関西病虫害研究会報
Online ISSN : 1883-6291
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54 巻
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原著論文
  • 篠原 信, 藤原 和樹, 青山 ちひろ
    2012 年 54 巻 p. 1-6
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    培養直後の青枯病菌は,35 g/Lの食塩水中に2日間処理することで検出限界まで殺菌することができた。青枯病菌を滅菌水に懸濁し,25°Cで1ヶ月以上保存すると青枯病菌は耐塩化し,10日以上 35 g/L食塩水で処理しても青枯病菌は生残した。耐塩化した青枯病菌をより短期間に殺菌するには,さらに高濃度の食塩水が必要であった。35 g/L食塩水に糖(グルコースまたはスクロース)を加えると耐塩化した青枯病菌を殺菌するのに要する日数が3~4日に短縮でき,酸(酢酸,クエン酸),界面活性剤(ドデシル硫酸ナトリウム),アルカリ(重曹,炭酸ナトリウム)を加えると1日で殺菌することができた。特に炭酸ナトリウムは 20 mg/Lを 35 g/L食塩水に加えることにより青枯病菌を1日で殺菌することができた。
  • 田口 裕美, 鈴木 啓史, 黒田 克利
    2012 年 54 巻 p. 7-12
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    トマトすすかび病に対する16種類の殺菌剤で胞子懸濁液を作製し,その胞子の生育数から各殺菌剤の殺菌効果の評価を行った。登録濃度の1/10濃度において,TPN,シモキサニル・TPN,アゾキシストロビン・TPNは胞子生育を完全に抑制し,高い殺菌効果を示した。また,圃場試験を行い,トマトすすかび病に対してTPN,ポリオキシン,イミノクタジンアルベシル酸塩,アゾキシストロビンの14日間隔散布で防除効果を確認した。以上の結果から,トマトすすかび病の好適発病環境要因と伝染源の低減を前提に,初発生から14日間隔でTPNおよびその混合剤またはイミノクタジンアルベシル酸塩を予防散布することが有効と考えられた。
  • 国本 佳範, 泉本 裕樹, 穂積 宏祐, 坂井 大輝, 谷敷 浩平, 矢野 栄二
    2012 年 54 巻 p. 13-16
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    キク栽培でのハダニ防除への土着天敵ケナガカブリダニの利用をめざし,奈良県平群町の小ギク生産圃場周辺から採集し,インゲンマメで累代飼育しているケナガカブリダニの雌成虫と卵を用いて小ギク栽培で高頻度に使用される薬剤(殺虫剤・殺ダニ剤18,殺菌剤3,除草剤1)の影響を評価した。
    雌成虫に対して,アセフェート水和剤,プロチオホス乳剤,フィプロニル水和剤,トルフェンピラド乳剤は補正死亡率が100%,スピノサド水和剤,ミルベメクチン乳剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤,イミダクロプリド水和剤でも80%以上と影響が大きかった。一方,ピリダリル水和剤やグリホサートカリウム塩溶剤,ビフェナゼート水和剤,ルフェヌロン乳剤は補正死亡率が10%未満だった。
    卵の孵化,発育に対しては,プロチオホス乳剤は極めて影響が大きく,トルフェンピラド乳剤,フィプロニル水和剤も補正死亡率は90%以上,スピノサド水和剤,アセフェート水和剤も85%程度と影響が大きかった。ピリダリル水和剤やルフェヌロン乳剤,グリホサートカリウム塩溶剤の影響は小さかった。ただ,雌成虫への影響は小さかった殺ダニ剤のビフェナゼート水和剤の卵の死亡率は51.1%になり,発育ステージにより影響が異なった。
  • 佐藤 衛, 伊藤 陽子, 築尾 嘉章, 松下 陽介, 山本 一輝
    2012 年 54 巻 p. 17-20
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    2007年7月,三重県伊勢市で栽培されていたセンダンキササゲ(別名:ステレオスペルマム)に本邦未確認の症状が確認され,病原菌としてFusarium solaniPhytophthora nicotianaeおよび2核のRhizoctonia sp.の3種が関与していることが明らかとなった。これら3菌によって引き起こされる本病をそれぞれ,センダンキササゲ立枯病(Fusarium rot of China doll),疫病(Phytophthora rot of China doll),根腐病(Rhizoctonia rot of China doll)と呼称することを提案する。
  • 島津 康, 菱池 政志
    2012 年 54 巻 p. 21-27
