肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
ISSN-L : 0451-4203
37 巻, 2 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 滝川 一
    1996 年37 巻2 号 p. 59-60
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 河野 一実, 松岡 裕士, 正木 勉, 有馬 啓治, 渡辺 精四郎, 西岡 幹夫
    1996 年37 巻2 号 p. 61-69
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    各種肝疾患369例,肝外疾患95例,健常成人45例の計509症例について抗LKM 1抗体を検索し,その陽性率と陽性症例の臨床的特徴を検討し.
    抗LKM 1抗体は慢性C型肝炎患者の2.1%に認められた.さらに本抗体陽性C型慢性肝炎6症例について本抗体陰性慢性C型肝炎50例と比較したところ血清γ-グロブリン値および血清IgG値が有意に高値であった.これら6症例のうち3症例はインタースェロンが著効し,他の1例は輸血後急速に肝硬変に進展した症例であり,肝細胞障害はHCV感染によること,また抗LKM 1抗体はHCV感染の随伴所見と考えられた.さらに他の1症例は自己免疫性肝炎と診断された症例でこの症例は先の4症例とは異なったグループに属すると思えた.従って抗LKM 1陽性慢性C型肝炎は2群に分類して検討することが望まれる.
  • 埜村 智之, 塚田 勝比古, 星野 信, 東 克謙
    1996 年37 巻2 号 p. 70-80
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ラット分離肝細胞を用い,ホルモン(vasopressin, phenylephrine)によるフォスフォリパーゼC(PLC)活性化(細胞内Ca2+の上昇,イノシトールリン脂質の分解,イノシトール三リン酸(InsP3)の産生)に対する脱リン酸化酵素,プロテインフォスファターゼ(PPase)阻害剤のオカダ酸(OKA)の効果について検討した.両ホルモンによるPLC活性化はOKA前処置により明らかに抑制されたが,その感受性はphenylephrineにおいて著明であった.透過性肝細胞においてはInsP3添加による一過性のCa2+放出はOKA前処置により影響を受けず,OKAは受容体-G蛋白-PLC複合体に作用し,小胞体のInsP3受容体,ATP依存性Ca2+ポンプには影響を及ぼさないものと考えられた.受容体作動性PLC活性はリン酸化-脱リン酸化のサイクルによって制御され,肝細胞内情報伝達機構を介し,生体内のホメオスターシスに影響を及ぼすことが示唆された.
  • 謝 共, 岸田 明博, 小玉 正智
    1996 年37 巻2 号 p. 81-87
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    マウスおよびモルモットにおける急性,慢性四塩化炭素肝障害モデルを作成し,新しい神経標識物質であるPGP9.5抗体を用いて,免疫組織化学的方法で肝組織内の神経線維の分布を検討した.正常のマウスおよびモルモットの肝組織において,PGP9.5免疫陽性線維は数多く分布しており,これらの神経線維はグリソン鞘を中心に分布していたが,特に小葉間動脈,門脈および胆管の壁に密に観察された.また,モルモットでは肝細胞間にも神経線維が分布しており,ネットワークを形成していることが観察された.急性肝障害の場合では,マウスとモルモットの両方においてグリソン鞘の脈管系周囲に神経線維が観察されるものの,コントロールと比べて,神経線維の数が明らかに減少した.また,モルモットでは,肝実質内の神経線維もほぼ消失したことが認められた.慢性肝障害では,マウスおよびモルモットのグリソン鞘の脈管系周囲の神経線維は殆ど観察されなかった.また,モルモットでは,中心静脈周囲および肝細胞間の神経線維もすべて消失したが,グリソン鞘周囲から小葉中心にかけて増生した膠原線維が観察され,その線維間には少量の神経線維束の存在することが確認された.
  • 青木 茂
    1996 年37 巻2 号 p. 88-95
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝切除を施行した多胞性肝ェキノコックス症70例の摘出病巣の各組織学的所見とその頻度,及びそれらと病巣進展度,血清多包虫抗体価との相互関係について臨床病理学的に検討した.胚細胞は38列(54.3%)にみられ,この陽性群にのみ原頭節が認められた.原頭節は11例(15.7%),石灰小体は17例(24.3%)にみられたが,これらを認めた病巣は径が大きく包虫の活発な発育が示唆された.多包虫嚢胞の脈管侵襲をみると,血管侵襲は11例(15.7%),胆管侵襲は8例(11.4%)に認められた.石灰化は47例(67.1%)にみられた.病巣周囲の肉芽組織や炎症細胞浸潤などの宿主組織反応の程度をみると,病巣の増大に伴って宿主反応も高度化していく傾向がみられた.血清多包虫抗体価は,石灰小体陽性群で高値,宿主組織反応軽度群で低値であった.また,抗体価は病巣径と正の相関を示し,病巣の増大に伴う宿主側の免疫防御機構の増強が推察された.
