肝臓
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39 巻, 11 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 各務 伸一
    1998 年39 巻11 号 p. 797-811
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/03/26
    ジャーナル フリー
    紙面の都合もあり, 新しく同定されたIFN-γ誘導物質 (IFN-gamma-inducing factor; IGIFまたはIL-18と呼ばれる) やその他の重要事項である接着分子 (adhesion molecule), 補助分子 (costimulatory mole-cule) などについて割愛せざるを得なかったこと, また, 全般にわかりやすく知見を整理して紹介できなかったことをお詫びしたい.
    肝免疫における研究は, 病態の解明から, 分子生物学を応用したサイトカインや免疫細胞を用いての治療に向かっている. ウイルス排除や肝発癌の抑制に, さらなる成果が得られることを期待したい.
  • 山口 広之, 七島 篤志, 羽田野 和彦, 柴崎 信一, 松尾 誠司, 澤井 照光, 安武 亨, 中越 享, 綾部 公懿
    1998 年39 巻11 号 p. 812-819
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    肝切離時の出血制御のために用いているPringle法による反復全肝流入血遮断が, 肝にどの程度の障害を与えているかを検討するため, 16例の肝切除例において, 術中, 非切除側の肝静脈血を採血し, 血液ガス分析, ケトン体比 (HVKBR), 過酸化脂質および動脈血ケトン体比 (AKBR) を測定し解析した. 非腫瘍部肝実質に慢性肝障害像を認める障害肝群と, それを認めない正常肝群の2群に分けて比較検討を行った. 酸素飽和度, 過酸化脂質, HVKBR, AKBRは, いずれの群においても前値と最終値との間に有意な変動を認めなかったのに対し, 障害肝群においては, PvCO2の有意な上昇とpH, HCO3-の有意な低下を認めた. 反復全肝流入血遮断の肝におよぼす虚血障害は, 非常に軽度でかつ速やかに回復しうる程度のものであるが, 慢性障害肝においては, 代謝性アシドーシスの進行に注意する必要があることが明らかになった.
  • 上田 重彦, 安 辰一, 松田 隆昭, 奥 和美, 藤本 正男, 高木 正博, 松本 昌美, 小嶌 秀之, 植村 正人, 福井 博
    1998 年39 巻11 号 p. 820-825
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    症例は65歳, 男性. 5合/日, 40年間の飲酒歴あり, 輸血歴なし. 1996年10月, 睾丸水腫のため当院泌尿器科を受診, 血小板減少を指摘され当科紹介となる. 入院時検査では白血球および血小板数の減少, 軽度の肝機能障害があり, 脾腫, 食道静脈瘤を認めたことから, 特発性門脈圧亢進症などが考えられた. 腹部エコー, CT像では肝右葉の欠損が疑われ, 腹部血管造影像では, 腹部大動脈, 腹腔動脈, 上腸間膜動脈からの造影で右肝動脈は造影されず, 門脈造影で門脈右枝は描出されなかったが, 下大静脈および肝静脈の閉塞所見はなかった. 腹腔鏡像では, 肝鎌状靱帯の右側に右葉は観察されず, 腫大した左葉の表面には大小不同の結節を認めた. 以上より, 肝硬変を合併した肝右葉欠損症と診断した. 肝右葉欠損症はまれな疾患であり, 本邦では胆道疾患などとの合併例が報告されているが, 肝硬変合併の報告はなく, 本症例はきわめてまれな1例と考えられた.
  • 藤村 睦, 本多 敬和, 山崎 邦雄, 森下 祐子, 杉 和洋, 藤山 重俊, 冨田 公夫
    1998 年39 巻11 号 p. 826-833
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    健常成人でのサイトメガロウイルス (CMV) 肝炎の重症化例の報告はこれまで数例しかなく, 黄疸の出現も稀とされている. 今回CMV感染に起因すると思われた, 健常者にみられた劇症肝炎と重症肝炎, およびコンプロマイズドホストにみられた重症肝炎の各1例, 計3例を経験した. 非A非B非C型の, いわゆる原因不明の重症ないし劇症肝炎の中には, CMV感染に起因するものも潜在している可能性があり, IgM-CMV抗体の測定, リンパ球中CMV抗原や血清CMV-DNAの測定, さらには肝生検などを含めた積極的な検索を行う必要がある.
