肝臓
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39 巻 , 9 号
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  • 草野 満夫
    1998 年 39 巻 9 号 p. 611-620
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 八十川 要平, 横森 弘昭, 西 八嗣
    1998 年 39 巻 9 号 p. 621-627
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    ヒト肝組織においてactin線維, Ca++-ATPaseの局在について超微形態学的観察を行った. 対象は, 大腸癌 (4例), 胃癌 (1例) の肝転移に対する切除肝非癌部 (健常部) の肝組織を用いCa++-ATPaseの局在の観察はAndoのone step法の変法によりCa++pump-ATPaseの局在はヒト赤血球膜由来のCa++pump-ATPaseに対する特異抗体を用いて検討した. 肝組織内actin線維の局在は, Odaらの分離毛細胆管法により観察した. 多くの毛細胆管において管腔は微絨毛でほぼ満たされ, 一部に管腔の拡張と微絨毛の短小化の所見がみられた. Ca++-ATPase活性は主に管腔側形質膜上に認められた. 分離毛細胆管では特に毛細胆管周囲に密なネットワークを形成し, 毛細胆管膜細胞質側内面への結合が証明された. 一方毛細胆管周囲のCa++の動態に関与すると考えられるCa++-ATPaseは毛細胆管管腔側膜上, 毛細胆管管腔側膜内に存在した.
    収縮蛋白であるactin線維が骨格筋や平滑筋細胞のみならず非筋細胞 (non muscle cell) 内にも存在することが証明されて以来1~3), すでに種々の生物学的機能, 特に上皮系細胞においては分泌ないしは排泄機構の動的過程に深く関与していることが明らかにされてきた4). 肝細胞もその例外でなく, actin線維が肝細胞形質膜直下に証明され5~7), 免疫電顕的に肝細胞におけるアクチンの局在を毛細胆管微絨毛, 毛細胆管周囲に証明した8). 特に毛細胆管周囲に密なネットワークを形成し毛細胆管膜の細胞質側内面に結合して裏打ち構造をなし, さらにはmyosinもactinとほぼ同様の分布を示し, actinと共存することが報告された9, 10). このような毛細胆管周囲のactomyosinはCa++をmediatorとするCa++-calmodulin-actomysin系によって制御され, このactin線維を基盤とする毛細胆管の蠕動様収縮運動が胆汁流を引き起こす機械的因子として重視されている11~13). しかし, ヒト生検肝組織における毛細胆管周囲のactin線維については肝内胆汁うっ滞時の超微形態学的検討がなされているに過ぎない14, 15). また, 毛細胆管周囲のactinの局在を免疫電顕的検討も一部報告されているのみである16). 一方, 非筋細胞内actin系を調節する細胞質内遊離Ca++濃度 [Ca++] iは細胞外Ca++濃度に比べはるかに低く保たれ, その恒常性は形質膜Ca++pump-ATPaseによるCa++の細胞内外から細胞外の汲み出しに依存していることが最近明らかにされた17). そこで本研究では, ヒト生検肝組織におけるヒト切除肝組織および分離毛細胆管を用いて毛細胆管のactin線維と毛細胆管膜およびCa++-ATPase活性, Ca++-pumpATPaseとの関係について免疫組織化学, 電顕細胞化学並びに免疫電顕学的に解析した.
  • 首藤 太一, 三上 慎一, 広橋 一裕, 久保 正二, 田中 宏, 山本 隆嗣, 中村 健治, 木下 博明, 後藤 満一
    1998 年 39 巻 9 号 p. 628-632
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    1997年3月末までにCT during arterioportographyとCT during arteriography (CTA) を併用した血管造影下CT (angio-CT) を施行後に開腹した肝細胞癌 (肝癌) 103例中, angio-CT単独陽性結節は9例 (10結節, 9%) にみられた. 男女比は8: 1, 平均年齢は63歳. 8例にHCV抗体, 1例にHBs抗原を認めた. 臨床病期I期6例, II期3例で, 5例には肝硬変を認めた. 単独陽性結節径は平均1cm. 全例主病巣は別に存在し, CTAでhigh density areaを呈しangio-CT以外の画像診断法で描出されなかった. 術後平均観察期間は608日で, 5例に残肝再発がみられたが, angio-CT単独陽性結節からの残肝再発は肝深部に存在していた2結節 (20%) にみられた.
    angio-CT単独陽性結節のうち少なくとも20%は真の肝癌結節であるが, 肝辺縁部の結節は偽陽性結節の可能性が高い.
  • 小林 裕太郎, 吉田 秀樹, 奥瀬 千晃, 高橋 泰人, 巴 雅威, 武藤 俊哉, 遠山 裕樹, 林 毅, 鈴木 通博, 飯野 四郎, 前山 ...
