肝臓
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24 巻, 12 号
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  • 坂田 徹悟, 松木 一雅, 遠藤 高由
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1347-1351
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    各種肝疾患患者より針生検によって得られたヒト肝組織内の免疫応答細胞を観察するためにモノククローナル抗ヒトリンパ球(Leu 2a, Leu 3a, Leu 7)抗体ならびに抗ヒト免疫グロブリン(Ig)抗体を用い,免疫蛍光染色を行なった.
    門脈域周辺領域において,Leu 2a陽性細胞の占める割合は慢性肝炎の進行とともに増加し特にpiecemeal necrosis(PMN)部位においてその数の増加を認めたが,一方Leu 7陽性細胞の占める割合は逆に肝炎の慢性化とともに減少する傾向を認めた.小葉内においてはLeu 2a陽性細胞,Leu 7陽性細胞の変動は各肝疾患群間に差異を認めなかった.門脈域周辺領域および小葉内においてIg陽性細胞と肝炎の慢性化との関連は見いだし得なかった.
    以上の結果より慢性肝炎における門脈域周辺領域へのLeu 2a陽性細胞の浸潤が慢性肝障害の主病像であり,また門脈域へのLeu 2a陽性細胞の動員こそ肝炎慢性化の出発点と考えられる.
  • 筒井 ひろ子, 溝口 靖紘, 沢井 寛子, 宮島 慶治, 池本 吉博, 新井 孝之, 阪上 吉秀, 東森 俊博, 門奈 丈之, 山本 祐夫, ...
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1352-1357
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    グラム陰性菌由来のリボ多糖体(lipopolysaccharide, LPS)で腹腔滲出マクロファージ(Mφ )を活性化すると,Mφはin vitroで分離肝細胞の蛋白合成を抑制するようになる.この活性化Mφによる肝細胞障害は血清成分によって修飾されるが,著者らは正常血清をゲル濾過によって4つの分画に分けると,第1分画は活性化Mφの肝細胞障害を抑制し,第3分画は逆にそれを増強することを観察した.本報においては,これらの血清成分を種々の酵素で処理してその影響をしらべ,また,温度安定性を検討した.その結果,第1および第3分画は核酸分解酵素やneuraminidaseの影響をうけず, trypsin処理によっていずれも失活することが明らかになった.また,第1分画に含まれる活性因子は比較的不安定であり,56℃,30分または20℃,24時間で活性を失うのに反し,第3分画の活性はこれらの処理では失活せず,比較的安定と考えられた.
  • 本間 定, 筋野 甫, 蓮村 哲, 藤瀬 清隆, 永森 静志, 亀田 治男, 猪股 出, 東 淑子, 奥村 秀夫
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1358-1366
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    稀な組織型である混合型肝癌(combined hepatocellular and cholangiocarcinoma, WHO分類)の剖検腫瘍組織をヌードマウスの皮下に移植し,可移植腫瘍KNOCH株を樹立した.KNOCH株の組織像は,その主体が著明な細胞の腺腔配列と粘液分泌を伴う分化型胆管細胞癌で,剖検で見られた肝細胞癌の索状配列の組織はほぼ消失し,その特徴は各継代において保たれた.標式抗体法を用いた腫瘍組織内AFPの局在を検討したが,最初の移植に用いた患者腫瘍組織ではAFPを認めたが,KNOCH腫瘍組織中には認められなかった.また,KNOCH株は超徴形態的には活発な分泌像を伴うmicrovilliと,発達したrootlet,基底膜構造等が見られ,胆管上皮の特徴を示した.ヌードマウス血中には50~100ng/mlのCEAが存在するが,AFPは極めて低値であった.以上よりヌードマウスに移植された混合型肝癌細胞はマウス体内では胆管細胞癌としての性状が優位であり,そのhistogenesisについて,幾つかの可能性が示唆された.
  • 逸見 明博
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1367-1373
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝細胞性腫瘍と腫瘍様病変には肝細胞癌(HCC),肝細胞腺腫(HCA), Focal nodular hyperplasia(FNH), Nodular regenerative hyperplasia(NRH)がある.Liver cell dysplasia (LCD)も含め,これらの病変の鑑別や位置付けを目的として核の異型度の数量的解析を試みた.核異型度の指標は核の大小不同性,DNA量,及び核の不規則性を表わす変形度の3指標を用いた.HCCは3指標とも正常肝に近いものから著しい偏倚を示すものまで多彩な異型度を示した.Edmondson I型のHCCはHCA, FNHと同様正常肝に近い異型度を示し,互いに核異型度のみでは鑑別不可能な病変と考えられた.NRHは慢性活動性肝炎再生部と同様の異型度を呈し,これらは不規則分布を示す再生肝細胞よりなる病変と考えられた.LCDはEdmondson III型のHCCと同様,著明な大小不同性, DNA量の増大がみられたが変形度の平均値は正常肝のそれに近く,HCCとは核異型度の質的な相違がみられ,これを前癌病変とするには無理があると思われた.
