肝臓
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28 巻 , 11 号
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  • 吉川 明
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1413-1422
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    B型肝炎ウイルスの感染を予防する目的でHBIG(抗HBs人免疫グロブリン)およHBワクチンの効果を検討した.注射針等で誤ってHBウイルス汚染をうけた医療関係者407名に汚染事故後72時間以内にHBIGを投与した結果2名がB型急性肝炎を発症したにすぎなかった.また,596名の医療関係者を対象にHBワクチンを3回接種し,533名(89.4%)がHBs抗体を獲得した.さらに,母子感染では無処置の場合HBe抗原陽性の母親から生まれた児67名中57名(85.1%)がHBVキャリア化したのに比し,HBIGおよびHBワクチンの併用投与により75名中4名(5.3%)がHBVキャリア化したにすぎなかった.以上の成績はHBIGおよびHBワクチンがB型急性肝炎の予防に極めて有用であることを示した.
  • 菅 充生, 横田 勝至, 小玉 俊典, 平根 敏光, 赤保内 良和, 谷内 昭
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1423-1427
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    B型肝炎(HB)ウイルス感染症における血清中のIgM型HBc抗体の分子性状について検討した.その結果,IgM型HBc抗体活性は19S IgMと7S IgMに認められ,急性肝炎ではその抗体活性の主体は19S IgMに存在した.一方,慢性肝炎,肝硬変症,原発性肝癌などのHBウイルスの持続性感染例においても,一部症例で7S IgMの抗体活性の相対的増加が認められたが,IgM型HBc抗体の活性は19S IgMが主体であった.以上よりIgM型HBc抗体活性の主体は,一過性感染および持続性感染はともに19S IgMに存在し,IgM型HBc抗体の分子性状から両者を鑑別することは困難と考えられた.
  • 西川 温博
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1428-1438
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    最近7年間に当科および関連病院で施行した肝生検3,000例を対象に門脈域におけるリンパ濾胞形成を光顕的に観察した結果,495例(16.5%)に肝リンパ濾胞を認めたが,多くは非B型慢性肝炎に伴ったものであった.このうち,肝リンパ濾胞の好発を認めた141例を抽出詳細な臨床病理学的検討を行ったが,131例(93%)はHBs抗原陰性で輸血や何らかの手術の既往,高γ-globulin血症を伴う例が多くみられた.しかし,自己抗体陽性率は対照群と比し有意な差は認めなかった.組織学的検討では肝リンパ濾胞は慢性肝炎活動性のみならず,非活動性や炎症所見の軽度の症例にも多くみられ,経時肝生検によって観察し得た25例では組織像の進展,増悪は軽度であった.また,濾胞内の胆管にはしばしば変性,破壊像を認めた.さらに,免疫組織学的な面から,濾胞構成細胞のphenotypeを検討した結果,中央にB-cellの集簇を認め,リンパ節と同様の構造を呈していた.
  • 伊東 進, 春藤 譲治, 石原 昭彦, 北川 直之, 辻 泰弘, 和田 哲, 清水 一郎, 岸 清一郎, 伊井 邦雄
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1439-1443
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Yellow tetrazoliumを用いたguanaseの電顕組織化学的証明法を考案した.本法は既報のnitrotetrazolium blue (NBT)を用いたguanaseの組織化学的証明法に準じた証明法である.yellow tetrazoliumは電子密度を有する反応産物を生成するためguanaseの電顕組織化学的証明が可能になった.反応産物は肝細胞の核,mitochondria,粗面小胞体,滑面小胞体およびlysozomeに限局して認められた.対照試験では全く反応産物は見られなかった.従って,この反応産物はguanase活性によって生じたものと考えられた.
    本法は,生検材料を用い,比較的簡便な手技で細胞化学的にguanaseを証明出来るので,今後,guanaseの電顕組織化学的証明法として,この方面の臨床的および生理学的研究に広く応用出来るものと思われた.
  • 笹 敦, 八木 昭, 林 久男, 坂本 信夫
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1444-1450
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    各種慢性肝疾患患者の生検組織33検体をグルタール固定後,凍結超薄切片を作成した.エネルギー分散型X線分析器を装着した電子顕微鏡を用いて肝細胞内小器官,特にライソゾームの元素分析をした.銅は33検体中30検体に,鉄は16検体に認められた.両金属は常に硫黄を伴っていた.銅と硫黄はY=1.31X+0.66(r=0.88)と相関を認めたが,鉄と硫黄には相関がなかった.Wilson病や原発性胆汁性肝硬変では,銅の胆汁中への排泄障害によりこの元素の肝臓内蓄積が起こる.脂肪肝と慢性肝炎において肝細胞ライソゾームに高頻度に銅が証明されたのは,これらの病態時には潜在性の胆汁排泄障害のため,肝臓に銅が貯留するのであろう.このように種々の慢性肝疾患において,過剰な銅は肝細胞ライソゾームで含硫蛋白と複合体を形成しその毒性を軽減していると考えられる.
