肝臓
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28 巻 , 6 号
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  • 進藤 道子, 奥野 忠雄, 松本 昌之, 武田 誠, 阿部 芳道, 瀧野 辰郎, 宗川 吉汪, 宗川 惇子
    1987 年 28 巻 6 号 p. 675-680
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    インターフェロン(IFN)療法を行ったB型慢性肝炎10例を対象に,血清中およびリンパ球中の2'-5'oligpadenylate synthetase (2-5AS)活性を測定し,両者の相関性を探ると同時に,2-5AS活性測定の臨床的意義につき検討した.IFN投与は10例中6例に4週間連続投与を,4例に短期間歌投与(1週間投薬後1週間休薬を4クール反復)を行った.血清中およびリンパ球中2-5AS活性は,IFN投与に敏感に反応し,かつ2-5AS活性とDNA-P値とは逆相関関係を示し,2-5AS活性がIFNの抗ウイルス作用の鋭敏なマーカーとなることが明らかとなった.また血清中およびリンパ球中の2-5AS活性は相関係数r=0.732ときわめて良い相関性を示した.従って血清中2-5AS活性は,従来のリンパ球中2-5AS活性に代わりうるものであり,かつ測定操作の簡便性等より,今後IFN療法のモニターとして広く臨床応用されることが期待される.
  • 冨樫 整, 新沢 陽英, 若林 博人, 山田 伸夫, 中村 東一郎, 鵜飼 克明, 斉藤 貴史, 高橋 恒男, 石川 誠, 山川 光徳, 大 ...
    1987 年 28 巻 6 号 p. 681-686
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ウイルス性肝疾患の肝組織中および血清中SOD活性を測定した.また肝組織中過酸化脂質も同時に測定してSOD活性と比較検討した.肝組織中SOD活性は急性肝炎で正常肝より高値を示した.慢性肝疾患の肝組織中SOD活性は正常肝に比べ低値であり,慢性非活動性肝炎,慢性活動性肝炎,肝硬変と肝障害が進むに従ってより低値を示した.血清中SOD活性は肝疾患患者では正常対照に比べ高く特に急性肝炎,肝硬変で高値であった.各種肝疾患での肝組織中SOD活性と肝組織中過酸化脂質は正の相関関係を示した.これらの結果から肝においてSODはO-2の出現に応じて誘導合成されるが,慢性肝疾患では肝障害のためSODの十分な誘導合成が起こらず,肝障害の進展に従って肝組織中SOD活性は低下するものと考えられた.一方,慢性肝疾患では持続する肝障害のため肝細胞よりのSODの血中への逸脱が起こり,血清中SOD値は肝組織とは逆に上昇するものと思われた.
  • 石井 公道, 新井 重紀, 苅部 ひとみ, 藤田 芳邦, 柴田 久雄, 岡部 治弥, 佐々木 憲一, 奥平 雅彦
    1987 年 28 巻 6 号 p. 687-691
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝障害慢性化の経過に及ぼすdibutyryl adenosine 3',5'-monophosphate (DBcAMP)の影響を,雄性ラットを用いて,(I)四塩化炭素(CCl4)単独投与群,(II)CCl4と共にDBcAMPを同時に投与した群,に分けて検索した.CCl4は体重100g当り0.2mlを週2回連続皮下注射し,DBcAMPは1.0mg/100g体重を1日2回,週6日連続腹腔内投与した.(I)群では肝細胞の変性・壊死,脂肪化が進行し処置後9週には線維化が著しくなり,15週以内に肝萎縮に伴う肝不全状態のもとに全例が死亡した.肝内微小血管構築像では,血管樹の乱れや血管床の減少など,微小循環系の擾乱が認められた.一方,(II)群では(I)群における組織学的及び血管構築像上の変化が共に抑制され,17週の経過観察期間中肝萎縮は認められず,死亡例は皆無であった.以上,DBcAMPには肝内微小血管構築像の保持を反映して,CCl4惹起性肝障害の進展を遷延させ,肝不全を抑制させる作用が認められた.
