肝臓
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36 巻 , 8 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 清澤 研道
    1995 年 36 巻 8 号 p. 455-457
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 村田 一素, 国吉 幹夫, 白木 克哉, 浜田 実, 中野 赳, 津田 文男
    1995 年 36 巻 8 号 p. 458-462
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    1) 三重県N町での40歳以上を対象者とした住民検診にて肝炎ウイルスマーカーを測定した結果,S地区においてanti-HCV core陽性率(10.0%,11/110)が,対照地区の平均陽性率(1.0%,17/1785)に比して有意に高率を示した(p<0.001).またanti-HCV core陽性であった28例に対してHCV-RNAの測定を施行したところS地区の1例を除き,27例が陽性であった.2) S地区のanti-HCV core陽性者は必ずしも輸血歴や手術歴とは相関せず,また50歳以上に集中していたことなどから上記以外の感染経路を経て過去の或一時期に感染が成立したものと推測された.
  • 笠原 彰紀, 林 紀夫, 尾下 正秀, 肱岡 泰三, 萩原 秀紀, 片山 和宏, 加藤 道夫, 益沢 学, 内藤 雅文, 岸田 隆, 柏木 ...
    1995 年 36 巻 8 号 p. 463-470
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    139例のC型慢性肝炎に対しインターフェロン(IFN)βの用法別比較試験(連日投与,連日後間欠投与,間欠投与)を行い,治療成績とHCV genome subtype, branched DNA (bDNA) assayにて測定したHCV RNA量との関係を検討した.1b型では投与法で治療成績に差はみられなかったが,2aや2b型では間欠投与でも1b型に比し治療成績は有意に良好であった.血中HCV RNA量が1Meq/ml未満の低ウイルス例における治療成績は間欠投与でも良好であったが,1Meq/ml以上の高ウイルス例では間欠投与で著効がみられず,連日投与,連日後間欠投与法の著効率は同等であった.この傾向は1b型の例に限って検討しても同様であった.他方,連日投与ではIFN終了後の再燃例やHCV RNAの再出現例が他の治療法に比し高率であった.以上,C型慢性肝炎に対するIFNβ治療は2a,2b型や1b型の低ウイルス例では間欠投与で十分な治療効果が期待でき再燃も抑えられること,他方,1b型の高ウイルス例では連日又は連日後間欠投与が望ましいと考えられたが,再燃例が高率であることより,より長期のIFNβの連日投与または連日投与後の間欠投与の追加が必要と考えられた.今後多数例において2a,2bや1b型の低ウイルス例に対するIFNβ間欠投与の有用性を確認する必要がある.
  • 出石 邦彦, 國土 泰孝, 若林 久男, 壷内 泰二郎, 前場 隆志, 前田 肇
    1995 年 36 巻 8 号 p. 471-476
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝温虚血がミクロソーム型肝シトクロムP-450モノオキシゲナーゼ系に及ぼす影響について,肝温虚血前,虚血1時間後,再灌流2,24時間,3,6,10日後に検討した.血清GPT値は,再灌流後2時間で著増を示し,以後速やかに正常レベルまで回復した.肝シトクロムP-450含量は,再灌流後24時間に最低となり10日後に回復した.一方,シトクロムb5含量は1時間の温虚血で有意に増加したが,再灌流後2時間で速やかに虚血前のレベルに戻り,以後変化を示さなかった.ミクロソーム型肝シトクロムP-450モノオキシゲナーゼ系によるリドカイン,アミノピリン,パラニトロアニソール代謝活性は,再灌流後24時間で最低となり,10日後に虚血前値まで回復した.以上より虚血再灌流によるミクロソーム型肝シトクロムP-450モノオキシゲナーゼ系の薬物代謝は,肝逸脱酵素であるGPTより長期間にわたり障害されることが示唆された.
  • 込山 賢次, 立木 成之, 秋月 摂子, 武隈 吉房, 猫橋 俊文, 阿部 俊夫, 里井 重仁, 金崎 章, 宇井 忠公, 森本 晉, 永山 ...
    1995 年 36 巻 8 号 p. 477-484
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    インターロイキン(IL2)は末梢血リンパ球の抗腫瘍活性化に重要なサイトカインであり,その作用はリンパ球表面上のα,β,γ鎖の3量体からなるIL2レセプター(IL2R)との結合によって惹起される.われわれは肝細胞癌合併の肝硬変患者28例にTAEを施行して,細胞内部へのシグナル伝達機能を有するβ鎖の末梢血リンパ球上の発現の変動を観察した.TAE前および1,2,3週後の末梢血をモノクローナル抗体で染色後フローサイトメーターで測定した.(1)β鎖陽性(β+)リンパ球数と,β+リンパ球の全リンパ球に対する比率はTAE後3週間はTAE前に比べ有意に低下した.(2)β+CD3+リンパ球のCD3+リンパ球に対する比率と,β+CD3-リンパ球のCD3-リンパ球に対する比率もTAE後3週間はTAE前に比べ低下した.(1)よりリンパ球上のβ鎖の発現はTAEによって抑制を受けており,TAEは宿主の抗腫瘍免疫能に不利に作用すると考えられる.(2)よりβ鎖発現の抑制を受けたリンパ球はT細胞(CD3+)とNK細胞(CD3-)であり,その抑制の原因としてはTAEによる肝類洞の胸腺外分化機構の障害が示唆された.
