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福井 博
1996 年 37 巻 11 号 p.
617-619
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
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新妻 宏文, 石井 元康, 小林 智夫, 鈴木 千晶, 小林 光樹, 豊田 隆謙
1996 年 37 巻 11 号 p.
620-625
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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近年,7番目の肝炎ウイルスとしてGBV-CあるいはHGVが同定された.その検出法としてSimons JNらはRT-nested PCRやRT-single PCRの後サザンハイブリダイゼーションを行う方法を用いているが,RT-nested PCRはHGVに特異的ではなく,HCVのgeno-type2aにも交差反応を示すことが判明した.そこで,HGVのシークエンスの結果よりHGV特異的と考えられるプライマーを設定し,HGV特異的なRT-nested PCRの系を確立した.この系はHGVに特異的で,ラジオアイソトープを必要としない有用な方法と考えられた.
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岩佐 元雄, 川村 のり子, 平沼 聖彦, 中藪 雅弘, 江崎 淳, 佐藤 孝之, 出口 俊世, 秦 良行, 真鈴川 聡, 渡辺 省三
1996 年 37 巻 11 号 p.
626-631
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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顕性脳症の既往のない肝硬変25例に対して頭部MRI-inversion recovery法で淡倉球信号強度比を測定し,その臨床的意義を検討した.淡蒼球信号強度比は顕性脳症のない肝硬変症例の56%に異常値を示し,肝硬変の進展と並行して高値を示した.一方聴性脳幹反応I-V波潜時と淡蒼球信号強度比,血液検査値との間には有意な相関関係はみられなかった.MR施行時から12ヵ月の経週観察では,信号強度比の異常高値を示した5例のうち3例が顕性脳症を発症し,淡蒼球信号強度比測定が顕性脳症の前段階を客観的にとらえる新たな指標として臨床応用可能と考えられた.
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本間 定, 唐沢 達信, 河辺 朋信, 島田 青佳, 小井戸 薫雄, 相沢 良夫, 銭谷 幹男, 戸田 剛太郎, 鈴木 正章
1996 年 37 巻 11 号 p.
632-637
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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48歳,男性,1990年7月,検診にて肝障害を指摘され,HBs抗原陽性,HBe抗原陰性,HBe抗体陽性であった.1991年5月,特別な誘因なく著しいtransaminase値の上昇を認め入院となった.RFLP法による解析により,HBV遺伝子のpre-C領域の28番目のコドンがTGGからTAGに変化したHBV pre-C変異株の感染を認め,これに起因するB型慢性肝炎の急性増悪と診断された.入院後肝不全状態を呈することなく,transaminase値は一峰性の上昇を示した後正常化した.肝生検では小葉改築傾向を示すCAH2bの所見であった.この急性増悪の後よりHBs抗原量は持続的に低下し,約1年半後の1992年10月に陰性化した.PCR法によるHBV-DNAも陰性化し,肝組織所見も著しい改善が認められ,臨床的に肝炎は治癒と判断された.しかし,KBs抗体は現在に至るまで陰性であるため,HBs抗原をコードする領域の遺伝子解析を行ったところ,S領域内に数種類のアミノ酸の変異や挿入が認められた.
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大元 謙治, 三宅 一郎, 井口 泰孝, 大野 靖一, 三井 康裕, 島原 将精, 井手 口清治, 久保 木真, 柴田 憲邦, 山本 晋一郎 ...
1996 年 37 巻 11 号 p.
638-644
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
症例は69歳,女性.平成7年8月に倦怠感と食欲低下が出現し近医にて黄疸を指摘され当科入院となった.入院時にBil (T) 11.6mg/dl, GOT 299IU/l, GPT 349IU/lであった.HAV, HBV, HCVおよびEBV, CMVの関与は否定され,免疫学的には抗核抗体5,120倍(散在斑紋型)であったが,LE細胞現象は陰性であった.γグロブリン値は2.6g/dl, IgGは2,520mg/dlであった.肝生検にて慢性活動性肝炎像がみられたため自己免疫性肝炎と診断し,副腎皮質ホルモンの投与を開始し著明な肝機能の改善が得られた.合併する自己免疫疾患の検索では抗セントロメア抗体が2,560倍で顔面,手指の皮膚硬化がみられ限局性強皮症と診断した.また抗サイログロブリン抗体,抗マイクロゾーム抗体も陽性で慢性甲状腺炎も合併しているものと考えられた.本例のように複数の自己免疫疾患を合併した自己免疫性肝炎は稀で,抗セントロメア抗体との関連についても興味ある症例と思われ文献的考察を加え報告した.
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柴田 実, 上野 幸久, 土方 美奈子, 牧野 鈴子, 馬場 俊之, 小野塚 靖, 小貫 誠, 宮川 浩, 賀古 眞, 三田村 圭二
1996 年 37 巻 11 号 p.
