肝臓
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25 巻, 12 号
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  • 供血者の追跡調査から
    川上 広育, 竹野 弘, 山下 征紀, 吉川 正哉, 川本 広夫, 松浦 寿二郎, 未盛 彰一, 池本 吉博, 世戸 寛子, 渡辺 恭行, ...
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1513-1521
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    HBs抗原持続陽性供血者2,326名についてe抗体の増加率について検討したところ,女性では20歳代と30歳代では20.1%の増加率を示したが,男性では9.7%と低く,しかも25歳から36歳までほぼ一定の陽性率を示した.e抗原陽性者では男性は500名の内234名(46.8%)に肝機能異常を示したが女性は210名中61名(29%)であり,しかもその程度は軽度であった(p<0.001).従って女性は男性に比べ若年で軽度の肝機能障害のみで高率にe抗原からe抗体へのseroconversion (SC)を生じる可能性が示唆された.1年間のSC率はHBVキャリアーでは9.1%でありその内肝機能異常者は6.5%,正常者は1.3%であった.組織学的にはNSRH 17例,CPH 20例ではSCは1例も認められなかった.B型慢性活動性肝疾患51例では5例(9.8%)であった.
    e抗原からe抗体へのSCする際にS-GPTの200単位以上の上昇を11例中7例(63.6%)に認め,その多くはCAH(2A)であった.
  • 村島 直哉, 熊田 博光, 池田 健次, 吉場 朗, 新田 恭子, 瀬戸 幸子, 塚田 理康
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1522-1526
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    e抗原陽性B型慢性肝炎94例のRIA法によるe抗原の陰性化率およびe抗原の再出現の頻度について検討した(平均観察4年6カ月). e抗原持続陽性は30例(41.5%),e抗体へseroconversionした症例は28例(29.8%), e抗原持続陰性化例は2例(2.1%),いったんe抗体にseroconversionした後再びe抗原が出現した,いわゆるreversed seroconversionの症例は5例(5.3%), e抗原消失後e抗体が陽性化しないまま再びe抗原が陽性化した症例は20例(21.3%)であった.e抗原が再出現した25例の性別は男性24例,女性1例で男性に有意に多かった(p<0.05).肝生検組織像との関係では,CPHではe抗原陰性化時のe抗体の%inhibitionが70%以上の高値になってからのe抗原の再出現例はなかった.一方,CAH 2B,肝硬変では,e抗体の%inhibition 70%以上になってからでもe抗原の再出現が認められた.
  • 経静脈的および経口的投与による検討
    金沢 秀典, 多田 教彦, 永井 俊彦, 黒田 肇, 常岡 健二
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1527-1533
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝硬変10例について,propranololの門脈圧,肝血流量へおよぼす影響を肝静脈カテーテル法を用いて検討した.0.18mg/kgの経静脈的投与,および安静時心拍数25%低下をきたす量(平均76.7mg/日)の経口的投与のいずれにおいても,Hepatic venous pressure gradient(以下HVPG), Estimated hepatic blood flow (以下EHBF)は投与前値にくらべそれぞれ有意に低下した.
    経静脈的propranelol投与によるHVPG降下率とEHBF減少率の間には有意の正の相関を認めた.また,EHBFの基礎値が0.5l/min/mm2以下の症例では,propranolol投与後のEHBF減少は軽微にとどまる傾向を認めた.
    以上より,propranololは肝血流量減少と門脈圧降下をきたすと考えられるが,こうした作用はすべての肝硬変例に一率ではなく,すでに高度な肝血流量低下をきたしている例ではその効果は乏しいものと推測された.