  • 田中 美和
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1451-1459
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    慢性肝障害における肝組織沈着IgAの意義を明らかにするため,慢性肝炎25例,アルコール性肝障害20例を対象にしてIgAの光顕,電顕酵素抗体法また,lysozymeや内因性peroxidaseとIgAとの二重染色を行った.光顕では肝類洞壁に沿って線状と顆粒状の二つの染色パターンが観察された.前者はアルコールに特有で,後者は,成因をとわず,活動性の強い慢性肝障害と関連があった.二重染色でも肝類洞壁におけるIgAの局在はlysozymeや内因性peroxidaseの局在とは異なっていた.電顕的に観察したところ,線状沈着は,肝類洞内皮細胞の胞体内の均一な反応生成物として,一方,顆粒状沈着は,類洞内皮細胞の胞体内の円形顆粒状の反応生成物として観察された.以上の結果より,IgA沈着機序は,その沈着パターンが関連事項により異なることより,沈着機序が複数であること,また内皮細胞に沈着することより,肝網内系に関係していることが推察された.
  • 斉藤 正明, 大西 久仁彦, 桂井 浩, 田中 秀雄, 陳 信義, 飯田 真司, 野村 文夫, 奥田 邦雄
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1460-1466
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    門脈圧亢進症患者28例に,経皮経肝的門脈カテーテル法と経皮的脾内99mTcmacroaggregated albumin (MAA)注入を施行した.経皮経肝的門脈カテーテル法で,99mTc-MAAを肝門部門脈内に注入し,肺と肝領域の放射能活性から肝内短絡率を求めた.経皮経肝的門脈カテーテル法施行1~2週前に,経皮的脾内99mTc-MAA注入を行ない,肺と肝領域の放射能活性から総短絡率を求めた.また肝右葉関心域放射図を解析して肝内短絡率を算出した.本解析法によって得られた肝内短絡率と経皮経肝的門脈カテーテル法によるそれと比較検討したところ良い一次相関を得た(y=0.96x+2-07, r=0.90, p<0.001).したがって経皮的脾内99mTc-MAA注入で比較的正確に肝内短絡率を求めえることが可能となり,更に肝内外短絡率を一度に計算しうることが可能と考えられた.
  • 藤瀬 清隆, 永森 静志, 蓮村 哲, 本間 定, 筋野 甫, 松浦 知和, 清水 恵一郎, 新谷 稔, 亀田 治男
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1467-1473
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    著者らは抗癌剤の併用による温熱の効果を,著者らの教室にて樹立しえたアルブミン高産生性のヒト肝細胞癌JHH-4株を用い,in vitroにおいて検討を行った.ペトリ皿に付着増殖した肝癌細胞を,抗癌剤として0~20μg/mlのAdriamycinを含む培養液にて,従来のコロニー形成法とは異なり,温度勾配培養装置を用い,37~43℃で2日間培養を行い,生細胞数の算定のみならず機能的,形態的にも判定を行った.温度の上昇に伴い生細胞数の減少,培養上清中のアルブミン濃度の低下,3Hラベルのサイミジン,ウリジン,ロイシンの取込みの低下,付着細胞の形態的変化がみられた.温熱単独でみられた肝癌細胞に対するin vitroにおけるこれらの効果は,Adriamycinを併用することにより増強が認められた.
  • 吉峰 修時
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1474-1485
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    従来容認されてきた肝切除限界を越えた拡大肝切除の可能性を検討する目的で本研究を行った.雑種成犬に84%肝切除を行い,その病態を術後に発生する過酸化脂質の肝細胞障害作用に着目して検索し,これを抑制する目的でCoenzyme Q10 (CoQ10)を投与して検討した.84%肝切除後では血漿並びに残存肝組織中の過酸化脂質が著しく増加し,高度の残存肝機能障害を来たして術後2週及び4週の生存率はそれぞれ27.8%, 22.2%と不良であった.CoQ10の投与により血漿並びに肝組織中の過酸化脂質の増加は有意に抑制され残存肝機能も比較的良好に維持され,術後2週及び4週の生存率はそれぞれ61.5%, 46.2%と著しく向上し,かつ肝再生は機能的にも形態的にも良好であった.すなわち80%以上の肝切除では,残存肝に生じる過酸化脂質が残存肝を著しく障害し長期予後を不良にしているものと考えられ,CoQ10投与によりこれが抑制され,拡大肝切除が可能となるという成績が得られた.
