日本火災学会論文集
Online ISSN : 1883-5600
Print ISSN : 0546-0794
ISSN-L : 0546-0794
57 巻, 2 号
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論文
  • 鈴木 恵子
    2007 年 57 巻 2 号 p. 29-38
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/09/02
    ジャーナル フリー
    2005年の住宅火災による死者数は前年から急増して1,220人に達し、消防機関はさらなる対策を求められている。この急増した死者数が誤差によるものか、別の要因になるものかを判断し、有効な対策を提案することを目的として、死亡率の算出とその推移の分析及び死者の類型化を行った。
    この結果、2005年の死者総数は1990年の死亡率に基づく推定の誤差の範囲内であるが、属性別の死亡率は変化していること、死者を家族型、中年男性型、高齢者型の3クラスターに分類でき、中でも中年男性型の死者数と死亡率が上昇していることが判った。
    これまで住宅防火対策の重点的啓発対象となっていなかった中年男性を対象とした対策を講じることが必要である。
    (オンラインのみ掲載)
総説
  • 桑名 一徳, 土橋 律
    2007 年 57 巻 2 号 p. 39-44
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/09/02
    ジャーナル フリー
    火災現象は支配要因が多く複雑であるため、現象の理解や詳細な機構の解明が困難であることが多い。また、費用や場所の制限から、実験すること自体が難しいこともある。このような場合、次元解析やそれに基づいた模型実験が有効な研究手段の一つである。本稿では、次元解析の基本的な考え方や次元解析で重要なΠ定理について簡単に説明し、火災研究に関連した応用例を紹介する。
    (オンラインのみ掲載)
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