血管筋脂肪腫は, 過誤腫性の良性腫瘍で腎に好発するが, 肝に発生することは比較的稀である. われわれは, 経過観察中に増大傾向を呈し, 切除術が必要となった肝血管筋脂肪腫の1切除例を経験した. 症例は56歳・女性. 関連病院で肝細胞癌の疑いにて開腹術施行されるも肝血管腫として試験開腹となった. 術後, 腫瘍の急速な増大を認めたため肝生検施行, 血管筋脂肪腫の病理診断を受け精査・加療目的に紹介となった. 腹部超音波検査では肝後区域に10×8cmの不均一な多血性の腫瘍. CTでは low-high-low の内部不均一な腫瘤. MRIではT
1強調像で一部高信号, 大部分低信号, T
2強調像で大部分高信号. 血管造影ではA
6領域に腫瘍濃染を認め, 動脈支配である事から腫瘍縮小を狙い術前に右肝動脈を coil 塞栓し, 急速な増大, 出血, 壊死, 肝破裂や悪性化の可能性を否定できないことから肝右葉切除術を施行した.
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