肝臓
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18 巻 , 8 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 福本 陽平, 西岡 幹夫, 菅 大三, 岡 富子, 武波 俊彦, 西村 秀男, 竹本 忠良
    1977 年 18 巻 8 号 p. 521-531
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    血清蛋白亜分画のうちその20種類の蛋白質と血清蛋白分画を,各種肝疾患患者96例について同時に定量した.これらの成績について性・年齢別に正常値との比較を統計学的に分析し,種種の肝疾患における変動パターンを検索した.その結果,血清蛋白質は性・年齢別にその正常範囲がやや異なるため,正常値の決定ならびに疾患別の変動を観察するには,性・年齢差を考慮する必要がある.また,各種肝疾患には特徴的な変動パターンが認められ,血清蛋白亜分画の変動を知ることは肝疾患の診断上有用であった.肝実質障害の重症度はAlb, Pre-alb, Tf, HP, Hx, α1-AGの減少,また,慢性肝疾患の活動性の強さは, IgG, α1-AT, IgAの増加, HP, Hx, Alb, Pre-albの減少と相関した.急性肝炎では, Alb, Pre-alb, Hx, α2-HS, HP, Tfが正常値に回復する症例は予後がよいと考えられた.
  • 田沢 雄作, 今野 多助, 堺 篤子
    1977 年 18 巻 8 号 p. 532-539
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    乳児期早期に閉塞性黄疸を呈する新生児肝炎および先天性胆道閉鎖患児の血清を用い,血清非硫酸抱合型胆汁酸分析を実施,又この他,血清胆汁酸と各種肝機能成績とを比較し,次の結果を得た.
    1) 新生児肝および先天性胆道閉鎖両群間にchotic acid, chenodeoxycholic acid, cholic acidとchenodeoxycholic acidとの総和およびcholic acidとchenadeoxycholic acidとの比では有意の差を認めなかった(P>0.05).
    2) 先天性胆道閉鎖群ではcholic acidとchenodeoxycholic acidとの比は全例1.00以下であった.
    3) lithocholic acidは両群全例に検出されなかった.
    4) cholic acid, cholic acidとchenodeoxycholic acidの総和とGOTおよびGPTとの間,またchalic acidとchenodeoxycholic acidとの比とGPTとの間には,先天性胆道閉鎖群において,有意の相関を認めた(P<0.05).
  • 中村 正憲, 大河内 一雄, 古賀 俊逸, 入佐 俊武, 井林 博
    1977 年 18 巻 8 号 p. 540-547
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    86名のHBs抗原陽性肝疾患患者につきe抗原,e抗体の検索を行なった.e抗原の陽性率は急性肝炎8例中2例(25%),慢性肝炎活動型26例中12例(46%),肝硬変37例中6例(16%)であり,慢性肝炎非活動型3例およびヘパトーマ12例においてはe抗原は検出できなかった.慢性肝炎患者においてe抗原陽性例はe抗原陰性例に比較してGOT,TTT,γ-グロブリンが高値を示し,肝臓の生検組織所見でもより高度の障害像が観察された.また,e抗原陽性者ではHBs抗原価が高く,RPHA法で64倍以上であり,その大部分は512倍以上の高抗原価を示していた.一方,今回検討した肝疾患患者群においてはe抗原と年齢との間には特定の関係を認めえなかった.さらに,e抗原が一過性に陽性となった急性肝炎の1症例を提示し,e抗原の出現が必ずしも肝炎の慢性化を示すものではないことを述べた.
  • 西岡 幹夫, 西村 秀男, 原田 俊則, 重田 幸二郎, 沖田 極, 児玉 隆浩, 早川 幹夫, 武波 俊彦, 岡 富子, 赤川 悦夫, 名 ...
    1977 年 18 巻 8 号 p. 548-554
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    当内科において,1969年から1975年まで化学療法をうけた原発性肝癌患者70例中12例は少なくとも1年以上の長期生存例であった.ここ2~3年,このような長期生存患者数は増加傾向にあった.これは早期診断と治療法の進歩による.
    長期生存12症例について,既往歴,臨床経過,臨床生化学的所見ならびに病理解剖所見を検討した.8例は慢性肝疾患の経過観察中に発見されたもので,これら患者の5例は糖尿病を合併していた.長期生存例12症例中7例にHB抗原が認められた.したがって,HB抗原陽性,また糖尿病合併慢性肝疾患を厳重に追跡すべきである.
    患者の血清アルブミン値や末梢血リンパ球数は末期では初期に比し有意に低下し,AFPや血清ビリルビンは増加した.これらは患者の予後判定因子として有用であろう.
