肝臓
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22 巻 , 11 号
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  • 神坂 和明, 飯田 吉隆, 畔上 信久, 小田 浩之, 前沢 秀憲
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1509-1513
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    131I-BSPと3H-ビリルビンの肝細胞内分布を遠心による細胞分画と電顕オートラジオグラフィーで検討した.
    ラット尾静脈より131I-BSPを注入し,肝を経時的に剔出後各分画の%アイソトープ量を測定した.131I-BSPの肝細胞内分布は,核分画を除けば肝上清分画に最も多く集積し,経時的検討およびライソゾーム分画と131I-BSPとの結合能の成績から,131.I-BSPの分泌機序にはライソゾームは関与しないものと考えられた.
    次に3H-ビリルビンによる電顕オートラジオグラフィーでの検討を行なった.3H-ビリルビンは大部分が肝細胞質内に局在し,核,ミトコンドリアには認められず,大部分は肝細胞質を通過して毛細胆管膜へ達するものと考えられた.
  • 飯野 四郎, 横野 靖, 鈴木 宏, 織田 敏次, 倉井 清彦
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1514-1517
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    “南太平洋地区老化防止に関する総合調査”の一環として,トンガ王国主都ヌクアロハに15年以上居住する30歳以上の149名を抽出し,その血清につきA型肝炎およびB型肝炎ウイルス(HAVおよびHBV)マーカーを測定した.
    HAVについてはHA抗体を測定し,95.3%という高率にHA抗体を検出した.
    HBVについては,HBs抗原は6.7%に検出され,検査した8例はいずれもadrであった.10名中3例にHBe抗原,6名にHBe抗体が検出された.10例中1例に肝障害が認められた.HBs抗体は72.5%に,HBc抗体は77.9%に認められ,HBVのいずれかのマーカーが検出されたものは90.6%であった.
    以上から,トンガ王国住民はHAV, HBVのいずれにも高率に汚染されていることがわかった.
  • 鈴木 裕子, 松嶋 喬, 宮崎 保, 豊田 成司, 奥内 豊, 伊藤 碩候
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1518-1524
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Serum samples from 152 HBsAg carriers were assayed for HBeAg and HBeAb by the radioimmunoassay. The radioimmunoassay was approximately 100-fold more sensitive than immunodiffusion for HBeAg and approximately 8 fold more sensitive than immunodiffusion for HBeAb. By radioimmunoassay only 9.9% of the tested cases were negative for both HBeAg nor HBeAb. In asymptomatic HBsAg carrier group, the freqrency of HBeAb was 71.4%. In chronic hepatitis, it is obvious that HBeAg positivity was significantly more frequent in chronic active hapatitis than chronic inactive hepatitis. The overall frequency of HBeAg and HBeAb coexist in serum was 0.6%. In 3 cases of chronic hepatitis, both HBeAg and HBeAb were detected by radiaimmunoassay before the conversion from HBeAg positivity to HBeAb positivity. There was a positive correlatian between HBeAg titers and S/N ratios of diluted serum (1:20 and 1:00).
  • 尾上 公昭
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1525-1537
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝障害の発生とKupffer細胞の機能とのかかわり合いを明らかにする目的で,SpragueDawley系雄性ラットにエンドトキシンを腹腔内に2回投与することにより肝障害を惹起させ,その際に免疫賦活剤と補体成分阻害剤を前投与することにより,肝障害発生阻止効果を血清肝機能検査と組織所見から比較した.その結果,無処置群では肝細胞変性が著明で,Kupffer細胞の増殖は軽度であったが,Iysozyme (LZM)投与群では肝細胞の壊死,変性像もなく,逆にKupffer細胞の増殖が著明であり,血清GOT値,血清LDH値の上昇阻止効果も認められた.
    また,他の免疫賦活剤であるPSK, OK-432, levamisole (LMS)と補体第5成分阻害剤投与群でもLZMよりは弱いが肝細胞変性阻止効果が認められた.以上より,エンドトキシンによる肝障害の惹起実験ではKupffer細胞の機能が重要であり,Kupffer細胞の機能を賦活することにより,肝障害の惹起が抑制できることが示唆された.
