肝臓
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18 巻 , 4 号
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  • 藤井 信, 長島 秀夫, 小坂 淳夫
    1977 年 18 巻 4 号 p. 231-238
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝生検組織について肝ADH活性をpH 8.6とpH 10.0で測定,それぞれの活性と共にWartburgに従ってtypical及びatypical ADHにこついて検討し,同時にcellogel膜電気泳動により肝ADH isozymeを検討した.肝ADH活性は亜小葉壊死を伴う慢性肝炎,肝硬変では有意な低下,又,肝細胞癌では更に著明な低下を認めた.脂肪肝,アルコール性肝障害ではpH10.0で活性低下を認めた.Atypical ADHは対懇例には全く認められなかったが,肝疾患,特にalcohol多飲者には高率に認められた.次はこ,ADH isozymeについてみると,亜小葉壊死を伴う慢性肝炎,肝硬変ではband IIの減少する型とband IIIの減少する型を認めたが,アルロール性肝障害はband IIの減少する型で,いずれもatypical ADHを示し陰極側への易動度が増加した.又,肝細胞癌では胎幼児期のisozyme patternを承しADHも偏筒を示す酵素であることが示唆された.
  • 岡 富子
    1977 年 18 巻 4 号 p. 239-246
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    胆汁内へのBSP排泄増加作用のある薬剤,ならびに,その薬剤の連用によってBSP試験の改善されるものについて,肝細胞内のY蛋白,Z蛋白への影響を検討した.Y蛋白はsod.phenobarbiturate, polyen phosphatidylcholineにより増加,liver hydrqlysateにより軽度増加の傾向,sod. salicylate, sod. dehydrocholate, sod. hippurateによっては不変であった.Z蛋白は上記の何れの薬剤によっても不変であった.prednisolone大量投与はYおよびZ蛋白の何れをも減少せしめた.なお,SDS-polyacrylamideゲル電気泳動によってY蛋白とZ蛋白を確認した.以上の実験から,薬剤によってY蛋白の著しく増mするものではBSPの排泄増加をY蛋白に帰するにとができるが,BSP排泄増加を毒たらす霞子は必ずしもY蛋白増加に限られないにとを知った.
  • 岡 富子
    1977 年 18 巻 4 号 p. 247-255
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラットのD-galactosamine(Gal)による黄疸の発生機序を解明することを試み,併せて,肝のビリルビン排泄機構上でのY蛋白の位置づけを行なった.
    Ga1投与により早期に血清ビリルビンの軽度の上昇(間接型優位)をみる.この際,肝小胞体のUDPGT活性には変化なく,肝のY,Z蛋白はともに減少するが,その減少は黄疸の発現よりも早期に始まっており,ビリルビン-H3の肝内摂取率の低下が黄疸の発現期と一致した.Ga1肝障害時には肝細胞膜が障害されるとの報告もあり,Gal黄疸の発生にはY蛋白の減少の関与も否定はできないが,むしろ,肝細胞膜の通過機構の障害が重大であると結論された.
    Galによる黄疸およびY蛋白の減少はphenobarbitalならびに3-methylcholanthrene前処置によって抑制された.
  • 安倍 弘彦, 前山 豊明, 谷川 久一
    1977 年 18 巻 4 号 p. 256-265
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Wistar系雄ラットにα-naphthylisothiocyanate(ANIT),およびtaurolithocholate(TLCA)を投与して,実験的肝内胆汁うっ滞症を作成した.phenobarbital(PB)の効果を見るために,これらの薬物の投与前5日間,ラット体重100g当り5 mgのPBを投与して,PBを投与しない群との間で比較してみた.
    ANITによる胆汁うっ滞の場合には,PBを投与したものでは2日目から胆汁量が増加し,血清ビリルビン値も低下する傾向にあり,BSPを負荷するとBSPの血中よりの消失が促進される.
    TLCAによる胆汁うっ滞の場合にはPBを投与した群では胆汁量,胆汁中ビリルビンともに増加の傾向にあり,血中ビリルビン値も対照群に比べて低く,さらに,BSP負荷の場合にはBSPの胆汁中への排泄が増加し,血中のclearanceも早い.
