肝臓
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27 巻 , 2 号
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  • 袖山 健, 清沢 研道, 和田 秀一, 田中 栄司, 大池 淑元, 中村 信, 依田 英俊, 宜保 行雄, 長田 敦夫, 古田 精市, 赤羽 ...
    1986 年 27 巻 2 号 p. 143-150
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    小児HBV carrier 62例の臨床経過,HBe抗原抗体系,肝組織像の推移を検討した.HBeAg陽性率は6歳未満で90~85%であったが12~15歳では約50%であり,加齢とともにHBeAg陽性率は減少を示し逆にanti-HBe陽性率が上昇した.1年間以上経過観察した46例についてみると,観察開始時HBeAg陽性の38例中27例は観察期間中HBeAgが持続したが,11例はHBeAgが消失し,うち8例はanti-HBeへseroconversionした.この11例は7カ月から年余にわたり明らかなs-GPTの異常値が持続した後HBeAgが消失し,その後s-GPT値は正常化した.11例中6例のHBeAg陽性期ないしHBeAg消失直後の組織学的検索では2例がPH, 4例がCAHであったが,HBeAg消失2~4年後に肝組織を再検しえたCAHの2例はいずれもNSRHへ改善していた.小児B型慢性肝疾患の肝病変は,実質内炎症所見が著明な例においても小葉改築は少なく,生化学的にも組織学的にも可逆的であると考えられ,特殊治療の適応は少ないものと考えられた.
  • 丸山 直人, 佐田 通夫, 赤司 隆裕, 権藤 和久, 佐野 幸寛, 神代 龍吉, 日野 和彦, 有高 知樹, 瀬戸山 浩, 矢野 洋一, ...
    1986 年 27 巻 2 号 p. 151-159
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    急性肝炎,劇症肝炎およびHBV carrierを対象にRIA法でIgM型HBc抗体を測定した.非A型HBs抗原陰性の急性肝炎および劇症肝炎のうち,それぞれ13.3%, 33.3%にIgM型HBc抗体が検出された.B型急性肝炎のうち発症6週以内の血清ではIgM型HBc抗体はC.I.が全て4.0以上であったのに対し,B型慢性肝炎およびHBV carrierからの急性発症例のC.I.は3.9以下を示し,発症初期血清を用いれば両者の鑑別はone pointの測定で可能と考えられた.一方,B型劇症肝炎でのIgM型HBc抗体の推移,抗体価は,通常のB型急性肝炎より早くpeakに達しその抗体価は高い傾向にあった.また,B型慢性肝炎ではHBe抗原陽性,GPT高値例に抗体陽性率,抗体価とも高かった.asymptomatic HBV carrierにHAVが重感染しても,IgM型HBc抗体は検出されなかった.以上より,IgM型HBc抗体の測定はB型肝炎の診断,鑑別に有用であると考えられた.
  • 奥新 浩晃, 山田 剛太郎, 真鍋 康二, 木野山 真吾, 国富 泰二, 江口 勝人, 長島 秀夫
    1986 年 27 巻 2 号 p. 160-164
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    HBe抗原陽性のB型肝炎ウイルス(HBV) carrierである女性の配偶者(夫)のうち,HBs抗原・抗体系を検索し得た男性92名(平均年齢:29.2±4.5歳,平均結婚年数:3年1カ月)においてHBVの夫婦間感染について検討を行なった.
    対象者92名において,HBs抗原(RPHA法)陽性4例(4.3%), HBs抗体(PHA法)陽性56例(60.9%)で,両者共陰性32例(34.8%)であった.さらに両者共陰性の32例のうち,RIA法にて3例がHBs抗体陽性で,13例がHBc抗体陽性であった.また,HBs抗原陽性の4例では,HBc抗体の測定により,2例は一過性の不顕性感染で,他の2例はHBV carrierと考えられた.HBV carrierと考えられた2例を除いた90例における結婚後の年次別HBV感染率は,1年未満64.5%,1年以上2年未満86.7%で,多くのものは結婚後2年未満に感染し,HBs抗体ないしはHBc抗体を獲得していた.一方,結婚後B型急性肝炎を発症したものが10例(10.9%)認められ,その発症の時期をみると,うち8例は結婚後半年以内であった.
