肝臓
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36 巻, 11 号
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  • 沖田 極
    1995 年36 巻11 号 p. 629-632
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 集団検診で明らかにされたHCV高浸淫地区での検討
    斉藤 雅彦, 梶川 工, 原 久弥, 梅園 忠, 瀬田 敏勝, 横須賀 收, 税所 宏光, 大藤 正雄
    1995 年36 巻11 号 p. 633-639
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    千葉県富浦町の地域住民1,315例を対象とした集団検診において,HCV抗体(C100-3抗体,N-14抗体)陽性であった200例のうち51.5%は肝機能(血清AST,ALT値)が正常であった.またその中から9年間にわたって経年集検を受けた166例を追跡調査し,肝機能の経過により持続正常型,変動型,持続異常型の3型に分類したところ,それぞれ27.7%, 57.8%, 14.5%を占めた.感染原因についてみると,持続異常型で感染原因が明らかな例の比率が高かった.また輸血歴を有する例および手術歴を有する例にて,感染機会後の長期経過により変動型が減少し,持続正常型または持続異常型の比率が増加する傾向を認めた.さらに持続正常型46例の中から16例を抽出し検討したところ,HCV-RNA陽性で慢性肝炎の組織所見を認める無症候性キャリアとHCV-RNA陰性で組織所見がほぼ正常の既感染を示唆する例が,半数ずつ存在した.また,前者は後者と比較してAST, TTT, ZTTが高値を示した.
  • 初期2週間連日投与法と週3回投与法の有効性の差に関する多施設試験
    奥野 忠雄, 東野 一彌, 井本 勉, 大岡 照二, 奥新 浩晃, 春日 雅人, 河原 啓, 進士 義剛, 関 孝一, 千葉 勉, 藤堂 彰 ...
    1995 年36 巻11 号 p. 640-648
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    C型慢性活動性肝炎にHLBI 600万単位(MU)24週間投与を行い,治療初期から週3回投与のI群と初期2週間連日投与後に週3回投与するII群で治療効果に差が認められるか否かを多施設試験にて検討した.解析症例は270症例でI群66例,II群204例であった.背景因子の検討ではHLBIの総投与量がI群435.9±39.8MU, II群482.2±57.2MUとII群で有意(p<0.01)に総投与量が多かったことを除くと両群で有意差を認めなかった.血清ALT値の正常化率は投与終了時にI群50.0%,II群49.5%,投与終了後24週でそれぞれ36.9%と34.5%と両群間で有意差を認めなかった.一方,血清HCV RNAの陰性化率は投与終了時にI群54.4%, II群55.9%,投与終了後24週でそれぞれ37.5%と29.2%といずれも有意差を認めなかった.また,厚生省の効果判定基準による著効率もほぼ同様の結果であった.以上の成績から治療初期2週間の連日投与が週3回投与と比べて治療効果を増加させるものではないと結論された.
  • 中舘 一郎, 阿部 弘一, 滝川 康裕, 鈴木 一幸
    1995 年36 巻11 号 p. 649-656
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    急性ウイルス性肝炎における血清TNF-α,可溶性TNFレセプター(sTNFR)および可溶性ICAM-1(sICAM-1)の動態とその臨床的意義にっいて,とくに劇症肝炎などの重症肝炎の病態との関連より検討した.急性ウイルス性肝疾患においては血清TNF-α,sTNFRおよびsICAM-1の三者とも入院時には健常者に比較して有意の高値を示し,とくにsTNFRは劇症肝炎急性型において最も高値で,急性肝炎,急性肝炎重症型に比しても有意であった.入院後の経過では,TNF-α,sTNFR,sICAM-1とも急性肝炎,急性肝炎重症型では低下し,とくにsTNFRの低下は有意であった.一方,劇症肝炎,LOHFでは,死亡例の多くはTNF-α, sTNFRとも高値で,さらに上昇を示し,sICAM-1はほぼ全例で低下したが,健常者に比して高値であった.各種検査成績との関連では,TNF-αはGOT, GPT, FDPとの間に,sTNFRはGOT, GPT, PT, HPT, FDP, WBC, hHGFとの間に,ICAM-1はT. Bil, PT, HPT, AT-IIIとの間に有意の相関関係が認められた.以上の成績より劇症肝炎などの重症肝炎において血清TNF-α,sTNFR,sICAM-1の測定はその病態把握に有用であり,とくにsTNFRが最も鋭敏なマーカーになる可能性がある.
