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川上 広育, 吉川 正哉, 松浦 寿二郎, 川本 広夫, 渡辺 恭行, 池本 吉博, 末盛 彰一, 竹崎 英一, 中西 敏夫, 梶山 悟朗, ...
1985 年26 巻3 号 p.
281-290
発行日: 1985/03/25
公開日: 2010/01/19
ジャーナル
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男性のHBe抗原陽性慢性HBV carrier 16名にAra-A (Adenine Arabinoside)を1回600mg連日投与しHBV-DNA polymerase (DNA-P)活性及びHBe抗原を示標とし,Mer-iganらの分類に準じ,投与中止後6ヵ月における治療効果について検討した.DNA-P活性はAra-A投与後24時間後には12例中11例(91.7%)は投与前値に比べ有意の低値を示し(<0.05)その内10例(62.5%)は陰性化したが投与中止により陰性化した10例中9例(90%)は投与前値に復した.Type II及びType II~IIIを15例中5例(33.3%)に認め有効と判定した.有効例はいずれもDNA-P活性値は500cpm以下のCAHであり,その有効率は45.5% (11例中5例)であった.一方,DNA-P活性値が1,000cpm以上のNSRH及びCPHはいずれもType IIIであった.
以上の如くAra-AはDNA-P活性を明らかに低下させるもののその効果には限界があり,治療対象としてはDNA-P活性低値でtransaminase高値のB型慢性肝疾患が適当と考えられた.
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横須賀 収, 小俣 政男, 今関 文夫, 伊藤 よしみ, 内海 勝夫, 森 順子, 奥田 邦雄, Jesse Summers
1985 年26 巻3 号 p.
291-296
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
HBe抗原陽性慢性肝疾患患者20名に組み換え型インターフェロン投与を行ない,肝及び血中HBV DNAの動向をともにSouthern blot法により検索した.肝HBV DNAの解析により4.0kb, 3.2kb, 1.95kb, 1.35kbに明らかなbandがみられ,それぞれrelaxed circular,linear, supercoiled,及びsingle stranded DNAと考えられた.治療前後に肝生検を行なった17例中治療前の肝HBV DNAは15例に検出され,うち4例において肝HBV DNAは消失し又血中HBV DNAも持続陰性化した.肝及び血中HBV DNAは明らかな相関がみられた(p<0.001).肝HBV DNA減少例においてsupercoiled HBV DNAは治療後他のウイルス増殖形態に比し残存する傾向がみられた.
今回の検討によりHBV DNAの各種増殖形態の変動を明らかにする事ができた.特にsupercoiled DNAの態度からこの型はHBV持続感染に重要な役割りを果たすものと考えられた.
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小嶋 允夫
1985 年26 巻3 号 p.
297-304
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
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ヒト血漿中よりゼラチンーセファロースを用いてFibronectin (FN)を単離精製後,家兎に免疫して抗血清を作製し,蛍光抗体間接法にて肝組織内におけるFNの分布を観察した.
FNは肝のコラーゲン線維と一致して分布し,コラーゲン線維の増生に伴って増加した.
急性肝炎では,肝細胞壊死巣と類洞に沿った細網線維に一致してみられ,慢性肝炎では拡大した門脈域の境界部に強く,肝硬変では細網線維部分と増生した膠原線維部分ならびにその間質に分布していた.しかし,肝実質細胞にはFNが認められなかった.
また,拡大した門脈域の境界部に一致して酸性ムコ多糖がFNと共存してみられ,線維化の初期にコラーゲン増生に先行してFNとムコ多糖が結合し,線維化促進の基盤をなすとともに,コラーゲン線維の組織結合を促すことが想定された.一方,血漿FNレベルは,急性肝炎,肝硬変で有意の低下がみられ,FNの組織への沈着亢進が推定された.
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インスリン受容体による検討
大橋 謙次, 千丸 博司, 中林 富雄, 朴 孝憲, 吉徳 克仁, 奥野 忠雄, 瀧野 辰郎, 冨増 寛夫, 高森 成之
1985 年26 巻3 号 p.
