肝臓
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39 巻 , 2 号
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  • 鈴木 一幸, 佐藤 俊一
    1998 年 39 巻 2 号 p. 57-61
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 金井 弘一, 賀古 眞, 相川 達也, 日野 邦彦, 坪内 博仁, 竹平 安則, 岩淵 省吾, 河崎 恒久, 津田 文男, 岡本 宏明, 真 ...
    1998 年 39 巻 2 号 p. 62-67
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    B型慢性肝炎100例 (HBe抗原陽性58例, HBe抗原陰性42例) に対し, 遺伝子組替え型インターフェロンーα2a, 1回900万単位をはじめの2週間は連日, つぎの22週間は週3回, 合計24週間投与した. HBe抗原陽性例のe抗原陰性化率は治療終了時44% (23/52), 終了後24週で52% (27/52) であった. 治療中血中HBVDNA量は低下し2例で消失したが, IFN終了後は全例で陽性となった. 血清ALTの正常化は治療終了時46% (24/52), 終了後24週48% (25/52) にみられた.
    HBe抗原陰性例のALT正常化率は, IFN投与終了時, 終了後24週でそれぞれ62% (24/39), 59% (23/39) であった. 血中HBVDNAの陰性化は投与終了時9例 (23%) にみられたが, 2例を除きいずれも治療終了後に再出現した.
    IFN 24週投与はB型慢性肝炎の有効な治療法と考えられる.
  • 石井 邦英, 神代 龍吉, 古賀 郁利子, 小川 浩平, 久富 斉子, 佐田 通夫, 谷川 久一, 坂本 照夫, 加来 信雄
    1998 年 39 巻 2 号 p. 68-72
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    最近3年間に当施設で経験した劇症肝炎12例の総医療費について調べ, さらに予後予測と実際の予後との見直しを行い, 予後判定の有用性の有無や社会的問題点などについて検討した. 非A非B非C型の劇症肝炎亜急性型の8例はすべて死亡した. 予後予測による予後判定では, 高橋らのLogistic analysisおよび肝移植適応ガイドライン案では全例に転帰の一致をみた. 60日以上延命できたが肝不全のために死亡した亜急性型の3症例では, 総医療費も膨大となった. 平均15日の治療期間で, 1日あたりの医療費が40万円を超える例が5例 (42%) に認められた. 劇症肝炎の集中治療においては, 1カ月に約1000万の医療費が必要と考えられた. 以上より劇症肝炎亜急性型で死亡が予測された症例では, 早期に肝移植を考慮すべきであり, 十分なインフォームドコンセントのもとに家族の同意を得た治療法を選択する必要がある.
  • 永山 亮造, 三宅 和彦, 滝川 一, 山中 正己, 田所 憲治, 高橋 有二
    1998 年 39 巻 2 号 p. 73-76
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    新鮮凍結血漿 (FFP) により感染したと考えられる輸血後C型肝炎例を経験した. 症例は46歳男性. S状結腸癌に対し大腸全摘術を施行後FFPの輸注を行った. FFP輸注後15週目に肝炎を発症した. 手術前陰性であったHCV抗体が陽性化し, HCV-RNAも検出されたためC型急性肝炎と診断した. 肝炎は一過性感染の経過をとった. FFPの供血者7例は献血時にはHCV抗体陰性であったが, 1例からHCV-RNAが検出された. 供血者および患者から検出されたHCVのgenotypeは共に2aであった. この供血者は連続して計3回の献血を行っており, 今回使用した血液は2回目の献血時のものであった. 約1カ月前の1回目献血時にはHCV-RNA, HCV抗体共に陰性, 3カ月後の3回目献血時にはHCV-RNA, HCV抗体共に陽性であった. HCV初感染後HCV抗体陽性化前のいわゆるwindow periodの献血血液を用いることにより感染した輸血後C型肝炎と考えられた.
  • 萱嶋 信介, 箱崎 幸也, 近藤 寿郎, 藤岡 高弘, 峯 雅文, 三谷 圭二, 吉野 孝之, 白浜 龍興, 松熊 晋, 桑原 紀之
    1998 年 39 巻 2 号 p. 77-81
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は21歳男性. 平成7年9月18日, 大量の市販鎮痛薬のフェナブロン等 (アセトアミノフェン: 9,000mg) にて服薬自殺を図り, 傾眠状態で近医入院. 入院直後の血液・生化学検査では異常値は認められず, 入院3日目の近医の検査で, AST 4, 377IU/l, ALT 1, 688IU/lと異常高値を示したため当院に転院. 当院入院時, 肝性昏睡II度, PT 28%, HPT 36%より急性肝不全と診断し, 血漿交換 (PE), 血液濾過透析 (HDF), N-アセチルシステインの解毒療法を施行した. 意識障害は治療開始後すみやかに改善し, 服薬後15日目にはAST 26IU/l, ALT89IU/lまでに改善した. 服薬後15日目に施行した肝生検所見では, 中心静脈周囲の著明な出血性壊死を認めた. 本症のようなアセトアミノフェン起因性急性肝不全例では, 初期の適切な処置と共に人工肝補助療法は予後を改善しうるものと推測され, 示唆に富む症例と考えられ報告した.
