肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
ISSN-L : 0451-4203
28 巻, 10 号
選択された号の論文の23件中1~23を表示しています
  • 工藤 正俊, 藤堂 彰男, 池窪 勝治, 福井 俊彦, 樫田 博史, 伊吹 康良, 藤見 勝彦, 冨田 周介, 小森 英司, 織野 彬雄, ...
    1987 年28 巻10 号 p. 1277-1286
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Ashwellらにより見出されたasialoglycoprotein receptor (ASGPR)は哺乳動物の肝細胞膜表面にのみ局在しreceptor mediated endocytosisを介して糖タンパクの代謝に関与し,その濃度は種々の肝の病的状態に応じて増減することが知られている.このASGPRをして代謝されることの証明されている合成糖タンパクGalactosyl Neoglycoalbumin (NGA)を99mTcで標識し臨床的有用性を検討した.臨床例23例を対象に1.04×10-8mol/kg, 5mCiの99mTc-NGAを投与し投与後30分における(肝の放射活性)と(肝+心の放射活性)の比をNGAReceptor Indexとし,従来の肝機能検査法と比較検討した.その結果,全例に肝の良好なイメージが得られるとともに,NGA Receptor IndexはICG 15分停滞率とは有意の逆相関(r=-0.822, p<0.001)を示しcholinesterase (r=0.812, p<0.001), hepaplaStin test (r=0.823,p<0.01)とも良い相関を示した.99mTc-NGAはイメージング製剤として有用であるのみならず,そのtime-activity curveの解析によりASGPR濃度を反映した肝機能予備力の指標が得られ,有用と考えられた.
  • 籏原 照昌, 五十嵐 省吾, 船木 直也, 井上 徹
    1987 年28 巻10 号 p. 1287-1293
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    基礎膜備成分のひとつであるラミニンのRadioimmunoassay法が開発され,ヒト血清中でその濃度を測定することが可能となったので,各種肝疾患患者血清中における濃度を測定した.健常人に比較すると急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変,アルコール性肝障害,原発性肝癌の順に平均値は高値を示し,健常人対照との間に有意差を認めたが,各肝疾患の鑑別には有用性を認めなかった.ラミニンとP-III-P (Aminoterminal peptide of type III procollagen)については肝硬変,急性肝炎,慢性肝炎で高い相関を認めたが,原発性肝癌においては両者の測定値が高いにもかかわらず相関は低かった.アルコール性肝障害においてはラミニンとγ-GTPに高い相関が認められた.今後,肝線維化においてはI型コラーゲン,III型コラーゲンのみでなくIV型コラーゲンの関与も重要な問題と考えられる.
  • 白井 睦訓, 吉村 吾志夫, 西岡 幹夫, 志賀 淳治, 森 亘
    1987 年28 巻10 号 p. 1294-1298
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    CCl4肝障害ラットに3H標識エンドトキシンを投与し,その動態,臓器分布,組織内局在について検討した.Wistar系雄性ラットにフェノバルビタール水のみを飲水させた対照群加えてCCl4吸入を施行し作成した肝線維症群,より長期のCCl4吸入を行い作成した肝硬変群(各群N=5)の全動物につき,体重1gあたり12,000CPMの3H標識エンドトキシンを静注し,その24時間後に屠殺した.各臓器のオートラジオグラフィーでは,3H標識エンドトキシンの集積は肝Kupffer細胞に目立ったが,肝での集積量は対照群に比べ他の2群で著減していた.臓器中3H標識エンドトキシンの定量の結果,対照群に比し肝線維症群,肝硬変群ではエンドトキシンは脾,肺,血中で増加し,肝組織中で有意に減少しており,これら2疾患における肝のエンドトキシン処理能の低下と,それに起因したエンドトキシン血症の発生という一連の機序が示唆された.