  • 奥村 英正, 関山 達也, 勝田 悌実, 荒牧 琢己, 里村 克章, 赤池 正博, 寺田 秀人, 関野 三津也
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1534-1540
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Propranololの肝硬変の門脈圧に対する効果を評価する為に,20例の慢性肝疾患患者に5mgのpropranololを10分間かけて静脈注封し,閉塞肝静脈圧(WHVp),自由肝静脈圧(FHVP),肝血流量,心送血量,総末梢血管抵抗を測定した.門脈圧(WHVP-FHVP)はpropranolol注射開始20分で23%有意に減少し,その効果は50分持続した.心拍数,心係数,肝血流量はそれぞれ13%, 24%, 13%有意に減少し,総末梢血管抵抗は34%増加した.一方vasopressin (0.2U/ml)の静注10分後に門脈圧は最大約30%減少したが,両薬剤の門脈圧減少の間には有意差はみられなかった.高速液体クロマトグラフィー法で20例中4例で測定された血中propranolol濃度は,投与20分後で20.3±5.3ng/mlであった.以上より,propranololは門脈圧減少に有効な薬剤であることがわかった.そして,効果的な門脈圧下降は20ng/mlの血中propranolol濃度でえられることが示唆される.
  • 関 守一, 北川 久能, 松井 孝安, 仲島 信他, 黒木 哲夫, 山本 祐夫, 中尾 昌弘, 門奈 丈之
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1541-1545
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    新鮮ウシ胆のう粘膜より抽出した胆のう粘膜抗原を,週1回の割合で感作された84羽の象兎について,その初期病変を知る目的で形態学的に検討しだ.その結果,ウシ胆のう粘膜抗原感作家兎84羽中47羽にpericholangitis with and without granulomaが形成され(56%),そのうち6羽にchronic non-suppurative destructive cholangitisが認められた.
    この成績より,家兎を用いたウシ胆のう粘膜抗原の感作方法により実験的ヒトPBCの早期病変に類似した肝病変が誘導されることが確認された.その際,発生頻度と感作回数との間には,必ずしも一定の相関が認められず,発病に際しての個体差の存在が示唆された.
  • 新井 孝之, 溝口 靖紘, 宮島 慶治, 池本 吉博, 筒井 ひろ子, 加藤 寛子, 山本 祐夫, 森沢 成司
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1546-1551
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ヒト末梢血から分離した単核細胞をin vitroでphytohemagglutinin, concanavalin Aまたはpokeweed mitogenで刺激し,3H-thymidineの酸不溶性分画へのとりこみを指標としてリンパ球幼若化反応を検討した.この実験系に,ラット肝から分離したKupffer細胞の48時間培養上清をmitogenと同時に添加すると,3H-thymidineのとりこみは著明に抑制された.しかし,Kupffer細胞を培養する際にindomethacinを添加して48時間培養し,その培養上清をmitogenで単核細胞を刺激する際に加えると,リンパ球幼若化反応の抑制は有意に低下した.これらの結果から,Kupffer細胞培養上清中にはprostaglandinが存在し,これがmitogenによるリンパ球幼若化反応を抑制すると推測された.
  • 溝口 靖紘, 加藤 寛子, 筒井 ひろ子, 宮島 慶治, 新井 孝之, 山本 祐夫, 森沢 成司
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1552-1556
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラットの肝臓からKupffer細胞を分離し,グラム陰性菌由来のlipopolysaccharide (LPS)で刺激してantibody-dependent cell-mediated cytotoxicity (ADCC)反応系に加えると,非活性化Kupffer細胞の培養上清を添加した場合よりも有意に標的細胞障害が増強した.この活性化Kupffer細胞の培養上清中には,胸腺細胞のphytohemagglutinin (PHA)に対する応答を増強する活性が認められ,インターロイキン-1(IL1)またはそれに類似した活性物質の存在が推測された.ADCC反応がIL1で増強されることは既報において示しているので,活性化Kupffer細胞によるADCC反応の増強の少くとも一部はIL1によるものと考えられる.