305-310
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
急性肝炎にみられる一過性の耐糖能異常を急性期と回復期におけるインスリン受容体の変動を中心に検討した.急性期と回復期に100g-OGTTを施行し,末梢インスリン活性(A)を求めた.対象の一部にインスリン感性試験を行い,インスリン感性指数(ISI)を求め,さらに末梢血単核球への
125I-インスリン特異結合率の測定を行った.急性期におけるA,ISIおよび
125I-インスリン特異結合率は正常対照と比べていずれも有意の低下を示したが,回復期にはほぼ正常に改善した.急性肝炎の耐糖能異常の要因として内因性および外因性インスリンに対する感受性の低下があげられ,この低下の一因としてインスリン受容体の異常は重要な因子であると考えられた.
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末盛 彰一, 竹崎 英一, 川上 広育, 池本 吉博, 渡辺 恭行, 川本 広夫, 吉川 正哉, 松浦 寿二郎, 中西 敏夫, 梶山 梧朗
1985 年26 巻3 号 p.
311-316
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
著者らは,肝予備能検査の中でガラクトース負荷試験が肝重量と関係なく代謝機能を有する残存肝細胞数と密接な関連を有する事を報告した.また,再生肝のガラクトース代謝にglucose-6-phosphatase活性が影響を及ぼしている事を報告したが,本論文では諸酵素を活性化すると考えられるグルカゴンの再生肝に及ぼす効果を検討した.グルカゴン非投与再生肝では肝切3日後に血中ガラクトース半減期が最延長したが,グルカゴン投与再生肝では有意の短縮を認めた.肝切3日後のグルカゴン投与再生肝と非投与再生肝におけるglucose-6-phosphatase活性と血中乳酸値について検討しグルカゴン投与再生肝においてglucose-6-phosphatase活性の上昇と血中乳酸値の低下を認めた.従ってグルカゴンは部分肝切除後の肝予備能の低下を防ぎ,肝細胞の有する代謝機能を保護することが示唆された.
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中尾 宣夫, 三浦 行矣, 河島 輝明, 大西 光典, 小竹 正昌, 末定 靖英, 上紺屋 憲彦, 三浦 貴士, 西上 隆之, 豊坂 昭弘, ...
1985 年26 巻3 号 p.
317-322
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
原発性肝細胞癌に対する肝動脈塞栓術は有効な治療法であるが,腫瘍の完全壊死は困難で,しばしば再発を来すことは周知の如くである.そこで,今回著者らは動脈塞栓と同時に腫瘍存在部位の門脈の塞栓を行い,局所的な肝梗塞を作成しその臨床的,組織学的な抗腫瘍効果を検討した.その結果,塞栓により充分な肝梗塞が形成された部分では組織学的に被膜内腫瘍浸潤を含め,viableな腫瘍細胞は全くみられず壊死効果が極めて大きいことが判明した.塞栓術後の肝機能の悪化の程度は,動脈塞栓術と同程度であったが,回復がやや遅い傾向にあった.感染症の合併などもなく,症例によっては肝癌治療における系統的亜区域切除術にも匹敵する効果が期待される.
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村田 敏彦, 木下 豊, 松尾 尚樹, 葛城 正己, 吉岡 哲也, 上田 潤, 本田 伸行, 仲川 房幸, 大上 庄一, 大石 元, 打田 ...
1985 年26 巻3 号 p.
323-334
発行日: 1985/03/25
公開日: 2010/01/19
ジャーナル
フリー
肝細胞癌に対する肝動脈塞栓術(TAE)後の血清AFP値の推移を,TAE前のAFP値が400ng/ml以上の群(高値群)と未満の群(低値群)に分け,それぞれの群につきTAE後の期間(8週以内の初期変動と6カ月以上の長期変動),塞栓回数(1回施行群と2回以上施行群),塞栓物質の差異(GS:ゼラチンスポンジ使用群とLp:リピオドール併用群)について比較検討し,各種画像との関連についても検討した.高値群と低値群では,高値群のAFP下降がすみやかである以外は,両群にほとんど差はなかった.TAE 2回以上施行群の方が1回施行群よりもAFPが低値を維持する例が多く,くり返すTAEが延命に結びつく結果が得られた.塞栓物質としてGSにLpを併用した群は,GS単独群よりもTAE後のAFP下降がすみやかであり,さらにAFPの再上昇する割合も低く,Lp併用が効果的であることが判明した.US, CTならびに血管造影とAFP値の推移との間には相関性が認められる例が多かった.
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門脈血行動態の検討
西田 修, 森安 史典, 中村 武史, 伴 信之, 三浦 賢佑, 酒井 正彦, 内野 治人, 三宅 健夫
1985 年26 巻3 号 p.