  • 佐野 幸寛
    1987 年28 巻10 号 p. 1299-1305
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    胆汁排泄型Cephem系抗生剤Cefpiramide (CPM)の無腹水肝硬変症(LC)における体内動態変化を薬動力学的に解析し健常成人(control)と比較し一般肝機能検査との関係及び投与法についても検討した.LC群では,CPM投与後のarea under the curve (AUC)の増加,T1/2(β)の延長,body clearance (Clt)の減少及び分布容量の増加が有意の差をもってみられ,CPMの明らかな排泄遅延が認められた.CPM投与後の尿中回収率(UR)はLC群で増加傾向を示し,一般肝機能検査値の悪化と有意の相関をみたが,代償性尿中排泄は極めて不充分であった.LCにおいて1g, 12時間間隔反復投与後に明らかな蓄積は認められなかったものの定常状態での血中濃度はcontrol群より有意に上昇していた.特に腎機能低下合併例ではさらに高値を示す可能性が示唆された.
    肝硬変症では薬物代謝能力が減少していることが示され,薬物投与に際して充分な注意が必要と思われた.
  • 野口 和典
    1987 年28 巻10 号 p. 1306-1314
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    免疫賦活剤が肝網内系,特にKupffer細胞に及ぼす効果についてinvivoおよびinvitroにて検討した.ラットにstreptococcal pareparation (OK-432)あるいは,β-1.3glucan(SPG)を静脈投与すると,網内系被食粒子である99mTc-mili microspheral serum albumin (99mTc-mili MISA)および125I-polyvinylpyrrolidone (125I-PVP)の血中半減時間が著明に短縮し,電顕観察では,Kupffer細胞の原形質突起の腫大,伸展化が特徴的に認められた.一方,培養Kupffer細胞をOK-432またはSPGを含む培養液でincubationすると,Kupffer細胞にpinocytic vesicle, lysosomeの増加や原形質突起の花弁様変化が観察され,Kupffer細胞当りの99mTc-mili MISAおよび125I-PVPの細胞内取り込みの亢進が認められた.以上の事より,免疫賦活剤であるOK-432およびSPGは,細胞に直接的に作用し,形態的変化をともなうen-docytosisの亢進をもたらすものと考えられた.
  • 吉村 明文
    1987 年28 巻10 号 p. 1315-1326
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    雑種成犬を用い胆嚢摘除後総胆管を結紮切離して閉塞性黄疸を作成し,ついで総胆管十二指腸吻合を行って減黄をはかり網内系機能や凝固線溶系機能の変化を検索した.黄疸作成後3週目ですでに肝細胞機能は著しく低下するが網内系機能は3週目までは障害が軽度で,の後に急激に低下した.凝固線溶系機能は3週目までは著明に亢進したが4週目では低下した.一方黄疸作成後2週目まではこれらの機能障害は比較的軽度でこの時点で減黄術を行うとこれらはいずれも迅速に回復した.黄疸作成後3週目減黄群では肝細胞機能は順調に回復したが網内系機能や凝固線溶系機能の回復は遷延した.さらに黄疸作成後4週目減黄群ではこれらのいずれの機能の回復も著しく不良で全例早期に死亡した.以上黄疸持続期間が3週を過ぎると網内系機能や凝固線溶系機能の障害が進行し4週になるとこれらの障害は一層著明となって,この時期に減黄術を行っても回復せず非可逆的となった.
  • 広瀬 美代子, 伴野 昌厚, 竹内 真, 渡辺 純夫
    1987 年28 巻10 号 p. 1327-1330
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラットKupffer細胞をcollagenase灌流法およびPercoll比重遠心法により分離して培養し,その貪食能に関するCa2+-calmodulin系を検討した.即ちcalmodulin阻害剤であるtrifluoperazineをKupffer細胞に添加培養し,貪食能,形態,及びactin filamentsの変化にいて観察すると,Kupffer細胞のpolystyrene beads取り込みはtrifluoperazineの添加により有意に抑制され,形態的には細胞膜におけるpseudopodiaの出現及びruffling運動が減退し,その部位におけるactin filamentsの集積が消失した. trifluoperazineによる貪食能の抑制は濃度依存性及び可逆性を示した.今回の結果から,Kupffer細胞の貪食機構は一般非筋細胞の収縮機構と同様に,Ca2+-calmodulin系を介したatin-myosin系が関与するものと考えられた.
