石油タンクの爆発などにより固定式泡消火設備が使用できない場合,公設あるいは自衛消防隊などにより火災タンクに対し,泡放射を行わなくてはならない。その際行われる消火方法は,高所放水車あるいはモニターノズルを用いてタンクかプラントなどの側壁面に泡を放射する方式が行われる。この方式は泡の油による汚染が,固定式泡消火設備のそれに比べ,高く消火が困難となる。
本報では,牛馬の角かひずめのケラチンタンパク質を水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウムを用いて加水分解した現液を限外濾過法によって分画し,原液及びその分画成分の消火性能を泡の汚染度の高い燃焼面中央泡打ち当て方式を用いて調べた。併せて,燃焼面中央泡打ち当て方式による,市販の各種国家検定泡消火剤の消火性能も調べ,比較した。
(オンラインのみ掲載)
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