335-340
発行日: 1985/03/25
公開日: 2010/01/19
ジャーナル
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門脈圧亢進症においては,肝内流出路の血管抵抗が増大すると同時に,門脈への流入血である脾血流も増加している.この脾血流増加の意味を,脾動脈閉塞前後の門脈血行動態の変化から検討した.対象は,肝硬変6例,慢性肝炎5例,特発性門脈圧亢進症3例.バルーンカテーテルを脾動脈に選択的にすすめ,1.0cc~2.0ccの空気にて脾動脈を閉塞し,前後で,門脈圧・肝静脈圧・肝静脈楔入圧,門脈血流量・脾静脈血流量・上腸間膜静脈血流量及び大動脈・肝静脈・門脈・脾静脈・上腸間膜静脈の酸素濃度を測定した.血流測定は超音波パルスドップラー複合法によった.脾動脈閉塞前後の変化を記す.門脈圧:17.9±7.5→14.5±5.9mmHg.門脈血流量:1,061±451→830±461ml/min.脾静脈血流量:646±355→262±161ml/min(<0.001).上腸間膜静脈血流量:448±66→679±189ml/min(<0.01).酸素濃度は,門脈では軽度低下,脾静脈では著減,上腸間膜静脈では上昇していた.
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渋谷 義博, 正木 盛夫, 大原 守弘, 斉藤 孝一, 森藤 隆夫, 吉田 浩, 粕川 禮司
1985 年26 巻3 号 p.
341-348
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
肝の線維化と胆汁酸との関連性をみるため,cholic acid (CA), chenodeoxycholic acid (CDCA), deoxycholic acid (DCA), ursodeoxycholic acid (UDCA)とそのタウリン,グリシン抱合体を用いて,in vitroにおける線維芽細胞への影響を蛋白合成とコラーゲン合成の両面より検討した.その結果,蛋白合成はDCAにより抑制されたが,CA群とCDCA群およびtaurodeoxycholic acid (TDCA)では逆に亢進された.UDCA群とglycodeoxycholic acid (GDCA)では変化がみられなかった.コラーゲン蛋白合成では,CDAにより亢進されたが,それ以外の胆汁酸分画では,蛋白合成の場合と同様であつた.慢性肝炎活動型や肝硬変症のごとく,血清glycochenodeoxycholic acid (GCDCA)やtaurochenodeoxycholic acid (TCDCA)が持続的に上昇している病態があれば,これらの胆汁酸分画により線維芽細胞が刺激を受け,肝の線維化が促進される可能性が示唆された.
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満谷 夏樹, 東 正祥, 松田 裕之, 吉岡 博昭, 柏木 徹, 石津 弘, 小泉 岳夫, 桜井 幹己
1985 年26 巻3 号 p.
349-356
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
成人のHBV初感染からHBV carrierに移行した散発性B型肝炎の3症例を報告する.全例とも入院時の血清HBc抗体は陰性で,経過中にHBc抗体が出現,経過とともに高値を示し,HBs抗原およびHBe抗原はともに陽性,HBV DNA-polymerase活性は高値で,これらはGOT, GPTの上昇とともに1年以上持続した.いづれも免疫機能低下を伴なう疾患の合併および免疫抑制剤の投与はなかった.いづれの症例も他科で肝機能検査異常をみとめたか,あるいは定期検診で血清HBS抗原の陽転をみとめたなど全く偶然の機会に肝炎が発見された.末梢血リンパ球subpopulationではOKT
4/OKT
8比の低下,あるいは抗OKT
4抗原欠損など細胞性免疫異常が疑われた.これら3症例はともに,無黄疸で,肝炎症状が典型的急性B型肝炎に比し軽度なことが特徴的であった.家族内単発性のHBV carrierの中にはかような症例が含まれていることが示唆された.
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堀口 祐爾, 北野 徹, 田口 寛子, 大漉 正夫, 山内 雅博, 中野 浩, 中島 澄夫, 伊藤 圓, 宮川 秀一, 三浦 馥, 日比野 ...
1985 年26 巻3 号 p.