    このように,実験的肝内胆汁うっ滞症に対し,PBが有効に働くことがわかった.
  • 川崎 寛中, 有村 勝彦, 尾形 知文, 入佐 俊武, 平山 千里
    1977 年 18 巻 4 号 p. 266-273
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    慢性肝炎活動型24例に約1年間副腎皮質ホルモン療法を行い,非投与群20例と対比検討した.副腎皮質ホルモン投与群は早期より種々の生化学検査の改善が認められ,とくにγグロブリンの改善が著明であった.副腎皮質ホルモンはガラクトースおよびビリルビン代謝能を有意に改善させたが,トルブタマイド代謝能には影響を及ぼさなかった.肝組織像は門脈域の細胞浸潤,肝細胞変性,Kupffer細胞動員に改善を認めたが,肝線維化は不変であった.副腎皮質ホルモン投与中に発症した糖尿病,消化性潰瘍は軽症であった.以上の成績は副腎皮質ホルモンによる肝間葉系反応の抑制と肝実質細胞の機能亢進にもとづくことが示唆された.
  • 水野 嘉夫, 石井 裕正, 山本 実, 外山 圭助, 土屋 雅春
    1977 年 18 巻 4 号 p. 274-280
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝疾患時に血液学的異常を呈することは主として慢性肝炎,肝硬変症等に認められる所見として注目されている.さらに急性肝炎の際にも血液学的異常を伴うことが知られているが,真の原因は不明である.本稿において33歳女性で,急性肝炎時に楕円赤血球症を伴った溶血性貧血を呈し,その回復期に顆粒球減少症を示した稀な症例を報告し,急性肝炎時の血液学的変化,とくに溶血との関連について若干の文献的考察を加えた.
  • 佐々木 良美, 荒川 泰行, 勝原 徳道, 桑名 斉, 伊藤 新, 阿部 政直, 長谷 克, 安広 矩明, 神野 大乗, 西岡 伸也
    1977 年 18 巻 4 号 p. 281-287
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    本邦では経口避妊薬がまだ試用の段階である為,同剤による肝傷害の報告例は少ない.34歳の女性で,経口避妊薬Anovlarを膿用中,第1サイクルの終了間際に全身の皮膚掻痒と黄疸が出現した症例を経験した.患者は,反復性妊娠性黄疸の既往はなく,臨床検査成績では直接ビリルビン優位の著明な高ビリルビン癒症とアルカリフォスファターゼ活性値の軽度上昇を認めるも,トランスアミナーゼやその他の肝機能検査はほぼ正常範囲内で,急性肝内胆汁うっ滞症の病態を呈した.第42病日の肝生検では,小葉中心像の胆汁うっ滞,肝細胞とKupffer細胞内の胆汁色素沈着,毛細胆管の胆栓などが認められるが,しかし肝細砲壊死,炎症性反応,胆管増生,線維増生などの所見はみられない.光顕的には,他のステロイドホルモンの場合の肝傷害時にみられる所見に殆ど類似している.またAnovlarを添加抗原としたリンパ球幼若化試験は陰性で,同剤による直接的肝傷害性が推定された.
  • 滝野 辰郎, 小笠原 孟史, 河辺 泰徳, 北村 収, 岡上 武, 杉野 成, 奥野 忠雄, 高橋 示人, 増田 正典
    1977 年 18 巻 4 号 p. 288
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 原 建樹, 各務 伸一, 郷治 広達, 篠田 知生, 船山 瑛, 日下部 篤彦, 林 久男, 伊藤 庄三, 奥山 澄彦, 坂本 信夫, 服部 ...
    1977 年 18 巻 4 号 p. 289
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 奥野 府夫, 石井 裕正, 重田 洋介, 土屋 雅春, 吉武 泰敏, 河野 裕明
    1977 年 18 巻 4 号 p. 290
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 井戸 健一, 関 秀一, 山中 桓夫, 木村 健
    1977 年 18 巻 4 号 p. 291
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1977 年 18 巻 4 号 p. 292-300
    発行日: 1977/04/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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