-
M村との比較
高桑 薫, 時光 直樹, 田島 恒雄, 亀谷 正明, 大高 征, 辻 孝, 牛丸 泰久, 岡野 康正, 中村 茂義, 武知 桂史, 杉山 昌 ...
1979 年20 巻9 号 p.
899-904
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
人口,環境の類似した飛騨のS村とM村におけるHBs抗原,HBs抗体,HBe抗原,HBe抗体を測定し比較検討した.HBs抗原陽性率はS村2.1%,M村1.5%でM村が低率であった.S村は生殖年齢(20~49歳)の女性のHBs抗原陽性者にHBe抗原陽性者が多く,このため子供のHBs抗原陽性者が多く,HBウイルスの垂直感染が推定されたが,M村では成人女性のHBs抗原陽性者が少なく,垂直感染も少なかった.一方HBs抗体はS村20歳未満4.2%, 20歳以上34.9%, M村20歳未満2.3%, 20歳以上35.2%で,両村とも20歳未満と20歳以上のHBs抗体陽性率に差が著しかった(p<0.001).これは低年齢層ではHBウイルス感染が稀であるこを示している.以上の成績から両村とも最近20年間HBウイルス感染は少なく,M村では水平感染ばかりでなく垂直感染も少なく,今後HBウイルス感染の予防に示唆を与える地域と考えられた.
抄録全体を表示
-
町井 彰, 新田 義朗, 村上 義次
1979 年20 巻9 号 p.
905-911
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
慢性肝炎および肝硬変についてB型,non-B型の発症年齢,予後の比較検討を行った.慢性肝炎132例のうちB型は40例(30.3%),肝硬変91例のうちB型は17例(18.6%)であった.肝組織および腹腔鏡所見はB型とnon-B型では推計学的に有意差はみられなかった.慢性肝炎の発病年齢は男女ともにB型はnon-B型よりほぼ10年若く,これは推計学的に有意であった.肝硬変の発病年齢はB型がnon-B型より若いが,これは推計学的には有意差は認められなかった.これらの成績からB型慢性肝炎はnon-B型に比較して肝硬変への進展が遅く,一般的に予後が良いと者えられる.急性肝炎の発病から慢性肝炎までの経過はB型はnon-B型に比較して者しく短い.予後はB型慢性肝炎に肝癌1例がみられ,肝硬変化例も僅かに多かった.肝硬変では肝不全の出現がB型に多かったが,死亡例はB型,non-B型に大きな差はみられなかった.
抄録全体を表示
-
前久保 博士, 松嶋 喬, 長瀬 清, 小林 紀夫, 大屋 隆介, 白井 修, 柏木 道彦, 大谷 宣人, 平井 堅博, 武田 茂, 田村 ...
1979 年20 巻9 号 p.
912-918
発行日: 1979/09/25
公開日: 2010/01/19
ジャーナル
フリー
肝予備能力判定のための検査法として注目されつつあるグルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度の経時的変動な観察した,グルカゴンは生理食塩水に溶解後1μg/kgな経静脈的に投与し,投与前,10, 15, 20, 30分後に採血し血漿cAMP濃度を測定した.健康成人,回復期の急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変とも負荷10分後に血漿cAMP濃度は最高となり以後漸次低下した.空腹時血漿cAMP濃度は健康成人に比べて肝硬変で高く,慢性肝炎でも高い例が多かったが,各症例の差が大きく診断的意義は少なかった.グルカゴン負荷後の血漿cAMP濃度は,肝硬変で10分後健康成人に比べて上昇は少なかったがその差は有意でなく,また慢性肝炎では健康成人に比べて高い例が多かった.したがってグルカゴン負荷10分後の血漿cAMP濃度の空腹時濃度に対する比を算出すると肝硬変では健康成人に比べて有意に低く慢性肝炎では高かったので,両疾患の鑑別に本試験が有用と考えられた.
抄録全体を表示
-
伊東 進, 高岡 猛, 岸 清一郎, 森 博愛, 田中 啓二, 市原 明
1979 年20 巻9 号 p.
919-925
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
ammonia直接庇色定量法を応用した新しいguanase測定法について報告した.
従来のguanase測定法では基質液として8-azaguanineのphosphate buffer液を用いていたが,著者らは,基質調整にdotite bicine bufferを用いた.
血清guanase活性は肝障害で著明に上昇する.しかしながら,血清GOT, GPT活性の上昇を示すが肝障害の合併が無いと考えられた症例では,血清guanase活性の上昇は認められなかった.
人肝抽出液およびCCl
4 5.0mMを添加し,ラット肝細胞を培養した培養液中のguanaseとtransaminaseの活性は両者とも上昇していた.
以上の成績から,血清guanase活性の測定は,GOT, GPT活性の測定よりもより特異的な肝機能検査法と考えられる.
抄録全体を表示
-
柏木 徹, 木村 和文, 房本 英之, 末松 俊彦, 七里 元亮, 鎌田 武信, 阿部 裕
1979 年20 巻9 号 p.