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    未滅菌ウメほ場土壌を用いて,高地温の持続期間が白紋羽病菌の死滅に及ぼす影響を調べた。地温 35°Cが24時間中12時間持続する条件では,培養枝,罹病根中の白紋羽病菌は4日で死滅し,32°Cの土壌中では培養枝中の白紋羽病菌は7日間で死滅した。和歌山県南部に位置する日高郡みなべ町の緩傾斜ウメほ場で7月下旬から約2か月間,3×3 mのビニルマルチによる太陽熱土壌消毒を2006年から2008年に3回行った。マルチ中央部では地表下 80 cm,中央から 110 cm地点以内では地表下 60 cmまで殺菌効果が得られた。しかし,縁部の殺菌効果は劣った。殺菌効果の得られた部位では,ほとんどの場合 32°C以上の地温が7日以上連続して出現し,殺菌効果のなかった部位ではこの条件は出現しなかった。これらの結果から,今回の試験ほ場と同等の夏期の気象条件を示す地域では,太陽熱土壌消毒をウメ白紋羽病罹病樹の改植時における跡地消毒に利用できると考えられた。また,処理期間中の地温の積算時間により防除効果を推定できることが示唆された。
  • 森田 剛成, 原 敬和, 見世 大作, 軸丸 祥大
    2012 年 54 巻 p. 29-34
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    広島県尾道市浦崎地区のイチジク圃場(14圃場)において,キクイムシが関与した本病の拡大と土壌の病原菌汚染の推移を調査した。2006年の初発以降,地域内におけるキクイムシの加害圃場率および本病による枯死樹発生圃場率が徐々に増加し,2010年には64.2%および21.4%にそれぞれ達した。圃場内の加害樹率および枯死樹率はキクイムシの加害初発から増加し,3年から4年後には,最大で87.8%および45.2%にそれぞれ達していた。キクイムシに加害された全ての樹では加害履歴に関係なく,木部から病原菌が検出された。また,キクイムシに加害されたイチジク樹の株元周辺土壌では,病原菌が検出される確率が高かった。一方,キクイムシが加害していない樹の木部や株元周辺土壌からは病原菌が検出されなかった。別の室内実験により,広島県のキクイムシ個体群は病原菌を保持しており,キクイムシの孔道由来のフラスから病原菌が検出されることが示された。これらの結果から,キクイムシが介在する場合,本病が激害化することが本研究で示された。今後は,各イチジク産地において本病の侵入経路をキクイムシに注目して確認するとともに,キクイムシの駆除を目的とした防除技術の開発が必要である。
  • 草刈 眞一, 森川 信也, 嘉悦 佳子, 西山 禎一, 岡田 清嗣
    2012 年 54 巻 p. 35-40
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    1.銀ゼオライトを含む樹脂エマルジョン処理した発泡スチロールパネル(抗菌化パネル)は,パネルへの藻の発生,および,発泡スチロール内への作物根の侵入を抑制し,藻の発生と根の侵入抑制効果は,銀ゼオライト含有量と相関した。
    2.発泡スチロールパネル表面の微生物数は,銀ゼオライト樹脂エマルジョン処理パネルで低下した。
    3.抗菌化パネルを使用したミツバの栽培では,株重量,草丈伸長の生育抑制効果はなく,根の変色も見られなかった。
  • 小澤 朗人
    2012 年 54 巻 p. 41-45
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    ササゲ(ジュウロクササゲ)の花外蜜腺を訪問するアリと莢果を吸汁加害するカメムシの動態を調査し,ササゲのアリを介したカメムシに対する防御機能について評価した。ササゲの莢果長と訪問アリ数との間には相関は認められず,ササゲの花外蜜腺は莢果のステージにかかわらずアリを誘引した。訪問アリの種類はクロヤマアリとアミメアリの2種で,クロヤマアリが優占種であった。また,莢果に寄生するカメムシはチャバネアオカメムシ,クサギカメムシ,ホソヘリカメムシの3種であった。花外蜜腺に訪問するクロヤマアリと莢果に寄生するカメムシの日周活動を調べた結果,アリの訪問は日中に,カメムシの寄生は夜間に多くなり,訪問アリがいる場合のカメムシの寄生頻度はアリがいない場合の約1/3であった。アリを人為的に除去すると,日中でも夜間においてもカメムシの寄生数は無処理区に比べて多くなった。これらの結果から,ササゲは花外蜜腺を訪問するクロヤマアリを介して間接的にカメムシに対する防御機能を有しているものの,その効果はクロヤマアリの日周活動に依存し,夜間には低下することが示唆された。
  • 福田 至朗, 桒山 幸子, 平野 哲司, 服部 裕美, 中村 恵章, 大石 一史
    2012 年 54 巻 p. 47-51
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    キク栽培で大きな問題となっているキクわい化病の根を介した伝染について調査した。CSVdフリーキクとCSVd感染キクを3ヶ月間同一のプランターで栽培し,根のみを接触させると低率(4.2-8.3%)ながらCSVdが伝染することが明らかとなった。また挿し芽床のような隣接する株の地上部や地下部が触れ合い,また栽培管理の中で傷がついて汁液が接触する可能性のある条件では,CSVdはさらに高率に伝染した。特に地上部と地下部ともに触れ合う通常の苗床では35~65%と高く,地上部のみや地下部のみの接触でも10%~40%の感染率が認められた。このような根の接触による伝染を防ぐため,CSVd感染キクの残渣処理について検討したところ,D-D剤処理および太陽熱消毒が効果的であると考えられた。