  • 中田 文子, 前田 隆, 宮崎 正子, 大西 三朗
    1987 年28 巻10 号 p. 1331-1339
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ミトコンドリア内膜の主要構成蛋白でエネルギー供給系に関連するAdenine nu-cleotide translocator (ANT)に対する血中抗体の測定をPBCおよび類縁疾患を対象に酵素免疫吸着法を用い実施した.牛肝ミトコンドリアより精製されたANTはmonomerの分子量が30kilo daltonsの蛋白であり, PBCで検出される従来のM2, M4抗原とは明らかに異なる新しい抗原であることがSDS-PAGEおよびWestern immrnoblotting法により確認された. IgG型抗ANT抗体はPBCでは23例中19例(83%),慢性活動性肝炎-原発性胆汁性肝硬変混合型(CAH-PBC mixed type)では4例中4例(100%)と高頻度に検出されたが,慢性活動性肝炎(ルポイド型)4例中2例,代償性肝硬変8例中3例でも陽性を示した.またIgM型抗ANT抗体の出現頻度もIgG型とほぼ同程度であり,抗ANT抗体は疾患特異性は少なく,PBCにおける診断的有用性を見出し得なかった.
  • 羽野 寛, 高崎 〓, 石川 栄世
    1987 年28 巻10 号 p. 1340-1347
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    乳児の肝内胆管形成症の肝楔状生検材料から連続切片を作製し,復構によりその肝内胆管構築を追究,次のような結果を得た.1. 小葉間胆管の門脈導管区間末梢域より際立つ低形成およびこれにもとづく肝内胆管構築不全が基本的な病態である.2. 低形成小葉間胆管の胆導出域は全体からみれば狭く,正常胆管には遙かに及ばない.3. 中枢側胆管との連絡のない胆小管様構造の無原則的迂曲走行状態は,肝発生途上における中枢側小葉間胆管と肝細胞側胆管との結合不全によるものと推定される.4. 本症例はnon-syndromatic paucity of interlobularbile ductsに相当すると考えられるが, Alagille症候群との比較において肝病変に関しては,肝発生上傷害因子の加わった時期的な差にもとづく表現型の相違であり,本質的な違いはないように思われる.
  • 甘糟 仁, 鈴木 勃志, 宮川 隆敏, 長倉 敬智, 石井 元康, 太田 慎一, 大槻 昌夫, 後藤 由夫
    1987 年28 巻10 号 p. 1348-1353
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    急性肝内胆汁うっ滞症8名の臨床経過中に採取した血清42検体,尿11検体につき硫抱合型胆汁酸(SBA)を分析しその動態について検討した.黄疸が増強するにつれて血清SBA濃度は上昇したが,その上昇率は高度黄疸時に低下する傾向がみられ,総胆汁酸濃度に占めるSBAの比率は正常群と比較して有意に低下していた. SBAの血清濃度と1日尿中排泄量はY=0.1101X-0.7844で表わされ,強い相関関係を示した(r=0.8978). SBAの腎クリアラン値は7.4±1.6ml/分であり,黄疸の経過を通じて常に一定の傾向を示した.以上の成績から高度黄疸時においてSBAの生成は増加していない可能性が示唆された.
  • 早川 富博, 蜂矢 仁, 片桐 健二, 星野 信, 吉岡 宣夫, 川村 益生, 竹島 彰彦, 大西 勇人, 宮治 真, 武内 俊彦
    1987 年28 巻10 号 p. 1354-1360
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラットの17α-Ethynyl Estradiol (EE)惹起胆汁鬱滞に対する胆汁酸経口投与の防禦効果を検討するために,以下の実験をした.SD系雄性ラットにEE(5mg/kg皮下注)を5日間投与した群(EE), EEと同時に0.2%胆汁酸(ursodeoxycholate: UDC, tauroursodeoxy-cholate: TUDC, taurocholate: TCA)溶液を飲水させた群を作製し,摘出肝灌流におけUDC添加後の胆汁流量,胆汁酸排泄量を測定して対照群と比較した.EE群の胆汁流量,胆汁酸排泄量は対照群に較べ著明に抑制され,胆汁流量のピーク値は77.7±5.9μl/hr. g.liverと対照群(235.0±36.0)の約1/3であった.一方,EEと同時に胆汁酸を経口投与した群の胆汁流量,胆汁酸排泄量は,EE群より有意に増加し,胆汁鬱滞が改善した.その防禦効果はTUDC>TCA>UDCの順であった.
