肝臓
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41 巻, 1 号
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  • 各務 伸一, 山田 剛太郎
    2000 年 41 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 深沢 正樹, 二川 俊二
    2000 年 41 巻 1 号 p. 5-15
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 吉本 敦史, 西上 隆之, 三浦 行矣, 植松 邦夫, 中尾 宣夫
    2000 年 41 巻 1 号 p. 16-23
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    前癌病変の血管構築を明らかにする目的で共焦点レーザー顕微鏡を用い, ラット肝前癌病変の類洞血管構築を観察・検討した. ラット胸部大動脈から蛍光色素・ゼラチン混合液を注入して得られた肝血管鋳型標本について連続切片を作製し, ラット肝前癌病変であるglutathione S-transferase-P (GST-P) 陽性過形成結節61結節および肝細胞癌2結節の類洞血管形態を検討した. その結果, GST-P陽性結節の22.9%で類洞の不整な狭小化および蜂窩様変化を認めた. この変化はhyperplastic noduleで高頻度にみられた. 一方, 肝細胞癌では類洞様血管腔の不整な拡張を認めた. 肝前癌病変では血管床が減少している結節が存在すると考えられ, 発癌過程において結節内血流の低下した段階が存在することが示唆された.
  • 椎名 秀一朗, 寺谷 卓馬, 小尾 俊太郎, 佐藤 新平, 小池 幸宏, 段 佳之, 赤松 雅俊, 藤島 知則, 吉田 英雄, 加藤 直也, ...
    2000 年 41 巻 1 号 p. 24-30
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    経皮的ラジオ波焼灼療法は, 病変に挿入した電極の周囲をラジオ波により誘電加熱し, 肝腫瘍を壊死させる新しい治療法である. 我々は, Radionics社のcool-tip型電極を用い, 肝細胞癌30例61病変を治療した. 病変の存在部位等を理由に経皮的ラジオ波焼灼療法を断念した例はなかった. 効果判定のために施行したCTでは, 治療を行った病変は最終的にはすべて造影されなくなり, 完全壊死に陥ったと評価された. Cool-tip型電極を用いた経皮的ラジオ波焼灼療法は, 経皮的局所療法で治療されてきたほとんどの症例に施行可能であり, 経皮的エタノール注入療法や経皮的マイクロ波凝固療法と比べ, 治療セッション数を少なくし入院期間を短縮できるものと考えられた. 近い将来, 肝癌治療の主流になると思われる.
  • 松原 寛, 道尭 浩二郎, 山内 雄介, 山本 和寿, 長谷部 昌, 舛本 俊一, 堀池 典生, 恩地 森一, 土手 健太郎, 多保 悦夫, ...
    2000 年 41 巻 1 号 p. 31-37
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    症例1は18歳, 女性. 発熱にて発症. 第6病日より意識レベル低下 (肝性昏睡IV度), プロトロンビン時間36%, IgM型HBc抗体陽性よりB型劇症肝炎急性型と診断. 持続的血液濾過透析 (以下CHDF) 及び計5回の血漿交換を行い, 第21病日に意識状態は改善し救命できた. 症例2は44歳, 女性. 全身倦怠感・発熱にて発症. 第6病日より意識レベル低下 (肝性昏睡IV度), プロトロンビン時間9%, IgM型HBc抗体陽性よりB型劇症肝炎急性型と診断. CHDF及び計8回の血漿交換を行い, 第17病日に意識状態は改善し救命できた. 脳死肝移植適応ガイドラインに従い, 肝性脳症発現後5日目の予後再評価では上記2例は脳症遷延のため死亡と予測されたが救命されており, B型劇症肝炎急性型では脳症の遷延する場合でもプロトロンビン時間の改善を認めれば救命の可能性が推察された.
  • 木下 和郎, 木曽 真一, 梅木 しのぶ, 谷口 雅厚, 永瀬 寿彦, 福田 和人, 井上 聡, 山崎 英二, 伊藤 信之, 小杉 智, 冨 ...
