九州歯科大学附属図書館において平成16年,17年,18年度に貸出した書籍総数22,335件について検討した.歯学関連20,073冊,歯学以外2,262冊と89.9%が歯学関連書籍の貸出しであった.臨床歯学図書12,732冊,基礎歯学図書5,751冊と全体の57.0%が臨床歯学図書であった.臨床歯学教科では歯科補綴学関連が3,041冊(13.6%)と最も多く,次に口腔外科学1,485冊,予防歯科学1,237冊が多かった.基礎歯科学では口腔解剖学1,326冊(5.9%)が最も多く,次に歯科理工学1,005冊(4.5%),口腔病理学903冊(4.0%)であった.貸出し利用者では学生(歯学部学生,衛生学院学生,大学院学生,研究生,専修生)19,432冊(87.0%),学生以外(教職員,研修医,その他)2,903冊(13.0%)であった.歯学部学生が15,265冊(68.3%)を借り出しており最大の利用者群であった.歯学部学生は臨床歯学図書7,962冊,基礎歯学5,123冊を貸出しており両者で全体の58.6%を占めた.個別の貸出しが多い図書は,1位「歯学生のパーシャルデンチャー 第2版」153件,2位「歯科矯正学 第3版」115件,3位「歯科麻酔学 第5版」99件であった.
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