  • 尾上 公昭
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1538-1548
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    To clarify the role of Kupffer cells on liver injury, localizations of LPS in liver tissues with the endotoxin-induced liver injury and in the modified liver tissues by immunopotentiators and a complement inhibitor, were studied.
    E. coli 026: B6 LPS (Difco Lab.) was injected peritoneally into 98 Sprague-Dawley strain rats two times at 48hours interval. At 48hours after the second LPS injection, all survival rats were sacrificed and the frozen liver sections were prepared. Then, LPS in sections was examined by a direct immunofluorescent technique.
    On the non-treated control group, LPS was localized mainly in cytoplasms of Kupffer cells and also in extra-Kupffer cells (cytoplasms of hepatic cells and sinusoidal vessel walls).
    On the immunopotentiators [PSK (Krestin), lysozyme (Neuzym), levamisole, OK-432 (Picibanil)] and a complement inhibitor [K-76] treated groups, especially on the lysozyme group, LPS was localized only in the Kupffer cells and very few in extra-Kupffer cells.
    It is concluded that phagocytic function of Kupffer cells plays a very important role in protecting a liver from endotoxin-induced liver injury.
  • 岡本 博夫, 藤村 隆夫, 八城 和宏, 三條 健昌, 比田井 耕, 和田 達雄, 堺 隆弘, 織田 敏次
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1549-1558
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    We established a novel method to record canine electroencephalogram (EEG) under non-anesthesia and non-restraint condition, and applied to the studies of hepatic encephalopathy (H.E.). Beagles were trained every day laying quietly in a sealed box for not less than 2 hours for 2 weeks. The trained beagles were undertaken portcaval anastomosis operation (PCA), and their EEGs were recorded every day at fixed time. Slow wave appeared stably and dominantly within one month after PCA. In accordance with the changes in their EEGs, characteristic changes similar to patients with H.E. in blood chemistry and aminograms were observed. The deteriorated EEGs were normarized rapidly by the infusion of amino acid solution a specifically formulated for liver failure (THF), and this beneficial effect was retained even one hour after the end of the infusion. Those results suggest that the novel method may be useful for evaluating the effects of amino acid infusions on canine normal or abnormal EEGs.
  • 宮崎 純, 遠藤 康夫, 織田 敏次
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1559-1568
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝硬変,肝細胞癌,消化管癌のさい産生されるそれぞれのα-フェトプロテイン(AFP)に質的差異が存在するか否かを検討するため,AFP糖鎖のレクチン親和性をcrossed immuno-affino-electrophoresisを用いて分析した.コンカナバリンA (con A)との親和性ではAFPは2つの亜分画に区分された(con A非結合および結合AFP).肝細胞癌患者AFPではcon A非結合分画はわずかに認められたのみであったが,消化管癌患者AFPでは約50%がcon A非結合分画であった.この差異は両疾患鑑別上右用と考えられる.一方,レソズ豆レクチン(LcH)との親和性ではAFPは3つの亜分画に区分された(LcH非結合,弱結合および強結合AFP).肝硬変患者AFPは大部分がLcH非結合分画であったのに対し,腫瘍産生AFPではLcH非結合分画が5%から100%まで広く分布し一定の傾向をみとめなかった.このことは肝硬変と肝細胞癌の産生するAFPをある程度鑑別しうることを示す.
  • 大石 元, 大上 庄一, 居出 弘一, 吉川 公彦, 村田 敏彦, 尾辻 秀章, 吉岡 哲也, 今井 幸子, 上田 潤, 葛城 正己, 福住 ...
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1569-1576
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    要旨:肝細胞癌に対し肝動脈塞栓術を施行した18例について,CT像の腫瘍が最大に描出されているスライス面での腫瘍面積の推移と吸収値の,非腫瘍部との相対的変動について検討した.