    2000 年 41 巻 1 号 p. 38-42
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    症例は28歳女性. 微熱, 全身倦怠感を訴え近医受診, 血液検査でトランスアミナーゼ上昇, 血小板減少, 自己抗体陽性を指摘され, 本院へ紹介入院となった. 入院時所見では, 赤血球432万/μl, 血小板5.7万/μl, GOT 87U/l, GPT 161U/l, γ-GTP 136U/l, ALP 222U/l, IgG 3228mg/dl, IgM 365mg/dl, γ-グロブリン2.30g/dl, 抗核抗体1280倍, 抗ミトコンドリアM2抗体陰性, 抗DNA抗体63.0, HCV抗体, HBs抗原・抗体は陰性であった. 腹腔鏡所見では, 原発性胆汁性肝硬変 (PBC) に特徴的な肝のreddish patchを認めた. 病理組織でも, 胆管上皮の変性壊死が著明で慢性非化膿性壊死性胆管炎 (CNSDC) を呈した. 以上の所見より本症をBrunnerらのいう自己免疫性胆管炎 (autoimmune cholangitis; AIC) と診断した. また本症の血小板減少については, 血小板膜蛋白 (GP) に対するIgG抗GPIIb-IIIa抗体, IgG抗GPIb-IX抗体を認め, 自己免疫性血小板減少症 (autoimmune thrombocytopenic purpura; AITP) と診断できた. AICは, 独立した疾患であるか, PBCの亜型であるかは, いまだ定まってはいないが, 今回いわゆるAICの疾患概念に合致し, AITPを合併した症例を経験したので報告する.
  • 岡村 圭也, 山崎 克, 大村 卓味, 佐藤 隆啓, 狩野 吉康, 豊田 成司
    2000 年 41 巻 1 号 p. 43-47
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    症例は71歳の男性. 54歳時より慢性肝炎の診断で当科に通院, 加療していた. 65歳時にC型慢性肝炎 (A2, F3) の診断でIFN α-2aを12週間投与された. その後, HCV-RNA陰性, transaminase正常で経過していたが, 平成9年11月の腹部CTにおいて肝S7に腫瘤を指摘され, 精査のため入院となった. 各種画像検査よりS7単発の肝細胞癌と診断, 肝後区域切除術を施行した. 手術所見は, 単結節型, 15×22mm, T2, N0, M0 stage II, 病理診断は索状型中分化肝細胞癌であった. C型慢性肝炎に対するIFN治療著効例においても肝細胞癌の発症を認めることがあり, 5年間の画像検査による経過観察が必要と思われる.
  • 尾形 靖一郎, 前山 史朗, 戸部 直孝, 小池 淳樹, 打越 敏之, 高橋 泰人, 奥瀬 千晃, 長田 達郎, 巴 雅威, 林 毅, 鈴木 ...
    2000 年 41 巻 1 号 p. 48-52
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    症例は77歳, 男性. 平成5年, 近医にてAIHと診断され無治療で経過観察されていた. 平成9年5月, 肝細胞癌 (HCC) とその骨転移を指摘され, 当院内科に紹介入院となる. 入院加療によっても, 腫瘍の縮小は認められず外来での経過観察となり, 同年9月死亡し剖検となった. 血清および肝組織にHBV-DNA, HCV-RNAが検出されず, 高齢男性の非硬変期AIH例に合併したHCCの1剖検例を経験したので報告する.
  • 林 孝行, 月岡 健雄, 福永 淳, 石川 勉, 菱沼 正一, 尾澤 巌, 尾形 佳郎, 井村 穣二, 五十嵐 誠治, 打田 日出夫
    2000 年 41 巻 1 号 p. 53-58
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
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    症例は, 腹部超音波検査で膵尾部に腫瘤を指摘された65歳の男性. 血液生化学検査は, HCV抗体が陽性以外, 異常所見を認めなかった. 腹部CT検査では, 膵尾部に境界明瞭な7×8cmのやや低濃度の腫瘤が存在し, 造影早期相でよく濃染され, 後期相まで持続する不均一な高濃度域を呈していた. MRI所見は, T1強調画像で膵実質と等信号, T2強調画像で不規則な高信号を呈し, Gd-DTRA造影でCTと同様の濃染様式を示した. 血管造影所見は, 脾動脈から分枝する動脈により栄養される血流豊富な腫瘍を膵尾付近に認めたが, 肝動脈から腫瘍への血流分布は認めなかった. 以上より, 膵尾部の非機能性内分泌腫瘍が疑われ膵体尾部切除術が行われた. 組織所見は異型度Edmondson II型の肝細胞癌と診断した. 肝臓とは肉眼的にも, 組織学的にも連続性が全く認められず, 膵尾近傍の後腹膜由来の異所性肝細胞癌と診断し, 極めて稀で貴重な症例と考え報告した.
  • 松岡 弘泰, 岡村 博文, 浅葉 宣之, 石田 均, 高橋 信一, 福士 秀悦, 片山 和彦
    2000 年 41 巻 1 号 p. 59-60
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 41 巻 1 号 p. 61-82
    発行日: 2000/01/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 41 巻 1 号 p. e1
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/11/29
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