    以上の結果より,胆汁酸-特にTUDCはラットのEE惹起胆汁鬱滞に対して防禦効果があるものと考えられた.
  • 山下 裕一, 坂本 和義, 黒肱 敏彦, 磯本 浩晴, 掛川 暉夫, 納富 昌徳, 角野 道弘, 長崎 嘉和
    1987 年28 巻10 号 p. 1361-1369
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    大きさの異なる肝癌4例に対し超音波誘導下にエタノール注入療法をおこない,切除標本でその効果を検討した.1.8cm大の肝癌にエタノールを5回,計14.5mlを腫瘍内に注し,切除標本で腫瘍の完全壊死を認めた.2.2cmと5.3cm大の肝癌にエタノールをそれぞれ回,計10mlと10回,計42mlを腫瘍内に注入したが,ともに腫瘍は完全壊死には陥っておらず壊死部と癌遺残部は腫瘍内の隔壁で境界されていた.4.7cm大の肝癌にTAEを行った後に腫瘍辺縁部にエタノールを12回,計42ml注入した.腫瘍は完全に壊死に陥っていた.エタノールの肝機能に及ぼす影響は,1回2~5mlで週3回の注入では明らかな肝機能低下は認められなかつた.
    以上より,エタノール注入療法は,小肝癌のみならずTAEの併用でより大きな肝癌にも有効な治療法となる可能性が示唆された.しかし,腫瘍内隔壁はその効果を減少させるため,注入法の工夫が必要と考えられた.
  • 瀬在 秀一, 塚原 浩章, 石沢 優, 吉野 克正, 松浦 誠一, 清水 敏朗, 森田 敏和, 平野 正憲, 岩瀬 透, 右田 徹, 松崎 ...
    1987 年28 巻10 号 p. 1370-1376
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    骨痛を主訴とした非HBビールス性,非アルコール性肝硬変(79歳,女性)と原発性胆汁性肝硬変(62歳,女性)の2症例で骨X線像に著変を認めなかったが,ともに99m TcMethylene Diphosphonate骨シンチグラフィーにより,肋骨・脊椎骨を中心に異常集積像の多発を認めた.血中Ca, P, PTH値は正常域,Vitamin D 3分画は,すべて低値を示した.HepaticOsteodystrophy(肝性骨異栄養症)と診断し,1α(OH)D3を前者に1.5,後者に2.0μg連日経口投与した.1カ月前後で自覚症は消失,約6ヵ月後の骨シンチで,異常集積像は,明らかに減少,改善をみた.なお,Vitamin D投与による副作用は認めなかった.
    以上,Hepatic Osteodystrophyを呈し,99m Tc MDP骨シンチグラフィーによりその診断を行ない,1α(OH)D3投与により,骨痛が消失し,骨シンチ所見が著明に改善した肝硬変の2症例を報告した.
  • 松田 幸彦, 河田 純男, 乾 由明, 松沢 佑次, 北村 征治, 垂井 清一郎
    1987 年28 巻10 号 p. 1377-1382
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    正常値の2~5倍の血清コリンエステラーゼ(acylcholine-acyl-hydrolase, EC3.1. 1.8,以下Ch-E)値を示す遺伝性変異Ch-Eの2家系を経験したので報告する.2家系中Ch-E高値を示した4例には,二次的に高Ch-E血症を来たすネフローゼ,脂肪肝,糖尿病,高脂血症,甲状腺機能亢進症などの基礎疾患を認めず,血清のポリアクリルアミド電気泳動にて通常のCh-E活性帯よりも泳動度の遅いextra band (Additional Band)が認められた.またdibucaine, sodium fluorideによるその活性阻害率は両家系共に正常であった.家系調査の結果,この変異Ch-Eは常染色体優性遺伝をすると考えられた.以上の成績よりここに報告したCh-EはNeitlichの言うE Cynthiana変異Ch-Eと同じであると考えられた.