  • 浅井 隆司, 郡司 俊秋, 稲森 英明, 三浦 英明, 中島 淳, 児玉 龍彦, 大西 真, 矢崎 義雄, 岡 輝明, 小町谷 恭平
    1998 年39 巻11 号 p. 834-838
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    症例は58歳女性. 56歳時に食道静脈瘤破裂により吐血. 静脈瘤加療及び肝精査目的にて当科受診. 血液検査で白血球・血小板減少, 肝胆道系酵素上昇, 抗核抗体強陽性の所見あり, 腹部超音波でportal sandwich signと脾腫, 腹部CTで肝萎縮と肝内門脈枝の肝表面への接近像を認め特発性門脈圧亢進症 (IPH) を疑った. 腹腔鏡上肝の粗大な起伏と白色紋理を認め, 組織像では門脈枝の拡張, 狭小化, 一部消失というIPHに一致する所見と慢性非化膿性破壊性胆管炎 (CNSDC) の所見を呈した. また臨床症状, 皮膚生検像から強皮症の合併を認めた. 食道静脈瘤に対し内視鏡的硬化療法を行い完全消失が得られ, CNSDCに対しウルソデオキシコール酸投与を行い肝胆道系酵素の下降がみられた. 本症例はIPH, 原発性胆汁性肝硬変, 自己免疫性胆管炎という疾患概念の境界に位置し, 自己免疫性肝疾患を考える上で示唆に富む症例と思われる.
  • 松本 伸行, 鈴木 通博, 儘田 幸貢, 水野 博, 末盛 彰一, 富永 友也, 菅 誠, 加藤 行雄, 佐藤 明, 鈴木 博, 前山 史朗 ...
    1998 年39 巻11 号 p. 839-844
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌切除術後にインターフェロン (IFN) 治療が著効したウイルス性慢性肝炎の1例を経験したので報告する. 症例は50歳男性. 1987年にHBs抗原陽性を, 1990年にはC100-3抗体陽性を指摘され, B型合併C型慢性肝炎と診断. 1991年12月IFN治療の目的にて入院となるも, CT検査にて, 肝右葉後下区域に径15mm大の肝細胞癌を認め, 1992年2月肝部分切除術を施行した. この際, HBs抗原は陰性を示した. 術後AST, ALTは高値を持続, 1992年12月より慢性肝炎に対し6カ月間のIFN療法を開始. 投与終了後, 血液生化学所見は正常化し血中HCV-RNAの陰性化を認めた. 1995年1月肝生検所見はIFN投与前に比し肝実質の壊死炎症所見および線維性変化は改善した. 肝組織内HCV-RNAは陰性を示し, IFN治療5年後の現在まで肝細胞癌の再発を認めない. 慢性肝炎に生じた肝細胞癌症例では根治的治療後, IFN治療によるウイルスの排除が行われれば肝細胞癌再発の抑制につながるものと思われた.
  • 森 尚秀, 西田 峰勝, 岡 正朗, 小賀 厚徳
    1998 年39 巻11 号 p. 845-850
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    症例は59歳女性で, 47歳時B型急性肝炎発症, 54歳時に肝硬変の診断を受け, 経過観察されていた. 有茎性肝細胞癌の診断にて当科紹介され, 肝部分切除を施行し, 低分化型肝細胞癌の一部に胆管細胞成分を含む混合型肝癌と診断された. 術後75日目に癌性腹膜炎にて死亡し, 剖検で高度な腹腔内播種が確認されたが, 他に肉眼的転移を認めなかった. 播種巣の組織像はごく一部に胆管細胞成分がみられたが, 原発巣と同様の低分化型肝細胞癌が優勢であった. 肝細胞癌の播種性転移の頻度は低いとされているが, 常にその可能性を念頭に置き対策を講ずる必要がある.
  • 特別講演
    佐藤 俊一
    1998 年39 巻11 号 p. 851-853
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • シンポジウム
    富谷 智明, 藤原 研司, 愛場 信康, 沖田 英明, 矢田 豊, 渡辺 明治, 安藤 量基, 大西 弘生, 森脇 久隆, 増原 昌明, 沖 ...
    1998 年39 巻11 号 p. 854-863
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • ワークショップ
    松野 直徒, 中村 有紀, 内山 正美, 根本 猛彦, 出川 寿一, 小崎 浩一, 長尾 桓, 有瀧 健太郎, 柏木 保代, 岩坪 秀樹, ...
    1998 年39 巻11 号 p. 863-873
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 一般演題
    ユルトズ ユスフ, 松井 淳, 持田 智, 須田 淳, 石川 恵子, 戸嶋 啓子, 藤原 研司, 黒沼 幸雄, 石田 正実, 佐久間 和弘, ...
    1998 年39 巻11 号 p. 874-882
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
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