肝臓
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46 巻 , 12 号
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総説
症例報告
  • 上垣 佐登子, 田中 篤, 三神 昌樹, 明石 雅博, 相磯 光彦, 高森 頼雪, 金田 浩幸, 橋本 悦子, 福島 純一, 福里 利夫, ...
    原稿種別: 症例報告
    2005 年 46 巻 12 号 p. 703-709
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/24
    ジャーナル フリー
    症例は34歳男性. 6歳頃より肥満となり22歳時にはBMI33.0と高度肥満を呈していた. 30歳時初めて肝障害を指摘され, 32歳時東京女子医大消化器病センターに精査目的で入院となった. 入院時のBMIは49.5, HOMA-IRは9.36で, 飲酒歴や服薬歴はなく, 肝炎マーカーも陰性であり, 肝生検では小葉中心性の脂肪沈着・肝細胞のballooning・Mallory bodyに加え, 線維性隔壁を伴った偽小葉の形成がみられ, NASHによる肝硬変と診断した. その後通院を中断していたが, 34歳時に肝不全・腎不全を発症し帝京大学医学部附属病院に入院, 治療に反応せず同日永眠された. この時のBMIは55.9であった. 剖検所見では, 結節状の甲型肝硬変を呈し, 偽小葉の再生が著しく不良で, 肝の脂肪沈着は一部に少量認めるのみであり, NASHの終末像として矛盾しない所見であった. 若年で発症したNASHによる肝不全症例は極めて稀であり, 小児ないし若年のNASHを的確に診断・治療することの重要性を示唆する症例と考えられた.
  • 大塚 敏之, 萩原 聡, 戸島 洋貴, 長坂 一三, 富岡 眞一, 高木 均, 森 昌朋
    原稿種別: 症例報告
    2005 年 46 巻 12 号 p. 710-715
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/24
    ジャーナル フリー
    症例は44歳男性. 18歳から日本酒換算で1日平均3合, 27年間の飲酒をしていた. 2004年12月より飲酒量が増え, 2005年1月腹部膨満感と浮腫が出現したため当院受診し入院となった. 発熱持続していたが感染源は不明であり, 各種抗生剤の投与を行ったが効果なかった. 浮腫・胸腹水に対して利尿剤の投与や腹水穿刺排液を行ったが治療効果は乏しかった. 38℃を超える発熱と90回/分を超える脈拍が持続していたことから, 代償期のアルコール性肝硬変の経過中にアルコール多飲によるアルコール性肝炎が加わり, 全身性炎症反応症候群を発症したと診断した. 血清interleukin-6が高値であったことから, 抗生剤と利尿剤に加えてメシル酸ナファモスタットの投与を開始した. その結果, 発熱, 頻脈及び浮腫・胸腹水が改善した. 本例はアルコール性肝障害におけるサイトカインの役割を解明する上で示唆に富む症例と考えられた.
短報
速報
  • 宮瀬 志保, 田中 基彦, 原岡 克樹, 藤山 重俊
    原稿種別: 速報
    2005 年 46 巻 12 号 p. 718
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/11/24
    ジャーナル フリー
    We report a case of both lamivudine (LAM) and adefovir dipivoxil (ADV) resistant liver cirrhosis type B. A 47-year-old woman was hospitalized with chronic active hepatitis with cirrhosis type B. Because her serum alanine aminotransferase (ALT) and hepatitis B virus (HBV) DNA level elevated, she was treated with LAM (100 mg/day). Serum ALT and HBV DNA reductions were observed in 4 months. Nine months after the administration of LAM, HBV DNA and ALT levels re-elevated following the appearance of YMDD mutant (YVDD+YIDD). Additional treatment with ADV (10 mg/day) was commenced, and her serum ALT was decreased during 3 months. However, breakthrough phenomena were observed again 26 months after ADV treatment. This is the first reported case of breakthrough hepatitis associated with both LAM-and ADV-resistant HBV.
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