  • 高木 知敬, 内野 純一, 近藤 征文, 佐藤 直樹, 藤岡 保範, 川瀬 史郎, 八木 欣平
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1486-1489
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝多包虫症の治療法の開発に役立つ実験モデルの作成を目的として,多包虫幼虫に感受性の高いCotton ratを用いて,腹腔内に継代移植している多包虫原頭節をサスペンジョンとして肝葉に接種した.肉眼的に接種8週後には5匹中4匹,10週後には4匹全例に肝に限局性のcystの形成を認めた.これは組織学的に完成した多包虫cystsであり,壁は2層よりなり,内面には繁殖胞が形成され,その内腔に多数の原頭節を認めた.この病巣は肝多包虫症の治療法の開発に有用と思われる.
  • 吉田 俊巳, 加賀 誠司, 盛合 理, 植田 修, 千葉 俊明, 阿部 弘一, 三浦 義明, 滝川 康裕, 井上 義博, 中舘 一郎, 班目 ...
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1490-1496
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    HBe抗体陽性キャリア妊婦から垂直感染し出生50日目に出生児が急性B型肝炎を発症し,さらに患児の発症から92日目に父親がB型劇症肝炎を発症し救命しえた家族内感染例を経験した.患児は発熱・哺乳力の低下で発症.GOT 11,380U, GPT 5,060Uと上昇しプロトンビン時間(PT)10%と著明な低下を示した.HBs-Ag陽性,anti HBc (200倍)74%であった.総ビリルビン(T. Bil)が漸増し32mg/dlとなり凝固能の改善がないため,プレドニゾロンを使用したところ改善し,急性肝炎重症型と考えられた.父親は嘔気・全身倦怠感で発症.T. Bil 14.7mg/dl, GOT 1,675U, GPT 4,690U, PT12%, HBsAg陽性,IgMHBc3.29と陽性.昏睡II度となりプレドニゾロン,グルカゴン-インスリン療法,特殊組成アミノ酸などの治療にて改善した.母親から出生児に垂直感染し,患児から父親に水平感染したと思われる.HBe抗体陽性キャリア妊婦からの出生児に対してもHBIGなどの対策が必要と考えられる症例である.
  • 岡島 愛, 国立 裕之, 高松 正剛, 大崎 往夫, 樋口 拓, 清水 達夫
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1497-1501
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌102例(うち血中HBs抗原陽性36例)の肝組織内B型ウイルス関連抗原にいて,酵素抗体法(PAP法)を用いて検討した.このうち1例の肝癌細胞核内に,HBc抗原を認めた.症例は37歳男性.右背部痛を主訴として入院.各種画像診断,血管造影等によりmassivetypeの肝細胞癌と診断した.血中のHBs抗原,HBe抗原はともに陽性であった.AFPは陰性であった.約5カ月後に死亡し,死後肝穿刺により組織を得た.組織学的検索では,EdmondsonII~III型の肝細胞癌であった.HBc抗原は,癌部の比較的分化度の高い癌細胞核内に陽性であった.一方,HBs抗原は癌部では細胞質にびまん型に陽性を示し,非癌部では封入体型に陽性で,染色性の違いを認めた.癌細胞内HBc抗原の存在は,同部でのB型肝炎ウイルスの存在を示唆し,興味深い.
  • 松浦 靖, 井戸 英司, 藤川 正直, 前田 隆, 西原 利治, 大西 三朗, 山本 泰猛, 伊藤 憲一, 大朏 祐治
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1502-1506
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Hepatitis B Virus (HBV)多発家系の背景因子を有するHBV持続感染症の経過中に過剰の飲酒を契機にacute alcoholic hepatitisを示し黄疸出現後1カ月の経過で肝不全にて死亡した49歳男性症例を報告した.
    肝臓の剖検所見では中心静脈-門脈間及び門脈相互間にbridging necrosisを伴った広範な亜小葉性肝細胞壊死を認めた.中心静脈硝子化,肝細胞周囲性の線維化と共に肝細胞内に多数のアルコール硝子体を認めた.同部位では特に強い肝細胞壊死と好中球の浸潤がみられた.オルセイン染色陽性細胞は散在性に,核内HBc抗原陽性細胞は極めて少数認められた.
