肝臓
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27 巻 , 1 号
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  • 田川 まさみ, 小俣 政男, 奥田 邦雄
    1986 年 27 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    孵化後1日目のあひるにDuck Hepatitis B Virus (DHBV)陽性血清0.5mlを静注し,感染成立初期の肝内DHBV DNA及びRNAの経時的変化をSouthern blot法,Northernblot法ならびにspot testによって比較検討した.接種したDHBV DNAは6時間後に肝内ではsupercoiled DNAとして認められ,12時間後に新たにsingle stranded DNAの合成が開始し,24時間後にはgenome sizeのsingle stranded DNAも認められた,3日目から6日目の間にDHBV DNAは著増し,170 copies/cellに達した.DHBV specific Poly (A)+ RNAは6時間後にsmearとして認められ,12時間後に4kb, 3kbのbandが形成された.RNAの増加は24時間から3日目の間にみられ,初期の4,400倍となるが,この増加はDNAに先行しておこっていることが明らかとなった.
  • 藤本 貴子, 高沢 佳江, 松井 陽, 岡庭 真理子, 岡本 宏明
    1986 年 27 巻 1 号 p. 6-14
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    無処置で6カ月以上経過観察し家族調査を施行しえた小児の無症候性HBVキャリア36例について,経時的にHBe投原・抗体,肝機能を検索した.観察開始時HBe抗原陽性の29例中19例はHBe抗原が持続し,10例はHBe抗原が消失し,このうち9例においてHBe抗体へのseroconversionを認めた.当初よりHBe抗体陽性の5例ではその後もHBe抗体が持続した.36例中16例(44.4%)に肝機能異常が認められたが,HBe抗原持続陽性例の肝機能異常(19例中5例)は一過性で軽度であった.HBe抗原からHBe抗体へのseroconversionに際して,12例中11例が肝機能異常(8例はS-GPT 200単位以上)を示したが,HBe抗体出現後は安定正常化した.小児期の年間seroconversion率は5.3%と算定され,成人例での報告とほぼ同率であったが,男女差は認められなかった.家族内HBVキャリアの観察では,seroconversionの起こし易さに関係する背景因子として遺伝的体質的因子が重要であると考えられた.
  • 井上 長三, 板倉 英世, 鳥山 寛, 島 正義, 佐藤 彬, 古河 隆二, 楠本 征夫, 石井 伸子, 小路 敏彦, 長瀧 重信
    1986 年 27 巻 1 号 p. 15-19
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    B型肝炎ウイルスによる慢性活動性肝炎患者12例及び肝硬変活動型の患者3例から得られた肝生検材料をもとに,透過型電子顕微鏡を用いて,リンパ球と肝細胞のinteractionに関して検討した.一部のリンパ球と肝細胞との間にinteractionが観察され,peripolesisを呈するリンパ球とinteractionがみられる肝細胞表面の微絨毛は変性,消失し肝細胞膜の平担化がみられた.肝細胞とリンパ球とのinterfaceにおける類洞内皮細胞は消失していた.通常は,類洞と肝細胞とは類洞内皮細胞によりDisse腔を介して隔てられているのだが,ある部位ではリンパ球のcytoplasmic projectionsが類洞内皮細胞にみられるsinusoidal fenestraeを通じて肝細胞表面の微絨毛とcontactしている像も観察された.この像は,リンパ球と肝細胞のinteractionの初期像である可能性があり,後に介在する類洞内皮細胞は消失して,リンパ球と肝細胞とは密接に接合するものと考えられた.
  • 瀬戸口 洋一, 渡辺 法明, 本村 光明, 高柳 和弘, 東島 正泰, 藤井 貞人, 山本 匡介, 苅家 利承, 堺 隆弘
    1986 年 27 巻 1 号 p. 20-27
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    急性肝不全にて血中に増加する毒性物質の除去を図る為に,polyacrylonitrile (PAN)膜活性炭潅流法という新しい人工肝補助装置を開発した.PAN膜により中分子量以下の物質を濾過し,濾過液のみを裸の活性炭により吸着して体内に戻す閉鎖循環回路であり,PAN膜透析と異なり,水,電解質の変動がない.Dimethylnitrosamine静注による急性肝不全犬を用いて実験を行った.PAN膜の濾過効率はよく,中,低分子量物質の大部分を濾過したが,アミノ酸の一部や蛋白物質の濾過は不良だった.Biogel P-4による濾過液の280nmの吸収による分画パターンでは,濾過液は中・低分子量物質の範囲に局在し,活性炭後では平担であり,完全に吸着された事を示した.薬剤負荷での消失曲線では,障害犬と正常犬との差はわずかだったが,アミノピリン,クロラムフェニコール負荷にて,若干の差を認めた.アミノ酸負荷では,分枝アミノ酸のクリアランスは芳香族アミノ酸より大きかった.