  • 工藤 浩市, 柿坂 明俊, 葛西 眞一
    1995 年36 巻11 号 p. 657-663
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝部分切除後エンドトキシン誘発肝障害に対する外因性cyclic AMPの効果及びその作用機序を明らかにするため,Dibutyryl cyclic AMP (DBcAMP) 15mg/kg/回を,70%肝切除(70%Hx)24時間後にLipopolysaccharide (Et) 3.0mg/kgを投与して作成した肝部分切除後エンドトキシン血症ラットに用いて検討した.生存率は,70%Hx+Et群(対照群)10.0%,DBcAMP投与群(治療群)のうち,70%Hx前1時間,Et投与前1時間の両方に投与した群(A群)80.0%, 70%Hx前投与群(B群)36.0%, Et前投与群(C群)64.0%であった.肝機能検査,肝組織検査でも治療群で良好な結果を示した.Et投与1時間後の血清TNF値は治療群で有意に抑制され,またA群及びC群ではEt投与後の肝組織血流量も維持されていた.以上より,DBcAMPは肝部分切除後エンドトキシン誘発肝障害に対して極めて有用であった.
  • 主として肝動脈化学塞栓療法との比較において
    今岡 真義, 佐々木 洋, 中野 博史, 古河 洋, 石川 治, 岩永 剛, 藤田 真, 春日井 博志
    1995 年36 巻11 号 p. 664-668
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌肝切除後の肝内再発に対する治療法について検討した.根治切除397例中229例(58%)が再発し,そのうち肝内再発187例(82%)を対象とした.再切除31例(17%),肝動脈化学塞栓療法(TACE)142例(76%),経皮的エタノール注入療法(PEIT)14例(7%)であった.再切除例の3, 5年生存率は79%, 79%であり,TACE例の41%, 13%に比し良好であった(p<0.002).PEIT例の3年生存率は71%であった.再切除とTACEの背景因子マッチさせ5年生存率を比較した.ICGR15 20%以下:再切除71%, TACE 17% (p<0.05),腫瘍個数3個以内:再切除78%, TACE 16% (p<0.01),単発再発:再切除84%, TACE 17% (p<0.05)であった.従って,肝内再発に対する再切除は,肝機能良好,腫瘍個数3個以内の症例には選択されるべき治療法と思われた.
  • 石井 邦彦, 杉本 元信, 伊藤 金次
    1995 年36 巻11 号 p. 669-676
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝化学発癌過程におけるglutathione S-transferase-P (GST-P)の発現動態およびGST-P遺伝子発現とc-jun遺伝子発現の関連性を知る目的で,ラットにdiethylnitrosamine (DEN)投与を行い,4週投与後離脱群と8週投与後離脱群の肝を摘出し,GST-P免疫染色とノーザンブロット法により検討した.免疫染色にて4週群ではGST-P陽性過形成結節がみられたが,癌化はみられなかった.8週群では癌化がみられたが,癌部はGST-P陰性であった.GST-P遺伝子発現はDEN投与期間に依存し,8週群離脱4週目には4週群離脱4週目に比べ約3.8倍に増強したが,組織学的には過形成結節の増大に対応し,発癌が進行した肝では減弱していた.一方,c-jun遺伝子発現はGST-P遺伝子発現と相関せず,発癌が進行した肝では増強した.したがって,GST-P発現の制御には,c-jun遺伝子産物以外の因子が関与することが示唆された.
  • 国場 良和, 末永 昌宏, 山中 秀高, 初野 剛
    1995 年36 巻11 号 p. 677-682
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    慢性肝炎を併存した肝細胞癌に対して切除を行った10年経過後に肝硬変併存肝癌として再切除を行った症例を経験した.症例は63歳男性で,初回手術は1982年に非A非B型慢性肝炎に伴う肝癌の診断で肝左葉切除術を施行した.術後追跡中,第2世代HCV抗体系を採用するようになった1992年7月よりHCV抗体陽性となり,C型慢性肝炎であることが判明した.同年8月,腹部超音波検査にて肝右葉前下区域の腫瘤性病変を認め,精査の結果再度発生した肝癌と診断し,肝部分切除術を施行した.病理組織学的所見では,索状高分化型及び中分化型肝細胞癌で非癌部肝組織は肝硬変の所見を呈していた.初回肝切除時慢性肝炎に併存した肝癌であったものが,10年の経過後に再度肝癌が発生し,再手術時には非癌部が肝硬変化していたという事実はC型慢性肝炎の自然経過を示すとともに,この両時点での肝癌の切除の報告は文献上なく極めて興味ある重要な症例と考え報告した.
  • 二川 俊二, 福井 博, 沖田 極
    1995 年36 巻11 号 p. 683-685
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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