肝温虚血がミクロソーム型肝シトクロムP-450モノオキシゲナーゼ系に及ぼす影響について,肝温虚血前,虚血1時間後,再灌流2,24時間,3,6,10日後に検討した.血清GPT値は,再灌流後2時間で著増を示し,以後速やかに正常レベルまで回復した.肝シトクロムP-450含量は,再灌流後24時間に最低となり10日後に回復した.一方,シトクロムb5含量は1時間の温虚血で有意に増加したが,再灌流後2時間で速やかに虚血前のレベルに戻り,以後変化を示さなかった.ミクロソーム型肝シトクロムP-450モノオキシゲナーゼ系によるリドカイン,アミノピリン,パラニトロアニソール代謝活性は,再灌流後24時間で最低となり,10日後に虚血前値まで回復した.以上より虚血再灌流によるミクロソーム型肝シトクロムP-450モノオキシゲナーゼ系の薬物代謝は,肝逸脱酵素であるGPTより長期間にわたり障害されることが示唆された.
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