  • 大石 元, 打田 日出夫, 大上 庄一, 松尾 尚樹, 吉岡 哲也, 細木 靖弘, 辻井 正, 吉田 英晃, 深井 泰俊, 松森 武
    1986 年 27 巻 1 号 p. 28-35
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    抗癌剤混入Lipiodolを併用した肝動脈塞栓術(Lp-TAE)後に肝切除を施行した12例の肝細胞癌を対象にして,手術前のLp-TAE後のCT (Lp-CT)像,切除肝連続切片の軟線X線像ならびに組織像を各々対比し,Lipiodolの主腫瘍と娘結節への集積状態とTAE効果を検討した.Lp-CT像は主腫瘍ならびに娘結節へのLipiodolの集積状態を反映し,小肝細胞癌と娘結節の診断に有効であった.主腫瘍の完全壊死を示した4例と95%以上壊死の認められた5例には,腫瘍内にLipiodolが密に集積し,これらのTAE成績は従来のgelatin sponge単独TAE群のそれを上回っていた.また,娘結節へのLipiodolの集積とTAE効果が組織学的に確認でき,Lp-TAEが娘結節の診断と治療に有効であることが実証できた.Lp-TAEならびに引き続き施行するLp-CTは,肝細胞癌に対する必須の術前検査法として評価されるべきである.
  • 木野山 真吾, 山田 剛太郎, 真鍋 康二, 奥新 浩晃, 兵頭 一之介, 藤木 茂篤, 水野 元夫, 後藤 暢二, 松田 忠和, 三村 久 ...
    1986 年 27 巻 1 号 p. 36-41
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Avidin-Biotin-Complex (ABC)法を用いてパラフィン包埋切片で原発性肝細胞癌50例のα-fetoprotein (AFP)局在を検討した.さらに切除肝癌4例(Edmondson II型2例,III型2例)において酵素抗体直接法(Horseradish peroxidase標識抗AFP抗体IgG・Fab')を用いて電顕レベルでAFPの細胞内局在を明らかにした.ABC法では50例中21例(42%)に組織内AFPが陽性を示した.また,Edmondson IIあるいはIII型の症例や血中AFP値が高い症例で組織内AFPも陽性例が多かった.さらにAFP産生細胞を電顕下で観察すると,AFP陽性の酵素反応産物は癌細胞内の粗面小胞体の内腔や膜結合リボゾームに主として認められた.また,一部の核膜腔やゴルジ装置にも観察され,これら小器官がAFP産生や分泌に関与していることが示唆された.
  • 権藤 和久
    1986 年 27 巻 1 号 p. 42-51
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    インスリンの類洞血中より肝細胞への取り込み,ならびに肝細胞内輸送動態を観察するために,125I-インスリンを用い光顕・電顕オートラジオグラフィーにより観察した.ラット腸間膜静脈より投与されたインスリンは,中心静脈周囲肝細胞に比し,門脈周囲肝細胞に有意に多く取り込まれた.インスリンは類洞血中からendocytosisにより肝細胞内に取り込まれ,coated vesicleに包まれ,肝細胞内を毛細胆管側へと輸送されて胆汁中へ排泄されるものと,RER,核膜へ輸送されるものとが観察された.
    コルヒチン投与により肝細胞原形質内のmicrotubulesを障害すると,インスリンの肝細胞への取り込みには影響はみられないが,その肝細胞内輸送は抑制され,インスリンの肝細胞内輸送にmicrotubulesが重要な役割をなしていると考えられた.
