肝臓
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39 巻 , 7 号
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  • 坪内 博仁
    1998 年 39 巻 7 号 p. 413-427
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 河野 悟
    1998 年 39 巻 7 号 p. 428-438
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    ラットを60分間, 70%温虚血状態にし, その後再灌流することにより肝障害を誘導する実験モデルを作成した. このモデルで再灌流前にnafamostat mesilate (以下NM; 商品名フサン®鳥居薬品, 東京) を静脈内投与することによる類洞内皮細胞及び肺胞細胞の保護作用の有無について検討した. 虚血-再灌流にてTNF-αが産生され様々な組織障害がもたされるが, NM投与群は非投与群に比し再灌流後60, 120分で障害が有意に抑制され, 肝好中球数も再灌流後120分で減少していた. 虚血-再灌流後における肝類洞内皮細胞障害を血中ヒアルロン酸の定量及び形態学的に検討したところ, ヒアルロン酸はNM投与群で非投与群に比べ再灌流120分後で有意に低値を示し, 組織学的にも類洞内皮細胞の障害は明らかに軽度であった. また, NM投与群の再灌流360分後の肺胞細胞の障害は弱く, 間質性肺炎類似所見は非投与群に比し組織学的に軽微であった. 以上の結果より, 予めNMを投与しておくことにより, 肝温虚血後再灌流時TNF-αの産生あるいは活性が抑制され, その結果, 類洞内皮細胞のみならず肺胞細胞に対してもその保護作用が認められた.
  • 東納 重隆, 日野 邦彦
    1998 年 39 巻 7 号 p. 439-444
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    C型肝炎ウイルス (HCV) 感染者の病態の検討を供血者を対象に実施した. 解析対象は81名であり, 肝生検を実施すると共に, HCV-RNA定量, Genotype判定, 各種HCV抗体価を測定し, 1年以上にわたり定期的なs-ALT値の観察を実施した. その結果, HCV-RNA陽性かつ1年間以上s-ALT値の正常を持続した者が38名存在した. そのうち37名において, 病理学的に炎症像がないか, 極軽微であった. このことより, HCVキャリアの中にはウイルスの存在にも拘わらず, 肝細胞障害を来さない, いわゆる無症候性キャリアが存在することが明らかとなり, HCV無症候性キャリアを1年以上s-ALT値が正常で持続し, 肝組織所見において線維化や炎症所見がないか, 極軽微なものと定義した. 無症候性キャリア群と慢性肝炎群とのウイルス学的検討においては, 非構造領域に対する抗体価 (NS抗体) が前者において有意に低値であり, 両者の鑑別に有用であった.
  • 大月 和宣, 浅野 武秀, 岡住 慎一, 榎本 和夫, 高山 亘, 篠原 靖志, 松井 芳文, 三浦 文彦, 磯野 可一, 石渡 喜一
    1998 年 39 巻 7 号 p. 445-453
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    11C-methionine positron emission tomography (PET) によるアミノ酸代謝測定法を用いた部分肝機能評価法を考案し, 術後肝不全予測への応用を検討した. 対象として正常肝11例および大量肝切除術を施行した肝胆道悪性腫瘍15例 (胆管細胞癌8例, 胆管癌6例, 肝嚢胞腺癌1例) を検討した. また, ddyマウスを用いてmethionineの肝内代謝動態を検討した. 11C-methionine PETを用いた予定残肝機能評価の指標として, functional volume index (FVI) =11C-methionine集積度 (DAR) ×肝体積 (cm3) /体表面積 (mm2) を考案した. 正常全肝 (n=11) のFVIは8697±2009 (mean±S. D.) であった. 肝切除例において予定残肝FVIと術後肝不全の有無との関係を検討すると, 肝不全死群 (n=3) のFVIは2665±685で, 耐術群 (n=12) の5445±985より有意に低値 (P<0.001) を示し, かつ両群のFVIは約4000を境界とし分布した. 以上より, 肝切除の耐術に予定残肝FVIは4000以上必要と考えられた. 本法は, 肝切除の術前における部分肝機能評価法として有用と考えられた.
  • 若林 久男, 谷内田 真一, 前場 隆志, 臼杵 尚志, 岡田 節雄, 合田 文則, 森 誠治, 前田 肇
    1998 年 39 巻 7 号 p. 454-460
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    術前門脈右枝塞栓術 (PTPE) 併用広範肝切除術でのPTPE後の残存予定肝体積の増加に影響する臨床的検査項目について検討した. 門脈右1次分枝塞栓術後肝右葉以上切除術33例を対象とし, PTPE後予定残肝 (左葉) 体積増加率 (PTPE 2週後肝左葉体積/PTPE前肝左葉体積) と下記検査値との相関を検討した. すなわち一般肝機能検査値, 末梢血検血, 血清ヒアルロン酸 (HA) 値, 0.5mg/kg負荷ICG15分値 (ICGR15) およびK値, Sn-colloid肝血流シンチグラフィー計測値, PTPE前および直後門脈圧, 実質右葉体積率 (PVR) を検討した. その結果PTPE後肝左葉体積増加率はPTPE前・後門脈圧, ICGR15, HA値と負の相関を, また血小板数, 血清コリンエステラーゼ (ChE) 値, PVRと正の相関を認めた. さらにこれらの重回帰分析の結果, 血小板数, ChE値, HA値とPVRにPTPE後肝再生・肥大予測因子としての有意性が得られた.
