肝臓
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36 巻, 10 号
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  • 清澤 研道
    1995 年36 巻10 号 p. 559-560
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 長田 達郎, 岩渕 省吾, 高取 正雄, 安田 清美, 飯野 四郎
    1995 年36 巻10 号 p. 561-567
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    インターフェロン(rIFNα 2b)治療を行ったC型慢性肝炎97例を対象に,branchedDNA probe assayによる血中HCV RNA定量の意義について検討した.IFN投与前,測定感度(0,5Meq/ml)未満の症例は31%存在し,1.0Meq/ml未満,1.0-10Meq/ml, 10Meq/ml以上の3群での著効率は各々70%, 29%, 6%と明らかな差を認めた.著効例の60%は感度未満,検出例の平均は5.5Meq/mlであり,一過性有効(22.8%),無効(28.4%)と有意差を認めた.IFN 2週連投後には著効の全例,一過性有効の88%,無効の43%が感度未満に低下し,2週後の低値化は著効の必要条件となるが,十分条件とはいえなかった.HCV genotypeはIII(2a), IV (2b)型は,1.0~10Meq/mlの群でII (1a)型に比し有意に高い著効率が得られた.IFN総投与量を今回の平均440MU未満,以上の群に分けるとIII (2a), IV (2b)型では両群に著効率に差を認めなかったが,II (1a)型では投与量が関与し,著効を得るには1.0Meq/ml以下でも500MU以上の大量投与が必要と考えられた.
  • 土橋 健, 佐藤 正樹, 渋谷 明隆
    1995 年36 巻10 号 p. 568-576
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    C型慢性活動性肝炎に対するインターフェロン(IFN)療法に際し,治療前後に肝生検を施行した58例を対象とし,肝生検組織の改善度(組織学的改善度)をhistology activity index (HAI) scoreの総計により比較した.更に,症例をgenotypeおよび肝組織所見の程度により5つのgroupに分類して比較検討した.その結果,IFNを投与した全てのgroupにおいて組織学的な改善がみられた.とくにIFN効果の低いとされているHCV genotype 1bでCAH-2Bを呈するgroupにおいても平均30.9%の改善度を認めた.また,ウイルスRNA量が多くかつ線維化が進展したgroupでも平均30.8%の改善度が認められた.以上より,血清ALT値が正常化した「著効群」でなくてもIFN療法により組織学的所見は改善していることが確認され,今後,IFN投与法の工夫により慢性肝炎から肝硬変・肝癌への進展を遅延しうるものと考えられた.
  • 神山 俊哉
    1995 年36 巻10 号 p. 577-583
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    癌が浸潤・転移するには基底膜,細胞外マトリックスの破壊が重要であり,urokinase type plasminogen activator (u-PA)との関係が注目されている.ヒト肝癌細胞株HLE, HLF, HC-4を用い肝細胞癌の浸潤,増殖に対するu-PAの影響を実験的に検討した.u-PAの産生能はそれぞれ603.0±7.9ng/ml/106個,356.7±10.1ng/ml/106個,0ng/ml/106個であった.いずれの増殖サイクルでもHLE, HLF, HC-4の順に細胞あたりのu-PA産生能は高値を示した.浸潤能をMatrigelで被覆したTranswellを用い,MTT法で測定すると,Invasion Index(%)はHLE, HLF, HC-4ではそれぞれ30.1±9.5%, 18.8±0.9%, 11.0±2.5%であり,u-PAの産生能に相関した.HLF, HC-4ではtwo chain u-PAを添加したところ,低濃度(0.5μg/ml)からInvasion Indexが上昇した.増殖能は5.0μg/mlの添加によりHLF, HC-4で抑制された.浸潤能にu-PAが関与していることが示唆され,u-PA低産生性細胞株の増殖には抑制的に作用した.
  • 梶原 英二, 牧野 百合子, 東 晃一, 小野山 薫
    1995 年36 巻10 号 p. 584-588
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    31歳,看護婦.妊娠25週でC型肝硬変患者の採血針を誤刺,その42日後(妊娠31週)に嘔気,嘔吐が出現,入院.誤刺時のトランスアミナーゼは正常,HCV抗体は陰性.入院時T.Bil 2.6mg/dl, GOT 1,012KU, GPT 1,005KU, HCV-RNAは陽性.HCV抗体(2nd)は4週目までは陰性,8週目に陽転化した.発症23週目の肝生検は急性肝炎の回復期の所見.以上よりC型急性肝炎と診断した.妊娠40週で出産,臍帯血のHCV-RNAは陰性.出産後,トランスアミナーゼは200U以上をスパイク状に上昇.発症23週後よりIFNα-2b 10MUを11週間計410MU投与した.IFN投与終了後よりトランスアミナーゼは正常値を持続し,投与終了後6カ月目のHCV-RNAは陰性.児の1年目のHCV-RNAは陰性で,母子感染はなかった.妊娠中に発症した誤刺によるC型急性肝炎の症例は現在まで報告されてなく,貴重な症例と考えられた.