  • 面川 進, 小山 研二, 藤谷 恒明, 浅沼 義博, 大内 清昭, 大和田 康夫, Toshio SATO
    1986 年 27 巻 1 号 p. 52-58
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝外門脈閉塞症に類似するモデルをラットで作成して,肝血行動態,肝ミトコンドリア機能を検索し,門脈閉塞が肝病態に及ぼす影響及び求肝性副血行路の形成に関し検討を行なった.本モデルでは,門脈閉塞により,特徴的な海綿状血管腫様の求肝性副血行路の形成があった.肝組織血流量は,門脈閉塞により一時低下したが,求肝性副血行路の形成とともに改善し3週後には正常に復した.肝ミトコンドリア機能のうちRC, S3, ATP生成能は門脈閉塞により障害をうけ,5日後で最も低値を示した.しかし,求肝性副血行路の形成で各指標は2~3週後に正常に復した.以上の結果より,肝外門脈閉塞症では,門脈閉塞に伴なう肝血流量の低下により肝は一時的に障害をうけるが,求肝性副血行路の形成とともに肝血流量は正常に近く維持され,肝の機能も正常に改善されていることが示唆された.
  • 溝口 靖紘, 申 東桓, 宮島 慶治, 加藤 寛子, 筒井 ひろ子, 貫野 徹, 関 守一, 鎌田 悌輔, 山本 祐夫, 谷野 滋, 門奈 ...
    1986 年 27 巻 1 号 p. 59-63
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    バモ酸ヒドロキシジンおよび肝水解物製剤(プロヘパール)によると推測される薬物アレルギー性肝炎の症例を観察中,血清中に抗肝細胞膜抗体が出現したことが,antibodydependent cell-mediated cytotoxicity (ADCC)テストによって認められた.この症例は,起因薬物の投与を中止した後も肝障害が続き,臨床経過が遷延した.また,肝機能障害は抗肝細胞膜抗体の出現と平行したので,本症例の肝細胞障害には肝細胞膜に対する抗体が密接に関与していると推測された.
  • 三井 毅, 幕内 雅敏, 黒肱 敏彦, 内田 泰司, 山崎 晋, 長谷川 博, 高安 賢一, 村松 幸男, 森山 紀之, 岸 紀代三
    1986 年 27 巻 1 号 p. 64-69
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌と胆管細胞癌の両者が同一肝臓内にみられる混合型肝癌は稀れな原発性肝癌であるが,このうち両者が分離して併存する例は極めてめずらしい.われわれは,両者がそれぞれ結節をつくり,正常肝を介して併存した1例を経験し,系統的亜区域切除術によって切除しえたので,若干の文献的考察を加え報告する.症例は57歳の男性で,右季肋部痛を主訴として当科に入院,echo, CTスキャン,血管造影などにより3個の肝腫瘍を診断し,肝右葉後上区域切除を行った.切除標本では白色調のやや不整形腫瘤に接して被包性黄色調の類円形腫瘤が認められ,組織学的に前者は胆管細胞癌,後者は肝細胞癌と診断された.患者は現在術後4カ月で経過良好である.このような症例の切除報告はこれまでみられず,混合型肝癌の発生に関して示唆に富む症例であると思われる.
  • 内藤 眞, 山村 文衛, 高橋 潔, 岩崎 秀一, 持永 瑞恵
    1986 年 27 巻 1 号 p. 70-75
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    59歳の女に偶然見いだされた肝血管筋脂肪腫の一例を報告する.肝腫瘤はエコーグラムで発見され,術前検査では血管腫が疑われた.腫瘤は肝左葉外側域前下方の被膜下に単発し,3×2×2cm,暗赤褐色で,割面では充実性,境界明瞭,弾性硬であった.組織学的に豊富に発達した血管や成熟脂肪細胞に加えて,それらの間には類円形,多角形ないし紡錘形細胞がみられ,これらは抗desmin抗体陽性,電顕的にmyofilament様構造がみいだされ,平滑筋由来と考えられた.以上の所見から本腫瘍は肝血管筋脂肪腫とみなされた.肝血管筋脂肪腫の報告は極めて稀で,文献的に14例の報告をみるにすぎず,本邦での報告は1例のみである.腎血管筋脂肪腫と肝血管筋脂肪腫は組織学的にはほぼ同一であるが,幾つか相違点もみとめられるので,本腫瘍の性状ならびに本態について文献的考察と合せて検討を加えた.