  • 木野山 真吾, 菅原 淳, 三谷 健一郎, 後藤 研介, 新山 豪一, 木村 哲也, 徳光 誠司, 仙石 宣彦
    1996 年37 巻2 号 p. 96-101
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    C型慢性肝炎と診断後,約3年間の肝庇護療法による経過観察で血中HCV-RNAが陰性化し,臨床的に治癒したと考えられた一例におけるHCV超可変領域(HVR)の変異についてPCR-Heteroduplex法を用いて経時的に検討した.
    症例は54歳,男性で輸血歴あり.1990年5月肝精査入院.HCV抗体,HCV-RNAともに陽性でサブタイプはIII/2a型.腹腔鏡下肝生検でCAH2Aと診断,強ミノCの断続的な投与を行っていた.GPTの動揺が続いていたが1992年9月より400IU/l以上の多峰性の変動となり,1993年8月より血中HCV-RNAの陰性化とともにGPTも正常化した.HVRの変異は多様性の多い複数のクローンから多様性のないpredominantなクローンへの変化が確認され,HVRの変異がHCVの持続感染に関与していることを示唆するとともに変異のない単一のクローンに対する免疫応答によりHCVの排除がおこりうる可能性が推測された.
  • 血清胆汁酸分画の解析
    横森 弘昭, 織田 正也, 亀谷 宜隆, 本告匡 匡, 大部 誠, 石井 裕正
    1996 年37 巻2 号 p. 102-108
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は51歳,女性で皮膚掻痒感を主訴とし,血清胆道系酵素の上昇と抗ミトコンドリア抗体,抗PDH抗体陽性所見及び肝生検により原発性胆汁性肝硬変(PBC) stage I-IIと診断された.ウルソデオキシコール酸UDCA (600mg/日)毎食後経口投与開始後,血清胆道系酵素値,AST, ALT, IgMが改善されたが,強い皮膚掻痒感は持続したため,UDCAを毎食間に,CS (12g/日)を毎食前に経口投与する併用療法を開始し,同併用療法開始後皮膚掻痒感は速やかに軽減し始め,30日後に完全に消失した.血清胆汁酸の経時的分析の結果,治療開始前健常時に上昇していた血清総胆汁酸値はUDCA投与によりさらに上昇し,その60%はUDCAにより置換された.さらに,UDCA・CS併用療法によって血清総胆汁酸値はほぼ健常者の値に減少し,UDCAは全分画の約30%に保たれ,同時にCDCAの減少が認められた.生検肝における胆管上皮細胞の乳頭状増生の超微形態像は胆汁成分の再吸収促進を示唆する所見として興味深い.本症例で試みられたUDCA・CS併用療法は,両薬剤の投与の仕方によっては血清総胆汁酸プールを健常レベルに低下させながらUDCAを30%以上に保ち,特に脂質親和性CDCA濃度低下をさせ,それによって皮膚掻痒感の改善とともにUDCAによる血液生化学的検査値の改善を維持することが可能であり,今後皮膚掻痒感を伴うPBCの治療に有用であると考えられた.
  • 鯉田 勲, 茶山 一彰, 荒瀬 康司, 斎藤 聡, 坪田 昭人, 小林 正宏, 鈴木 義之, 村島 直哉, 池田 健次, 熊田 博光
    1996 年37 巻2 号 p. 109-114
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    亜急性の経過にて重症化し2度は救命しえたが2度めの再燃で死亡したgiant cell hepatitis の1症例を報告した.症例は20歳の男性.発熱,咽頭痛,リンパ節腫脹,関節痛,肝障害にて発症.重症化回避のためプレドニゾロン(PSL) 40mg/dayを投与したが改善せず,PSL 60mg/dayまで増量するもT. Bilは36.5mg/dlまで漸増し,41℃にも及ぶ発熱も持続した.腹部超音波およびCTにては肝脾腫がみられた.原因不明のまま約4カ月後より解熱傾向がみられ,同時に肝機能の改善もみられた.肝生検を施行したところ,多核巨細胞を認め臨床経過よりgiant cell hepatitisと診断した.また同時に,心胸郭比が75%まで拡大するうっ血性心不全および多発ニューロパチーを認めたが,肝機能の改善とともに軽快した.1年4カ月後の再燃は新鮮凍結血漿の投与にて改善したが,3年4カ月後の再燃では,肝不全にて死亡した.
  • antipyrine plasma clearanceとの対比
    甲田 勝康, 河 相吉, 田中 敬正, 是枝 ちづ, 井上 恭一
    1996 年37 巻2 号 p. 115-116
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 谷川 久一
    1996 年37 巻2 号 p. 117-131
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top