肝臓
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38 巻 , 2 号
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  • 恩地 森一
    1997 年 38 巻 2 号 p. 55-59
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 奥瀬 千晃, 高取 正雄, 岩渕 省吾, 飯野 四郎
    1997 年 38 巻 2 号 p. 60-66
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    HBVキャリアのpre-core mutant (G83→A83, mutant) 量をcompetitive mutationsite specific assay (CMSSA) 法にて定量し, HBV-DNA量, DNA-p, ALTと比較検討した. ASCではHBe抗原陽性の4/5例 (80%) でmutantが検出され, かつ3例は高値を示した. 慢性肝疾患群ではmutant検出率はHBe抗原陽性, 陰性で各々64% (9/14), 70% (16/23) と有意差なく, その絶対量はHBe抗原陽性例で高値を示した. またHBe抗原陽性, 陰性にかかわらずALT高値例でmutant量が多い傾向を示した. HBe抗原陰性例ではmutant量とHBV-DNA量 (プローブ法) とは高い相関を認めたが, DNA-pとは相関を認めず, DNA-pでmutant増殖を評価するのは難しいと考えられた. 以上, 成人期までHBe抗原陽性で経過するASCは, すでにmutant増加を伴う例が多く, mutant出現は肝炎の原因ないし結果ばかりではないことが示唆された. 一方, 慢性肝疾患ではmutant量と肝炎の活動性とは関連し, 免疫応答の発現した状態ではmutantの増加は予後に影響する可能性があり, そのモニタリングは臨床上も重要と考えられた.
  • 下村 壮治, 上木 昇, 東野 一彌
    1997 年 38 巻 2 号 p. 67-76
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    C型慢性肝疾患における線維化の進展とインターフェロン (IFN) 治療効果との関連を明らかとする目的で, TGF-βと平滑筋型αアクチン (α-SMA) の免疫組織染色を行い, それぞれの産生細胞の同定と組織学的検討を行った. TGF-β1とα-SMAは線維化の部位に一致して染色され, TGF-β1の主たる産生細胞は活性化した伊東細胞であると考えられた. 一方, TGF-β2と-β3は線維増生部位での炎症性浸潤単核細胞において弱く発現を認め, TGF-β1とは異なる生理作用が示唆された. TGF-β1の組織内発現の程度は, Scheuerの線維化の程度との間に統計学的に強い相関を認め, 門脈域壊死炎症反応の程度との間にも相関を認めた. IFN投与例の検討では, TGF-β1およびα-SMAのスコアがいずれも3の症例においては有効例は認められなかった. TGF-β1とα-SMAの組織内発現の程度は, IFN治療効果の予測因子の一つとして有用である可能性が示唆された.
  • 高橋 裕
    1997 年 38 巻 2 号 p. 77-84
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    α-naphthylisothiocyanate (ANIT) の肝内胆汁うっ滞発現機序をSprague-Dawleyラット (SDR), ならびにその突然変異種であるEisai hyperbilirubinuria rat (EHBR) を用いin vivoで検討した. SDRにANITを経口投与すると肝内胆汁うっ滞を生じるが, 投与後早期に肝総グルタチオン (GSH) 濃度は一過性に減少した. フェノバルビタール前処置にて肝総GSH濃度を増加させたSDRでは, ANITによる胆汁うっ滞がより強くみられた. GSH抱合体の胆汁排泄障害が知られているEHBRにANITを投与しても, 胆汁うっ滞は生じなかった. GSH抱合体として胆汁中に排泄されるbromosulfophthalein (BSP) とANITとを同時に持続静注すると, BSPの胆汁排泄低下がみられた. これらの現象から, ANITはGSH抱合体として胆汁中に排泄され, 胆汁うっ滞を引き起こすことが示唆された.
  • 玉井 徹, 城 知宏, 中川 泰一, 伊藤 隆之, 今村 正人, 西村 章, 関 寿人, 井上 恭一, 岡村 明治
    1997 年 38 巻 2 号 p. 85-91
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    原発性胆汁性肝硬変 (PBC) の胆管障害発生機序における樹状細胞の役割について免疫組織学的に検討した. 対象は臨床病理学的にPBCと診断された15例である. 慢性非化膿性破壊性胆管炎 (CNSDC) を伴う障害胆管周囲にはCD4, CD8陽性細胞の密な浸潤が観察され, 一部の障害胆管ではCD8陽性細胞の胆管内侵入像が観察された. B細胞の門脈内浸潤はT細胞の浸潤数に比べ明らかに少数であった. PBC肝組織における樹状細胞の浸潤は, C型慢性肝炎例と異なり, リンパ濾胞性樹状細胞 (FDC) は殆ど観察されなかった. 一方, 相互連結性細胞 (IDC) はstage I・IIの12例中10例に観察され, stage III・IVの3例には観察されなかった. またIDCは障害胆管周囲に分布していたが, 一部のIDCでは障害胆管とのcontactが確認された. 今回の検討より, PBC発症の初期段階で, IDCが抗原提示細胞としてT細胞を活性化し, T細胞性の免疫系を介し, CD8陽性細胞による標的胆管障害を惹起させると推測された.
