肝臓
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47 巻, 7 号
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症例報告
  • 柴田 英貴, 市川 辰樹, 中尾 一彦, 本吉 康英, 川下 浩, 福田 麻里子, 後藤 貴史, 田浦 直太, 西村 大介, 濱崎 圭輔, ...
    原稿種別: 症例報告
    2006 年47 巻7 号 p. 329-333
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/21
    ジャーナル フリー
    症例は54歳女性.2001年8月B型肝硬変の診断でS病院入院.9月よりラミブジンが開始された.ウイルス量は漸減し2002年8月にはTMA法で検出感度以下となり,肝機能も改善した.2003年1月,ウイルス量の再上昇にともなって肝機能異常が出現したためS病院入院.保存的治療により肝機能は改善しウイルス量も減少した.2004年1月より再びウイルス量が増加したが,トランスアミナーゼは正常であったため経過観察された.同年9月著明な肝機能異常を認め,アデフォビルが開始された.保存的治療を行うも肝不全が進行したため,同年10月8日当院に紹介入院となった.入院時に肝性脳症が出現し,血漿交換,持続的血液濾過透析が開始されたが,経過中に肺炎を合併し同年10月24日に永眠された.本例はYMDD変異株によるB型肝硬変の重症化のため死亡した一例であるが,アデフォビルの投与開始時期に関して示唆に富む症例と考えられた.
  • 平井 聡, 荻野 英朗, 冨田 俊二, 大幸 英喜, 平松 活志, 松田 充, 里村 吉威, 内山 明央, 三輪 淳夫, 野田 八嗣
    原稿種別: 症例報告
    2006 年47 巻7 号 p. 334-340
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/21
    ジャーナル フリー
    症例は44歳男性.1992年12月よりC型慢性肝炎にて当科に通院していた.1993年,肝生検にて慢性活動性肝炎と診断し,Interferonα-2a 600万単位を6カ月間投与したが無効であった.腹部超音波検査にて経過を見ていたが,2003年1月に直径約35mm大の低エコー腫瘤を門脈・下大静脈間に認めた.悪性リンパ腫を疑い開腹術を勧めたが拒否されたため経過観察をしていたところ,1年後の2004年1月には直径14×26mmまで自然縮小していた.しかし,同年12月には最大径78mmまで増大し体表から触知可能となったため,超音波ガイド下腫瘍生検施行した.病理結果よりdiffuse large B cell lymphomaと診断した.2005年3月10日よりRituximab併用CHOP療法を開始し,腫瘍縮小を認めた.C型慢性肝炎では,肝門部リンパ節腫大は比較的高頻度に認められるが,悪性リンパ腫の発生も念頭に経過観察すべきと思われた.
  • 則武 秀尚, 影山 富士人, 竹平 安則, 山田 正美, 室久 剛, 片岡 英樹, 佐野 宗孝, 岩岡 泰志, 高橋 百合美, 池谷 真苗, ...
    原稿種別: 症例報告
    2006 年47 巻7 号 p. 341-346
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/21
    ジャーナル フリー
    症例は70歳男性.平成13年から慢性副鼻腔炎にて近医よりセレスタミン®(1錠)を処方されていた.自己判断にて平成16年10月末に内服を中止し,11月初旬より嘔気,全身掻痒感および尿黄染が見られたため入院となった.血液検査および経過より自己免疫性肝炎と診断した.入院時は全身状態が良好でありUDCA(600mg/日)の内服で経過観察していたが数日後に急激な全身状態および検査成績の悪化を認め,PSL(30mg/日)の内服に変更し救命した.肝生検の病理組織像では,炎症細胞浸潤とロゼット形成を認めた.本症例は,長期間内服したステロイド剤(セレスタミン®)を中止したことが自己免疫性肝炎の顕在化および重症化の引き金となったと考えられた.また,病理組織で著明な鉄沈着を認め,これが自己免疫性肝炎の増悪に関与した可能性もあり,今後更なる検討が必要であると考える.
  • 大塚 敏之, 萩原 聡, 戸島 洋貴, 長坂 一三, 富岡 眞一, 大野 順弘, 蒔田 富士雄, 高木 均, 森 昌朋
    原稿種別: 症例報告
    2006 年47 巻7 号 p. 347-351
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/21
    ジャーナル フリー
    症例は45歳,女性.1998年4月初旬頃より全身倦怠感が出現したため当院受診となった.特発性門脈圧亢進症と診断され当院外来通院していたが,2004年7月頃より物忘れと構音障害が出現した.2005年8月精査加療目的で当院入院となった.血清セルロプラスミン低値,尿中銅排泄量高値,肝細胞への銅沈着陽性よりWilson病と診断した.家族調査の結果,弟もWilson病と診断し食事療法と薬物療法を行っている.成人の原因不明の肝疾患についは,Wilson病を鑑別診断として考慮する必要があると考えられた.
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