  • 坂口 嘉一
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1557-1566
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    血液粘性の変動が肝血管抵抗に及ぼす影響を明らかにする為に,正常ラット肝及び四塩化炭素肝硬変ラット肝をウシ赤血球を浮遊させたKrebs-Ringer液(Hct 0~65%)で灌流し,血液粘性と肝の血行力学的データ及び形態学的変化との関係を検討した.1)正常及び肝硬変ラットの門脈圧は,Hct 40%の液で灌流した時に肝血管抵抗を最小にする最低の灌流圧(Economical perfusion pressure=EPP)と近似した.2)正常肝ではEPP値はHctの増加に伴ってゆるやかに上昇したが,肝硬変ではEPP値は急激な上昇を示し,特にHct 40%以上におけるEPP上昇は著明であった.3)肝硬変におけるEPP値の著しい上昇は,類洞の狭小化による肝血管抵抗の上昇に加えて,狭小化した類洞内血液粘性の増加にも起因するものと推察された.以上の実験成績は人体の肝硬変においても,Hct値の上昇が肝血管抵抗及び門脈圧を著しく上昇させる可能性がある事を示唆している.
  • 無アルブミンラット(NAR)の肝摂取機構
    丹野 宗彦, 山田 英夫, 長瀬 すみ, 永島 淳一, 永島 淳一, 村木 俊雄, 千葉 一夫
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1567-1572
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    血清中のアルブミンが有機陰イオンの肝摂取にどのような役割を果たしているか調べる目的で無アルブミン血症ラット(NAR)を用いてBSP静注後のBSPの胆汁排泄率につき検討した.その結果,0.5mg BSP/100g体重投与群では,SDラットの場合,15分間の胆汁排泄率は投与量に対して70.7±4.9%であり,NARでは53.7±1.4%と減少傾向を示した.また0.25mg BSP/100g体重投与群でも同様の傾向が認められた.
    NARにアルブミンとBSPを投与し,BSPの胆汁排泄率の変化につき検討した.その結果,胆汁排泄率に変化を認めなかった.
    以上の結果より,BSPなどの有機陰イオンの特異的肝摂取には,アルブミンは本質的な役割は果たしておらず,またWeisigerらのいうアルブミンリセプタの仮説は否定的であることが推察された.むしろリガンドのmembrane carrier proteinが重要な役割を果していると推察された.
  • 中村 光男, 牧野 勲, 今村 憲市, 宮沢 正, 町田 光司, 玉沢 直樹, 武部 和夫, 菊池 弘明
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1573-1578
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝・胆道疾患(皮膚〓痒(-)群,(+)群)と皮膚表面胆汁酸,血清胆汁酸との関係を22例の症例で検討した.皮膚表面胆汁酸分析は,750cmcm2皮膚表面からacetoneで胆汁酸抽出を行い,sephadex LH-20カラムで,non-sulfate, sulfateに分画,前者はPHP-LH-20カラムで更にFree, Glycine, Taurineに分別,ガスクロマト法で分析した.血清胆汁酸値は,〓痒(-)群37.2μM,〓痒(+)群40.6μMであった.皮膚表面胆汁酸値は,健常者6.6μg/750cmcm2,〓痒(-)群9.0μg,(+)群15.0μgであり(-)群,(+)群間に有意の差はなかった.胆汁酸の抱合体別,胆汁酸構成成分にも〓痒(-)群,(+)群で特異的変化は認められなかったが,皮膚表面にはFree CDCAが主に検出された.また皮膚表面胆汁酸値は血清胆汁酸濃度と正の相関関係にあるので,血清胆汁酸濃度に影響をうけると考えられた.以上の結果から,皮膚表面胆汁酸が皮膚〓痒感発現に大きな役割を担っているとは考え難い結果を得た.
  • 江崎 卓弘, 兼松 隆之, 松股 孝, 園田 孝志, 古田 斗志也, 杉町 圭蔵, 井口 潔, 八木 博司
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1579-1582
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    術後肝不全に対し高圧酸素療法が有効であった1例を報告する.症例は,57歳,男性,原発性肝癌にて右二圧域肝切除術な施行した.術後約1ヵ月目に肝性脳症を発症し直ちに血漿交換を行ったが,肝性脳症の改善は認められなかったため高圧酸素療法を施行した.本療法開始後,脳症は消失し.全身状態の改善も著明となり,第78病日に退院し得た.以上の経験は,高圧酸素療法が肝不全に対する新しい治療法となり得る可能性を示唆するものと考えられる.