  • 坂本 茂, 横田 昌樹, 小河 淳, 古賀 俊逸, 井林 博
    1986 年 27 巻 1 号 p. 76-80
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原発性胆汁性肝硬変症(PBC)患者に対し無コーティング型活性炭カラムによる治療(plasma perfusion)を試みた.掻痒感,全身倦怠感に対しては効果的であったが黄色腫に対しては無効であった.総ビリルビンは施行後前値の70%に低下し翌日は80%程度に上昇したがその後自然に低下する傾向を示した.これは肝機能の改善を示唆しており,以前に施行した血漿交換の効果とは異なっていた.胆汁酸も施行後70%前後まで低下した.フィブリノーゲン,プロトロンビン時間,部分トロンボプラスチン時間に対しては影響は少なくplasma perfusionは肝細胞に対する負担が軽いと考えられた.またCon A及びPHAに対する末梢リンパ球の反応は施行後低下し,plasma perfusionにより免疫抑制的な作用がひきおこされたと考えられる.このためplasma perfusionはPBCの活動度にも影響を与えると考えられる.
  • 戸堀 文雄, 小松 眞史, 八木澤 仁, 小野 剛, 石田 秀明, 荒川 弘道, 正宗 研, 小泉 亮道
    1986 年 27 巻 1 号 p. 81-87
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原発性硬化性胆管炎の経過中に潰瘍性大腸炎が明らかになった症例を報告した.症例は35歳,女性,28歳時肝機能異常を指摘されたが診断がつかず経過観察していたところ,33歳時掻痒感,黄疸が出現した.トランスアミナーゼの軽度上昇と,胆道系酵素の高度上昇があり,ERCPで三管合流部より上流の硬化像,肝内胆管の狭窄,拡張等の所見が見られ,肝生検ではperiductal fibrosisが見られた.胆石はなく,手術歴もないことから原発性硬化性胆管炎と診断した.さらに35歳時1日4~5回の下痢,粘血便,食欲不振が出現した.注腸検査でハウストラの消失があり,全体的に淡いバリウム斑がみられ,下掘れ型の潰瘍もみられた.Colonfibers-copeでは直腸よりびまん性にびらんがみられ,所々に不整形の潰瘍がみられた.以上から潰瘍性大腸炎を伴う原発性硬化性胆管炎と診断した.自験例を含め,本邦報告例9例について若干文献的に考察した.
  • 中村 武史, 森安 史典, 伴 信之, 西田 修, 上田 元彦, 三浦 賢佑, 酒井 正彦, 内野 治人, 三宅 健夫, 森 敬一郎, 熊田 ...
    1986 年 27 巻 1 号 p. 88-92
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    石灰化脾動脈瘤を伴う特発性門脈圧亢進症(IPH)の1例を報告した.症例は58歳の女性で汎血球減少の精査目的で入院した.腹部単純X線写真で左上腹部に円形石灰化陰影を認め,CT及びUSで脾腫,石灰化脾動脈瘤を疑った.腹腔動脈造影では,脾腫,拡張蛇行した脾動脈と脾門部の石灰化脾動脈瘤を見たが肝内動脈枝の変化は軽度であった.経皮経肝門脈造影では脾門部に著明な脾・腎シャントを見た.超音波ドップラー法で求めた血流量は,門脈1,301ml/min,シャント肝側の脾静脈710ml/min,上腸間膜静脈591ml/minで,門脈圧は24mmHgであった.脾動脈をバルーン閉塞負荷すると,脾静脈は456ml/minと逆流し,門脈圧は19mmHgと低下した.肝生検による肝の組織像は正常であった.本例の脾動脈瘤の原因はIPHにより亢進した脾血流が,脾・腎シャントという抵抗の小さい流出路により更に亢進した為と考えられた.
  • 依田 英俊, 和田 秀一, 袖山 健, 宜保 行雄, 清沢 研道, 長田 敦夫, 古田 精市, 伊藤 信男, 中野 雅行
    1986 年 27 巻 1 号 p. 93-99
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝内に骨髄腫細胞より成る腫瘤性病変を多発性に形成し,かつ,肝被膜下血腫を合併した骨髄腫の1剖検例を報告した.
