肝臓
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48 巻 , 8 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
原著
  • 野ッ俣 和夫, 冨田 学, 真田 拓, 小坂 星太郎, 登谷 大修, 田中 延善, 須藤 嘉子, 全 陽
    原稿種別: 原著
    2007 年 48 巻 8 号 p. 347-352
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/29
    ジャーナル フリー
    1b高ウイルスC型慢性肝炎に対してPegintronα-2b(PegIFN)とRibavirin(RBV)の併用療法を行い,投与終了24週目のHCVRNA判定が可能であった119例を対象とし,ALT持続正常キャリア(Persistent normal ALT:PNALT)19例と,ALT上昇C型慢性肝炎(Elevated ALT:EALT)100例の成績を比較検討した.SVR(sustained virological response)達成率は,PNALT群で68.4%,EALT群で42.0%と,PNALT群でEALT群よりも有意に高かった.SVRに寄与する因子の多変量解析による検討では,60歳以下,肝脂肪変性がない症例で有意にSVR達成例が多かった.PNALTに対するPegIFN+RBV療法は有用であり,若年より積極的に加療する価値があるものと思われた.
症例報告
  • 杉本 元信, 中西 員茂, 瓜田 純久, 永井 洋子, 原 規子, 加藤 博人, 秋元 達雄, 渡辺 周治, 本田 善子, 島田 長人, 渡 ...
    原稿種別: 症例報告
    2007 年 48 巻 8 号 p. 353-362
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/29
    ジャーナル フリー
    血清ALTが長期間正常を示す肝硬変4例に対して,病因解明の目的で肝生検を行った.性別は全例女性,年齢は60∼81歳(平均70歳).飲酒歴全例なし.肥満を全例に,糖尿病を3例に認めた.HBs抗原およびHCV抗体は全例陰性,ANAは40倍3例,80倍1例,AMAは全例陰性.AST/ALT(IU/l):30/27, 36/17, 33/20, 47/23.血小板(×103/mm3):98∼124.ヒアルロン酸(基準値50ng/ml未満):135∼469. CT画像は全例が肝表面の凹凸,結節形成を示し,肝生検ではいずれも肝硬変で,A2∼3(新犬山分類)の炎症像を認めた.組織像から病因は特定できなかったが,非アルコール性脂肪性肝炎を基盤として発症したものと推定された.高齢の女性肝硬変患者で,特にNASHを基盤とした例では,たとえALT正常でも高度の肝炎を有する可能性があり,その点に注意が必要である.
  • 寺島 健志, 山下 竜也, 荒井 邦明, 柿木 嘉平太, 加賀谷 尚史, 酒井 佳夫, 水腰 英四郎, 酒井 明人, 中本 安成, 本多 政 ...
    原稿種別: 症例報告
    2007 年 48 巻 8 号 p. 363-369
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/29
    ジャーナル フリー
    症例は49歳男性.B型慢性肝炎にて他院通院中,高度脈管浸潤を伴う多発肝細胞癌を認めたため,インターフェロン併用動注化学療法を施行したところ,奏効し,外来通院していた.経過観察中に施行した腹部CTにて胆嚢内にポリープ状の腫瘤を認めたため,当科に入院した.各種画像検査の結果,胆嚢ポリープと診断したが,胆嚢癌の可能性も考えられたため,開腹下胆嚢摘出術を施行した.病理組織では腫瘍細胞が索状や胞巣形成性に増生し,胆嚢腫瘍基部のリンパ管および静脈に腫瘍の浸潤を認め,化学療法前の腫瘍生検組織と類似しており,肝細胞癌の胆嚢転移再発と診断した.肝細胞癌の胆嚢転移はこれまでにほとんど報告がなく,きわめてまれであると考えられ報告した.
  • 則武 秀尚, 影山 富士人, 竹平 安則, 山田 正美, 吉井 重人, 室久 剛, 吉田 賢一, 岩岡 泰志, 寺井 智宏, 魚谷 貴洋, ...
    原稿種別: 症例報告
    2007 年 48 巻 8 号 p. 370-376
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/29
    ジャーナル フリー
    症例は77歳男性.平成17年9月下旬に発熱および食思不振が出現し紹介受診した.来院時に炎症反応と肝胆道系酵素の上昇を認め入院した.胆道感染症を考え第三世代セフェム系抗生剤投与を開始したが白血球上昇と発熱が続いた.入院2日目のMRI検査にて肝両葉に多発する小嚢胞性病変がみられ,一部の嚢胞周囲に造影効果を認めた.画像所見からは多発肝膿瘍も否定できずカルバペネム系抗生剤への変更と抗真菌薬併用を行ったところ炎症反応は改善した.入院1カ月後および半年後の造影MRI検査では入院時に認められた嚢胞周囲の造影効果は消失したが,依然として肝両葉に多発する小嚢胞性病変がみられた.臨床経過及び画像所見から胆管過誤腫を基礎疾患とした胆管過誤腫の感染と考えられた.胆管過誤腫は通常無症状であるが感染を合併すると多発肝膿瘍との鑑別に苦慮する場合がある.本症例は臨床経過および画像所見の経過から診断に至った貴重な症例と考えられた.
短報
  • 那須 章洋, 喜多 竜一, 坂本 康明, 松尾 裕央, 齋藤 澄夫, 波多野 貴昭, 西島 規浩, 池田 敦之, 西川 浩樹, 木村 達, ...
    原稿種別: 短報
    2007 年 48 巻 8 号 p. 377-379
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/29
    ジャーナル フリー
    Recently several cases of hyper-attenuating nodules on CT during arterial portography (CTAP) have been reported as the chance of meticulous examination has been increasing. For the study reported here, seven cases of hyper-attenuating nodules on CTAP were analyzed by means of single-level dynamic CTAP (sCTAP). Peak values of the time-density curve from the 7 cases were 110, 106, 71, 75, 65, 45, 246 HU for the ROIs (regions of interest) placed on the nodule, and 63, 73, 41, 35, 20, 28, 22 HU for those placed on the surrounding liver parenchyma, respectively. Average peak value in another set of 46 cases as a control, including chronic hepatitis, liver cirrhosis and normal liver, was 55.3±17.6 HU. These results seem to indicate that portal flow shows an absolute increase in some cases of hyper-attenuating nodules on CTAP and that a decreased portal flow in the sorrounding parencyma may cause the visual effect of hyper-attenuation on CTAP in some cases.
速報
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