肝臓
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49 巻 , 4 号
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総説
原著
  • 金 守良, 井本 勉, 婦木 秀一, 金 啓二, 谷口 美幸, 長野 基子, 堀田 博, 勝二 郁夫, 寒原 芳浩, 前川 陽子, 工藤 正 ...
    原稿種別: 原著
    2008 年 49 巻 4 号 p. 145-152
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    1b型高ウイルスC型慢性肝炎の65歳以上(高齢群)23名(平均年齢69.4歳)と65歳未満(非高齢群)52名(平均年齢53.5歳)を対象にIFNα2b/リバビリン併用療法を比較検討した.著効率と中断率は高齢群37.5%(6/16),30.4%(7/23),非高齢群50%(20/40),23.1%(12/52)で有意差はなく,HCVコア抗原減少率,2-5AS応答率も両群間に有意差を認めなかった.高齢群では著効例は非著効例に比して開始時のAFP値が有意に低値であった(P<0.01).高齢群では著効・非著効を問わず治療前後でAFP値は有意に低下しており(開始時10.1±9.55 ng/ml,終了時5.18±4.52 ng/ml(P<0.05)),治療により発癌抑制がもたらされた可能性が考えられた.よって,高齢群においては,たとえ著効に至らない場合であっても治療の完遂が重要である.
  • 西浦 哲哉, 渡辺 秀明, 河野 義彦, 伊東 正博, 阿比留 正剛, 矢野 公士, 藤本 俊史, 八橋 弘, 松岡 陽治郎, 石橋 大海
    原稿種別: 原著
    2008 年 49 巻 4 号 p. 153-158
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    【目的】肝臓の辺縁,表面,実質の各項目を超音波検査にて評価し,各項目をスコア化して求めた肝USスコア1)(Nishiura et al. 2005)が慢性肝疾患の食道静脈瘤の存在推定において有用であるかどうか検討する.【方法】慢性肝疾患患者260例について肝USスコアを算出し,消化管内視鏡所見,血液生化学所見とともに比較検討し,静脈瘤と最も関連のある因子を解析した.【結果】多変量解析による静脈瘤存在因子の解析では,肝USスコア≥6.0がp<0.0001,ハザード比33.90と,検討した全ての因子の中で最もハザード比が高く有意であり,ROC解析においてもAz=0.9296と肝USスコアが最も良好であった.肝USスコアの閾値が6.0以上とすると,静脈瘤の存在を推定する際の陽性感度は94%,特異度は73%であった.【結論】慢性肝疾患の静脈瘤存在の推定において肝USスコアは有用である.
症例報告
  • 角田 圭雄, 和田 貴子, 吉田 直久, 酒井 恭子, 金政 和之, 藪田 又弘
    原稿種別: 症例報告
    2008 年 49 巻 4 号 p. 159-165
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    症例は43歳男性.2004年7月C型慢性肝炎と診断され当院へ紹介となった.HCV serotype 1型,HCV RNA 140 KIU/ml,肝生検ではCH(A1/F2).ペグインターフェロンα-2b/リバビリン併用療法を開始したところ4週目にはHCV RNAが陰性化し,48週間の標準治療にてウイルス学的著効を得た.治療後の体重は治療前に比べて増加し肥満を呈していたが,治療前と治療終了後18カ月後に75 g経口糖負荷試験を施行したところ,ともに"境界型"(日本糖尿病学会基準)ではあるものの血漿グルコース値およびインスリン値の曲線下面積は治療後に著しい改善を認めた.本症例によりC型肝炎ウイルスそのものとインスリン抵抗性との関連が示唆された.
  • 入江 真, 福島 公香, 松本 照雄, 田中 崇, 高田 和秀, 猪俣 慎二郎, 上田 秀一, 横山 圭二, 森原 大輔, 西澤 新也, 阿 ...
    原稿種別: 症例報告
    2008 年 49 巻 4 号 p. 166-170
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/28
    ジャーナル フリー
    症例は55歳,女性.更年期障害に対して,女神散®,サフランK®を処方され,その約3カ月後に全身倦怠感,眼球黄染が出現.血液検査にて,肝胆道系酵素の上昇を認めたため,当科入院となった.女神散®,サフランK®による薬物性肝障害を疑い,薬物性肝障害診断基準を用いてスコアリングを行った結果,肝細胞障害型,スコアは10点:「可能性が高い」と判定した.女神散®,サフランK®に対して薬物リンパ球刺激試験(DLST)施行,この2種類の薬物は共に陽性であった.また,肝生検組織像では,門脈域では好酸球浸潤,門脈域の線維性拡大を認めた.今回,DLSTおよび肝生検が診断の一助となった,女神散®,サフランK®による薬物性肝障害の稀な1例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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