  • 石川 達, 石川 直樹, 太田 宏信, 吉田 俊明, 本間 明, 上村 朝輝, 尾崎 俊彦
    1995 年36 巻10 号 p. 589-593
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は15歳,女性.全身倦怠感,眼球黄染にて来院.黄疸,肝機能障害を認めた.各種検索にてWilson病と診断した.D-ペニシラミン投与開始したが,肝性脳症,腹水,黄疸の著しい増強を認め,T. Bilは80.26mg/dlまで上昇した.血漿交換,グルカゴン-インスリン療法,PGE1投与,ハプトグロビン投与により,肝性脳症,腹水,黄疸の改善を認めた.肝性脳症,溶血性貧血をきたす劇症肝炎型Wilson病の救命例は稀と考え報告する.
  • 診断された82歳の原発性胆汁性肝硬変症例
    今村 真紀子, 深見 公一, 都留 正展, 深沢 俊男, 沢辺 元司
    1995 年36 巻10 号 p. 594-600
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は82歳女性.過去に黄疸や掻痒の既往はない.1991年4月,意識障害出現し精査のため当センター入院.血液検査では,肝胆道系酵素が上昇し,IgM高値,抗ミトコンドリア抗体陽性で,肝生検組織像は原発性胆汁性肝硬変症(PBC)に矛盾しない所見(Scheuer, stage 3)であり,PBCと診断した.また,意識障害の原因は,血中NH3, ICG R15が高値で,腹部血管造影にて下腸間膜静脈-下大静脈短絡を認め,NH3値は短絡路で異常高値,下大静脈の短絡路流入前後で増加を認めたことより,PBCに伴った門脈大循環短絡による肝性脳症と診断した.
    本症例は肝性脳症を初発症状とした前硬変期のPBC例であり,PBCでは門脈圧亢進症状が早期に出現する場合のあることを示す症例と考えられた.また,本症例は肝性脳症を初発症状とするPBC症例報告の中で,最高齢であった.
  • 術前画像診断を中心に
    別府 透, 久保田 竜生, 片渕 茂, 本間 憲一, 松村 富二夫, 竹口 東一郎, 松野 泰治, 小川 道雄
    1995 年36 巻10 号 p. 601-607
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    15歳,男児に発症したfibrolamellar carcinomaの1切除例を報告した.本症例は基礎肝疾患を有さず,腫瘍マーカーも正常であった.腫瘍は中心性瘢痕を有するhypervascular tumorとして描出され, focal nodular hyperplasiaと類似した画像所見を呈した.99mTc-Snコロイドやアシアロシンチで欠損像,67Gaシンチで集積像を示したことより悪性の腫瘍性病変が示唆され,鑑別診断に有用であった.拡大肝左葉切除を行い,7ヵ月後の現在再発なく生存中である.
  • 松尾 功, 生野 信弘, 大曲 勝久, 小松 浩平, 村瀬 邦彦, 牧山 和也, 原 耕平, 田中 公朗, 兼松 隆之
    1995 年36 巻10 号 p. 608-614
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌に対して肝動脈塞栓療法(TAE)を施行した2症例において,胆道系酵素の上昇に続いて,ともに約60日後に肝内胆管の拡張を認めた.1例目では,肝左葉の腫瘍と著明な肝内胆管拡張に対して尾状葉部分切除を伴う肝左葉切除を施行した.術後の病理学的検討で,肝動脈周囲から胆管に及ぶ虚血性変化と線維化,破壊された胆管から漏出した胆汁による広範なbile lakeの形成があり,TAEによる肝内胆汁嚢胞(hepatic biloma)と考えた.2例目は,自覚症状や炎症反応が軽微であったことから経過観察とした.TAE後のhepatic bilomaには,文献上早期発症群と遅発発症群があるが,胆管周囲血管叢およびより近位の肝動脈の閉塞,らに同時に注入される抗癌剤が,本症の発症に関与している可能性がある.
  • 安積 正作, 賀陽 亮太郎, 松宮 禎介, 福西 恵一, 小田 幸作, 荒木 雅人, 浦野 透, 芝山 雄老
    1995 年36 巻10 号 p. 615-620
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝右葉に一見梗塞にみえる楔状の限局性広範壊死を起こした急性リンパ性白血病症例(50歳,男)を経験した.肝内門脈枝および肝動脈枝には血栓等の閉塞性病変は見出せなかった.この壊死はグリソン鞘周囲の少数の肝細胞を除く小葉内のほとんどすべての肝細胞の壊死(広範壊死)であった.この壊死部には白血病細胞浸潤によると考えられる肝静脈枝内皮下の疎な線維増生(肝静脈閉塞症)ならびに類洞内での高度の白血病細胞の増殖が認められた.この壊死巣以外の肝臓にはDICによると考えられる小凝固壊死巣が散在性に認められた.本症例の楔状の限局性広範壊死は白血病細胞浸潤,増殖による限局性肝静脈閉塞および類洞血流障害がDIC(類洞内フィブリン血栓形成)に起因する肝壊死を増強したために生じたものと考えられる.
  • 特に肝組織血流量において
    栗原 毅, 秋本 真寿美, 新見 晶子, 前田 淳, 重本 六男, 山下 克子, 横山 泉, 小林 正彦, 錦辺 優, 矢野 光夫
    1995 年36 巻10 号 p. 621-622
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 瀬在 秀一, 桜林 真, 山本 佳洋, 鈴木 剛, 平野 正憲, 岡 博, 神坂 和明
    1995 年36 巻10 号 p. 623-624
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 福井 博, 沖田 極, 織田 正也
    1995 年36 巻10 号 p. 625-627
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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