九州歯科学会雑誌
Online ISSN : 1880-8719
Print ISSN : 0368-6833
ISSN-L : 0368-6833
70 巻, 3 号
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  • 白方  良典, 中村  利明, 野口  和行
    2016 年70 巻3 号 p. 57-67
    発行日: 2016年
    公開日: 2024/04/27
    ジャーナル フリー
    歯周炎は歯周組織の破壊をきたす世界的にも広く蔓延する炎症性疾患である.これまで40年,破壊された歯周組織の再生を目的に骨移植術,組織再生誘導法,成長因子の利用,またはこれらの併用といった様々な治療法が実践されている.さらに近年では再生医学領域においてスキャホールド(足場材),成長因子さらに細胞を用いた組織工学的手法が発展している.しかしながらこれらのアプローチによりもたらされる結果はばらつきが大きく,その限界も指摘されている.そこで本総説では,将来的に体外から細胞導入を行わず歯周組織欠損「その場:in situ」での環境整備を行うことで,臨在する宿主由来の前駆細胞/幹細胞を効率的に活性化し自己修復能を引き出すいわば「in situ tissue engineering approach」を用いた歯周組織再生療法について概説する.
  • 臼井  通彦, 花谷  智哉, 中島  啓介
    2016 年70 巻3 号 p. 68-72
    発行日: 2016年
    公開日: 2024/04/27
    ジャーナル フリー
    生体内の組織中では,細胞はお互いに結合するだけでなく,細胞外マトリックスが作る構造により支持されている.そこにはコラーゲンやエラスチン,ラミニンなどのタンパク質が存在し,細胞間のコミュニケーションを手助けしている.細胞表面にある受容体,特にインテグリンファミリーが細胞外マトリックスに結合し,周辺環境に対してどのように応答するかを決定する.この複雑な環境を考えると,平面上に単層として広がる単層培養では,細胞の持つ本来の性質が再現できなかった.スフェロイド(細胞凝集塊)とは,細胞が多数凝集して,3次元状態になったものである.スフェロイド中の細胞は,細胞─細胞間が接着タンパク質を介して接合することにより,細胞間コミュニケーションが行なわれ,細胞分化などの生理的機能が向上することが知られている.また,幹細胞のその多様性(多分化能)を維持するのにスフェロイド形態であることが必要とされている.近年,こうした特徴を有するスフェロイドの再生医療への応用が期待されている.本総説では,組織再生のための組織構築技術であるスフェロイドについて,その特徴と作製方法について概説し,歯周組織再生への可能性を探索する.
  • 岩田  隆紀
    2016 年70 巻3 号 p. 73-80
    発行日: 2016年
    公開日: 2024/04/27
    ジャーナル フリー
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