  • 油谷 浩幸, 石川 隆, 児玉 龍彦, 斎藤 栄一, 佐藤 弘, 岩崎 泰彦, 板倉 弘重, 大久保 昭行, 高久 史麿, 青山 弘, 福里 ...
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1583-1588
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    妊娠時急性脂肪肝の一生存例を経験し,極期血清のリポ蛋白異常に関して検討したので報告する.症例は30歳女性,初産婦.昭和56年3月,妊娠9ヵ月にて男児出産後意識障害,黄疸,腹水が出現した.肝生検にて胆汁うっ滞,小脂肪滴を主とする軽度の脂肪変性を認めたが肝細胞壊死は軽度であった.電顕像ではミトコンドリアの膨化,cristaeの消失,細胞質内の小脂肪滴の沈着が認められた.極期血清の脂質分析ではTC 126mg/dl TG 274mg/dl,アポ蛋白濃度はアポBは正常,アポEの増加,アポAI, AIIの低下が認められた.HDL2,3共に減少していたが,HDL2分画はアポEに富み,正常より大きなサイズの粒子の出現を認めた.Chylomicron+VLDL及びLDL分画ではTG含量が増加し,大分子LDLの出現,アポB48の増加を認めた.これらはTG richリポ蛋白の水解及び分泌の障害,肝におけるリポ蛋白摂取の障害による可能性が示唆された.
  • 選択的血漿交換による高ビリルビン血症の治療
    中山 拓郎, 岸野 達志, 野口 隆俊, 安岡 恒
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1589-1597
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    膜型血漿成分分離器Evaflux(2A)を用いて,血中の遊離型とアルブミン結合型ビリルビンを比較的選択的に除去できる血漿交換療法を開発した.本法をチオプロニンによって誘発されたと考えられ,高ビリルビン血症が6ヵ月間持続した難治性の肝内胆汁うっ滞性肝炎に5回施行し,良好な治療成績を得たので報告する.本法でのビリルビンの除去率は約21%であり,除去されたビリルビンの70%が直接型であった.施行前後で総蛋白量や蛋白分画や電解質は変動しなかつた.液クロによる分析では除去された蛋白の86%がアルブミン以下の分子量であった.従来の全血漿交換療法では血清肝炎の発生や電解質異常など,また活性炭やIONEXによる吸着療法では遊離型ビリルビンしか除去できないなど問題がある.置換液として新鮮凍結血漿に変えて,0.4%アルブミン加電解質溶液を用いる本血漿交換療法は血中ビリルビンを比較的選択的に除去でき,上記の問題点を解決した方法である.
  • 西田 修, 森安 史典, 中村 武史, 伴 信之, 三浦 賢佑, 酒井 正彦, 内野 治人, 三宅 健夫, 熊田 馨, 森 敬一郎, 日笠 ...
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1598-1604
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    リニア電子スキャンとパルスドップラー法を組み合わせたリニア電子スキャン・パルスドップラー複合血流計により,門脈などの深部血管の血流測定が可能となった.我々は,この方法による血流測定と門脈圧・肝静脈圧などを同時に測定し,肝臓を中心とした門脈の血行動態を定量的に把握するよう努めてきた.
    今回,肝癌の患者で,5年前に上腸間膜静脈・下大静脈H型吻合術を実施されていた患者に上述の検査を実施し,門脈血行動態上,興味ある以下の知見を得た.1)門脈本幹血流の逆流が認められたこと.2)シャントを介した圧較差ぶ6mmHg,血流が約3,000ml/minと計算され,同シャントの血管抵抗が非常に低値であると証明されたこと.さらに,3)肝癌による下大静脈圧排という血行動態の修飾により,類洞圧の低下がみられず,結果として類洞より肝静脈に灌流される血液が充分に存在していたと想像されたことであった.