  • 加納 隆, 小島 孝雄, 高橋 健, 杉原 潤一, 冨田 栄一, 武藤 泰敏
    1986 年 27 巻 2 号 p. 165-173
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ステロイド療法を施行した急性肝不全(AHF)5症例を対象とし,早朝空腹時ステロイド投与前における血中prednisolone (PSL)および内因性hydrocortisone (Fk)の逐日的変動を測定し臨床経過と対比して検討した.その結果,全例,昏睡極期に一致してPSLの著明な代謝遅延が認められ,翌朝時においても大量のPSLが血中に残存した.しかし,生存例では脳症および肝予備能の改善に相応してPSLの代謝は速やかとなりPSLの血中への残存性は消失し,一方,脳症が悪化し死亡した症例ではPSLの代謝遅延は持続し,かつ重篤な副作用が認められた.以上より,AHFのステロイド療法における投与量,投与方法および投与期間の決定は臨床像とくに昏睡度および肝予備能に留意して行なうべきと考えられ,これらの決定に対し,AHFにおける肝ミクロゾーム機能の変動を良好に反映すると考えられる血中ステロイドの経時的測定は有用な科学的指標になり得ると考えられた.
  • 赤司 隆裕
    1986 年 27 巻 2 号 p. 174-181
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    急性肝不全時の脳浮腫像を主に,電顕的に観察した.Wistar系雄性ラットにD(+)-galactosamine塩酸塩2.5g/kg B.W.を腹腔内投与し,56~72時間後急性肝不全が進行し,昏睡状態となった時点で検討を行った.脳内水分含有量は,脳幹,小脳で有意な増加を認めた.電顕的観察では,足突起を主としたアストロサイトの膨化所見が認められたが,細胞間腔の拡大は認められなかった.血液脳関門(BBB)透過性の検討のため投与したLanthanum nitrateは内皮細胞間のtight junctionを越えず,血管内にとどまっていた.Horseradish peroxidase(以下HRP)は血管外に漏出していなかったが,HRPを含むvesicleの内皮細胞内軽度増加がみられた.今回認められた脳浮腫の原因は,毛細血管内皮細胞の変化に基づくBBB透過性亢進よりも,血中に増加する毒性物質による脳代謝抑制の結果出現する可能性が考えられた.
  • 川崎 誠治, 梅北 信孝, 三條 健昌, 出月 康夫
    1986 年 27 巻 2 号 p. 182-187
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    昭和55年12月より昭和57年2月にかけて,著者らは,肝硬変症を中心として計41例に対してICG Rmax値を測定し,異常値を示す症例を多数認めた.そこで,肝硬変症患者10例に対し,ICG血漿中消失曲線を薬物速度論的に解析し,ICG Rmax値への酵素反応速度論の適用の理論展開を再検討した.さらに,現在のICG Rmax値の測定法に対する誤差を考察し,その臨床応用の限界を示した.
  • 藤木 茂篤, 山田 剛太郎, 友田 純, 兵頭 一之介, 長島 秀夫
    1986 年 27 巻 2 号 p. 188-192
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    酵素抗体法を用い,B型慢性肝疾患,特に肝硬変を中心に,その肝組織中のLeu-7陽性細胞の実数ならびに比率を検討した.実数(/mmmm2),比率(%)は,慢性肝炎(10例)9.5±4.7個3.9±1.9%に比し,肝硬変(18例)7.0±4.3個2.7±1.8%,原発性肝癌(以下肝癌)合併肝硬変(10例)4.6±3.1個2.0±1.5%と順に減少し,肝癌合併肝硬変では慢性肝炎に比し有意に減少していた.
    肝硬変のみの群については,KICG, HBe抗原・抗体系ならびに血中α-Fetoprotein (AFP)の面で検討した.KICG 0.05以下の群とKICG 0.06以上の群にわけると,Leu-7陽性細胞は実数,比率ともKICG 0.05以下の群で有意に減少していた.また,HBe抗原陽性群とHBe抗体陽性群では,Leu-7陽性細胞実数は,HBe抗体陽性群で減少傾向を示し,血中AFP 200ng/ml以上の群とそれ以下の群の比較では,Leu-7陽性細胞実数,比率とも,200ng/ml以上の群で減少傾向を示した.
  • 渡辺 勇四郎, 清水 昭一, 福西 康夫, 宮川 正人, 岡部 和彦
    1986 年 27 巻 2 号 p. 193-198
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    健常者,慢性関節リウマチ患者および肝細胞癌と転移性肝癌患者の血清sialyltransferase (ST)活性を等電点電気泳動法で分析した.血液凝固時に生ずる血小板STの混入を除去した血清をAmpholine (pH 3~10)を含む等電点カラム電気泳動法で分画し,酵素活性はasialofetuinをacceptorとして測定した.
    健常者の血清にはpI 4.40, 6.65および7.00の3つのST活性が認められた.肝癌患者の血清では,肝細胞癌でpI 7.90と8.30,転移性肝癌ではpI 7.90と8.20に異常ST isoenzyme活性が認められた.慢性関節リウマチ患者の血清ではpI 7.90~8.30域にST活性は認められなかった.
