肝臓
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45 巻 , 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 鈴木 一幸, 阿部 弘一
    2004 年 45 巻 5 号 p. 227-231
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • 今井 康陽, 田中 英夫, 福田 和人, 厨子 慎一郎, 藪田 隆正, 辻野 晶子, 黒川 正典, 河野 百合子, 仁士 賢一, 林 守
    2004 年 45 巻 5 号 p. 232-238
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    大阪府池田市, 豊能町における平成14年度老人保健法に基づく健康診査のHCV検診の現況を報告する. 本地域において平成14年度に3478名 (男性1067名, 女性2411名) がHCV抗体検査を受けた. 受診者の68%が60歳以上であった. HCV抗体陽性率は3.48%で,HCV抗体陽性者121名中69名 (57.0%) がHCVキャリアと考えられた. HCVキャリア率は1.98% (男2.72%, 女1.66%) で, 男女とも加齢に伴い上昇した. 節目, 節目外検診受診者のHCVキャリア率はそれぞれ0.77%, 3.32%と節目外検診受診者で高率であった. HCVキャリア69名中24名 (34.8%) が市立池田病院を紹介され受診した. 受診者24名中ALT 35IU/l以上は13名で, 血小板は9名が15×104l未満であった. 現在4名がIFN治療を受けている. 肝細胞癌は発見されていない. 今回の検討から, HCV抗体検査の一般住民検診への導入は, HCVキャリアの発見に有用であると考えられた. また, 新規発見のC型肝炎患者には高齢者, ALT正常者が多く, これらの患者に対するIFN治療の適応に関する検討が重要と考えられた.
  • 西尾 泰信
    2004 年 45 巻 5 号 p. 239-247
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    慢性肝疾患38例および健常者6例に対して Xenon CTを施行し, 得られるパラメータより理論的肝動脈・門脈分別組織血流量を算出して, その臨床的有用性を検討した. Xenon CTで得られる肝実質の density 変化を測定後, 解析装置を用いて動脈血流・門脈血流マップをカラースケール表示し, 肝右葉・左葉に設定した関心領域 (ROI) より平均血流量を算出した. 門脈組織血流量 (ml/min/100g) は健常者で右葉68±7・左葉71±9, 慢性肝炎で右葉46±18・左葉45±19, 肝硬変で右葉37±12・左葉35±15であり, 肝病変の進展とともに肝両葉の門脈血流は低下する可能性が示唆された. また肝硬変症例では, Child-Pugh 分類でAからCへ進行するにつれて肝左葉の動脈組織血流量は増加し, 逆に門脈組織血流量は左右両葉で低下する傾向を認めた. Xenon CTにより, 慢性肝疾患の病期進展に伴う血流量の変化を動脈血・門脈血に分けて捉えることができた. Xenon CTは既存の装置を利用でき, 非侵襲的でかつ簡便であり, 今後臨床応用可能な検査法であると思われた.
  • 杉町 圭蔵, 二川 俊二, 加藤 紘之, 兼松 隆之, 北野 正剛, 塩見 進, 岩瀬 弘明, 富川 盛雅, 田上 和夫, 加藤 益弘, 橋 ...
    2004 年 45 巻 5 号 p. 248-260
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    門脈圧亢進症患者における上部消化管出血に対する塩酸プロプラノロールの予防効果および安全性について検討した. 硬化療法を受けていない未処置の易出血性食道静脈瘤および胃静脈瘤を有する門脈圧亢進症患者46例を対象とし本薬を長期投与した. 維持用量は心拍数が25%の低下を示す投与量とした. 有効性解析対象45例における本薬の維持用量は48.4±20.6mg/日で, 維持用量投与1週後の心拍数の低下率は23.7±8.4%であった. 維持用量の投与期間は33.5±19.6週で, 上部消化管出血は45例中3例 (6.7%) にみられ, 52週後の累積非出血率は90.9%であった. 食道・胃静脈瘤の形態および発赤所見はともに投与前と比較し有意に改善した. 有害事象は安全性解析対象46例中5例8件に発現し, 4例が有害事象のため投与中止となったが, 臨床上問題と判断された症例はなかった. 有効性と安全性より本薬は門脈圧亢進症患者における上部消化管出血予防に有用な薬剤であると判断された.
