肝臓
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60 巻 , 9 号
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症例報告
  • 松村 真生子, 平野 拓己, 久場 弘子, 永村 良二, 小島 英吾
    2019 年 60 巻 9 号 p. 323-331
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2019/09/03
    ジャーナル フリー

    63歳,女性.腰痛に対し近医にてプレガバリン25 mg/日,セレコキシブ200 mg/日の処方を受けた13日目より39度の発熱が出現し,17日目にAST 21169 IU/l,ALT 7549 IU/l,T-Bil2.7 mg/dl,PT 31.2%と著明な肝不全を来したため入院した.身体所見では体幹,下腿を中心に広範囲に発赤疹を認めた.ステロイドパルス療法,血漿交換,人工透析など集学的治療を行い救命し得た.高熱や皮疹などの臨床症状や,両薬剤がDLSTで陽性となったこと,ステロイドを漸減,中止しても再燃がみられなかったこと,DDW-J2004ワークショップ薬物性肝障害診断基準スコアが高値であったことなどを踏まえて薬物性急性肝不全と診断した.プレガバリン,セレコキシブは共に薬物性肝障害の頻度が高い薬ではないが,両薬剤とも汎用されており使用する際は注意が必要と考えられた.

  • 世古口 悟, 長尾 泰孝, 池田 佳奈美, 山根 慧己, 竹村 圭祐, 大阿久 達郎, 堀田 祐馬, 山田 展久, 磯崎 豊, 小山田 裕一
    2019 年 60 巻 9 号 p. 332-337
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2019/09/03
    ジャーナル フリー

    症例は65歳,女性.若年性アルツハイマー病,2型糖尿病で近医より往診中であったが,C型慢性肝炎(genotype 2型)に対する抗ウイルス療法の希望があり,当院受診となった.若年性アルツハイマー病のため錠剤の服用が困難な状況にあったため,ソホスブビル/レジパスビル配合錠の粉砕品による治療を12週行い,治療開始後8週目でHCVRNA陰性化を認め,SVR12が得られた.C型慢性肝炎の抗ウイルス療法において,錠剤の服用が困難な症例で,粉砕投与による内服治療が奏功した症例を経験したので報告する.

  • 高島 英隆, 水野 成人, 森 敬弘, 横溝 千尋, 池田 京平, 小木曽 聖, 上島 浩一, 伊藤 正, 富岡 秀夫, 岡本 敏幸, 中迫 ...
    2019 年 60 巻 9 号 p. 338-346
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2019/09/03
    ジャーナル フリー

    症例は47歳,女性.強い腹痛で近医を受診,腹部CTにて肝に多発腫瘤を指摘され,当院消化器内科を紹介受診,精査加療目的で緊急入院となった.腹部造影CTにて,肝内に内部出血壊死を伴うものを含む多血性腫瘍が多発していた.腫瘍生検にて腫瘍部は非腫瘍部と比べ核密度が高く,また免疫染色の結果,分類不能型肝細胞腺腫と診断した.近年,出血を生じやすい肝細胞腺腫のマーカーとしてargininosuccinate synthase 1(ASS1)が同定された.本症例においてもASS1の高発現が確認された.今回我々は,腫瘍内出血の急性腹症で発症したASS1陽性を確認しえた本邦初の多発肝細胞腺腫の症例を経験したので報告する.

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