肝臓
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38 巻, 1 号
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  • 織田 敏次, 谷川 久一, 沖田 極
    1997 年 38 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 紘一
    1997 年 38 巻 1 号 p. 7-10
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 奥新 浩晃, 森井 和彦, 貴志 文俊, 湯浅 志郎
    1997 年 38 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    HCV-RNA半定量法 (シオノギ) 4+ 8例, 5+ 10例の計18例のC型慢性肝炎に対し, IFN-β1回3MIU 1日2回投与4週間に引き続きIFNα-2b 10MIU 14週間, 総計18週間のIFN-β, α併用療法を投与の基本骨格とし, その有効性を検討した.
    IFN-β1日2回投与中はGPTの上昇傾向とともに, 血小板減少が進行性であり, また18例中8例に蛋白尿が陽性を示したことから, これらの因子が投与継続の期間を規定すると思われたが, いずれもIFNα-2b変更後は改善を示した.
    IFN-β投与開始後2週の時点で, 18例全例にHCV-RNA (nested RT-PCR法) 陰性化が得られ, さらに, IFN投与終了後のウイルス学的治癒 (CR) は完全施行できた17例中14例 (82.4%) と高率であった. HCVウイルス量およびGenotype別の検討では, IFN-β1日2回投与およびIFNα-2b併用療法は, HCV-RNA定量法 (Roche) 別には150K copies/ml以下, あるいはGenotype別には2a, 2b型のC型慢性肝炎に対し有効な投与方法となり得るものと思われた.
  • 後藤 清
    1997 年 38 巻 1 号 p. 19-26
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    169名の患者より得られた合計217個の肝結節性病変 (肝細胞癌, 腺腫様過形成, 大再生結節および転移性癌結節) を対象に, マクロファージ (CD68陽性細胞) の局在について検討した. 結節内のマクロファージはいずれの病変においても非結節部に比して減少していた. 減少の度合いは結節の異型度および分化度に依存し, 中・低分化肝癌, 高分化肝癌, 早期肝癌, 腺腫様過形成の順に顕著であった. これは肝組織の腫瘍化に伴う類洞の毛細血管化の概念に合致する所見と考えられた. また結節内マクロファージ数は結節径とも関連し, 有意な負の相関を示した. 以上を合わせ考慮すれば, 含鉄物質による造影などの結節内マクロファージの減少を利用した画像診断法は結節の質的診断をも可能にするかもしれない.
  • 内科・小児科医の立場から
    橋本 悦子, 野口 三四朗, 石川 賀代, 小島 真二, 長谷川 潔, 林 直諒, 白髪 宏司, 伊藤 克己
    1997 年 38 巻 1 号 p. 27-33
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    劇症肝炎の生体部分肝移植を経験したので報告する. 対象は, 1994年より96年2月までに肝移植適応検討委員会で検討された劇症肝炎7例 (男5, 女2, 7カ月~33歳) である. 肝移植適応基準は, King's College Hospitalの基準を満足し, さらに主治医の判断で内科治療の限界とされることとした. 成因は全例不明, 発症から肝性昏睡II度発現までは7~26日であった. 紹介医が肝移植を依頼したのは, 発症後9~35日, 脳症発現からは, 0~17日であった. 肝移植の依頼があってから委員会開催までは2~17日で, 全身状態が不良で肝移植不可能と判断された1例以外は肝移植適応例と判断された. 病態が急激に悪化した1例を除き肝移植が施行された. 委員会開催から肝移植までは1日から7日であった. 肝移植後の予後は, 3例は全身状態良好で生存, 2例は死亡した. 生体部分肝移植は, 迅速な対応が可能で, その特徴を踏まえた肝移植機構の確立が望まれる.
