビリルビン血症が,濃厚な遺伝負荷を伴って多発していることを述べた・その後,主にICG試験,一部にはBSP試験,肝生検を併用して,当部落には7名のR型,5名のDubin-Johnson症候群を確認した.疑わしい例,未検例を含め,当部落の体質性黄疸患者数は,計約20名と推定される.黄疸患者の発生は,特定の4家系に限定されている.3家系では,いずれか1つの型の黄疸が発生しているが,両型黄疸の二家系が合流している特定の一家系では,ICG試験から判断する限り,父および娘の黄疸はD-J症候群,息子の黄疸はR型に属するものと判定された.当部落で多発している体質性過ビリルビン血症の遺伝形式は,両型ともに,常染色体性不完全優性遺伝と推定される.
  • 西邨 啓吾
    1976 年17 巻8 号 p. 599-608
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    各種肝疾患患者の肝特異抗原(Lpfr II)および精製HBs抗原に対する細胞性免疫について検討した.肝特異抗原(倉田らの方法)と精製HBs抗原を添加抗原としてSobφrgらの方法で,各種肝疾患49例を対象に,白血球遊走試験(LMT)を行なった.LPfr II添加時のLMT陽性率は慢性肝疾患で41%であり,慢性化の程度にしたがって高くなる傾向を認め,血清HBs抗原陽性例の方が各疾患のなかではより高率であった.急性肝炎,HBs抗原carrierは全例陰性であった.HBs抗原添加時のLMT陽性率は慢性肝疾患で36%であり,かならずしも慢性化の程度にしたがって高率になるとは言えなかった.肝特異抗原添加時のLMT陽性例中,何らかの形でHBs抗原と関連していると考えられるものが81%をしめた.以上の成績より両抗原は細胞性免疫の形で肝疾患とくに慢性肝病変と関連を有していると推測された.また肝特異抗原をアフィニテークロマトグラフィーを用い単離することができたのであわせて報告した.
  • 第I報:方法と診断的意義について
    鈴木 光二, 中嶋 征男, 武者 広隆, 大久保 秀樹, 高圓 博文, 河野 邦彦, 高安 賢一, 小藤田 和郎, 奥田 邦雄, 山崎 武
    1976 年17 巻8 号 p. 609-617
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    要旨:肝硬変患者を主とする肝疾患々者13例に経皮経肝的門脈造影を施行した.長さ27cmの穿刺針に外径1.35mm,内径0.94mmのカテーテルを被せ右腋窩中線上第7又は第8肋間より右門脈枝を穿刺した.穿刺針を抜去後カテーテルを徐々に引き抜き,カテーテル先端が門脈枝内にあることを確認後ガイドワイヤーを挿入しガイドワイヤーとともにカテーテルを門脈本幹,脾静脈等へすすめた.採血や圧測定後門脈造影を行った.13例中10例に本方法で成功した.術中術後な通じて大きな合併症を認めなかった.肝内門脈枝の7~8分枝まで明瞭に造影され,副血行路の存在も明瞭に造影され得る.更に超選択的にも造影し得るので副血行路に対する治療も可能となる.本方法はくり返して行うことが出来るのみならず危険も少なく,手技も容易で内科的に行い得るので今後の門脈圧亢進症の検査法として有用と考える.
  • 中島 正男, 西村 重敬, 熊田 博光
    1976 年17 巻8 号 p. 618-623
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    HBs抗原陽性の血液を大量に扱う研究室内で感染したと考えられる,興味ある急性B型肝炎の経過につき報告する.症例は25歳の男性で血中HBs抗原の陽転が定期検査で発見され,この時点で肝機能検査には全く異常が認められなかったが入院して経過観察中,典型的な肝炎症状と肝機能異常がみられた.S-GPTの動きを中心にHBs抗原,HBc抗体,e抗原の出現様式 をみるとHBs抗原ははS-GPTに約10日先立つてpeakを作り,正常化も約10日先行した.S-GPT の異常は約40日間持続した.e抗原はHBs抗原のpeakを中心として12日間陽性であり,HBc抗体はHBs抗原が陰転化する約10日前から検出され,比較的低いtiterが持続している.DNApolymeraseは,全経過中に検出されなかったが一過性の出現は否定出来ない.肝炎の極期と回復期に行った肝生検のオルセイン染色標本でHBs抗原は主として肝細胞胞体内に認められ,分布は小葉辺縁部に多く,単細胞性であった.
  • 低血糖発現機構に関する検討
    草地 省〓, 植田 昌敏, 武田 和久, 岡崎 悟, 兼重 順次, 前田 幸夫, 岡田 武志, 湯本 泰弘, 窪田 政寛, 辻 孝夫, 遠藤 ...
    1976 年17 巻8 号 p. 624-631
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    低血糖発作を伴った原発性肝癌2例を経験し,その原因について糖代謝および肝癌組織の酵素活性の面から検討を加えた、第1例は,60歳男,約15年前輸血後肝炎の既往があり,肝硬変を伴う肝癌として入院,1カ月で死亡した.第2例は,61歳男,約11年前より肝硬変症の診断のもと定期的な検診を受けていたが,1年以内に急速な肝腫瘤の出現,増大を認めて死亡した.両例とも低血糖発作は末期に至って発生し,剖検時肝の大部分は癌組織により占められており,膵ラ氏島の過形成は認められなかった.第1例では,癌および肝組織中にインスリン様活性は認められなかった.第2例では,糖負荷に対してインスリンは低反応を示し,グルカゴン投与に対しても血糖の上昇はみられなかった.また本例では低血糖時血中lactateの増加がみられ,死亡直後に採取した癌組織中のglucose-6-phosphatase活性は著明に低下していた.
    これら2例における低血糖発作の機序としては,急速な腫瘍の増大に伴う糖利用と糖生成のバランスがくずれたためと推測された.
  • 古田 精市, 小田 正幸, 長田 敦夫, 清沢 研道, 小松 敬直, 山村 伸吉, 赤羽 賢浩, 真弓 忠
    1976 年17 巻8 号 p. 632
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 森実 敏夫, 渡辺 哲, 土本 寛二, 亀谷 麒与隆, 土屋 雅春
    1976 年17 巻8 号 p. 633
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 特に肝ミクロゾームの関与について
    山田 尚, 溝口 靖紘, 丸毛 俊明, 川合 弘毅, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 大谷 周造, 森沢 成司
    1976 年17 巻8 号 p. 634
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 清沢 研道, 古田 精市, 小田 正幸, 津田 文男, 赤羽 賢浩, 真弓 忠
    1976 年17 巻8 号 p. 635
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1976 年17 巻8 号 p. 636-649
    発行日: 1976/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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