    腫瘍面積は塞栓術後全例に縮小がみられ,経過中50%以上の縮小のみられた症例は13例(87%)である.腫瘍部と非腫瘍部との相対的吸収値の変動は,塞栓術後初期では減少し,長期観察例では腫瘍が縮小しているにも拘らず上昇がみられた.この吸収値の変動は,塞栓術後の腫瘍の壊死性変化の過程を表わしていると考えられた.また,これらの変化は,非腫瘍部には認められず,肝細胞癌に対する保存的療法として肝動脈塞栓術が有効であることを示していた.
    肝細胞癌塞栓術後のCTによる経過観察は,血管造影で得られない腫瘍の状態が把握でき,その効果判定ならびに再度の塞栓術施行時期決定に有効である.
  • 山田 龍作, 貫野 徹, 井本 正巳, 丸毛 俊明, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 小林 伸行, 佐藤 守男, 中村 健治, 中塚 春樹
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1577-1582
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Transcatheter arterial embolizationを施行した肝細胞癌41例のうち,長期生存例(術後1年以上生存)と短期死亡例(術後2ヵ月以内死亡)の2群について,肝機能検査,血清AFP,腫瘍占拠率,門脈腫瘍浸潤,門脈圧亢進所見を指標として両群間の比較検討を行なった.(1)術前の主な肝機能検査では短期死亡群のSGOTは高値(p<0.05)であり,その他の肝機能検査値は両群間に有意差はなかった.(2)術後のSGPTの上昇及びChEの低下は長期生存群の方が有意に軽度であり(共にp<0.05), ALPは長期生存群の大多数が術後減少したのに比し,短期死亡群は全例上昇しその差は有意であった(p<0.02). (3)血清AFPは特に長期生存群において低下が顕著であった.(4)腫瘍占拠率50%以下及び2次分枝以下の門脈腫瘍浸潤例は予後良好であった.(5)門脈圧亢進所見のうち特に腹水貯留例の予後は不良である傾向を認めたが長期生存例も存在した.(6)本法施行41症例の累積1年生存率は約48%であり,良好な成績を示した.
  • 小林 健一, 岡崎 伸生, 加登 康洋, 杉本 立甫, 鈴木 邦彦, 熊谷 幹男, 杉岡 五郎, 服部 信, 千代 英夫, 石井 勝, 牧野 ...
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1583-1590
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    転移性肝癌150例を対象として,内科的癌化学療法とくに単独療法と併用療法の比較討を行なった.
    30%以上の明らかな腫瘍の縮小例は13%であった.明らかな縮小はほとんどので,薬剤投与後1ヵ月前後で認められた.1年以上生存しえた例は11%であった.肝腫の縮小し例では,生存期間の延長もみられた.胃癌の肝転移例94例について,単独療法と併用療法と比較した結果まったく差異はみられなかった.副作用は単独療法のほうが少なかった.
    以上成績から転移性肝癌の治療に際しては,単独療法を試み,1ないし2ヵ月間で効果がえられなれば,他剤に切り替える方法が良いのではないかと思われる.
  • 芝山 雄老, 矢原 宮吉, 橋本 和明, 高野 明, 中田 勝次
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1591-1596
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    An autopsy case (55-year-old man) of congestion of the liver, resulted from acute myocardial infarction, with severe vacuolar degeneration and hyaline protein droplets in the hepatocytes was reported, and the relationship between vacuolar degeneration and hyaline protein droplets was also discussed. It is well known that hyaline protein droplets are rarely recognized, although vacuolar degeneration is frequently observed, in the human livers. Pathogenesis and morphogenesis of vacuolar degeneration have been clarified by us, but those of hyaline protein droplets are still obscure. It is, however, thought that hyaline protein droplets relate closely to vacuolar degeneration, because hyaline protein droplets coexist with vacuolar degeneration in many cases and both lesions consist of blood plasma. In the present case, transition from vacuolar degeneration to hyaline protein droplets and many hyaline protein droplets being present in vacuoles were observed. Accordingly, we believed that vacuolar degeneration was present prior to the formation of hyaline protein droplets and some factor, e.g. condensation and other unknown metabolic process, is essential to formation of hyaline protein droplets from vacuolar degeneration.
