2008年の加州北部の大火災は、春先3月からの日照りによる乾燥下、6月20、21日にドライサンダーストームが加州北部を通過して発生した。8,000回を超す乾いた雷が発生し、森林火災が約800箇所で発生した。火災はまとまった降水が無いまま、一ヶ月以上燃え続けた。ピーク時の火災件数は2,696件、焼損面積は京都府とほぼ同じ4,580 km
2 に達し、人的被害も死者15名、焼損家屋511件という、加州で過去最大の被害となった。この森林火災につき、7月上旬の現地調査で燃料(植生)の状況を把握した。また、各種データを解析し、雷発生の分布や時間推移、雷発生前後の気象状況、衛星画像による雷雲の発生状況や挙動、衛星が検知した火災(ホットスポット)による森林火災の推移などを明らかにした。
(オンラインのみ掲載)
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