  • 田口 裕美, 鈴木 啓史, 黒田 克利
    2012 年 54 巻 p. 53-59
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    イチゴ炭疽病に登録されている12種類の殺菌剤をイチゴ苗に散布した後菌接種し,その防除効果から有効な殺菌剤を選抜した。2010年,2011年のイチゴ苗接種試験の殺菌剤散布7日後菌接種で,マンゼブ,プロピネブ,キャプタンの防除効果が高かった。さらに,2010年はアゾキシストロビンと有機銅が,2011年はフルジオキソニルの防除効果が高かった。一方,殺菌剤散布10日後菌接種で効果の高い殺菌剤はフルジオキソニルのみであった。
    圃場試験の結果,マンゼブ,プロピネブ,キャプタン,有機銅の7日間隔の防除体系が,最も効果が高く,さらに27日後の枯死株率も7日間隔が最も低かった。
    以上の結果から,イチゴ炭疽病に対する防除体系は,マンゼブ,プロピネブ,キャプタンを中心に7日間隔でローテーションを組み,有機銅,フルジオキソニルを臨機防除とすることが有効と考えられた。
  • Tao Lin, Chenghua Zhang, Pinkuan Zhu, Ling Xu, Teruo Nonomura, Yoshino ...
    2012 年 54 巻 p. 61-66
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    Imported carambolas in Shanghai market frequently suffer from brown rot disease, causing severe loss of commercial values. To clarify the causal pathogens, market disease surveys were conducted and the possible fungal pathogens were isolated from infected carambolas imported from Taiwan district, USA and Thailand. A new disease symptom has been found on USA carambolas, that is dark brown decay spot between peduncle and pedicel, with white molds attached and brown areas formed on the edge of the fruits. The isolated pathogen was named EXYL-1 and further identified via morphological and molecular characteristics. The aerial mycelium of EXYL-1 appeared white, produced some reddish to purple pigment and adhered to microconidium. Optimal temperature for the hyphal growth was 20-25°C. Together with the nucleotide sequences of ribosomal DNA internal transcribed spacer regions and specific gene sequences, this pathogen EXYL-1 has been identified as Fusarium proliferatum.
  • 柴尾 学, 田中 寛
    2012 年 54 巻 p. 67-69
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    2006年にスピノサド剤およびクロルフェナピル剤に対して感受性低下が確認された施設キュウリのミナミキイロアザミウマ個体群(キュウリ個体群)と,同一施設の次作のナスで採集した本種個体群(ナス個体群)について各種薬剤の殺虫効果をソラマメ葉片浸漬法により調査し,比較検討した。その結果,キュウリ個体群およびナス個体群ともにクロチアニジン剤およびエマメクチン安息香酸塩剤の殺虫効果は高く,イミダクロプリド剤,ジノテフラン剤,アセタミプリド剤のネオニコチノイド系3剤,ピリダリル剤の殺虫効果は認められたが,スピノサド剤およびクロルフェナピル剤の殺虫効果は低かった。両個体群に対する各種薬剤の殺虫効果はチアメトキサム剤を除いてほぼ一致し,両個体群は同じ個体群が発生を繰り返したと推定された。
  • 服部 裕美, 中村 恵章, 平野 哲司, 福田 至朗, 桒山 幸子, 大石 一史
    2012 年 54 巻 p. 71-75
