肝臓
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18 巻 , 3 号
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  • 山田 昇司, 市田 文弘, 佐々木 博
    1977 年 18 巻 3 号 p. 147-157
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    急性ウイルス肝炎および慢性肝炎と診断した症例から得られた肝生検材料406個を検索し,形態学的に小葉間胆管の異常所見をみとめた34症例を対象として臨床病理学的検討を加えた.対象34例のうち男性は25例(73.5%),女性9例(26.5%)であり,発症の緩慢なものが半数以上をしめ,黄疸をみとめた症例は約1/3であった.肝機能検査成績の多くは対象群と比較して有意の差はみとめなかったが,膠質反応の異常は小葉間胆管異常群に多い傾向があり,γ-グロブリンは有意の差をもって小葉間胆管の異常群で高値を示した.免疫グロブリンではPBCにみられるほどのIgMの高値を示した例はなく,また抗核抗体,抗平滑筋抗体はそれぞれ検索しえた13例中1例に隣性であった.しかし抗糸粒体抗体は検索しえた14例ではすべて陰性であった.RA因子は20例中10例に陽性で,HBs抗原は急性肝炎の15例中4例,慢性肝炎の11例中1例に陽性であった.
  • 徳山 勝之, 長島 秀夫, 小坂 淳夫
    1977 年 18 巻 3 号 p. 158-168
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    B型肝炎におけるHBs抗体の臨床的意義を知る目的で,受身赤血球凝集反応を用いて1,648検体の血清について組織学的に確定診断を得た計211症例を検討した.その結果,HBs抗体は32.7%に認められ,重症型ないしは広範囲壊死の症例により多く,また慢性肝炎では非活動型より活動型にHBs抗体をより多く検出した.輸血歴,黄疸歴のある症例では既往歴のない症例より高いHBs抗体検出頻度を得た.HBs抗体の消長は急性肝炎では極期後半から回復期に出現する例が多く,また慢性肝炎では,一般に再燃時後半から直後に急性肝炎の場合と同様に出現を認め,その予後は比較的良好であった.慢性肝炎に対するcorticosteroid療法では,corticosteroidを離脱するとHBs抗原が陰性化する例が多かった.以上から,HBs抗体はHBウイルスの中和抗体と考えられ,それを検出することはB型肝炎の予後を知る上で,一つのよい示標となると考えられた.
  • 亀田 正二, 杉本 立甫, 鈴木 邦彦, 西邨 啓吾, 加登 康洋, 小林 健一, 服部 信, 中谷 泰康, 高瀬 修二郎, 高田 昭, 武 ...
    1977 年 18 巻 3 号 p. 169-174
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝臓で産生されるrapid turnover serum proteinの測定が急性肝炎の予後の早期鑑別に有用か否かを明らかにするために,発症早期にノルモテスト,prealbumin,α2-HS-glycoproteinを同時に測定して比較検討した.成績:(1)ノルモテストおよびα2-HS-glycoproteinは亜急性肝炎の生存例と死亡例で著しい差がみとめられ,両者の早期鑑別に有用である.(2)ノルモテストおよびα2-HS-glycoproteinは急性肝炎においても巣状ないし限局性程度の肝細胞壊死の比較的小さな例と帯状ないし亜広汎性壊死程度の大きな例との鑑別に有用である.(3)prealbumin値は重なりが多く,早期鑑別診断には有用でないが臨床経過と平行して変動する.以上より,これらrapid turnover serum proteinの定量は急性肝炎の予後の早期鑑別に極めて有用な検査法であり,積極的な治療の早期開始に有力な手がかりがえられると考えられた.