    しかし同一細胞内にMallory body,オルセイン染色陽性所見の共存は認められなかった.これらの所見からMallory body,すなわちprekeratinの凝集体が存在するが如きcytoskeletonの高度の異常を生じた細胞内ではHBVの増殖が困難であると推定された.
  • 福井 実, 古河 知行, 黒沢 光俊, 佐藤 仁志, 都丸 久, 成沢 恒男, 杉村 巌, 関谷 千尋, 並木 正義
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1507-1514
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    常習飲酒者が大量飲酒を契機に急性肝不全に陥り多臓器不全(Multiple organ failure, MOF)を呈した,いわゆるSherlockのacute hepatic failure on chronic liver disease(acute on chronic)と思われる1生存例を経験したので報告する.症例は25年間の飲酒歴を有する60歳男性で主訴は発熱,腹痛,黄疸である.入院時すでにクモ状血管腫,肝脾腫を,入院後にはIII度の肝性昏睡,腹水,皮膚出血斑を認め,さらにDIC,腎不全,消化管出血,心不全などの多臓器不全を呈した.血漿交換療法,prednisolone投与,glucagon-insuline療法,gabexate mesilate投与などにより治療したところ救命し得た.回復期の腹腔鏡下肝生検はアルコール性肝炎の像であった.このようにMOFを呈した劇症型アルコール性肝炎の生存例は非常に稀であり,救命には本症例のように積極的に集中した治療を行うことが大切であると思われた.
  • 宮崎 博臣, 坪内 博仁, 木山 一郎, 上別府 篤行, 宮田 正幸, 富平 正子, 高岡 真, 山口 幸一, 中村 一彦, 橋本 修治
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1515-1520
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原発性胆汁性肝硬変症(PBC)は種々の自己抗体が出現しその多くは他の自己免疫疾患を合併するが,SLE,ルポイド肝炎との合併は少ない.今回,LE細胞現象陽性の無症候性PBCを経験した.本症例は皮膚掻痒感,黄疸が欠如し,血液生化学検査でALP, LAP, γ-GTP等胆管系酵素の上昇,γ-globulin分画でIgM, IgGの上昇を認めたが,Total bilirubin, Totalcholesterolの上昇は認めなかった.また,自己抗体として抗ミトコンドリア抗体が2,560倍と強陽性で,その亜型分析では,本邦ではあまり報告がみられない,anti-M2, anti-M4の両者が陽性で,組織学的にはScheuer分類のstage 1/2のPBCの所見を呈した.また,本症例は関節炎,胸膜炎の症状があり,LE細胞現象陽性,抗核抗体陽性でSLEとの合併が考えられた.しかしSLEとの合併に関してはprocainamideの服用既往があることよりdrug-induced SLEの可能性も否定できなかった.
  • 岡井 高, 加登 康洋, 村上 哲夫, 鵜浦 雅志, 田中 延善, 澤武 紀雄, 小林 健一, 服部 信, 角谷 真澄, 泉 良平, 松原 ...
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1521-1526
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝未分化癌の1例を報告した.本例は,画像診断上嚢胞性変化を伴うhypovascular瘍として描出されたが,術前の質的診断は困難で,切除標本の病理学的検索にて診断が確定した.臨床的には,自覚症状を欠き,血清CEA値の軽度上昇を認めたが,AFPは陰性で,肝機能検査にも異常は認められなかった.肝左葉外側区域切除術にて完治し,4年後の現在,再発の徴候なく元気に生活している.切除標本では,腫瘍の境界は明瞭で,病理学的に,凝血塊を満たす拡張した血管腔と充実性の腫瘍塊より成り,被膜形成はなく,一部周囲肝実質へ浸潤していた.組織学的には,小型円形の未分化な腫瘍細胞が充実性に発育し,毛細血管から成る間質を認めた.腫瘍細胞の胞体は好酸性で,核は中等度のクロマチンを認め,円形乃至不整円形であった.核小体は小さく,mitosisはわずかに認められるのみであった.
  • 榊原 耕子
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1527-1528
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 柏木 万寿男, 池田 有成, 戸田 剛太郎, 丸山 稔之, 岡 博
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1529-1530
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 小方 則夫, 大越 章吾, 吉川 明, 上村 朝輝, 市田 文弘, 吉田 奎介, 浜田 忠弥, 柴崎 浩一
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1531
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 藤代 一也, 森 晃爾, 井上 尚英, 松岡 雅人, 奥野 府夫, 伊規須 英輝, 荒井 正夫, 田中 勇武, 江藤 澄哉
    1987 年 28 巻 11 号 p. 1532
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1987 年 28 巻 11 号 p. 1533-1538
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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