多施設共同研究データベースを用いて, global lateralization分類に基づくリバース型人工肩関節置換術(Reverse shoulder arthroplasty, 以下RSA)の術後1年の臨床成績を比較した. Werthelらの分類を用い, Medialized型RSAをM群, Lateralized型RSAをL群と分類した. 術後1年の経過観察が可能で, 対象機種であり, 診断名が広範囲腱板断裂, 腱板断裂性肩関節症, 変形性肩関節症のいずれかでrevision-RSAでない689肩(M群:163肩, L群:526肩)を対象とし, 術前屈曲可動域, 下垂位外旋可動域, American shoulder and elbow surgeons score (以下ASES)を用いて傾向スコアマッチングを行い, 得られたM群77肩, L群127肩を分析対象とした. 術前の両群は全項目で有意差を認めず, 両群ともに術前から術後1年で屈曲, 外転, ASES, Constant scoreは有意に改善しており, 術後1年時では下垂位外旋可動域のみがL群で有意に良好だった(M群:20±19度, L群:26±20度, p = 0.04). global lateralization分類に基づくリバース型人工肩関節置換術においてLateralized型RSAはMedialized型RSAと比較して術後1年で良好な下垂位外旋可動域が得られた.
抄録全体を表示