  • 井沢 邦英
    1977 年 18 巻 3 号 p. 175-185
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    家兎正常肝および四塩化炭素硬変肝の各肝葉にVX2癌細胞を移植し,種々の時期に80%領域に流入する門脈枝結紮を行なった.そして結紮葉と非結紮葉における腫瘍の増殖度を比較観察し,腫瘍増殖に及ぼす結紮葉の萎縮並びに非結紮葉の再生の影響を検討した.肝再生が進行中または完成された肝葉に癌を移植すると腫瘍増殖は抑制されるが,これに反し担癌肝葉に肝再生がもたらされると,腫瘍増殖は促進される.一方担癌肝葉において門脈枝結紮を行なって肝萎縮を促進さ健ると腫瘍は退縮せず,むしろ軽度の増殖促進傾向を示した.この増殖促進は血管造影所見より,肝動脈血行の増大が関与したと推定される.硬変肝では正常肝に比し腫瘍増殖は明らかに抑制される.硬変肝担癌肝葉に門脈枝結紮を行なっても腫瘍増殖への影響は正常肝群に比し軽微である.
  • 南部 勝司, 飯島 敏彦, 田村 公平, 飯島 克己, 浪久 利彦
    1977 年 18 巻 3 号 p. 186-195
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    びまん性肝疾患162例について,198Auコロイドシンチグラムの計測値とICG試験成績との関係を検討した.R(右径),R-L(右径と左径の差)およびS(面積)は,主としてICG肝摂取因子の障害の程度に比例して減少し,特に,ICG血漿消失率(KICG)0.05以下の肝硬変症ではRとSの減少が有意であった.一方,L径(左径)は,血中への逆流率や胆汁への排泄率に比例して増大する傾向を示した.脾像出現例と非出現例の間には,肝シンチグラムの計測値にも,ICG値にも,ほとんど有意差がなかったが,脾像出現率は,KICG,15分血中停滞率(R15ICG),肝摂取率(aICG)および198Auコロイド脾集積度と相関を示した.また,肝硬変症でM径(脾長径)は,KICG, aICGの低下やR15ICGの増加に伴って増大した.以上の結果から,肝シンチグラムにおける脾像出現機序について考察した.
  • 小畠 正夫, 小島 峯雄, 足立 信幸, 天野 和雄, 亀谷 正明, 川出 靖彦, 宇土 一道, 清水 勝, 高橋 善弥太
    1977 年 18 巻 3 号 p. 196-201
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    HBs抗原持続陽性の夫から感染し,結婚後3カ月で発症したと思われる劇症肝炎の1例を経験したので報告する.症例は23歳,女性.黄疸,輸血,アルコール常用等の既往はなく,家族にも黄疸および肝疾患は認めない.発症前3カ月に結婚.昭和51年1月13日,感冒様症状出現.18日より黄疸,意識障害をきたし,19日当科入院.HBs Ag陽性.入院後4日目に死亡.剖検にて広範な肝細胞壊死と出血を認めた.ところで,夫はHBs Ag陽性の肝硬変として入院加療を受けたことがあり,e抗原も陽性だったため家族調査を施行したところ,母親および検索し得た同胞はすべてHBs Ag陽性で母親にはe抗原も証明した.以上より夫から妻(症例)への水平感染が推定される劇症肝炎の1例と考えた.
  • 北村 収, 蘆原 司, 竹岡 成, 香川 恵造, 奥田 健治, 高橋 示人, 滝野 辰郎, 増田 正典
    1977 年 18 巻 3 号 p. 202
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 田城 明子, 橋本 博介, 田尻 久男, 宮田 敏夫, 山口 彰, 篠崎 堅次郎, 牧野 勲, 中川 昌一, 吉沢 逸雄
    1977 年 18 巻 3 号 p. 203
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 小笠原 孟史, 滝野 辰郎, 岡上 武, 勝馬 芳徳, 香川 恵造, 増田 正典, 服部 隆則
    1977 年 18 巻 3 号 p. 204
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 足立 幸彦, 桑原 一郎, 山本 俊夫, 高橋 芳郎
    1977 年 18 巻 3 号 p. 205
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 藤沢 洌, 山内 真義, 川瀬 治通, 木村 和夫, 亀田 治男, 北村 豊宏
    1977 年 18 巻 3 号 p. 206
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1977 年 18 巻 3 号 p. 207-229
    発行日: 1977/03/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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