  • 大川 清, 塚田 裕, 日比 望, 平井 秀松
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1374-1380
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    抗ラットAFP抗体のAFP産生性ラット腹水肝癌AH 66細胞に対する抗腫瘍効果発現の機構解明のためAH 66細胞のin vitro抗体処理によるAH 66細胞の糖のとり込みに対する影響をみた.抗体処理よりAH 66細胞の糖のとり込みは抗体処理時間により,2時間70%,6時間で60%に低下した.また抗体濃度依存性に80%まで低下し,時間,濃度依存性に抑制された.細胞内にとり込まれた糖のリン酸化率は80%と対照(82.2%)と差がなくhexokinase活性の変化は認めなかった.Lineweaver-Burk plotsより求めたKinetic constantはKm 1.18mM,対照1.25mM,と変らず,Vmax 571nmoles/2×105cell/minと対照に比べ1/2に減少した.このことは抗体処理で細胞膜での糖のcarrier蛋白の数の減少を示唆したが,膜での免疫複合体の膜流動性への影響も否定できなかった.
  • 特に肝微細構造の定量的解析を中心とした実験的研究
    横井 一
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1381-1391
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    雑種成犬を用い,胆のう摘除,総胆管結紮切離を行って閉塞性黄疸を作成し,肝の微細構造の変化を定性的並びに定量的に解析するとともに,黄疸軽減術を行ってその推移を観察し,黄疸遷延例の特徴や黄疸肝の可逆性につき検討した.黄疸作成により肝細胞ではミトコンドリア1個当りのcristaeの膜面積,及び小胞体の膜面積は減少し,ライソゾームの容積比は増加し,毛細胆管は特に中心域で著しく拡張した.これらの変化は黄疸2週目に減黄術を行うと比較的良好な回復を示したが,3週目では減黄術を行ってもその回復は遷延した.また減黄術後の黄疸肝の可逆性を最も反映する形態的変化はミトコンドリア1個当りのcristaeの膜面積と考えられた.一方Kupffer細胞は黄疸作成後のみならず,減黄術後も異物を貪食して肥大し,類洞腔を占居しており,これが類洞の循環障害を招来し,ミトコンドリアの回復を遷延せしめる重要な因子の一つになっているものと考えられた.
  • 福田 一典, 荒川 正博, 鹿毛 政義, 野田 岳水, 村上 龍夫, 中島 敏郎
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1392-1401
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    IPH肝における肝内副血行路の病理形態学的特徴をまとめ,病態との関連,およびその成因につき検討し,以下の結果を得た.
    1) 太い門脈域にみられる多数の拡張した脈管腔の発達(cavernomatous transformation)はIPH剖検肝15例中7例にみられた.これらの脈管は相互に吻合して血管網を形成しており,形態学的には門脈血の依存が大である.
    2) グ鞘近傍ないし小葉内にみられる拡張した脈管(いわゆる異常血行路)は肝門部から実質域にわたり発達した副血行路の一部である.
    3) 異常血行路は類洞内に終わり,肝実質の大半を養う栄養路を形成している.
    4) 門脈域におけるcavernomatous transformationおよび実質域における異常血行路は門脈枝の潰れによる血流障害を代償する肝内副血行路であり,門脈枝の潰れにより発生し,門脈圧亢進あるいは門脈血流量の増加,さらに部分的な肝実質の脱落,萎縮に対する再生機転の関与によって著明な発達を呈する.
  • 白奥 博文, 木村 俊一, 吉田 健, 橋口 治, 田代 篤信, 藤山 重俊, 相良 勝郎, 佐藤 辰男
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1402-1406
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    黄疸,紫斑および全身倦怠感を主訴として入院した33歳の男性で,家族歴ならびに既往歴に特別なことなく,赤血球387万,白血球2,700,血小板1.6万,骨髄有核細胞数5,600/mm3および直接型優位の著明な黄疸, GOT, GPTの高値を認めた. HBs抗原・抗体ならびにIgMHA抗体はともに陰性.非A非B型肝炎に再生不良性貧血を合併と診断し,型の如く治療したが, 1ヵ月経ても明らかな減黄がみられず,計3回の血漿交換を施行したところ,以後,順調に減黄し,血液像も緩徐ながら改善し,血漿交換後60日で骨髄有核細胞数はなお6,000であったが, 130日では27,500に, 180日目で37,200/mm3と改善した.発症後1年4ヵ月をへた現在,赤血球430万,白血球6,200,血小板9万で,外来通院中である.以上,血漿交換を行ない,良好な経過を辿った症例を経験したので,その詳細を報告した.