  • 矢島 義昭, 須貝 吉樹, 平沢 堯
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1597-1602
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    入院後3週間の内科的治療にもかかわらず腹水の改善をみることのなかった難治性腹水症例を報告した.本症例に対して,中心静脈栄養(IVH)カテーテルを用いて,体外式にPeritoneo-Venous (PV) Shuntingを構成したところ,著明な利尿とともに腹囲の減少がみられた.腹満感が減少したために経口摂取量が増え,栄養状態の改善がみられた.しかし,one way valveがshunt内に入っていなかったために,腹腔内圧の減少に伴って,IVHカテーテル内に血液の逆流がおこり,短期日に閉塞した.
    LeVeen shuntの装置が入取できる迄,計4回の体外式PV shuntingをおこなったが,4回目のshunting中に細菌性腹膜炎を合併し,Endotoxin Shockにて死亡した.体外式PV shuntingは容易に施行することができるが,長期化すると感染が必至であり,あくまで,LeVeen shuntの設置を前提としておこなうべきものと考えられた.
  • 佐々木 功典, 大薮 靖彦, 隅田 康洋, 浜田 芳夫, 佐々木 まゆみ, 安藤 啓次郎
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1603-1607
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝内門脈血栓によると考えられる肝梗塞の一剖検例を簡潔に報告した.肝臓に梗塞が発生することは,その独特な血液の二重供給と豊富な傍側循環とにより,非常に稀である.なかでも門脈血栓に基づく梗塞は,一層稀少である.不安定型糖尿病にて入院中の65歳の女性に,明らかな誘因なく上腹部痛,著明な悪心,嘔吐が始まり,急激に進展した肝不全により死亡し,剖検が行われた.1,490gの肝には,広汎な融合性の梗塞巣が存在し,門脈枝には血栓が多数みられた.腎は左右それぞれ165gと140gで,糸球体係蹄基底膜はび慢性に肥厚しているが,結節状硝子様物質の沈着は非常に少ない.間質結台織の比較的高度な増生を呈する膵は,萎縮していた.
  • 本田 憲業, 郭 伸, 山門 悦子, 鵜沼 直雄, 高梨 利一郎
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1608-1612
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原発性肝細胞癌の門脈内への腫瘍血栓の存在を示す血管造影上の特徴的所見,すなわちthread and streaks signを3症例に認め,剖検所見と対比した.第1例は54歳,男性,腹腔動脈撮影にて動脈相早期にこのsignを認め,剖検にてそれと一致する部位に門脈本幹,肝内門脈の著明な拡張と腫瘍血栓を確認した,第2例は73歳,男性,肝右葉,側下方にこのsignがあり,剖検にてその部の肝内門脈枝に腫瘍血栓を認めた.第3例は57歳,男性,このsignを肝静脈部に見出し,剖検の結果,肝静脈から下大静脈,そして右心房内にまで至る腫瘍血栓を確認した.以上より,このsignは門脈,肝静脈内腫瘍血栓の存在を示す診断上有意義な所見であり,治療の選択および予後判定上有用な指標となるものである.
  • 野田 健一, 江崎 隆朗, 安藤 啓次郎, 坪田 若子, 沼 義則, 福本 陽平, 児玉 隆浩, 沖田 極, 竹本 忠良
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1613
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 小林 衛, 武藤 正樹, 嶋田 紘, 鬼頭 文彦, 新明 紘一郎, 阿部 哲夫, 呉 宏幸, 土屋 周二
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1614
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
  • 塩 宏, 植木 寿一, 吉野 保之
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1615
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 相原 忍, 馬場 清, 石川 周子, 宮本 千恵子, 柳田 昌彦
    1981 年 22 巻 11 号 p. 1616
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 22 巻 11 号 p. 1617-1643
    発行日: 1981/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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