  • 岡井 高
    1986 年 27 巻 2 号 p. 199-207
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ヒト肝癌由来培養細胞(PLC/PRF/5)に対する各種ヒトIFN (α,β,γ)の細胞増殖抑制効果(antiproliferative effect,以下APE)について比較検討した.各IFNのAPEは,細胞の増殖速度と密接な関連を有し,いずれも増殖速度の速い細胞程APEが増強される傾向を示した.また,各IFNともIFNの添加時間に依存してAPEが増強する傾向を示し,特にIFN-α,βにおいては,添加2日目と6日目との間でAPEに有意の差が認められた(p<0.005).各IFNを500単位/ml 6日間添加後の細胞の生存率は,IFN-βで2.8%と最も低く,次いでIFN-α(8.9%), IFN-γ(77.3%)の順に低下し,IFN-α,βではコントロールとの間に有意の差が認められた(p<0.05).この効果を細胞形態の面より検討すると,IFN-α,βではcytolyticに,IFN-γではcystostaticにに作用する可能性が示唆された.また各IFNともAPEと平行してAFP産生能を抑制した.
  • 鳥居 正男, 糸数 憲二, 伊藤 善志通, 鎌上 孝子, 小島 昌, 松田 重三, 三宅 和彦, 木下 忠俊, 中村 孝司, 山中 正己, ...
    1986 年 27 巻 2 号 p. 208-214
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    5年以上血液製剤を輸注している血友病患者58名(血友病A-47名,B-11名)の肝機能,免疫能を調べ,頻回輸血している慢性腎不全患者及び典型的B型慢性肝炎,非A非B型慢性肝炎患者と比較検討した.血友病患者の74%に持続的にトランスアミナーゼの異常があり,慢性腎不全患者の30%より高率であった.HBs抗原持続陽性例は無かったがHBs抗体陽性率は91%にものぼり,腎不全患者の50%より高率であった.肝障害の程度は半数以上は軽度のものであったが,29%(17名/58名)が正常値の2倍のトランスアミナーゼ値を持続しており,1例肝不全にて死亡した症例があった.肝障害のある血友病患者はOKT4/OKT8比の有意の低下,OKT8の増加がみられ,OKTの免疫能からみるとB型慢性肝炎,非A非B型慢性肝炎とは異なっていた.血友病患者における肝障害は以前考えられていたより重症化例もあり,肝機能検査の十分な観察とともに今後原因を検討する必要があると思われた.
  • 中村 信, 清沢 研道, 袖山 健, 依田 英俊, 古田 清, 今井 明彦, 大池 淑元, 吉沢 要, 和田 秀一, 宜保 行雄, 田中 栄 ...
    1986 年 27 巻 2 号 p. 215-221
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    成人期に,免疫抑制療法期間中B型肝炎ウイルス(HBV)のcarrier-stateとなった1例と,急性B型肝炎発症後HBV carrierとなった1例を報告した.症例1は基礎疾患にネフローゼ症候群があり,免疫抑制療法施行中約5年間HBs抗原が持続陽性となった.治療中止後肝炎の増悪をみ,HBs抗原消失し,その後さらにHBs抗体が出現した.症例2は基礎疾患のない健康な臨床検査技師で,急性肝炎発症後肝機能は正常化したが,HBs抗原,HBe抗原が持続的に陽性である.2症例とも発症初期に自覚症状がなく無黄疸に経過した.症例1では免疫抑制剤投与による免疫能の抑制がcarrier化の要因と思われた.症例2は通常のウイルス抗体価が低く,体液性免疫能の低下が示唆されたが,細胞性免疫能の低下はみられなかった.
  • 与芝 真, 山田 春木, 吉川 雄二, 高築 勝義, 倉井 清彦, 太田 裕彦, 小池 和彦, 飯野 四郎, 戸田 剛太郎, 岡 博, 三田 ...
    1986 年 27 巻 2 号 p. 222-226
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    血清γ-GTP活性は,胆汁うっ滞性病変,アルコール飲用,ある種の薬剤服用時に上昇する.更に,γ-GTPは慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患時にも上昇する事が知られているが,この際は前記疾患の場合ほどの著明な高値を呈する事は稀であり,慢性肝疾患時にγ-GTPの高度上昇を見た場合は,更に,胆汁うっ滞やアルコール飲用が影響している事を想定する事が通例である.
    われわれは,6年以上にわたりほぼ持続的に500U/l以上のγ-GTPの著明高値を示し,肝硬変に進展した非飲酒のB型慢性肝炎の一女性例を見出したので,その上昇機序にも考察を加え報告する.
  • 下山 孝俊, 福田 豊, 川口 昭男, 佐藤 行夫, 江口 正明, 横田 美登志, 原田 大, 宮川 尚孝, 石井 俊世, 三浦 敏夫, 富 ...