  • 小林 道生
    1987 年 28 巻 6 号 p. 692-702
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Galactosamine (GS)ラット肝不全モデルを用い血漿・髄液アミノ酸,血液-脳脊髄関門(BBB)透過性および脳浮腫の経時的推移を検討し,さらに副腎皮質ホルモン(PS)投与の影響についても検討した.GS注射後血漿および髄液アミノ酸は上昇したが,その程度は血漿の方が顕著であった.BBB透過性もGS注射後経時的に増加し,L-Glucoseを用いた測定でGS注射48時間後には対照の2.5倍となった.アミノ酸の脳内取り込みもGS注射後軽度の増加を認めたが,この傾向は芳香族アミノ酸に比し分枝鎖アミノ酸で著明であった.PS投与の影響では,血漿・髄液アミノ酸の上昇およびBBB透過性の亢進がPSをGS注射前に投与した群ではPS非投与群に比し有意に軽度であったが,PSをGS注射後に投与した群ではこの傾向はみられなかった.しかし,脳浮腫についてはPSをGS注射後に投与した群においても予防効果がみられ,急性肝不全時のPS早期投与を再考する必要があると考えられた.
  • 小笠原 久隆, 土屋 崇, 大石 裕代, 溝呂木 ふみ, 八木 茂, 宇井 忠公, 柴田 正純, 森本 晉, 須田 都三男, 永山 和男, ...
    1987 年 28 巻 6 号 p. 703-711
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    アルコール性肝疾患における肝細胞中間径フィラメント(IF)の形態学的変化を明らかにする目的で,アルコール性肝疾患10例と対照としてのB型ウイルス性肝疾患5例,正常肝5例の生検肝組織を用いて,浸漬detergent extraction法により細胞骨格標本を作製し,透過型電顕で観察した.肝細胞のIFは観察可能で,正常肝ではIF(直径6~11nm)はほぽ均等に分布・配列し,desmosomeとの結合が確認された.一方,アルコール性肝疾患では,IFの分布は不均等となり,配列は乱れ,通常径より太い径11~20nmにおよぶIFが観察された.これらの変化は小葉中心部優位に障害の強い肝細胞に認められた.また,IFのMallory body形成フィラメントへの移行を思わせる所見が観察された.以上の所見は,B型ウイルス性肝疾患には認められず,アルコール性肝疾患にみる障害像の1つとして,病態の解明・診断に重要なものと考えられた.
  • 長谷川 庄一, 津山 成夫, 西井 文吾, 川野 恵造, 西願 誠二, 谷内 まゆみ, 玉田 一夫, 湯川 進, 野本 拓
    1987 年 28 巻 6 号 p. 712-718
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    CCl4肝障害におけるCa++の関与を調べる目的で初代培養ラット肝細胞を用いてCCl4処置による肝細胞への45Ca uptakeと肝細胞より逸脱するGOT, LDHを測定した.また, CCl4肝障害に対するCa拮抗剤(Diltiazem), Caイナノフォア(A23187)の影響についても検討した.その結果,CCl4処置による肝細胞への45Ca uptakeと培地中GOT, LDHには正の相関関係(r=0.91, r=0.63)があった.また,DiltiazemはCCl4による肝細胞への45Ca uptakeおよび培地中へのGOT, LDH遊出を有意に抑制した.一方, A23187は, CCl4による肝細胞への45Ca uptakeを増加させる傾向があり,培地中GOT, LDH量も有意に増加させた.以上のことより,CCl4肝障害においてCa++は重要な役割を果たしていると考えられ,DiltiazemはCCl4により生じる肝細胞へのCa uptakeを低下させることにより肝障害を抑制するものと考えられた.
  • 渡辺 恭行, 舛田 一成, 池本 吉博, 川上 広育, 中村 利夫, 森石 真吾, 松尾 行雄, 中山 茂, 末盛 彰一, 吉川 正哉, 竹 ...