  • 永井 英成, 石井 耕司, 川船 隆史, 窪田 学, 永井 一毅, 岡島 存男, 山室 渡, 羽鳥 知樹, 住野 泰清, 野中 博子
    1998 年 39 巻 2 号 p. 82-88
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は40歳男性, ウイスキー1日1/2本×20年の常習大酒家. 全身倦怠感を主訴に受診. 血液検査と腹部超音波 (US) 検査にて, 肝障害と肝内腫瘤を指摘された. 入院時の腹部USで, 左葉外側区領域の辺縁明瞭な直径25mmの高エコー腫瘤像と, 両葉に細かい撒布性の高エコー小結節を認め, CTスキャンでは同病変は低吸収域として描出された. 肝動脈撮影では腫瘍濃染像や腫瘍血管などの異常所見は得られなかった. 左葉外側区領域の腫瘤に対しUS下肝腫瘤狙撃生検を行い, 単結節腫瘤型の限局性肝脂肪化と診断した. また両葉にわたる細かい撒布性の小結節も限局性肝脂肪化と考えた. 禁酒にて経過観察したところ, 約1カ月後には左葉外側区領域の単結節腫瘤は縮小し, 両葉にわたる細かい撒布性の小結節はほぼ消失した. 以上から, 単結節腫瘤型および小結節撒布型の2種類の限局性肝脂肪化を合併したアルコール性肝硬変の1例と考えられた.
  • 田中 聖人, 宮田 正年, 上田 モオセ, 塚田 圭子, 矢崎 とも子, 富岡 秀夫, 東條 正英, 宇野 耕治, 望月 直美, 平野 誠一 ...
    1998 年 39 巻 2 号 p. 89-96
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    患者は68歳女性で, 右季肋下で5横指, 心窩部で4横指にわたる肝腫大を認めた. 血液検査成績では, 血清アルブミンの著しい低下と胆道系酵素の上昇を認めた. 腹部造影CT検査にて肝右葉と左葉の一部に造影効果の乏しい部分を認め, dynamic MRIでも同様の部位に著しい造影効果の低下を示した. また, 99mTc-PYP (ピロ燐酸) シンチグラムにて肝に取込みを認め, 肝アミロイドーシスを疑った. 超音波下肝生検像では, アミロイドの沈着および肝細胞の圧迫と萎縮を認めた. 免疫組織学的検討では, 沈着物質はκ型AL蛋白であり, 原発性アミロイドーシスと診断し, 腎生検でも同様の所見が得られた. アミロイドーシスの確定診断は組織学的手段によるが, 近年の画像診断の進歩はめざましく, 各種の画像診断法を駆使することで肝生検に迫る診断が可能であると考える.
  • 飯島 章博, 吉澤 要, 稲田 浩之, 一條 哲也, 小林 正和, 今井 明彦, 田中 栄司, 袖山 健, 清澤 研道
    1998 年 39 巻 2 号 p. 97-101
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は72歳, 男性. 検診で胸部レントゲン異常陰影を指摘され, 肺結核の診断を受け, isoniazid (INH) およびrifampicin (RFP) の内服を開始した. 投与開始4週後より食欲低下, 7週後より全身倦怠感を認め, 8週後に黄疸が出現したため某病院に入院となった. 入院第4病日より意識障害も出現してきたため, 当科転院となった. 劇症肝炎と診断し血漿交換等を行うも, 入院第6病日に死亡した.
    薬剤投与の経過および各種ウイルスマーカー陰性より, 抗結核薬による劇症肝炎が強く疑われ, 原因薬についてはINHとRFPが考えられた. 薬剤性の劇症肝炎のうち, 抗結核薬によるものは約10%とされていたが, 結核の減少により劇症肝炎の報告は減少している. しかし, 近年再び結核の増加もみられ, 本例のごとく抗結核薬については, 注意深い観察と定期的な肝機能検査が必要と考えられる.
  • 成山 硬, 竹下 篤, 黒川 晃夫, 辻 厚子, 安田 恵美, 松宮 禎介, 福西 惠一, 小田 幸作, 芝山 雄老, 伊藤 裕啓
    1998 年 39 巻 2 号 p. 102-106
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は64歳, 女性. 既往歴として6回の早流産および左下肢血栓性静脈炎があり, 約25年前にSLE, 約2年前に抗リン脂質抗体症候群と診断された. 全経過を通じて肝機能には著変なく, 黄疸も認められなかった. 剖検時, 肝臓は萎縮しており, 血栓の器質化による肝動脈枝および門脈枝の狭窄, 閉塞, 胆管消失ならびに網状壊死が認められた. 胆管消失の原因は肝動脈枝および門脈枝の狭窄, 閉塞による胆管周囲毛細血管網の血流障害と考えられる. 肝萎縮も肝動脈および門脈の局所的な血流量減少によると考えられる. 胆汁うっ滞が認められないにもかかわらず網状壊死が発生した機序については不明であるが, それについても若干の考察を加えて報告した.
  • 寺田 光宏, 池上 文詔, 海老沼 浩利, 斎藤 英胤, 石井 裕正, 茶山 一彰, 熊田 博光, 森山 光彦, 荒川 泰行, 伊藤 義人, ...
    1998 年 39 巻 2 号 p. 107-121
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 田中 栄司, 中辻 良幸, 中野 達徳, 溝上 雅史, 神田 達郎, 横須 賀収, 守屋 尚, 吉澤 浩司, 坂本 穣, 赤羽 賢浩, 三田 ...
    1998 年 39 巻 2 号 p. 122-135
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
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