日本火災学会論文集
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42 巻, 1 号
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論文
  • 難波 義郎, 保野 健治郎, 大森 豊裕
    1994 年 42 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 1994年
    公開日: 2011/10/02
    ジャーナル フリー
    本研究は,都市における各地域の特性を表すと考えられる多くの要因から出火に関係するものを分類・抽出し,係数に矛盾が起こらない回帰モデルを求める方法を考慮し,統計学的により精度の高い予測式ができないかどうかを検討した。神戸市のデータを用い,まず因子分析を用いて出火要因の抽出を試みた結果,3つの因子(活動系,生活系および産業系)に分けられることが示唆された。
    また,産業系を考慮する意味で住宅,商業,工業および混合用途別の地域に分け,活動系(都市ガス消費量,電力使用量,水使用量)と生活系(人口,世帯)の組合せの6通りのモデルについて重回帰分析を行った結果,{モデル3|人口総数,水使用量}および{モデル6|世帯数,水使用量}の適合性がよいことなどが判明した。
    (オンラインのみ掲載)
  • 星野 誠
    1994 年 42 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 1994年
    公開日: 2011/10/02
    ジャーナル フリー
    石油タンクの爆発などにより固定式泡消火設備が使用できない場合,公設あるいは自衛消防隊などにより火災タンクに対し,泡放射を行わなくてはならない。その際行われる消火方法は,高所放水車あるいはモニターノズルを用いてタンクかプラントなどの側壁面に泡を放射する方式が行われる。この方式は泡の油による汚染が,固定式泡消火設備のそれに比べ,高く消火が困難となる。
    本報では,牛馬の角かひずめのケラチンタンパク質を水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウムを用いて加水分解した現液を限外濾過法によって分画し,原液及びその分画成分の消火性能を泡の汚染度の高い燃焼面中央泡打ち当て方式を用いて調べた。併せて,燃焼面中央泡打ち当て方式による,市販の各種国家検定泡消火剤の消火性能も調べ,比較した。
    (オンラインのみ掲載)
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