  • 池田 美和, 木野山 真吾, 新山 豪一, 小野木 俊也, 菅原 淳, 三谷 健一郎, 後藤 研介, 木村 哲也, 徳光 誠司, 末宗 康宏 ...
    1995 年 36 巻 8 号 p. 485-490
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    IFN療法によりC型肝炎ウイルス(HCV)が駆逐されたにもかかわらず,約1年6カ月後に細小肝癌が発見されたC型慢性肝炎の1例を報告した.症例は52歳男性.昭和40年輸血を受け,輸血後肝炎となり,その後C型慢性肝炎活動型(CAH2B)として加療をうけていた.平成4年IFN療法を行い,血中HCV-RNAは持続陰性化し著効となった.しかし,IFN投与終了約1年6カ月後に肝S7に17mm大の占拠性病変を認め,中分化型肝細胞癌と診断された.C型慢性肝炎に対してIFN療法を施行するに際し,血中HCV-RNAが陰性化した著効例であっても1年以上経過して肝細胞癌が発見される症例があり,長期的に厳重な経過観察が必要であると考えられた.
  • 板倉 淳, 長堀 薫, 山本 正之, 相川 琢磨, 松本 由朗, 若宮 稔, 相野田 隆雄, 赤羽 賢浩, 藤野 雅之
    1995 年 36 巻 8 号 p. 491-495
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は63歳,男性.肝腫瘍の精査目的にて当院内科入院となる.入院時血液生化学検査で,T. Bil 1.3mg/dl, Alb 3.0mg/dl, PT% 63.7%, ICGR15 39.2%,腹水を認めず,anti-HCV陽性である臨床病期IIのC型肝硬変と診断された.AFP 84ng/ml, PIVKA-II 0.06AU/mlで,画像上肝前下区域に2.0×1.3cmと前上区域に1.4×1.0cmの腫瘤を認め,肝細胞癌が疑われた.針生検では,豊富な線維性間質に取り囲まれた中分化型の硬化型肝細胞癌と診断された.精査にて肝内動脈-門脈シャントを認め門脈血流が遠肝性の走行を示すことから,動脈塞栓術は行えず,エタノール局注も腫瘍が硬化型のため効果なしと判断されたため,深部限局性に焼灼可能なボール型電極を用いた経皮経肝的マイクロウェーブ焼灼術を施行した.術後経過良好で,合併症,AFPの上昇もなく,術後11カ月間画像上complete responseを維持している.
  • 永井 一毅, 住野 泰清, 石井 耕司, 岡島 存男, 羽鳥 知樹, 杉本 元信, 野中 博子, 山室 渡, 吉井 宏
    1995 年 36 巻 8 号 p. 496-500
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は1985年交通事故で肝破裂をきたし,輸血の既往をもつ32歳の男性.1993年3月,再び交通事故で顔面骨を骨折し当院耳鼻科に入院,肝障害および肝内腫瘤が認められ当科に精査を依頼された.GOT 70IU/l, GPT 94IU/lと軽度上昇,第二世代HCV抗体,HCV-RNAともに陽性,AFPは陰性であった.肝内腫瘤は直径約20mmで,超音波検査では高エコー腫瘤,腹部CTでは低吸収域として描出され,腹部血管撮影では異常所見を示さなかった.肝細胞癌に特徴的ではなかったものの,それを否定することもできず,超音波ガイド下狙撃生検を施行した.腫瘤内部からヘモジデリンの集塊が得られ,辺縁部にも癌細胞が認められず,陳旧性肝内血腫と診断した.本例はC型肝硬変であり,受傷後8年間にわたり肝内血腫が残存していた稀な症例である.陳旧性肝内血腫の診断は既往歴の聴取により推測可能であるが,画像診断では,肝癌と鑑別すべき疾患の一つに加える必要がある.
  • 橋本 みちえ, 茶山 一彰, 坪田 昭人, 鯉田 勲, 斎藤 聡, 荒瀬 康司, 鈴木 義之, 村島 直哉, 小林 正宏, 池田 健次, 高 ...
    1995 年 36 巻 8 号 p. 501-502
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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