  • 安田 俊一, 岡田 俊英, 竹田 康男, 馬渕 宏, 野々村 昭孝, 大村 健二, 松井 修, 中沼 安二
    1997 年 38 巻 1 号 p. 34-39
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は18歳男性. 主訴は発熱. 感冒症状あり近医にて抗生剤等の投与を受けるも発熱は持続し, 嘔気嘔吐を伴うようになった. 18日後には血小板の低下を指摘され, H病院を受診, エコー検査等で門脈血栓を指摘され当科へ紹介された. 門脈血流再開を目的として開腹術を施行, 門脈は膿汁と器質化した血栓でおおわれ, 血流再開は得られなかった. 膿汁からはBacteroides属が検出された. 抗生剤等で集中管理しその1カ月後には側血行路は著明に発達した. そのとき, 動脈血流を反映するダイナミックCT像は肝辺縁部が強く造影されたのに対し, 門脈血流を反映するCT-APはその裏を返す様に肝門部から肝中心部が強く造影された. さらにその21カ月後にはダイナミックCTの造影域の縮小が観察された. Bacteroides感染により急性に門脈血栓を形成し, 経時的に血行動態の変化が観察できた1例を報告した.
  • 川村 のり子, 古田 雅彦, 油田 尚総, 中薮 雅弘, 岩佐 元雄, 江崎 淳, 佐藤 孝之, 出口 俊世
    1997 年 38 巻 1 号 p. 40-45
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は58歳の男性で大酒家. 肝硬変に肝細胞癌が合併したため, 加療目的に当科入院となった. 入院時, 大気吸入時においてPaO2 47.9torr, PaCO2 39.1torrと著明な低酸素血症が認められた. 胸部X線, CT, 呼吸機能検査には異常はなかったが, 99mTc凝集アルブミン肺血流シンチグラフィーによるシャント率は18.4%と高値を示し, Hepatopulmonary syndromeと診断した. 治療として酢酸オクトレオチド100μgを週2回, 1カ月間皮下注入した. 初回投与2時間後にPaO2は10torrの上昇を認め, 翌日まで持続した. しかし, 一週以後PaO2は上昇せず, シャント率も改善はなく, 酢酸オクトレオチド投与は長期的には無効と考えられた.
  • Stage IV-A肝細胞癌の1症例
    松田 政徳, 浅川 真巳, 鈴木 哲也, 長堀 薫, 藤井 秀樹, 松本 由朗
    1997 年 38 巻 1 号 p. 46-51
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は76歳, 女性. 近医で肝硬変の診断で経過観察中, 肝外側区域に肝細胞癌 (Tu-1) の発生を指摘された. 肝予備能不良のため, 肝動脈塞栓療法およびエタノール注入療法をうけたが腫瘍の縮小が認められず, 血中AFP値が上昇, 前区域にも腫瘍 (Tu-2) が出現したため, 当科入院となった. 入院時血液検査では臨床病期はIIで肝予備能は不良であった. HCV抗体陽性で, 血中AFP値は1, 620ng/mlであった. 術前の画像診断で, 外側区域に直径3.8cmと前区域に直径2.0cmの肝細胞癌が存在し, Stage IV-Aと診断された. 1995年7月11日開腹し, 超音波ガイド下に両腫瘍のマイクロウェーブ焼灼術 (MCT) と胆嚢摘出術を施行した. 腫瘍生検でTu-1は低分化肝細胞癌でTu-2は高分化から中分化肝細胞癌と診断され, 多中心性発癌が示唆された. 術後の血管造影で腫瘍濃染像の消失と, 血中AFPが36ng/mlへと著明な低下をみた. 退院後は外来にて動脈内注入療法を実施しているが術後10カ月現在AFPの上昇なく, 画像上も再発の兆候は認めない. 肝切除の適応外で, TAEやPEITの効果が不十分なStage IV-A症例でもMCTによる局所療法によりcomplete responceが得られるものと考え報告した.
  • 梶野 一徳, 山本 敏樹, 青木 宏, 権藤 守男, 大菅 俊明, 樋野 興夫
    1997 年 38 巻 1 号 p. 52-53
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 小林 万利子, 熊田 博光, 荒瀬 康司, 茶山 一彰, 小林 正宏, 鈴木 義之, 鯉田 勲, 斉藤 聡, 村島 直哉, 池田 健次, 高 ...
    1997 年 38 巻 1 号 p. 54
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2009/11/17
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