    1998 年 39 巻 9 号 p. 633-637
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は35歳男性. 平成6年11月の検診にて肝機能異常を指摘され当科外来を受診, ALTの高値変動とHCV-RNA陽性を認めた. 平成7年4月腹腔鏡下肝生検を施行, C型慢性活動性肝炎 (F2/A2) と診断した. 同年5月20日よりIFN-α (天然型) 10MUの2週連投後3回/週を22週, 計24週の治療を開始した. 投与開始13週後頃より, 両側乳房の腫脹および乳頭の疹痛を自覚, 他覚的にも女性化乳房が出現した. 投与終了時に自他覚所見は最大となり, 以後次第に軽快し10週後に完全消失した. IFN投与中の血中総コレステロールは低値を示し, 症状出現時の血中プロゲステロンは1.2ng/mlと軽度高値を認めたが, 卵胞刺激ホルモン (FSH), 黄体化ホルモン (LH), エストロゲンは, 正常範囲内であった. 経過中, 新たな薬剤の使用はなく, 女性化乳房はIFN投与によるものと考えられた.
  • 鵜飼 克明, 小野寺 博義, 三國 潤一, 大内 清昭
    1998 年 39 巻 9 号 p. 638-642
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は66歳の女性. C型慢性活動性肝炎の経過観察中に血清AFP値の上昇を認め, 腹部CTを行いS6に約1cmの低吸収域が疑われ入院となった. S6の病変は腹部超音波検査では内部エコーが高エコーで, 造影CTでは造影早期及び後期いずれも濃染されなかった. 経上腸間膜動脈的門脈造影下CTでは明瞭な門脈血流欠損域として認識された. 腹部MRIではT2強調像で僅かに高信号で, T1強調像では僅かな低信号であった. 超選択的右肝動脈造影では特記すべき所見は得られなかった. 画像所見を総合し, 肝動脈血流及び門脈血流に乏しい肝腫瘍, 即ち胆管細胞癌, 転移性肝癌, 線維化の強い肝細胞癌などを疑い肝部分切除術を施行した. 切除標本では, 腫瘍は9×8mmで, 割面は白色充実性, 境界は明瞭で, 病理組織学的にsclerosed hemangiomaと診断された. 各種画像検査を駆使してもsclerosed hemangiomaの画像診断は困難と思われる.
  • 奥田 浩嗣, 玉川 泰浩, 田村 信宏, 吉川 雅章, 國吉 顕子, 森安 博人, 松山 義則, 榎 登, 廣橋 伸治, 福居 健一, 福井 ...
    1998 年 39 巻 9 号 p. 643-648
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は68歳, 女性. 両下肢の浮腫, 腹部膨満と腹壁静脈怒張のため入院となった. 画像診断では, 下大静脈の腫瘍塞栓を伴った高度進行肝細胞癌と診断した. 輸血歴, 飲酒歴なく, 各種肝炎ウイルスマーカー (HBs抗原, HBc抗体, HBVDNA, 第三世代HCV抗体, HCVRNA, HGVRNA) はいずれも陰性で, 自己抗体系の異常も認めず, 組織はCAH mildを呈する原因不明の肝癌例であった. 経過中, 高Ca血症を合併しParaneoplastic syndromeと考えられた. 抗PTHrP抗体を用いた免疫組織化学で癌部に陽性反応を確認した.
  • 高良 哲郎, 竹内 和男, 高森 頼雪, 吉崎 秀夫, 渡辺 五朗, 山崎 滋孝
    1998 年 39 巻 9 号 p. 649-653
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
    症例は61歳男性. 1989年1月に肝細胞癌 (NBNC) を初回切除後, 1990年7月, 1994年5月, 1997年2月に再発を認め, 計4回肝切除を施行した. 再発予防目的で, 1990年1月から11月までカルモフール (300mg/日, 総投与量約78g) を継続して, 1991年2月から1997年2月まではテガフール/ウラシル合剤 (200~300mg/日, 総投与量約510g) を断続的に投与した. 非癌部肝組織は第1回目切除肝では著変がなかった. 抗癌剤投与約半年後の第2回目切除肝の非癌部肝組織では原発性硬化性胆管炎に類似した小葉間胆管周囲の線維化と門脈域の軽度の線維性拡大を認めた. その変化は, 第3回目切除肝では進行していたが, 経口抗癌剤の1日投与量を減じた後の第4回目切除肝ではやや軽減していた. 従って経口抗癌剤 (5-FU) による続発性硬化性胆管炎は比較的早期からsubclinicalに生じ, 薬剤の減量により, ある程度可逆的な変化であることが示唆された.
  • 橋本 みちえ, 茶山 一彰, 坪田 昭人, 小林 正宏, 小林 瑞, 荒瀬 康司, 斉藤 聡, 鈴木 義之, 村島 直哉, 池田 健次, 松 ...
    1998 年 39 巻 9 号 p. 654-656
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 溝下 香織, 鈴木 義之, 池田 健次, 坪田 昭人, 小林 正宏, 荒瀬 康司, 斉藤 聡, 鯉田 勲, 村島 直哉, 茶山 一彰, 橋本 ...
    1998 年 39 巻 9 号 p. 657-658
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 長尾 久美, 久富 寿, 中野 浩登, 引地 一昌
    1998 年 39 巻 9 号 p. 659-660
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 笠原 彰紀, 林 紀夫, 野口 修, 泉 並木, 坪田 昭人, 熊田 博光, 吉田 晴彦, 小俣 政男, 吉岡 健太郎, 矢野 元義, 根本 ...
    1998 年 39 巻 9 号 p. 661-698
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 39 巻 9 号 p. e1
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/11/17
    ジャーナル フリー
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