  • 長田 英輔, 鳥村 拓司, 青木 義憲, 大久保 知典, 野口 和典, 中嶋 文行, 安倍 弘彦, 谷川 久一, 山名 一有
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1407-1410
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    類白血病反応を呈し亜急性の経過をとり,多臓器不全にて死亡したアルコール性肝炎を報告した.症例は33歳,男,大酒家で肝障害,貧血をいわれているにもかかわらず飲酒を続け,発熱,貧血,著明な白血球増多,黄疸,肝脾腫にて入院.その後の禁酒,安静,食餌療法,G-I療法などの治療に反応せず,白血球増多は更に進行し,同時に急速に黄疸,腹水の増強と心不全,腎不全,DICによる出血傾向を合併し,全経過36日にて死亡した.剖検所見で,肝は肝硬変を伴わないアルコール性肝炎の像で,広範な肝細胞壊死と脂肪変性,および多数のMallory bodyがみられた.
  • 涌島 正, 村脇 義和, 平山 千里, 小坂 恭一, 冨江 一夫, 森井 正
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1411-1415
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    セデスA(R)60錠(アセトアミノフェン4.8g)を自殺目的で服用し,薬物性肝障害を生じた症例を経験した.症例は22歳,女性で,半昏睡の状態で入院し,第2病日には覚睡したが,この頃より嘔気,腹部膨満感を訴え,肝機能障害を認めた.第5病日にはトランスアミナーゼが10,000IU以上に上昇したが,ビリルビンは2.2mg/dlと軽度の上昇にとどまった.この時のプロトロンビン時間は17.4秒と延長し,ヘパプラスチンテストは34%と著明に低下した.その後自覚症状,肝機能検査は急速に改善し,第17病日の肝CT像では特に異常を示さず,第24病日の肝生検では,肝細胞の淡明化を認めるだけであった.治療としてはグルタチオン1~2gを含むブドウ糖の点滴療法を行なった.
  • 岡本 宏明, 須貝 吉樹, 斎藤 行世, 庄司 剛彦, 畠山 靖夫, 開沼 康博, 李 好七
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1416-1423
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    画像診断を駆使し,術前に診断が確立され,外科的治療に成功した若年者肝動脈瘤の1例を報告する.症例は18歳,男性,発作性心窩部激痛を主訴とするが,腹部外傷,黄疸,吐下血等の既往はなく,一般検査成績,消化管造影,ERCP等でも異常所見は認められなかった.更に腹部超音波検査にて肝,胆,膵に異常は指摘されなかったが,腹腔動脈の周囲に一部cystic patternを呈する腫瘤状エコー像を描出しえ,これを手がかりとして選択的腹腔動脈造影にて1.2×0.6cm大の総肝動脈瘤を発見できた.動脈瘤は,腫瘤様に腫大・癒合し,一部で嚢胞を形成した後腹膜リンパ節と癒着し,切除不能であったため,Teflon feltで被覆補強し,縫縮した.術後腹痛発作なく,経過良好.各種画像診断法の進歩・普及により,今後は益々本疾患の発見率が高まるものと予想され,その臨床的意義は大きい,自験例を含め,本邦報告例25例について若干,文献的に考察する.
  • 沢村 五茂, 高松 輝行, 河崎 恒久, 宮村 正美, 福田 善弘, 中野 博, 井村 裕夫
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1424-1428
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    無月経を前駆症状として急性肝炎様の発病とそれに引続いて溶血発作がみられたウィルソン病の症例である.来院時赤血球232×104/mm3,ヘモグロビン7.9g/dl,血中アルブミン2.8g/dl,コリンエステラーゼ0.87×103IU/Lと低下がみられ,Kayser-Fleischer輪陽性であった.腹腔鏡下肝生検で肝硬変像が確認され肝内銅の異常沈着が確認された.LH-RH負荷試験で過剰反応がみられ,クロミフェン負荷試験でも基礎体温上昇なく月経出現もみられなかった.D-ペニシラミンの投与により尿中銅の異常な排泄増加に伴って貧血,肝機能の改善がみられD-ペニシラミン投与7ヵ月後には月経の再出現がみられるに至った.
    以上の臨床経過より本症例にみられた溶血発作は肝細胞に蓄積した銅の血中逸脱による急激な血中銅の上昇がその一因と考えられ,体内銅の排出に伴って月経発現をみたことより視床下部への銅沈着による障害が疑われた.
