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HBs抗原表出の意義,殊に肝細胞障害との関連性について
小島 秀男, 長山 正四郎, 上村 朝輝, 市田 文弘, 浜田 忠弥
1979 年20 巻11 号 p.
1115-1124
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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各種肝疾患々者28例,30生検肝組織を対象とし,蛍光抗体法による単離肝細胞・膜染色を行った.血中HBs抗原陽性18例中8例では肝細胞表面にHBs抗原の表出が認められ,同例の凍結組織切片を用いた蛍光抗体法では全例肝細胞内にHBs抗原あるいはHBc抗原を認め,HBs抗原の局在は全例ともに細胞質型であった.また,HBs抗原の肝細胞表出例の電顕所見では肝細胞膜付近における特異的所見は認めなかった.肝細胞表面へのHBs抗原表出群では非表出群に較べて有意のトランスアミナーゼ活性高値を示し,長期経過観察例においてトランスアミナーゼ活性の正常化に伴い,肝細胞表面への表出HBs抗原が消出した症例を経験した.以上の成績より肝細胞表面に表出したHBs抗原を標的として免疫反応が惹起され,肝細胞障害が生ずるものと推察した.
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加藤 庄志, 篠田 知生, 李 道夫, 鮫島 庸一, 林 久男, 吉峯 徳, 葛谷 文男, 坂本 信夫, 青井 恒人
1979 年20 巻11 号 p.
1125-1130
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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lipolysosome(LL)は,酸性ホスファターゼ(酸ホス)反応陽性で特徴づけられるlyso-someと蓄積脂肪との中間に位置する膜を持つ空胞である.酸性lipaseが欠損するためにcholesterol esterがlysosomeに蓄積することが知られているが,脂肪肝の生成過程におけるLLの役割はまだ不明である.正常家兎肝においてLLを組織切片で観察することは困難であるが,肝のhomogenateより得られるfloating lipidの重い分画は,LLを大量に含み,その観察を容易にする.雄性象兎な1%コレステロール食で10週間飼育し,脂肪肝から肝硬変に至るまでの重篤な肝障害を作成した.その障害肝で,組織切片上酸ホス活性陽性の脂肪滴を証明し,又floating lipidの重い分画の検索では,LLに特徴的な膜構造物の増加を認めた.コレステロール投与による脂肪性肝障害の発生に,LLは重要な役割を演ずるものと思われる.
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中沼 安二, 宮村 肇, 太田 五六
1979 年20 巻11 号 p.
1131-1140
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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無線維化期の原発性胆汁性肝硬変(PBC)の肝内胆管病変を,CNSDC(慢性非化膿性破壊性胆管炎)型とnon-CNSDC型に2分し,それぞれの分布を検索した.これら2つの肝内胆管病変は,各種サイズの胆管系にみられ,小型小葉間胆管にもみられた.肝内胆管の広汎かつ活動的な胆管崩壊が進行中の無線維化期で,non-CNSDC型胆管に壊死,変性,増殖性変化がみられ,またムチンの産生がみられたことより,PBCの初期胆管病変は,non-CNSDC型胆管の上皮障害であろうと考えられ,CNSDCは胆管上皮障害に続発する2次的な病変であろうと考えられた.
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井上 純一
1979 年20 巻11 号 p.
1141-1163
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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肝癌における血清補体価上昇の機序を知る目的で経目的に0.0042% (W/V)のdiethylnitrosoamine (DEN)飲料水が78匹のモルモットに投与され,血清補体価,血清と組織中のC4, C3蛋白量および組織内におけるそれらの局在が検索された.さらに14C-アミノ酸のincorporationによるC4, C3の生合成と血清Clq結合活性値を検索した.その結果,血清補体価,補体成分C4,C3蛋白量はDEN投与4ヵ月目以後の発癌期より増量し,肝組織中の補体蛋白量は発癌早期のDEN投与4~6ヵ月目以後では,癌部が非癌部に比べ高く癌部で補体蛋白量の増加があることが示唆された.さらに,蛍光抗体法による補体成分の検討では,癌部と非癌部のいずれにも認められるが,オートラジオグラムではC4とC3ともにわずかに肝癌部にも認められ産生を示唆しうる所見をえた.また,Clq結合活性値は発癌期,末期でそれら推移に特長的な所見はみられなかった.
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あわせて長期観察例における検討
藤山 重俊, 相良 勝郎, 東 輝一朗, 白奥 博文, 佐藤 辰男
1979 年20 巻11 号 p.
