肝臓
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56 巻 , 2 号
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特集
症例報告
  • 伊集院 翔, 玉井 努, 宇都 浩文, 大西 容雅, 坂江 遥, 室町 香織, 大重 彰彦, 小田 耕平, 今中 大, 熊谷 公太郎, 馬渡 ...
    2015 年 56 巻 2 号 p. 57-64
    発行日: 2015/02/20
    公開日: 2015/03/03
    ジャーナル フリー
    症例1は80歳,男性.2007年肝細胞癌に対して開腹下ラジオ波焼灼療法(RFA)を施行して以降,多発再発に対して肝動注化学塞栓療法(TACE)にて繰り返し加療していた.2013年完全房室ブロックに対してペースメーカー植込み術が行われた.2014年4月肝S4の肝細胞癌再発に対して,バイポーラ電極針2本にてRFAを施行した.焼灼中はペースメーカー設定をVVI modeからVOO modeに変更した.症例2は86歳,男性.2003年完全房室ブロックに対してペースメーカー植込み術が行われた.2014年1月肝S6の肝細胞癌に対して,TACEを施行後,バイポーラ電極針2本にてRFAを追加施行した.焼灼中はペースメーカーの設定(VDD mode)を変更しなかった.2症例共,焼灼中に心電図モニタ上に異常波形の出現は認めず,バイポーラ電極針を用いたRFAは,ペースメーカー植込み症例でも安全に施行できると考えられた.
  • 細木 弥生, 林 秀美, 澤田 康司, 阿部 真美, 藤井 常志, 長谷部 千登美
    2015 年 56 巻 2 号 p. 65-72
    発行日: 2015/02/20
    公開日: 2015/03/03
    ジャーナル フリー
    症例は67歳男性.海外渡航後,肝機能異常を認め当科入院となった.IgM型HA抗体陽性よりA型重症急性肝炎と診断した.保存的治療によりAST, ALTは改善傾向を示したが黄疸が持続し,第32病日より急速な貧血の進行を認めた.出血の所見はなく,網状赤血球は著明に低下していたが,骨髄は明らかな異常を認めなかった.また,T-bil, LDHの再上昇,haptoglobinの著明な低下が見られたことより,溶血性貧血と診断した.輸血のみで貧血は改善しステロイドの投与は行わなかった.また,第37病日頃より発熱が出現.サイトメガロウィルス(cytomegalovirus:CMV)抗原陽性であったためganciclovir投与開始しCMV抗原は陰性化した.入院時IgG型CMV抗体陽性であったことから,本症例はA型重症急性肝炎に溶血性貧血とCMVの再活性化を伴ったと考えられた.
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