926-931
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
肝における局所潅流血流量の分布を地図状に表示するFunctional Imageを開発,ヒトにおける肝内血流分布の検討を行った.対象は慢性肝炎5例,肝硬変5例計10例である.Functional Imageの作成は,
133Xe脾内注入によるscintiphotosplenoportographyで得られる5秒毎のシンチカメラ画像の肝領域から,8mm×8mmの大きさに相当する画素毎に
133Xeのwashoutcurveを抽出し,このcurveから局所肝血流量を算出,これをもとの画素に戻して行った.Functional ImageはCRTやカラーディスブレイでイメージとして表示させるとともにタイブライターで2桁の数値としても表示塔せた.Functional Imageによる観察では,ヒトにおける肝内血流分布は箸しい偏りを示す場合があり,また同一症例における再現性にも乏しいことから,肝内血流分布は必ずしも均一でなく,かつ経時的に変化するものと考えられた.
抄録全体を表示
-
長崎 嘉和, 久保 保彦, 桑原 靖道, 福田 一雄, 豊永 純, 谷川 久一, 三好 敦生
1979 年20 巻9 号 p.
932-940
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
門脈圧元進を示す慢性の肝疾患に,門脈像を改善するために,10μgのprostaglandinE
1 (PGE
1)を上腸間膜動脈に注入し,経動脈的門脈造影を行った.68症例中60例(88.2%)に肝内門脈枝の3次分枝またはさらに末梢まで造影しえた.脾腎静脈短絡路および食道・胃静脈瘤などの側副血行路も経脾的門脈造影とほぼ同程度に造影できた.肝細胞癌に見られる門脈内種瘍塞栓は腹腔動脈造影動脈相で“thread and streaks” signとして造影されるが,経動脈的門脈造影では“filling defect”として造影できだ.一時的な腹部灼熱感以外には副作用は認めなかった.PGE
1な使用した経動脈的門脈造影は良好な門脈像が得られ,経脾的門脈造影に比べ,生理的な門脈系の血行動態な知りえた,さらにての方法は簡便かつ安全であった.
抄録全体を表示
-
肝細胞癌における門脈内腫瘍血栓と食道静脈瘤との関係について
荒川 正博, 古賀 正広, 鹿毛 政義
1979 年20 巻9 号 p.
941-947
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
肝細胞癌では比較的早期より,又,多くの症例で門脈内に腫瘍血栓を形成することが知られている.我々の剖検例による成績では,門脈内腫瘍血栓の頻度は,部位によりそれぞれ,肝内門脈末梢枝58例中52例89.6%,門脈本幹58例中29例50%,脾静脈内84例中21例25%,食道壁静脈内140例中16例11.4%と意外に高率である.
所で,我々は肝硬変に肝癌が合併した症例では肝硬変のみの症例に比し,食道静脈瘤破綻例が多くみられることを知り,その原因として,この腫瘍血栓が重要であると考え検討を行った.その結果,食道静脈瘤の破綻は門脈内腫瘍血栓のない症例ではみられず,又,その血栓形成部位が肝内門脈末梢枝にあるものより,門脈本幹に及んでいる症例では破綻頻度は高率である.これに反して,脾静脈内又は食道壁静脈内まで及ぶ広範な腫瘍血栓を有する症例では食道静脈瘤破綻頻度は,肝内門脈にのみ腫瘍血栓がみられる症例に比し低率であった.
抄録全体を表示
-
沖田 極, 野田 健一, 福本 陽平, 児玉 隆浩, 渡辺 精四郎, 松田 彰史, 佐々木 まゆみ, 森本 哲雄, 羽田 恭一郎, 竹本 忠 ...
1979 年20 巻9 号 p.
948-955
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
肝細胞癌の発生機転(initiation)にHBウイルスやAlfatoxin B1などの化学物質の関与が論じられているが,未だ癌発生のもう1つの機転であるpromotorについては不明である.そこで,promotor解析のスクリーニング法を確立する目的でPerainoらの実験を追試し,彼らが38週という長期間の観察を要したことも,前癌性病変の出現に焦点をあてた場合,13週という短時間でもフェノバルビタールの発癌促進効果を明らかにしえた.さらに成熟ラットと離乳期ラットではフェノバルビタールの促進効果に違いがみられ,年齢による薬物代謝の相違点が明らかにされた.
抄録全体を表示
-
田中 慧, 原田 英治, 大竹 寛雄, 小町谷 恭平, 大林 明, 清水 勝, 松原 義雄, 吉沢 浩司
1979 年20 巻9 号 p.
956-960
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
A型ウイルス性肝炎(A型肝炎)の劇症化はまれであるとされているが,我々は,最近,A型劇症肝炎の1例を経験した.症例は28歳の男性.2カ月間にわたる海外旅行をし,帰国後3日目に急性肝炎を発症した.第10病日より,黄疸の増強,腹水および全身浮腫の出現とともに精神症状(Disomientation)を発し,血清アルブミン,凝固因子群の著減など高度の肝不全徴候な認めた.ステロイド剤の投与により臨床症状,検査所見の著しい改善をみ,治癒した.