1164-1173
発行日: 1979/11/25
公開日: 2010/01/18
ジャーナル
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慢性肝炎,肝硬変からの発癌過程追跡例17例を含む188例の原発性肝癌について,癌胎児性蛋白(AFPおよびCEA), B型肝炎ウイルス(HBV)および補体系の変動を長期間経時的に追跡し,これら免疫学的診断法の臨床的意義を検討した.AFPは本症の診断に極めて有用で,診断確定時のAFP値の推移をみても比較的低値例の占める割合が年々増加しており,肝炎,肝硬変に肝癌を併発した例の多くは,他の所見に先がけてAFPの漸増がみられた.CEAの陽性率は比較的低率で,しかもその値も低いものが多く,転移性肝癌との鑑別には有用ではあるが,肝硬変との鑑別や原発性肝癌の早期診断の指標には有用でなかった.HBs抗原陽性例は54.0%で,血清補体価も比較的高値の傾向にあった.慢性肝疾患ことにHBs抗原陽性者で,AFPなどを指標とした定期的な観察は,本症の早期発見に重要であると考えられた.
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川崎 寛中, 村脇 義和, 涌島 正, 山西 康仁, 加藤 誠一, 野坂 康雄, 乗本 道子, 周防 武昭, 平山 千里
1979 年20 巻11 号 p.
1174-1179
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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中等度以下の掻痒を伴う肝疾患8例に,1日4~20gの水酸化アルミニウム(Aluminum hydroxide)を1~3週間にわたり経口投与して,掻痒に対する治療効果を検討した.水酸化アルミニウム療法により8例中5例に掻痒の改善が認められた.薬剤の投与量,投与期間と治療効果は必ずしも平行しなかった.治療前後で血清胆汁酸の有意の低下は得られなかったが,水酸化アルミニウムの経口投与は, セルレイン負荷30分後の血清胆汁酸の上昇を抑制した.水酸化アルミニウムの肝性掻痒に対する作用機序は,水酸化アルミニウムと胆汁酸の吸着により,胆汁酸の吸収を抑制することが示唆された.
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広瀬 洋, 小島 峯雄, 福田 信臣, 青山 政史, 小林 成禎, 大島 健次郎, 辻 孝, 高橋 善弥太
1979 年20 巻11 号 p.
1180-1183
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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昭和52年1月より昭和54年3月までに岐阜県立岐阜病院第2内科を受診,入院したB型急性肝炎32例中,海外旅行に行き帰国後発症したtourist hepatitisBと思われる症例は4例で,当院のB型急性肝炎の12.5%であった.発症者は33歳から38歳の男性で,潜伏期は70日から13g日で平均98日,旅行先は韓国が1例,台湾3例で,HBs抗原のsubtypeは韓国旅行者はadr,台湾旅行者は3例ともadwであった.4症例全てが,旅行先にて現地女性との間に性交渉をもったことな確認しており,これがHBウイルス感染源となったものと推定した.
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林 松彦, 石井 裕正, 水野 嘉夫, 森実 敏夫, 日比 紀文, 朝倉 均, 土屋 雅春, 都築 俊治
1979 年20 巻11 号 p.
1184-1188
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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42歳の女性で,選択的IgA低下症を伴う,巨大肝海綿状血管腫の1例を経験した.数年前より肝腫大を指摘されており,眼底出血を主訴として来院したが,血液像に異常なく,肝機能もほぼ正常範囲内であった.肝シンチグラムで,右葉に欠損像を認めたことより当院に入院,腹腔動脈造影により,肝海綿状血管腫と診断された.また,血清免疫定量で,IgAの著明な低値が注目されたが,分泌型IgA,腸管粘膜内のIgA containing cellはいずれも正常範囲内であった.肝右葉切除術により,腫瘍を摘出したところ,血清IgA値は速やかに正常化し,術後11カ月の時点でも正常範囲内であった.上記より,本例における,選択的IgA低下症の原因として,腫瘍内におけるIgAの消費機序が疑われた.
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熊田 博光, 小宅 映士, 竹内 和男, 中島 正男, 吉場 朗, 原 茂子, 二瓶 宏, 遠藤 雄三, 原 満, 若林 郁子, 内藤 成子 ...
1979 年20 巻11 号 p.
1189
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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北村 収, 日高 硬, 芦原 司, 竹岡 成, 冨増 寛夫, 香川 恵造, 奥田 健治, 高橋 示人, 瀧野 辰郎
1979 年20 巻11 号 p.
1190
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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亀田 幸男, 河田 純男, 西川 正博, 南 雄三, 関 孝一, 垂井 清一郎
1979 年20 巻11 号 p.
1191
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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中村 仁信, 打田 日出夫, 黒田 知純, 吉岡 寛康, 亀田 芳, 関 孝一
1979 年20 巻11 号 p.
1192
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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沖田 極, 松田 彰史, 森本 哲雄, 佐々木 まゆみ, 児玉 隆浩, 竹本 忠良
1979 年20 巻11 号 p.
1193
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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奥山 澄彦
1979 年20 巻11 号 p.
1194
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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1979 年20 巻11 号 p.
1195-1210
発行日: 1979/11/25
公開日: 2009/07/09
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