    1987 年 28 巻 6 号 p. 719-726
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    A/J系マウスに同系マウス肝抗原を免疫し作製した自己免疫性肝炎モデルにおける新生期胸腺摘出の影響を検討した.新生期胸腺摘出群(B群)は非摘出群(A群)に比して肝炎の程度が高度であった.また免疫中止後3ヵ月目には肝小葉内の変化は両群とも改善したが,門脈域の限界板の破壊を伴う単核細胞浸潤はB群にのみ高率に認め,B群がより遷延化した.抗liver-specific lipoprotein (LSP)抗体価はB群がA群に比して高値であり,また免疫中止後3ヵ月目も両群とも陽性であるが,A群は免疫中止後3日目に比して有意に低下した.一方B群は高値を持続した.また正常マウス脾細胞のadoptive transferにより抗LSP自己抗体の産生抑制を認めたが,新生期胸腺摘出マウス脾細胞のadoptive transferではその抑制効果は喪失していた.以上より自己免疫性肝炎の成立及び遷延化に胸腺機能,特にsuppressor機能の低下が関与する可能性が示唆された.
  • 栄枝 弘司, 西原 利治, 大西 三朗
    1987 年 28 巻 6 号 p. 727-734
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝硬変に合併した肝細胞癌患者18例につきNatural killer細胞活性(NK活性),Lymphokine-activated killer細胞活性(LAK活性)を測定し,その活性が健常者あるいは肝硬変患者に比して有意に低下していることを明らかにした.さらに肝細胞癌患者血清中には56℃, 30分の加熱により不活化される健常者リンパ球のNK活性の阻害因子あるいはLAK活性誘導阻害因子が存在することを明らかにした.
    この血清因子によるLAK活性の誘導阻害は多量のrIL-2の添加により回復可能であることより,この阻害活性はrIL-2に阻害的あるいはrIL-2と競合的に作用すると考えられた.
    このように肝細胞癌患者では細胞性および液性因子の両面において,発癌監視機構の機能低下あるいは機能抑制が認められることを明らかにした.
  • 長島 通, 竜 崇正, 向井 稔, 有我 隆光, 高 在完, 天野 穂高, 古川 敬芳, 丸山 尚嗣, 山本 義一, 小高 通夫, 磯野 可 ...
    1987 年 28 巻 6 号 p. 735-744
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    脈管内腫瘍塞栓合併肝細胞癌症例12例に対する治療法として,腫瘍塞栓に対する放射線照射を行い,その効果を検討した.主腫瘍に対しては,Transcatheter arterial embolization(TAE)または, Lipiodol-Adriamycine懸濁液動注を施行し,これらの効果のおよぼないと考えられている腫瘍塞栓に対してTime-Dose-Fractionation factor (TDF) 80を目標に放射線照射を行った.
    放射線照射後の変化を検討すると,画像上全例に腫瘍塞栓の縮小を認め,増大・悪化した症例はなかった.組織学的には,大星・下里分類のGrade IIA以上の効果を80%に認めた.また,照射前後の肝の変化をCT,肝シンチで観察すると,照射野に一致した肝の萎縮と,非照射野の代償性肥大を認めた.腫瘍塞栓合併肝細胞癌非切除例の予後を放射線照射例と他の治療法を行った非照射例とで比較すると放射線照射例に予後の延長が認められた.
  • 竜 崇正, 山本 宏, 平沢 博之, 向井 稔, 有我 隆光, 長島 通, 磯野 可一
    1987 年 28 巻 6 号 p. 745-754
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    塞栓療法およびリピオドール・アドリアマイシン懸濁液(LA)動注による動脈血中ケトン体比(AKBR)を中心とした肝機能の変化を,67例の肝癌と4例の肝硬変で以下の4群にわけて検討した.1) C-TAE群;MMC動注後ゲルフォーム細片で塞栓.2) L-TAE群;LA動注後ゲルフォーム細片で塞栓.3) LA群;LAの動注.4) コントロール群;肝硬変例に血管造影のみを施行.その結果C-TAE群,L-TAE群では直後から2時間後にAKBR値の低下がみられ,肝機能も一時的に悪化する例がみられた.しかし高度肝硬変,黄疸合併例,癌占拠率の高い例ではAKBR値が0.3以下となり肝不全で死亡した.これに対しLA群ではコントロール群と同様にAKBR値は低下せず,肝機能の悪化も軽度であり,高度肝硬変黄疸,癌占拠率の高い症例でも安全に施行できる.