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    キクの重要病害であるキクわい化病の種子伝染について高濃度および低濃度感染株を親株に用いて調査した。種子親が高濃度感染株の実生個体は高濃度感染(++)の割合が34~82%と高く,種子親がフリー株であっても花粉親が高濃度感染株であれば,実生個体の39%が(++)であった。一方,低濃度感染株同士の実生個体では,(++)の割合は6%,種子親がフリー株,花粉親が低濃度感染株の実生個体では0%であった。
    CSVdが高濃度に検出された実生個体をCSVdフリー「ピアト」と「セイアイシスピンク」の健全株に接ぎ木接種した結果,2か月後には接種した全ての株からCSVdが検出された。また,「セイアイシスピンク」では,葉の小型化,節間長が短くなる,葉の着生角度が小さくなる等の病徴が現れた。実生個体へ伝染したCSVdはキクへの感染力を保持し,病原性があると確認されたため,CSVdは種子を通じて伝染することが明らかとなった。
  • 杉山 恵太郎, 大石 直記, 西東 力, 守谷 栄樹
    2012 年 54 巻 p. 77-81
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    風速 1 m/s程度の陰圧式強制換気システムに防虫ネットを組み合わせた強制換気温室と自然換気温室において,タバココナジラミに対するサバクツヤコバチの防除効果を比較し,強制換気温室における天敵寄生蜂の利用技術の有効性の評価を行った。強制換気温室の日中の平均気温は,9月でも自然換気温室に比べ 0.9~1.6°C低く昇温抑制が図られた。強制換気温室のサバクツヤコバチの寄生数,寄生率は,自然換気温室と11月上・中旬までほぼ同等に推移した。また,強制換気温室のタバココナジラミの成虫と幼虫の発生は,10月中・下旬まで自然換気温室と同程度であった。これらの結果から,天敵寄生蜂の探索行動,増殖に対する強制換気の影響は小さく,強制換気温室においても天敵寄生蜂はコナジラミの防除に有効であると考えられた。
  • 上山 博
    2012 年 54 巻 p. 83-88
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    農薬使用履歴を記載する活動を始めた京都府内の一直売施設に出荷された農産物の農薬使用実態を調査した結果,無農薬管理が71.7%,殺虫剤使用24.5%であった。使用された殺虫剤は有機リン系,合成ピレスロイド系およびネオニコチノイド系の使用割合が高かった。また,出荷している生産者が栽培しているキュウリほ場では,害虫のアブラムシ類とアザミウマ類およびヒメハナカメムシ類,クモ類の他6種類の天敵が観察された。ナスほ場では害虫のアブラムシ類,アザミウマ類,ハダニ類,ニジュウヤホシテントウが,天敵のヒメハナカメムシ類,クモ類などが観察された。害虫の発生パターンや天敵の種類,個体数は,気象,栽培されている作物の種類,ほ場周囲の環境等によって異なることが示唆された。
  • 砂池 利浩, 西濵 絢子, 井奥 由子, 那須 義次, 岡田 清嗣, 柴尾 学, 田中 寛
    2012 年 54 巻 p. 89-92
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    大阪府の羽曳野市(1996~2007年と2010~11年),岸和田市(2000~11年),八尾市(2000~11年)の3地点において4~12月にフェロモントラップによるオオタバコガ雄成虫の誘殺数を調査し,各地点の旬別平均値(平年値)を求めた。オオタバコガ雄成虫は4月上旬~12月下旬に誘殺され,誘殺数は9~10月に多かった。2008~11年は1996~2007年に比べて誘殺数が多かった。
  • 井口 雅裕, 福嶋 総子, 三浦 一芸
    2012 年 54 巻 p. 93-97
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    室内実験によって,目合い 4 mmのネットはオオタバコガ成虫の通過を阻止する効果が高いと考えられた。露地栽培シシトウにおいて,この目合い 4 mmのネットで圃場を全面被覆すると,オオタバコガ成虫に対する侵入防止効果が高く,優れた被害抑制効果が得られることが明らかになった。
  • 井口 雅裕, 福嶋 総子, 三浦 一芸
    2012 年 54 巻 p. 99-104
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    ジャーナル フリー
    露地栽培シシトウでは,アザミウマ類の発生は6月中~ 下旬に多くなり,ヒメハナカメムシ類は7月上旬に多くなった。ヒメハナカメムシ類が多くなると同時に,アザミウマ類は減少した。目合い 4 mmのネットで圃場を全面被覆しても,アザミウマ類およびヒメハナカメムシ類の発生は無被覆と同様に推移した。そして,目合い 4 mmのネットで全面被覆した露地栽培シシトウにおいて,ヒメハナカメムシ類はアザミウマ類の密度抑制に有効に働くことが明らかになった。
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