  • 紺田 健彦, 市田 隆文, 康山 俊学, 井上 恭一, 佐々木 博, 伊藤 博, 岡空 達夫, 岡本 英三
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1429-1437
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原因不明の門脈,肝静脈閉塞症の経過観察中にfocal nodular hyperplasiaの合併をみた1例を経験したので報告する.症例は31歳の女性で経口避妊薬,ステロイドなど特殊薬剤の服用歴はない.昭和53年,某病院にて門脈,肝静脈閉塞症と診断され昭和54年7月,難治性腹水に対するLeVeen shunt術をうけた.なお,その際肝動脈撮影では腫瘍濃染像など異常所見は認められなかった.その後経過順調であったが,昭和57年2月腹水再貯留のため当科へ入院した.入院後施行した肝動脈撮影では,あらたに直径1~2cmの腫瘍濃染像を両葉に数個認めた.開腹手術にて小指頭大の腫瘤2個を摘出し,その腫瘤は線維性結合織で非腫瘤部と境界され,割面では線維性隔壁により区分され組織学的にfocal nodular hyperplasiaと診断した.電顕的には,通常の肝細胞に比較しGolgi装置は未発達で,peroxisomeが比較的多く観察され,さらにマロリー体を認めた.
  • 池田 健次, 熊田 博光, 村島 直哉, 吉場 朗, 〓本 正博, 沢田 寿仁, 池永 達雄, 中沢 茂樹, 鶴丸 昌彦, 秋山 洋
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1438-1445
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原発性肝癌に動脈塞栓術(TAE)を行うためには,少なくとも固有肝動脈の超選択造影を行うことが必要であるが,我々の行った50例のTAE症例のうち4例はSeldinger法による超選択的カテーテル操作が不可能であった.このうち動脈硬化が強い高齢の3人に対しては,開腹手術下に胃十二指腸動脈にカテーテルを留置し,数回のTAEとCT-arteriographyとに,これを利用し良好な効果を得た.左肝動脈への超選択的操作の不能であった1例では,開腹手術下にTAEを施行し,後のTAEをSeldinger法により可能とすることを目的に脾動脈-左肝動脈の端側吻合を行った.本例も良好な治療効果が得られた.
    外科的TAE法は,Seldinger法で治療が完遂できない肝癌例に対し,少ない侵襲で効果的なTAEを可能とする方法であった.
  • 岩崎 勇, 岩瀬 裕郷, 高橋 淳, 久賀 克也, 佐藤 重明
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1446-1450
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝嚢胞腺癌は稀で現在まで約30例が報告されているにすぎない.今回,我々は肝左葉に原発した肝嚢胞腺癌を経験したので報告する.
    症例は65歳,女性,食思不振,るいそうを主訴とし,血管造影,エコー,CT,穿刺細胞診により肝嚢胞腺癌と診断され,肝左葉切除の目的で開復したが右葉に転移を認め切除不能であった.その後,徐々に全身状態悪化,死亡した.剖検すると,肝は1,500gで被膜下に嚢胞を認め,割面では拇指頭大から手挙大迄の嚢胞が多発し,内腔に粘液を容れ,一部では灰白色,充実性であった.組織学的には乳頭状腺癌であった.多発性嚢胞のうちには内腔が良性上皮に覆われたものや良性上皮から悪性化への移行像のみとめられたものもあり,肝嚢胞が悪性化したものと考えられた.比較的,稀な症例として文献的考察を加えて報告した.
  • 戸田 剛太郎, 池田 有成, 松木 一雄, 与芝 真, 田中 直見, 橋本 直明, 岡 博
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1451
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 矢野 右人, 古賀 満明, 島 正義, 南野 毅, 角田 悦朗, 北坂 直子, 竹田 弥生
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1452
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 大島 徹, 吉川 寛, 村上 清史, 森岡 健, 松下 文昭, 福岡 賢一, 小林 健一, 服部 信
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1453
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 松井 陽, 藤本 貴子, 岡庭 真理子
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1454
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 野口 弘道, 田辺 穣, 都築 一夫, 美濃和 茂, 露木 ますみ, 辻 明人, 伊東 重光, 加納 英行, 溝上 雅史, 加藤 寿人
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1455
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • その臓器特異性について
    池田 有成, 戸田 剛太郎, 橋本 直明, 山崎 誠行, 岡 博, 鳥居 正男
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1456
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 山中 正己, 佐野 直代, 糸数 憲二, 伊藤 善志通, 小島 昌, 鎌上 孝子, 菅又 成雄, 鳥居 正男, 三宅 和彦, 中村 孝司
    1983 年 24 巻 12 号 p. 1457
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1983 年 24 巻 12 号 p. 1458-1469
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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