  • 日野 一成, 大海 庸世, 古城 研二, 山本 亮輔, 古城 研二, 山本 晋一郎, 平野 寛
    1987 年28 巻10 号 p. 1383-1387
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は71歳男性.肝細胞癌の治療入院中に誘因なく突然,右血胸をきたして死亡した.剖検で縦隔右側に直径5cmの転移性腫瘤が認められ,これが出血源と考えられた.肝細胞癌が縦隔に転移する率は3~6%といわれている.転移経路としては多くがリンパ行性とされており,本症例においても肝原発巣内のリンパ管と思われる脈管内に癌細胞が認められ,リンパ行性転移を裏づける証拠と考えられた.肝細胞癌における癌細胞からの出血は主要な死因の1つであり,肝細胞癌症例の20%は出血により死亡するとも言われている.しかし,そのほとんどは肝の癌腫が破裂して,直接に胸腔や腹腔に出血する形成をとるのであって,本症例の如く,肝と連続性のない転移巣からの出血は稀とされている.しかも縦隔転移巣から胸腔内出血を来した例は他に報告が見られず本邦初の報告例と思われる.
  • 中牟田 誠, 安藤 文英, 横田 昌樹, 増本 陽秀, 松浦 尚志, 宮田 康司, 古賀 俊逸, 井林 博, 岩本 剛人
    1987 年28 巻10 号 p. 1388-1392
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    早期に血管造影にて臍旁静脈に腫瘍塞栓を認め,後に同部位に腫瘤形成をきたした混合肝癌の一剖検例を報告する.症例は70歳女性で超音波検査で肝内に腫瘤形成を認め,血管造影で肝左葉内側区に多数の腫瘍新生血管像,両葉に数個の腫瘍濃染,臍静脈~臍旁静脈の拡張と同血管に腫瘍塞栓を認めた.16カ月後,右上腹部に腫瘤が出現し吸引細胞診にて肝細胞癌を検出した.計4回のTAEと抗癌剤投与を施行したが,23カ月後に死亡.剖検では肝の大部分を胆管細胞癌が占拠し,左葉の一部に肝細胞癌が存在する混合肝癌であった.腹部腫瘤は門脈腫瘍塞栓との連続性を欠く肝細胞癌の臍旁静脈への転移巣であり,門脈圧亢進時に副側血行路の一つである臍旁静脈に早期に腫瘍塞栓をきたし,ここに腫瘤を形成したものと診断した.
  • 石丸 博明, 松田 隆秀
    1987 年28 巻10 号 p. 1393-1394
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 玉井 正健, 谷口 嘉康, 檀上 賢次, 中西 公王, 日野 寿子, 加藤 壽一, 太田 康幸
    1987 年28 巻10 号 p. 1395-1396
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 吉川 雄二, 戸田 剛太郎, 岡 博, 坂田 洋一
    1987 年28 巻10 号 p. 1397-1398
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 中村 仁信, 橋本 勉, 塚原 康生, 藤田 昌英, 大井 博道, 中川 賢一
    1987 年28 巻10 号 p. 1399-1400
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 池田 有成, 橋本 直明, 戸田 剛太郎, 丸山 稔之, 柏木 万寿男, 吉川 雄二, 山田 春木, 岡田 吉博, 岡 博, 梅田 典嗣
    1987 年28 巻10 号 p. 1401
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 清水 豊, 門奈 丈之, 山本 祐夫, 貫野 徹, 田守 昭博, 西口 修平, 塩見 進, 針原 重義, 黒木 哲夫, 小林 絢三
    1987 年28 巻10 号 p. 1402
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1987 年28 巻10 号 p. 1403-1412
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top