  • 月岡 幹雄, 荻野 英朗, 里村 吉威, 中川 彦人, 鵜浦 雅志, 三輪 淳夫
    1997 年 38 巻 2 号 p. 92-95
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は26歳, 女性. 平成6年8月に第1子を妊娠. HBVスクリーニングではRPHA法にてHBs抗原陰性であった. 平成7年3月に第1子を出産. 平成8年1月, 母親に食欲低下が出現. AST 1, 573IU/l, ALT 2, 092IU/lと肝障害を指摘され入院となった. 入院時のウイルスマーカーはHBs抗原 (EIA法) 陽性, HBe抗原 (EIA法) 陰性, HBe抗体 (EIA法) 陽性. HBc抗体 (PHA法) は224と高値であり, HBV関連ポリメラーゼ活性 (RA法) は202cpmとHBVキャリアー状態であった. HBs抗原は4カ月間持続陽性であった. 第1子のHBVマーカーを調べたところHBs抗原 (EIA法) 陽性, HBe抗原 (EIA法) 陽性, HBe抗体 (EIA法) 陰性とキャリアー状態であった. HBs抗原陰性のキャリアーの存在が知られており, HBV母子感染防止事業においても輸血事業と同様にHBs抗原, HBc抗体測定の併用が必要と考え報告した.
  • 鈴木 義之, 池田 健次, 斉藤 聡, 小林 正宏, 坪田 昭人, 鯉田 勲, 村島 直哉, 荒瀬 康司, 茶山 一彰, 溝下 香織, 松田 ...
    1997 年 38 巻 2 号 p. 96-100
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    肝障害出現前または病初期から経過観察され, 肝障害発症時の状態が観察された原発性胆汁性肝硬変 (PBC) 3例について検討した. 症例1は慢性関節リウマチ治療開始11年後にd-ペニシラミンを開始した時よりALP上昇が始まり, 4年後にPBCの確定診断となり, 18年にわたる臨床経過が観察された. 症例2は, ネフローゼ症候群に対するステロイドの減量を契機に肝障害が出現した. ステロイドの増減により肝酵素の変動が認められたが, ウルソデオキシコール酸 (UDCA) 併用後は経過は安定している. 症例3は高血圧治療中に抗生剤投与をきっかけに発症したがウルソデオキシコール酸の投与により肝機能は安定した. いずれの例でも薬剤服用もしくはこれを必要とするような病態が肝障害顕在化の契機となっていた.
  • 石浜 徹義, 鈴木 誠司, 菅内 文中, 田中 彰, 田中 靖人, 松本 雄幸, 宮田 憲一
    1997 年 38 巻 2 号 p. 101-106
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は40歳, 女性. 昭和63年, B型肝硬変に合併した肝細胞癌の破裂のため肝後区域切除を受けた. 平成7年9月, 肝S8の再発に対してPEITを施行. 約1カ月後より発熱, 右季肋部痛が出現. 腹部造影CTで肝S8の腫瘍壊死部から肝下面を経て右季肋部にかけて帯状のlow densityを認め, その先端は右季肋部の肝切時のドレナージ瘢痕部に到達していた. 肝および腹腔内膿瘍と診断し, 抗生物質を開始したが, 第3病日に右季肋下に直径2cmのドーム状の隆起を形成するようになり, そこから膿汁の自然流出を認めた. その後連日膿汁の自然流出が続き, 発熱, 痔痛は軽快した. 以上の経過より, PEIT後に生じた肝膿瘍が腹腔内に流出したが, 肝切除時にドレーンが留置されていた閉鎖されたspaceであったため, 汎発性腹膜炎をおこさずに皮下まで流れたと考えられた. PEIT後に肝および腹腔内膿瘍を合併することはまれと考え報告する.
  • 伊藤 玲子, 安田 雅則, 中村 こず枝, 伊在 井馨, 杉山 照幸, 清水 勝, 寺澤 総介, 津田 文男, 岡本 宏明, 小島 峯雄
    1997 年 38 巻 2 号 p. 107-108
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 岡本 学, 村上 潤, 細田 淑人, 梶 俊策, 飯塚 俊之, 長田 郁夫, 白木 和夫
    1997 年 38 巻 2 号 p. 109-110
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 山崎 雅代, 西垣 隆一郎, 杉山 雄一, 新沼 佳世子, 申 豪徹, 山田 禎, 加藤 将夫, 中村 立二, 樋坂 章博, 山田 尚史, ...
    1997 年 38 巻 2 号 p. 111-128
    発行日: 1997/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
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