357-362
発行日: 1985/03/25
公開日: 2010/01/19
ジャーナル
フリー
超音波像,組織像,AFP産生能などが異なる2個の結節が相接して存在した肝細胞癌の1例を報告する.症例は59歳の男性で,肝硬変の経過観察中にAFPの漸増が見られ腹部超音波検査を行った所,肝右葉後区域に3.1×2.4cmの低エコー結節とそれに接して2×1.6cmの高エコー結節が存在した.腹部血管造影でも同大の腫瘍濃染像が認められ,制癌剤の動脈内注入を行うと,AFP値は入院時252ng/mlであったのが80ng/mlにまで低下し,以後10カ月にわたり低値を示した.しかし20カ月後には1,200ng/mlにまで再上昇したため,昭和58年7月7日肝切除術を行った.切除標本の水浸超音波像では,haloを有する高エコー結節と分葉傾向のある低エコー結節が相接して認められ,同一割面の肉眼および病理組織学的所見と対比すると,高エコー部は髄様構造を示すpseudograndular typeの肝癌で,低エコー部は充実性のcompact typeであった.PAP法によるAFP染色では前者がAFP陽性で後者は全く陰性であった.
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内山 喜一郎, 木藤 正樹, 知花 朝美, 木村 通広, 幕内 雅敏, 山崎 晋, 長谷川 博, 森山 紀之, 高安 賢一, 岸 紀代三, ...
1985 年26 巻3 号 p.
363-368
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
56歳の女性が,軟便と嘔気を主訴として某病院入院.検査の結果,肝癌の疑いと診断され,治療のため国立がんセンター病院に入院した.肝機能検査はほぼ正常範囲であった.糖尿病があり食事療法(1,200Cal/日)とInsulin (NPH 12単位/日)でcontrolされていた.超音波検査で,肝左葉内側区域に低エコー域が認められたが,入院後,肝実質とのcontrastに差がなくなり,境界不明となった.CTでは,high densityであるが,早朝にenhanceされ,血管造影では,動脈相から門脈相にかけて濃染する腫瘤だった.肝癌も疑われたが,確定診断がつかず,内側区域部分切除を行った.病理組織検査で,肝細胞の結節状増生と,病変内にグリソン鞘,中心静脈を認めるが,Focal nodular hyperplasiaやLiver cell adenomaとは異なり,Hyperplastic nodular lesionと診断された.肝内小病変の鑑別診断の難しさと重要性を示唆する症例と考えられた.
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中林 治夫, 相羽 英雄, 咲間 純夫, 沓掛 伸二, 安部 明郎, 島野 毅八郎, 浅尾 武士
1985 年26 巻3 号 p.
369-375
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
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肝原発悪性間葉腫の1剖検例を報告する.68歳,男性,心窩部の腫瘤を主訴として入院.肝シンチグラムで左葉を中心とした巨大な陰影欠損,CTで肝左葉に馬蹄形の低吸収域を認めた.血液検査ではLDH及び胆道系酵素値の上昇以外に特別な所見は認められなかった.肝悪性腫瘍として化学療法を行ったが,次第に黄疸が増強,全身状態が悪化し全経過約10カ月で死亡した.剖検では,肝左葉をほぼ占拠する小児頭大の塊状腫瘍を認めた.右葉に小結節転移巣を認めたが,肝外への転移は認められなかった.組織学的には,種々の成熟段階の単核細胞や巨細胞を含む線維性組織球腫様像を主体とするが,他に線維肉腫様,巨細胞腫様,粘液腫様,軟骨腫様,類骨様,筋膜様,脂肪肉腫様,悪性血管周皮腫様組織などの多彩な成分を有し,肝原発悪性間葉腫とみなされた.小結節転移巣でも同様の多彩な分化成熟過程の再現が見られた.
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溝口 靖紘, 吉安 克仁郎, 筒井 ひろ子, 宮島 慶治, 阪上 吉秀, 東森 俊博, 関 守一, 山本 祐夫, 森沢 成司
1985 年26 巻3 号 p.