645-650
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
症例は50歳,女性.19歳時輸血を受け,29歳時肝障害を指摘され,1986年に当院に入院した.肝組織は慢性活動性肝炎の像を示し非A非B型慢性肝炎と診断,1988年にIgG高値,抗核抗体陽性より自己免疫性肝炎と診断した.1994年の第2回肝生検では線維化は進行しておらず,1991年にHCV RNA陽性,1995年にGBV-C/HGV RNA陽性と判明した.GBV-C/HGVRNAは,NS-3領域,NS-5領域,5'非翻訳領域をプライマーとしたRT-PCR法で測定し全て陽性であった.自己免疫性肝炎の国際診断基準ではProbable (11点),HLAはDR2陽性であった.自己免疫性肝炎の発症とHCVあるいはGBV-C/HGVとの関係は不明であるが,自己免疫性肝炎の一部にはこれらのウイルスが関与する可能性が推定される.
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中正 恵二, 西上 隆之, 八十 嶋仁, 植松 邦夫, 澤田 康史, 和田 正明
1996 年 37 巻 11 号 p.
651-658
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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52歳女性の自己免疫性肝炎を伴った抗ミトコンドリア抗体(AMA)陰性の原発性胆汁性肝硬変症の1例を報告した.
入院時の肝機能検査の結果,軽度のγ-GTPの上昇,高γ-グロブリン血症,高IgG血症および高IgM血症を認めた.免疫学的検索ではAMA,抗PDH (pyruvate dehydrogenase complex)抗体,LEテストおよびLE細胞現象は陰性であったが,抗核抗体(×640),抗セントロメア抗体(×1,280),抗平滑筋抗体(×320)は高力価に陽性を示した.肝炎ウイルスに関しては,HBVおよびHCV関連マーカーはいずれも陰性であった.肝生検組織では慢性活動性肝炎所見を認めるとともに慢性非化膿性破壊性胆管炎および胆管消失所見を認めた.
本例はAIH-PBC重複例を考える上で興味ある症例と思われた.
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岡田 守弘, 神坂 和明, 寺田 光宏, 山村 冬彦, 大山 高令, 山口 康晴, 太田 雅弘, 瀬在 秀一, 伊藤 慎芳, 桜井 幸弘, ...
1996 年 37 巻 11 号 p.
659-664
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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症例は66歳,男性.1986年よりHCV抗体陽性肝硬変(以下,C型肝硬変)として経過観察中,1995年6月黄疸出現し入院.入院時眼球結膜黄染・腹水・下腿浮腫を認め,肝を正中線上に4横指触知した.検査所見はT. Bil 2.8mg/dl, PT 43%, AST 115IU/l, ALT 84IU/l, AFP 16ng/dl, PIVKA-II 0.07AU/dl, CA 19-9 4,170U/mlであった.腹部超音波検査にて肝左葉に未梢の肝内胆管拡張を伴った約5cmの高エコー腫瘤が描出され,dynamic CTでは腫瘤は早期相で辺縁のみ増強効果が認められた.胆管細胞癌と考え治療したが,第38病日に肝不全にて死亡した.剖検所見では,肝左葉に約5cmの被膜を伴わない白色調の割面を呈する腫瘍を認め,組織学的には扁平上皮癌であった.背景肝は乙型肝硬変であった.肝原発扁平上皮癌は極めて稀な疾患で,特にC型肝硬変に合併した症例の報告は本症例が最初である.
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橋本 みちえ, 茶山 一彰, 坪田 昭人, 小林 正宏, 鈴木 義之, 荒瀬 康司, 斉藤 聡, 鯉田 勲, 村島 直哉, 池田 健次, 小 ...
1996 年 37 巻 11 号 p.
665-666
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
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佐藤 好信
1996 年 37 巻 11 号 p.
667-668
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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木岡 清英, 宋 健二, 森吉 靖子, 岡 博子, 針原 重義, 門奈 丈之, 黒木 哲夫, 小林 絢三
1996 年 37 巻 11 号 p.
669-670
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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佐藤 好信
1996 年 37 巻 11 号 p.
671-672
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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櫻林 眞, 平野 正憲, 山本 佳洋, 鈴木 剛, 西村 秀司, 安部 潔, 吉野 克正, 岩瀬 透, 岡 博
1996 年 37 巻 11 号 p.
673-674
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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平嶋 昇, 榊原 健治, 根本 聴, 吉水 俊洋, 松浦 洋, 板津 一平, 糠谷 治彦, 加納 英行
1996 年 37 巻 11 号 p.
675-676
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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兒島 淳之介, 松永 隆, 井上 敦雄
1996 年 37 巻 11 号 p.
677-678
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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1996 年 37 巻 11 号 p.
679-683
発行日: 1996/11/25
公開日: 2009/07/09
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