日本火災学会論文集
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ISSN-L : 0546-0794
57 巻, 3 号
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論文
  • -アラスカとサハでの森林火災と気象データによる考察-
    早坂 洋史, 福田 正己, 串田 圭司
    2007 年 57 巻 3 号 p. 45-51
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/09/08
    ジャーナル フリー
    ほぼ同緯度に位置するアラスカとシベリア・サハに拡がる北方林における,近年の活発な森林火災の原因を約50年間の森林火災と気象のデータを使って検討した。この結果,複数の研究者により予測や指摘されている気候変動による北方林での森林火災の活発化の現状を数値で明確に示した。さらに,気候変動による気象の変化と森林火災の活発化を詳しく調べ,6月の気温と降水量が森林火災に人きく影響していることを明らかにした。すなわち,アラスカでは主に6月の気温が,サハでは主に6月の降雨量が,森林火災の活発化を支配する大きな要因であることがわかった。この要因の遣いは,両地域での主に火災原因,燃料一植生,燃え方の違いなどに起因していると考えられる。
    (オンラインのみ掲載)
  • 桑名 一徳, 土橋 律
    2007 年 57 巻 3 号 p. 53-58
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/09/08
    ジャーナル フリー
    毛羽立った繊維表面に沿った高速な火炎伝播である,表面フラッシュ現象について検討した。表面フラッシュに関するこれまでの研究では理論解析があまり行われていなかったので,本研究では火炎伝播速度を予測する理論の構築を試みた。繊維の熱分解および熱損失の効果を考慮することにより予混合火炎伝播理論を拡張し,表面フラッシュ現象を記述するモデルを提案した。漸近解析の手法を用いることによりモデルの近似解を得,火炎伝播速度の起毛層密度の依存性および表面フラッシュが発生する限界起毛層密度の存在を予測することが可能になった。
    (オンラインのみ掲載)
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