本患者の回復期の糞便より免疫電顕法にて抗HA抗体が検出された,以上の臨床症状と諸検査所見から,本例をA型劇症肝炎と診断した.
抄録全体を表示
-
外村 政憲, 江藤 賢治, 相良 勝郎, 佐藤 辰男
1979 年20 巻9 号 p.
961-965
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
自殺企図により除草剤パラコートを服用し,肝・腎障害を来たしたものの,幸い救命しえた一例を経験したので報告する.患者は22歳の男性で,同薬剤服用後6日目に黄疸が出現し,GOT, GPT, Al-Pase, LAP等の上昇をみた.腎機能検査では,PSP 2時間排泄率の低下,濃縮試験で濃縮力の低下が著明で,尿細管機能障害が考えられた.胸部レ線では全経過を通じて肺線維症の所見はみられなかった.MIF試験は陰性であった.腹腔鏡下肝生検による肝組織所見では,小葉中心帯を中心とした肝細胞の脂肪化と壊死が認められ,またグリソン氏鞘に軽度の細胞浸潤がみられた.小葉内への好中球,好酸球の浸潤はみられなかった.この肝障害はパラコートによる中毒性の障害と考えられた.
抄録全体を表示
-
京井 優典, 川上 究, 柳瀬 晴也, 北野 博嗣, 前川 信政, 西野 逸男, 井上 徹, 山本 誠, 上野 敏男, 本多 幸博, 竹田 ...
1979 年20 巻9 号 p.
966-972
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
2年間にわたる肝硬変の経過観察中に,α-fetoprotein(以下,AFP)が赤血球凝集反応で陽転したため,原発性肝細胞癌の合併を疑い,血管造影を施行したところ,右葉下部に小濃染像を認め微小肝癌と診断し,切除し得た1例を報告した.AFPは肝癌発見から外科切除までの4カ月間にradioimmunoassayで202ng/mlから360ng/mlまで,ゆるやかな上昇傾向を示し,腫瘍切除により正常値まで低下した.この成績はAFPが腫瘍細胞由来であったことを示しており,肝癌早期発見の検査手段としてのAFP微量スクリーニングの意義が認識された.腫瘍は三宅の乙型肝硬変に合併した1.5×1.4×1.0cmの大きさで,被膜を有し,組織学的異型度は主にEdmondson分類のII型であった.癌細胞内にglobularな形態を示すhyaline bodyの出現を認めたが,肝硬変部には認めなかった.HBs抗原は血中及び肝内とも陰性であった.
抄録全体を表示
-
Proteolytic enzyme処理による検討
相沢 良夫, 高橋 弘, 出浦 正倫, 清水 能一, 銭谷 幹男, 秋庭 真理子, 斎藤 礼郎, 飛鳥田 一朗, 三枝 苗成, 亀田 治男
1979 年20 巻9 号 p.
973
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
蒲池 正浩, 日高 硬, 北村 収, 兼高 明生, 芦原 司, 竹岡 成, 香川 恵造, 冨増 寛夫, 瀧野 辰郎
1979 年20 巻9 号 p.
974
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
奥村 英正, 福田 昇荒, 荒牧 琢己, 矢野 侃, 里村 克章, 勝田 悌美, 高沢 登四男
1979 年20 巻9 号 p.
975
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
増井 孝子, 藤嶋 見依子
1979 年20 巻9 号 p.
976
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
飯田 真司, 大久保 秀樹, 隆元 英, 後藤 信昭, 岩間 章介, 武者 広隆, 小藤田 和郎, 奥田 邦雄
1979 年20 巻9 号 p.
977
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
児島 淳之介, 金谷 正子, 中村 允人, 柏木 徹, 東條 文竜, 秋山 雅彦
1979 年20 巻9 号 p.
978
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
杉山 知行, 宮村 正美, 河崎 恒久, 大西 三朗, 中野 博, 井村 裕夫, 伊藤 憲一
1979 年20 巻9 号 p.
979
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
溝口 靖紘, 赤沢 三貴子, 銭谷 幹男, 志波 孝, 東森 俊博, 大西 文明, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 森沢 成司
1979 年20 巻9 号 p.
980
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
赤沢 三貴子, 溝口 靖紘, 銭谷 幹男, 志波 孝, 東森 俊博, 大西 文明, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 森沢 成司
1979 年20 巻9 号 p.
981
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
山田 剛太郎, 水野 元夫, 坂本 裕治, 長島 秀夫
1979 年20 巻9 号 p.
982
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
武藤 泰敏, 森脇 久隆, 市原 章江, 中島 弘幸, 小木 曽和夫, 吉田 洋, 安藤 喬, 高橋 善弥太
1979 年20 巻9 号 p.
983
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
-
1979 年20 巻9 号 p.
984-1019
発行日: 1979/09/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー