肝臓
Online ISSN : 1881-3593
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ISSN-L : 0451-4203
47 巻 , 2 号
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特集
小児肝疾患 : 成人へのcarry-over
Editorial
症例報告
  • 加藤 秀章, 折戸 悦朗, 西 祐二, 大山 展, 中村 誠, 近藤 豊, 菅内 文中, 田中 靖人, 溝上 雅史
    原稿種別: 症例報告
    2006 年 47 巻 2 号 p. 105-112
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/24
    ジャーナル フリー
    症例は, 32歳, 男性. 黄疸と褐色尿を主訴に当院を受診し, 肝機能障害を認めたため当院入院となった. HCV抗体低力価陽性, HCV RNA陽性および他のウイルスマーカー陰性より, C型急性肝炎と診断した. 入院後, 黄疸の増強を認めたものの, その後, 次第に肝機能は改善し退院となった. 感染源の検索のために詳細な病歴の聴取をしたところ, 患者の友人が慢性肝炎にて当院通院中で, その友人と注射器の不適切な使用をしたことがわかった. 両者からHCVを検出し, E1およびNS5B領域の遺伝子配列を決定したところ両者とも遺伝子型2a型で, 相同性は100%であった. C型慢性肝炎にて通院中の患者からのHCVの水平感染にて発症したC型急性肝炎の1例を経験した. ハイリスクグループにおけるHCVの新規感染は解決すべき問題であり, 今後その実態の解明と対策が必要である.
  • 今西 宏安, 斎藤 正紀, 程 継東, 劉 衛東, 片瀬 竜司, 山本 晃久, 秦 一美, 池田 直人, 大野 正雄, 原 直樹, 下村 壯 ...
    原稿種別: 症例報告
    2006 年 47 巻 2 号 p. 113-118
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/24
    ジャーナル フリー
    症例は78歳, 女性. 肝機能障害 (HCV抗体陽性) にて近医通院中に全身倦怠感, 体重減少, 腫瘍マーカー (AFP, PIVKA-II) 高値がみられたため当科に紹介された. 各種検査で門脈腫瘍塞栓を伴う進行肝細胞癌と診断した. 治療前の評価はPerformance Status 2, 日本肝癌研究会のTNM分類Stage IV-A, Child-Pugh分類A, Liver damage Bであった. CLIP scoreは4, JIS scoreは3点であった. 治療として経口抗癌剤であるUFTを投与した. 治療開始より2カ月後にCTにて明らかな腫瘍の縮小を確認できた. また5カ月後には腫瘍マーカーは正常化し, その後は上昇傾向を認めず, 現在 (治療開始後2年2カ月) に至るまで正常値を維持している. 治療効果の総合評価はPRであった. 本例はUFT投与が奏効したと考えられるが, UFTとほぼ同時期にetodolac, ビタミンK2を投与しており, etodolacとビタミンK2がUFTの抗癌作用に何らかの影響を与えた可能性も否定できないと考えている.
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