  • 工藤 正俊, 平佐 昌弘, 高鍬 博, 伊吹 康良, 藤見 勝彦, 上田 俊二, 冨田 周介, 小森 英司, 藤堂 彰男, 北浦 保智, 佐 ...
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1605-1611
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    71歳のトロトラスト曝露歴を有する男性で,Kasabach-Merritt症候群を呈し腹腔内出血を来たした肝血管肉腫の一例を経験した.腹部不快感を主訴に来院した初診時には,血小板減少のみを認め,生化学検査,上部消化管透視ともに異常を認めなかった.しかし約6ヵ月後,紫斑,腹腔内出血を来たした為,当科へ救急入院した.入院時検査成績では血小板減少,FDPの上昇,fibrinogenの減少等を認め播種性血管内凝固症候群(DIC)の所見を呈した.腹部超音波検査では,巨大肝腫瘍を認め,内部は蜂窩状構造を呈した.CTでは,contrast studyにおいて,時間とともに腫瘍辺縁から中心へ向かう濃染像が観察された.以上の所見を総合し,肝血管肉腫の疑診が持たれ肝右葉切除術が施行された.摘出標本の病理組織像から,トロトラスト曝露が起因と考えられる極めて稀な肝血管肉腫と診断された.
  • 内原 正勝, 前田 正人, 小山 恒, 坂本 龍, 金山 正明
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1612-1615
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Metronidazoleによると考えられる薬物性肝障害の1例を経験したので,臨床経過を中心に報告した。症例は35歳の男性で夫人が膣トリコモナス症に罹患したため,Metronidazoleの投与をうけた.内服開始後13日目に発熱,腹痛が出現し,肝機能障害の指摘をうけた.白血球増加,著明な好酸球増加がみられ,リンパ球刺激試験を実施したところ,Metronidazoleが陽性であったことから,本例は,Metronidazoleによる薬物性肝障害と診断された.肝生検組織像では,小葉中心性の肝細胞壊死および細胞浸潤を認めた.Metronidazoleは,抗トリコモナス薬として広く使用されているが,その副作用として肝障害の報告はなく,本例がその最初の報告であると思われる.
  • 兵頭 一之介, 山田 剛太郎, 西原 隆, 真鍋 康二, 奥新 浩晃, 藤木 茂篤, 水野 元夫, 木野山 真吾, 長島 秀夫
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1616
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 籏原 照昌, 五十嵐 省吾, 中林 秀和, 佐藤 二郎
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1617
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 正田 純一, 松崎 靖司, 三田村 圭二, 大菅 俊明, 相川 達也, 山崎 晋, 伊藤 正大, 石橋 正兀, 宮崎 浩
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1618
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 松本 和則, 川辺 隆夫, 杉本 恒明, 志賀 淳治
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1619
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 加藤 道夫, 益沢 学, 木戸 友幸, 奥山 卓正, 松尾 重雄, 船橋 修之, 鎌田 武信
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1620
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • FFP中の微小凝集物除去の効果
    赤松 興一, 多田 康二, 橋本 博之, 田中 美和, 大久保 博忠, 大嶋 完二, 太田 康幸
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1621
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 白木 和夫, 谷本 要, 山田 一仁, 岡田 隆好, 吉原 なみ子
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1622
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 中嶋 俊彰, 中川 義弘, 佐野 敦, 瀬戸 良文, 奥野 忠雄, 瀧野 辰郎
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1623
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 阿部 賢治, 杉谷 雅彦, 志方 俊夫
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1624
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 井廻 道夫, 山口 高史, 三田村 圭二, 大菅 俊明
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1625
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 清水 洋子, 大村 正史, 阿部 賢治, 小野 魁, 志方 俊夫
    1984 年 25 巻 12 号 p. 1626
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1984 年 25 巻 12 号 p. 1627-1664
    発行日: 1984/12/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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