    症例は54歳女性.49歳よりIgA-κ型多発性骨髄腫の診断にて化学療法を周期的にうけていた.今回右季肋部激痛のため入院となった.腹部超音波検査および腹部CT検査にて被膜下血腫を肝右葉に,多数の腫瘤性病変を肝全域に散在性に認めた.剖検所見では被膜下血腫はすでに器質化されており,また,腫瘤性病変は未分化な骨髄腫細胞より成る腫瘤であった.本症例の肝内腫瘤性病変の成因として罹病期間が長期間であったこと,骨髄腫細胞が未分化で強い腫瘤形成傾向を有していたことが考えられた.被膜下血腫に関しては出血傾向の関与が考えられたが直接の成因は不明であった.
  • 岡山 昭彦, 中村 東樹, 丸山 俊博, 林 克裕, 北村 亨, 石野田 吉弘, 横田 勉, 橘 宣祥, 津田 和矩
    1986 年 27 巻 1 号 p. 100-105
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は53歳,男性.全身倦怠感と露出部の皮膚症状を主訴として来院した.検査所見では軽度の肝機能障害ならびに尿中ポルフィリン体の排泄増加がみられた.腹腔鏡検査では肝表面に灰青色斑がみられ,生検肝は紫外線の照射によって赤色蛍光を発した.肝組織像では軽度のリンパ球浸潤,ヘモジデリンの沈着および多数の細胞質内針状結晶を認めた.症候性晩発性皮膚ポルフィリン症と診断し,昭和56年12月より4~8週おきに1回250~300ml,総量3,000mlの瀉血療法を行った.治療にほぼ平行して自覚症状の軽減,尿中ポルフィリン体排泄量の正常化がみられたが,肝機能検査成績はほとんど不変であった.治療終了6カ月後に行われた腹腔鏡検査では,肝の灰青色斑は消失し,生検肝の赤色蛍光もみられなくなったが,肝組織の炎症像および針状結晶については不変であった.本例において瀉血療法は体内の過剰な蓄積ポルフィリン体の減少と,皮膚所見および自覚症状の軽減という点では著効を示したといえよう.
  • 吉田 純一, 前久保 博士, 吉田 隆雄, 松嶋 喬, 宮崎 保
    1986 年 27 巻 1 号 p. 106
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 岡上 武, 太田 正治, 加知 一友, 金岡 彦治, 澤 美彦, 王 〓玉, 香川 恵造, 奥野 忠雄, 瀧野 辰郎
    1986 年 27 巻 1 号 p. 107
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 奥新 浩晃, 山田 剛太郎, 真鍋 康二, 兵頭 一之介, 藤木 茂篤, 水野 元夫, 木野 山真吾, 長島 秀夫, 三村 久, 小林 敏成
    1986 年 27 巻 1 号 p. 108
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 阿部 芳道, 武田 誠, 中島 悦郎, 奥野 忠雄, 岡上 武, 瀧野 辰郎, 山田 明, 今西 二郎
    1986 年 27 巻 1 号 p. 109
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 石川 隆, 大久保 昭行, 中釜 斉, 油谷 浩幸, 大西 真, 井廻 道夫, 高久 史麿
    1986 年 27 巻 1 号 p. 110
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 瀬古 修二, 姫野 泰雄, 小束 克次, 河崎 恒久, 福田 善弘, 井村 裕夫, 中野 博
    1986 年 27 巻 1 号 p. 111
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 辻 孝夫, 澤原 正彦, 高橋 健二, 松浦 一陽, 冨田 治, 山口 秀文, 長島 秀夫
    1986 年 27 巻 1 号 p. 112
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 真鍋 康二, 山田 剛太郎, 兵頭 一之介, 藤木 茂篤, 奥新 浩晃, 水野 元夫, 木野 山真吾, 長島 秀夫
    1986 年 27 巻 1 号 p. 113
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 純夫, 伴野 昌厚, 黒田 博之, 浪久 利彦
    1986 年 27 巻 1 号 p. 114
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1986 年 27 巻 1 号 p. 115-136
    発行日: 1986/01/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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