形態・機能
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7 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 平野 茂樹
    2009 年 7 巻 2 号 p. 39-40
    発行日: 2009/03/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 酒見 博之, 石井 理恵, 西村 尚子, 山口 暁子, 高橋 敬
    2009 年 7 巻 2 号 p. 41-50
    発行日: 2009/03/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    イタイ・イタイ病の原因の1つはカドミウムであり、病態として高体温が続くと身体機能に変調を来す。本研究は重金属や熱によるフィブリンの重合に及ぼす影響を初めて定量的に検討した。ロジスティック成長式の数値解、写真画像のフラクタル分析と蛍光分析結果は、1) ロジスティック曲線の接線はフィブリンの重合速度、プラトー値 (定常状態) は重合度 (フィブリン線維密度) を示唆した。2) フィブリンは2分岐成長するフラクタルであり、その次元 (D) を分析する直線の傾きは重合速度に、縦軸切片は重合度 (画像密度) に対応した。カドミウムや熱処理によってフィブリンは非線維性の不規則な凝集塊を呈した。混合フィブリン塊 (FITC―標識とRITC―標識熱変性) の2蛍光色分析から、3) 正常フィブリンと変性フィブリンは不均一なフィブリン塊を形成し、また変性フィブリンは正常フィブリンよって部分的に代償されることが示唆された。
  • 安部 恭子, 島田 達生
    2009 年 7 巻 2 号 p. 51-58
    発行日: 2009/03/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    個人の母乳の乳質を知るために、母乳の肉眼と顕微鏡での観察を試みた。用手搾乳された母乳141検体において、初乳は一般に黄色を呈し、移行乳から成熟乳にいたるにつれて白色となった。スライドグラス上の20μlのオイルレッドまたは1%オスミウム中に20μl母乳を滴下し、肉眼と光学顕微鏡で観察した。各々の小型の脂肪滴は鮮明に同定できるが、20μl中に含まれる脂肪滴の量にかなり個人差があった。遠心分離した上層の黄色の部位を走査・透過電子顕微鏡下で観察すると、脂肪滴は球状で、初乳1.5~3.0μm、移行乳2.0~6.0μm、成熟乳2.0~6.0μmであった。脂肪滴は母乳中においても細胞膜に包まれ、脂肪滴同士の融合はみられなかった。
  • 伊藤 佳保里, 佐伯 香織, 沼野 美沙紀, 篠田 貢一, 藤井 徹也
    2009 年 7 巻 2 号 p. 59-66
    発行日: 2009/03/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は、ラベンダーオイルを用いた足浴の有効性の検討を目的としている。対象は、月経周期による自律神経への影響を受けにくい成人男性8名とし、それぞれラベンダーオイルを用いた足浴 (以下、香りあり群) と用いない足浴 (以下、香りなし群) を行い、自律神経や気分に与える影響を明らかにするため実験研究を行った。足浴を10分間行い、足浴前15分から足浴後30分までを安静坐位とし、HF成分 (副交感神経系活動指標) ・皮膚表面温・皮膚深部温・血圧・主観的評価の観点から、2群を比較した。その結果、香りあり群では上肢皮膚温が足浴中・足浴後数分で有意に上昇し、香りなし群に比べ上肢皮膚温の上昇が持続した。また、血圧については香りあり群で安静25~30分に有意に低下し、HF成分についても香りあり群で安静20分前後に有意に上昇した。これらより、ラベンダーオイルを用いた足浴で副交感神経活動が亢進されたことが示唆された。
  • 田中 美智子, 楠田 (竹下) 真央, 安部 浩太郎, 長坂 猛
    2009 年 7 巻 2 号 p. 67-75
    発行日: 2009/03/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    鉄欠乏性貧血が成長にどのような影響をもたらすかを明らかにするために、ラットを用いて、2つの実験を行った。実験1では、303ppmの鉄含有のエサ (コントロール食) を6週間摂取したコントロール群、3.6ppmの低鉄条件のエサ (鉄欠乏食) を6週間摂取した鉄欠乏群、そして、この鉄欠乏群と同量のコントロール食を6週間摂取したPair-fed群の3群に無作為に分けた。実験2では、コントロール食を8週間摂取のコントロール (C) 群、鉄欠乏食を8週間摂取した鉄欠乏 (ID) 群と5週間は鉄欠乏食を摂取し、その後、3週間はコントロール食を摂取した鉄欠乏―コントロール (IDC) 群の3群に無作為に分けた。
    実験1ではコントロール群に比べ、鉄欠乏群及びPair-fed群の成長とエサ摂取量は有意に低下していた。しかしながら、コントロール群の体重増加分に対するエサ摂取量の割合は他群に比べると少なかった。鉄欠乏群の血漿レプチン濃度はpair-fed群に比べると有意に低下していた。実験2では、鉄欠乏で見られた成長の抑制、高脂血症及び貧血は、IDC群では認められなかった。C、ID、IDC群の血漿レプチン濃度 (ng/mL) は、それぞれ1.37±0.27、0.90±0.14、2.12±0.53であった。CとID群のレプチン濃度は腹腔内脂肪量と有意な正の相関が認められたが、鉄欠乏ではその関係は認められなかった。
    我々の結果は鉄欠乏により生じた成長抑制は鉄欠乏の栄養障害によるものだけでなく、体温調節に関係する熱産生が増加したことが関与している可能性を示唆する。また、鉄欠乏のラットはレプチン濃度が低下しており、腹腔内脂肪とレプチン濃度の関係は認められなかった。この関係の欠如は鉄欠乏状態で成長を維持するために必要な生体反応であると考えられる。
  • 甲斐 砂織, 李 〓冬, 島田 達生
    2009 年 7 巻 2 号 p. 77-82
    発行日: 2009/03/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は、食塩の過剰摂取が心筋組織に与える初期の形態的変化について明らかにした。食塩を過剰に摂取すると高血圧が発症するDahl salt-sensitive rat (S) と正常血圧を維持するDahl salt-resistant rat (R) に4%の高食塩食を生後6週から4週間与えた。Dahl (S) の心筋組織では細胞の肥大、細胞構築の乱れ、結合組織の増大、介在板の形態異常が顕著であり、ギャップ結合も減少していた。高食塩食の摂取で早期から血圧が上昇したDahl (S) において見られた形態異常は、心筋組織内に興奮伝導異常が起きている事を示唆している。
  • 2009 年 7 巻 2 号 p. 83
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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