  • 齋藤 晃, 須藤 訓, 鶴田 由美, 奥秋 靖, 相澤 良夫
    2004 年 45 巻 5 号 p. 261-267
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    常習飲酒家の54歳男性. 1994年10月C型慢性肝炎と診断され, IFN治療を行ったが無効であった. 2000年腹部超音波検査で肝全域に高エコーの結節を多発性に認めたため, 入院精査を行い多発限局性脂肪肝と診断した. また, 手背部の皮膚脆弱化と色素沈着を認め, 晩発性皮膚ポルフィリア (PCT) の合併と診断した. 皮膚所見は次第に悪化したが, 2002年3月より実施したIFN・リバビリン療法終了前からPCTの皮膚所見および多発限局性脂肪肝の改善を認め, 治療終了後にはHCV-RNAは再陽性化したが, 多発限局性脂肪肝は完全に消失した. 併用療法中からの飲酒制限と治療中のHCV-RNAの陰性化が, 多発限局性脂肪肝の著明な改善をもたらした要因であり, その背景として鉄代謝の改善が関与したと考えられる.
  • 齊藤 奈津子, 土山 寿志, 大森 俊明, 山田 真也, 島崎 英樹
    2004 年 45 巻 5 号 p. 268-273
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
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    従来本邦では, E型肝炎の発生は稀であると考えられてきたが, 近年海外渡航歴のない国内発症例が報告されている. 今回, 北陸では初の報告となるE型急性肝炎の国内感染, 発症例を経験した. 症例は50歳男性. 海外渡航歴, 輸血歴, 動物の飼育歴, 薬剤服用歴及び, 不特定な人との性的接触はなかった. 2002年3月下旬より全身倦怠感, 褐色尿が出現し4月4日当科受診. 血液検査, 画像所見より急性肝炎と診断され入院となった. 対症療法にてトランスアミナーゼは速やかに改善したが, 黄疸は遷延化した. ビリルビン吸着療法計7回の後, 黄疸も改善傾向を示し, 第56病日目に退院となった. 入院時血清よりIgM型抗HEV抗体, HEV-RNA陽性が判明し, 本症例はE型急性肝炎と診断された. HEVは genotype IIIで, その塩基配列は既報のJRA 1株と最も高い一致率 (94.9%) を示した. HEVは日本国内に広く定着していると考えられた.
  • 喜納 政哉, 石津 寛之, 近藤 征文
    2004 年 45 巻 5 号 p. 274-279
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
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    胆管内に浸潤, 発育する胆管内発育型肝細胞癌は比較的稀で肝細胞癌の1.9~7%といわれている. 原発腫瘍が小さな時期より肝内胆管に浸潤し胆管内へ発育する経過を観察し得た肝細胞癌の1例を経験した. 症例は63歳男性. 年に2~3回胆嚢炎様の症状を繰り返すも, 精査の同意が得られず経過観察を行ってきた. 初診から2年後閉塞性黄疸にて入院となった. 肝門部に発生し前区域枝にまで進展した肝内胆管癌との術前診断で, 肝外胆管切除を伴う肝拡大右葉切除術を施行した. 病理組織学的にはS5に主腫瘍を認め, 胆管内に腫瘍栓の形で発育しており, 中~高分化型肝細胞癌であった. 経過中の画像を retrospective に検討すると, 初診時のERCでB5胆管の途絶を認め, またCT上S5の径1.8cmの腫瘍とともに同部に接したB5胆管の拡張が認められた. この時点ですでに胆管侵襲を来しており, その後総肝管まで腫瘍栓が発育したものと考えられた.
  • 坪田 昭人, 荒瀬 康司, 小林 万利子, 鈴木 義之, 鈴木 文孝, 芥田 憲夫, 瀬崎 ひとみ, 保坂 哲也, 染谷 貴志, 小林 正宏 ...
    2004 年 45 巻 5 号 p. 280-281
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2009/03/31
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