    1986 年 27 巻 2 号 p. 227-233
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝外発育を示す有茎性肝細胞癌4例(切除3例,剖検1例)を経験したので病理学的所見と臨床像を報告し,自験例を含めた本邦報告例42例について臨床病理学的考察を加えた.
    発生機序は副肝葉及び異所性肝組織の癌化,肝辺縁部肝癌の肝外発育などが考えられ,症例により異なるものと推察された.自験例では腫瘍は隔壁形成を有して膨脹性発育の形態を呈し,肝とは線維性被膜が介在し肝内に腫瘍が認められず,血管造影で肝とは血管系の連絡を認めたことなどから副肝葉の癌化が推論された.
    臨床的には本症は右葉に多く,AFP陽性率70.4%,硬変合併73.5%で組織型の大半は成熟型を示し,切除可能例が多いが,その予後は決して良好ではない.これは腫瘍の局在性から早期発見例が少なく,かなり巨大な腫瘤となって進行癌の状態で切除されていることから硬変肝による術後肝予備能の低下や再発の頻度が高いものと推察された.
  • 横田 昌樹, 坂本 茂, 松浦 尚志, 牟田 耕一郎, 大神 吉光, 小河 淳, 古賀 俊逸, 井林 博
    1986 年 27 巻 2 号 p. 234-237
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    大動脈炎症候群を合併したPBCの1例を報告した.症例は34歳女性で,7年前より膝窩と肘窩部に掻痒感を自覚し,その後黄疸と黄色腫が出現し,入院1年前に,PBCと確診された.入院時に血圧の左右差があり,前胸部,頚部,腹部に血管雑音を聴取し,Digital subtraction angiographyにて左右の鎖骨下動脈と内頚動脈の狭窄,腹部大動脈の壁不整と左右腎動脈の狭窄を認めた.血沈亢進,CRP陽性,γ-globulin高値等の炎症所見を呈し,大動脈炎症候群と診断した.PBCと大動脈炎症候群の極めて稀な合併症例として報告した.
  • 佐竹 以久子, 前田 正人, 小山 恒, 坂本 龍, 小泉 精策, 金山 正明
    1986 年 27 巻 2 号 p. 238-241
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    市販和漢薬(恵命我神散)による薬剤性肝障害の1例を報告する.症例は65歳女性.健胃薬として恵命我神散を約40日間服用後,食欲不振,両側大腿の斑状出血,黄疸が出現し,当科に入院した.入院時,黄疸と肝腫大を認め,生化学検査では総ビリルビン値,胆道系酵素およびGOT,GPTの上昇を認めた.第15病日に施行した肝生検組織所見は胆汁うっ滞型であった.恵命我神散に対するリンパ球刺激試験(lymphocyte stimulation test: LST)ではリンパ球刺激指数(lymphocyte stimulation index: LSI)は316%と陽性であったが,その組成生薬であるガジュツ,タクゴ,マコンブに対するLSTは,いずれも陰性であった.薬剤服用中止後,斑状出血,黄疸は速やかに消退し,総ビリルビン値,胆道系酵素も2ヵ月後に正常化した.
  • 品川 孝, 飯野 康夫, 宇梶 晴康, 石塚 正治
    1986 年 27 巻 2 号 p. 242-247
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    超音波検査,X線CTにて発見された肝内門脈肝静脈シャントの2症例を報告する.症例1は血尿の精査のため受診し,超音波検査にて肝内門脈と肝静脈との間にシャントを認め,経皮経肝的門脈造影(PTP)にて確診された.門脈圧は135mmH2Oと正常で,肝生検でも正常の肝組織像であった.症例2は胆石症のため入院し,X線CTにて肝右葉上部に円形の低吸収域を認めた.点滴静注CTにて濃染し,拡張した門脈と考えられた.PTPを施行し門脈肝静脈シャントと診断された.門脈圧は160mmH20で,肝生検では正常の肝組織像であった.
    本症の成因として,肝障害や門脈圧亢進症がなく,外傷等の既往歴もないことより,先天性のものと考えられた.なお2症例とも肝性脳症の既往はなく,本症によると思われる症状は認められなかった.
  • 辻 孝夫, 内藤 紘彦, 長島 秀夫
    1986 年 27 巻 2 号 p. 248
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 純夫, 伴野 昌厚, 広瀬 美代子, 黒田 博之, 浪久 利彦
    1986 年 27 巻 2 号 p. 249
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 栄枝 弘司, 西原 利治, 岩崎 信二, 藤川 正直, 富田 昭, 前田 隆, 大西 三朗, 伊藤 憲一
    1986 年 27 巻 2 号 p. 250
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 菅野 厚, 大堀 均, 松田 恵三郎, 中山 晴夫, 鈴木 勃志, 大槻 昌夫, 後藤 由夫
    1986 年 27 巻 2 号 p. 251
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1986 年 27 巻 2 号 p. 252-289
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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