  • 山田 伸次
    1987 年 28 巻 6 号 p. 755-765
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝臓の真菌感染を,最近10年間(1972~1981)の日本病理剖検輯報により調査した.全剖検例に対する頻度は0.19%(521例)であった.これは全真菌感染の7.4%を占め,全身性感染の一部分症としてみられるものが多く,なかでもカンジダ症が最も多かった.教室の肝真菌症35剖検例について臨床病理学的に検討した.臨床的に顕性黄疸,GOT, GPTの異常高値を示したものが多かった.肉眼的には,肝被膜炎および多発性の結節性病変としてみられ,肝表面から病巣が観察されるものが約半数(51.4%)を占めた.病巣は組織反応によって凝固壊死型(77.1%)と膿瘍形成型(11.4%)に大別された.そして宿主の免疫不全状態が重篤なものは凝固壊死型に,宿主の抵抗力が残存しているものは膿瘍形成型になると推定した.肝への感染経路,病変初発部位についての検討結果を述べ,かつ肝硬変に肝真菌感染が少ない事実を指摘し,その理由について考察した.
  • 茂木 積雄, 斎藤 孝一, 斎藤 信雄, 佐藤 由紀夫, 折笠 和栄, 佐藤 和典, 森藤 隆夫, 粕川 禮司
    1987 年 28 巻 6 号 p. 766-771
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    原発性胆汁性肝硬変症(PBC)とルポイド肝炎を合併した男性例を報告する.症例は53歳,男性,肝機能異常を指摘され入院.臨床検査ではA1-p(22KAU), LAP (775GRU),γ-GTP(387mU/ml)の上昇とIgG値の著増(3,566mg/dl)があり,ANA, ASMA, AMA, antiDNA, anti-SS-B抗体が陽性であった.寒天内二重免疫拡散法によるAMAの検索では,他のPBCと共通する2本の沈降抗体を認めた.AMAの亜型ではanti-M2陽性,anti-M4は陰性であった.組織学的には慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC),リンパ球,形質細胞浸潤による門脈域の拡大とCAHに特徴的な切り崩し現象が認められた.ANA, anti-DNA,トランスアミナーゼ値はステロイド療法に良く反応した.
    本症例ではanti-M4は検出されなかったことからPBCとルポイド肝炎の合併例と診断したが,anti-M4のみによって規定されるPBC-CAH mixed typeの概念に関しては問題が残された.
  • 有馬 省哉, 吉田 健, 橋口 治, 木村 俊一, 大石 誠一, 藤山 重俊, 相良 勝郎, 佐藤 辰男
    1987 年 28 巻 6 号 p. 772-777
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ルポイド肝炎の診断後,7年余を経て肝細胞癌を併発した1例を報告した.症例は60歳の主婦で,1976年,偶然の機会に肝機能障害を指摘され,1978年,四肢関節痛,上下肢浮腫,黄疸ならびに腹水を来たし,当科に入院した.当時,γ-globulin (γ-glb) 5.0g/dl, IgG 6,350 mg/dl, LE cell,抗核抗体および抗DNA抗体が陽性で,ルポイド肝炎と診断された.約2年間,ステロイドを投与され,症状は軽快し,1979年10月の腹腔鏡検査では,肉眼的に結節肝,組織学的に慢性活動性肝炎であった.1985年10月,AFP高値および各種画像診断により,肝細胞癌の合併が明らかとなったが,1986年3月,腹腔内大量出血により死亡した.かかる症例は極めて稀と思われ報告する.
  • 高木 均, 山田 昇司, 大野 順弘, 阿部 毅彦, 高山 尚, 斎藤 修一, 山田 俊彦, 湯浅 圭一郎, 佐伯 俊一, 高橋 仁公, 桜 ...
    1987 年 28 巻 6 号 p. 778-784
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は55歳の男性.3年来HBs抗原陽性の肝硬変で経過観察中に,AFPの上昇とエコー上肝内腫瘤を指摘され入院した.血管造影にて肝右葉に2×3cm径のhypervascular tumorが2ヵ所観察され,同時にADM+リピオドールとスポンゼルによるTAEを施行した.二回目のTAE後,十二指腸潰瘍からの出血があり輸血を要した.さらに手術前のhypersplenismの改善のため脾動脈塞栓術を施行したが約1ヵ月後肝機能が悪化し入院後3ヵ月の経過で肝不全死した.CT上2ヵ所の腫瘍のうち1方はリピオドールに濃染し,他方は染まらず,解剖にて前者の完全な壊死と後者にEdmondson II型の腫瘍細胞の残存を認めた.他にadenomatous hyperplasiaと,その内部に肝癌の境界病変の合併もみられ,肝癌のmulticentricityに関して示唆に富む症例と思われた.