  • 竹林 治朗, 神野 健二, 佐々木 伸弥, 山田 信行, 旦 明良, 山本 春美, 岩原 定可, 平川 弘泰, 平田 和文, 島田 宜浩, ...
    1977 年 18 巻 8 号 p. 555-564
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    長期間にわたる多量の常飲者で,過飲による増悪と,断酒による軽快を繰り返した2症例につき,2年以上経過を追跡して,経時的に腹腔鏡検査と肝生検を繰り返し検索した.アルコール性肝炎では,その繰り返しにより約2年間で壊死後性肝硬変が完成され,門脈性肝硬変では,アルコール性肝炎が繰り返されると約1年間で壊死後性肝硬変へと進展した.これらの観察から,アルコール性肝硬変の進展にはアルコール性肝炎が重大な影響を及ぼしていることが明らかにされた.
  • 三宅 祥三, 三本 重治, 渡辺 哲, 鈴木 修, 桐生 恭好
    1977 年 18 巻 8 号 p. 565-570
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    56歳男性で昭和47年胃潰瘍の治療の為入院中に,肝腫大,肝機能異常,肝シンチグラムにて異常が指摘され,A.F.P.がSD法で陽性のため腹腔動脈撮影を施行,肝右葉下縁に30×17mmの腫瘍が発見された.2年後に肝右葉下縁に腫瘤を触知し,肝シンチグラムでも肝右葉下端に欠損像を認めた.A.F.P.はRadioimunoassay法にて10,217ng/mlであり腹腔動脈撮影では肝右葉は腫瘍血管で占められ原発性肝癌と診断された.この時Seldingerのカテーテルより腹腔動脈内にMitomycin C 20mgをone shot注入し,さらに家族の希望により4日目より蓮見ワクチンを使用した所,腫瘍は縮小し,A.F.P.も低下し正常化した.1年10ヵ月後,食道静脈瘤の破綻にて死亡し剖検したところ,肝癌のあったと考えられる所は瘢痕組織に置き換えられ病理組織学的にも癌細胞は発見されず,原発性肝癌は治癒したと考えられた.症例を呈示し,原発性肝癌の治療に関し若干の文献学的考察を加えた.
  • 松井 勉, 田村 雅宥, 山中 富美男, 橋本 俊雄, 辻井 正, 荒木 恒治, 猪木 正三
    1977 年 18 巻 8 号 p. 571-578
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ヒト肝蛭症は稀な疾患で,本邦では本症例を含めて23例にすぎない.症例は,不規則な発熱,右季肋部痛を訴え,好酸球増多とICG異常,GOT,GPT,Al-Pase,LAPの軽度異常とγ-GlおよびIgG,IgM,IgEの増加をみとめ,腹腔鏡検査にて左葉に結節性隆起と被膜の緑紫色の変化をみとめ,肝生検像でeosinophilic granulomaの像をえた.また肝蛭抗原を用いた免疫学的検査にて肝蛭症を強く疑わしめたため,AMS III法による糞便検査で肝蛭の虫卵を発見,確診した.ビチオノールによる治療により好酸球増多も正常化し,第2回目の腹腔鏡検査では,結節性隆起や被膜の変色が改善消失していた.また肝組織像でもeosinophilic granulomaは消失し,線維化されていた.
  • 郷治 広達, 各務 伸一, 原 建樹, 荒川 洋一, 矢田 和秋, 篠田 知生, 船山 瑛, 日下部 篤彦, 林 久男, 伊藤 庄三, 奥山 ...
    1977 年 18 巻 8 号 p. 579
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 早稲田 則雄, 清水 達夫, 中嶋 健一, 佐野 万瑳寿, 池原 幸辰, 竹内 孝男, 伊藤 憲一
    1977 年 18 巻 8 号 p. 580
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 豊田 成司, 松嶋 喬, 西嶋 修一, 田中 英二, 白石 忠雄, 伊藤 碩侯
    1977 年 18 巻 8 号 p. 581
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 吉川 和彦, 大野 良興, 黄 河清, 山下 隆史, 西野 光一, 由井 三郎, 深水 昭, 梅山 馨
    1977 年 18 巻 8 号 p. 582
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 飯田 修平, 都築 俊治, 広橋 説雄, 向島 達
    1977 年 18 巻 8 号 p. 583
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 志方 俊夫, 柄沢 勉, 阿部 賢治, 高橋 隆
    1977 年 18 巻 8 号 p. 584
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1977 年 18 巻 8 号 p. 585-604
    発行日: 1977/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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