376-379
発行日: 1985/03/25
公開日: 2010/01/19
ジャーナル
フリー
市販の感冒薬「改源」服用後に発疹および肝内胆汁うっ滞の症状を呈した1症例に遭遇したので報告する.症例は31歳の女性で,発熱および咽頭痛のため「改源」3包(2,100mg)を2日間内服した.その後,発疹,全身倦怠感,食思不振を訴え,ついで黄疸が出現した.この黄疸はさらに増強し,GOT, GPT, Alk-P, LAPおよびγ-GTPの上昇がみられたために入院したが,黄疸消失後もAlk-P, LAPおよびγ-GTPは高値を持続した.肝生検像では,主として小葉中心帯に胆栓および肝細胞内に胆汁色素を認め,また,グ鞘に軽度の細胞浸潤を認めた.患者末梢血単核細胞を分離して,キャリア蛋白とともに改源に含まれている桂皮末を加えて培養する際,インターロイキン-2を添加すると,リンパ球幼若化反応が陽性に発現した.このため,本症は桂皮成分による薬物アレルギー性肝炎と診断した.
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柏木 万寿男, 柳川 幸重, 藤田 昌宏, 早川 浩, 衛藤 隆, 青山 弘, 村上 俊一
1985 年26 巻3 号 p.
380-386
発行日: 1985/03/25
公開日: 2010/03/08
ジャーナル
フリー
小児の劇症肝炎に対するTHF(森下製薬)投与及びglucagon-insulin療法の適応と方法は,未だ確立されたものはない.我々は上記療法により臨床効果を認め肝機能も正常化した劇症肝炎(亜急性型)の1小児例を経験した.患者は4歳9カ月の男児で発症1カ月後,上昇していたGOT, GPT等の急下降と黄疸の増悪,肝腫の縮少,プロトロンビン時間の延長,腹水及びII度の昏睡を来たし劇症肝炎亜急性型と診断された.脳波記録とアミノ酸分析を施行後直ちにTHFを点滴したところ,約30分で意識清明となり,脳波上徐波の消失を見た.その後,全アミノ酸レベルの上昇に対しては交換輸血を1回施行した.9回のTHF使用後より,黄疸の軽減と凝固系検査での改善が見られ始め,次いで,肝再生促進のため,glucagon-insulin療法を行ない,その適応はglucagon負荷テストで決めた.以後,患者は順調に軽快した.
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茂木 一通, 山田 昇司, 長嶺 竹明, 竹沢 二郎, 市川 邦男, 高橋 仁公, 桜井 誠司, 阿部 毅彦, 佐伯 俊一, 湯浅 圭一郎, ...
1985 年26 巻3 号 p.
387-393
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
9歳時,突然の血尿,悪心にて発症し,10年近くにわたって経過観察されたWilson病の剖検例を報告する.発症時の血尿は,急性溶血発作と考えられた.D-penicillamineの継続的投与により,神経症状を軽度に抑えることはできたが,肝病変の進行を抑えることはできず,壊死後性肝硬変へ進行し,それに伴って著明な脾腫をきたした.入院する数年前からは,巨大脾内での血流うっ滞と溶血による凝固因子の遊離等によると思われる特発性脾梗塞症を頻発し,特発性腹膜炎を合併し,肝不全にて死亡した.様々な疾患を認める事が多いが,本例の如き特発性脾梗塞症を頻発し,腹膜炎及び肝不全を引き起こす事は稀で,その原因を含め興味がもたれた.
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南部 勝司, 及川 洋子, 浪久 利彦
1985 年26 巻3 号 p.
394
発行日: 1985/03/25
公開日: 2010/01/19
ジャーナル
フリー
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東俊 宏, 渡辺 明治, 橋本 誠, 山内 康彦, 藤原 雅親, 中務 重治, 小林 道男, 長島 秀夫
1985 年26 巻3 号 p.
395
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
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山内 康彦, 小林 道男, 中務 治重, 橋本 誠, 藤原 雅親, 東俊 宏, 渡辺 明治, 長島 秀夫
1985 年26 巻3 号 p.
396
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
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伴野 昌厚, 渡辺 純夫, 広瀬 美代子, 黒田 博之, 浪久 利彦
1985 年26 巻3 号 p.
397
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
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山崎 圭子, 片山 辰郎, 平川 淳一, 山内 眞義, 川瀬 治通, 木村 和夫, 渡部 幸夫, 藤沢 洌, 亀田 治男
1985 年26 巻3 号 p.
398
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
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大西 真, 井廻 道夫, 村上 徹, 石川 隆, 森山 貴志, 児玉 龍彦, 高久 史麿, 三田村 圭二
1985 年26 巻3 号 p.
399
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー
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1985 年26 巻3 号 p.
400-420
発行日: 1985/03/25
公開日: 2009/05/26
ジャーナル
フリー