  • 平田 展章, 金 昌雄, 西山 誠, 赤松 大樹, 北川 晃, 中村 祐子, 蒲生 鐵男, 内田 常夫
    1987 年 28 巻 6 号 p. 785-793
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝細胞腺腫は稀な疾患であるが,その腺腫が多発した症例を経験した.患者は14歳の女児で,貧血の精査目的にて入院した.腹部超音波検査,CTscan,血管造影,シンチグラフィー等の諸検査にて,肝全域に多発する腫瘤を認めた.針生検にて確診が得られないために,診断目的にて開腹.左葉の一腫瘤を摘出し,肝細胞腺腫の診断を得,厳重な経過観察を行っている.肝細胞腺腫は経口避妊薬との関係が指摘され,欧米では数百例の報告が認められている.しかし経口避妊薬が使用されていない本邦では,35例の報告が見られるにすぎない.また多発例は,欧米で15例,本邦で4例のみである.腺腫の悪性化の報告もあり,今後の検討が必要である.
  • 井上 純一, 野村 正博, 中川 昌壮
    1987 年 28 巻 6 号 p. 794-800
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は55歳,女性,主婦.1979年7月検診にて肝障害を指摘される.自覚症状なく慢性肝炎(non B)と診断され通院加療.1982年8月肝シンチグラムにてspace occupying lesion (SOL)を指摘され入院.貧血,黄疸,リンパ節腫脹等なく肝腫大を認めた.肝機能検査上LDHの高値(1,088mIu/ml),Ferritinの上昇(300ng/ml)あり,AFP, CEAは異常なし.腹部エコー,腹部CT,血管造影等の画像診断にて硬変合併肝細胞癌と診断し,OK-432とHCFUによるimmunochemotherapyを行ったが1983年3月肝不全にて死亡した.剖検にて乙型肝硬変であり,肝右葉上部に肝外発育を示す大きさ14×10×8cmの帯黄灰白色の腫瘤を認めた.組織学的に明瞭な核小体を有する大型の腫瘍細胞で細胞相互の結合性はなく,電顕やperoxidase antiperoxidase染色(PAP染色)により肝原発悪性リンパ腫,Lymphoma Study Group分類(LSG分類)のびまん性リンパ腫,大細胞型(non-cleaved, B cell)と診断した.
  • 古城 研二, 山本 晋一郎, 斉藤 逸郎, 山本 亮輔, 井手口 清治, 大元 謙治, 大海 庸世, 日野 一成, 平野 寛
    1987 年 28 巻 6 号 p. 801-802
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 森田 幸悦, 新津 洋司郎, 伊藤 信行, 大和田 稔, 松浦 邦彦, 漆崎 洋一, 高後 裕, 漆崎 一朗
    1987 年 28 巻 6 号 p. 803-804
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 橋本 訓招, 小林 道男, 渡辺 明治, 長島 秀夫
    1987 年 28 巻 6 号 p. 805
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 本田 一典, 山舗 昌由, 佐藤 尚, 斎藤 忠雄, 荒川 謙二, 鶴谷 孝, 太田 宏信, 鈴木 毅, 西川 温博, 吉田 俊明, 渡辺 ...
    1987 年 28 巻 6 号 p. 806
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 安原 一彰, 木村 邦夫, 松谷 正一, 江原 正明, 大藤 正雄
    1987 年 28 巻 6 号 p. 807
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 上野 規男, 山中 桓夫, 木村 健
    1987 年 28 巻 6 号 p. 808
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 山口 泰, 横井 幸男, 松崎 研一郎, 浪久 利彦
    1987 年 28 巻 6 号 p. 809
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1987 年 28 巻 6 号 p. 810-851
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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