  • 川中 美和, 森谷 卓也, 坂元 和宏, 伊藤 慈秀, 新山 豪一, 木野山 真吾, 伊藤 俊雄, 山田 剛太郎
    1998 年 39 巻 7 号 p. 461-467
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
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    症例は24歳, 女性. 発熱, 咽頭痛を主訴に受診した. 血液検査で汎血球減少, 肝機能異常, EBV-VCA-IgGの持続高値, EBV-EBNA陰性を示し, 肝生検組織および末梢血液からPCR法によりEBウイルスゲノムも検出したことから慢性活動性EBウイルス感染症と診断した. ステロイド, 抗ウイルス剤等による治療を行ったが, 緩解, 増悪を繰り返し死亡した. 経時的に観察しえた肝生検では, 次第に門脈域を中心とした線維化と炎症細胞浸潤が, また肝細胞内には脂肪変性も明らかに増加した. さらに最終的には類洞内に赤血球を貪食した泡沫状腫大組織球が稀ならず見られ, Virus-associated hemophagocytic syndrome (VAHS) が示唆された. 剖検ではVAHSと一致する所見が肝以外に脾, 脊椎骨骨髄, 膵周囲リンパ節にも存在した. 慢性活動性EBウイルス感染症はVAHSを伴う場合, 予後不良なことが多く, 肝生検はその診断上の重要な手掛りを与えるものと考えられた.
  • 岸本 慎一, 永野 浩昭, 梅下 浩司, 左近 賢人, 杉本 圭司, 長谷川 清一, 王 蒙, 江口 英利, 大里 浩樹, 堂野 恵三, 中 ...
    1998 年 39 巻 7 号 p. 468-472
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
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    肝細胞癌がperibiliary capillary plexus (PBCP) に発育進展することにより胆管狭窄をきたし, さらには閉塞性黄疸を呈した, 非常にまれな症例を経験したので報告する. 症例は60歳, 男性. 主訴は右季肋部痛及び背部痛. 入院, 精査の結果, 肝細胞癌もしくは胆管細胞癌疑診にて, 当科入院となった. 血液検査では, 肝機能異常とPIVKA-IIの高値を示した. 画像検査において, 肝S4の直径3cmの腫瘍とそれに連続する左胆管内腫瘍栓を認めた. また総胆管には, 約5cmにわたる不整狭窄像を認めた. 以上の検査結果より, 肝細胞癌の胆管内浸潤と診断し, 肝左葉切除術と総胆管切除術を施行した. 摘出標本の病理組織学的検索により, 肝細胞癌のPBCP内に発育進展したための総胆管狭窄と診断された. 文献的考察の結果, 現在までにこのような進展形式をともなう肝細胞癌の報告は検索しえなかった.
  • 岡上 武, 安居 幸一郎, 坂本 雅史, 西大路 賢一, 村上 善基, 坂本 真一, 長尾 泰孝, 南 祐仁, 伊藤 義人, 加嶋 敬
    1998 年 39 巻 7 号 p. 473-474
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
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  • 茶山 一彰, 荒瀬 康司, 斎藤 聡, 村島 直哉, 鈴木 義之, 坪田 昭人, 小林 瑞, 小林 正宏, 池田 健次, 鯉田 勲, 橋本 ...
    1998 年 39 巻 7 号 p. 475-476
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
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  • 朽尾 人司, 冨田 周介, 岡部 純弘, 福永 豊和, 樫田 博史, 平佐 昌弘, 伊吹 康良, 織野 彬雄, 藤堂 彰男
    1998 年 39 巻 7 号 p. 477-478
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
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  • 南 祐仁, 岡上 武, 青木 宏, 樋野 興夫, 西田 直生志, 福田 善弘, 正木 尚彦, 尾形 逸郎, 寺井 崇二, 沖田 極, 金子 ...
    1998 年 39 巻 7 号 p. 479-497
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
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  • 永木 正仁, 森脇 久隆, 弘野 修一, 坪内 博仁, 佐藤 勤, 浅沼 義博, 小山 研二, 持田 智, 藤原 研司, 増原 昌明, 沖田 ...
    1998 年 39 巻 7 号 p. 498-520
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2009/11/17
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