日本健康教育学会誌
Online ISSN : 1884-5053
Print ISSN : 1340-2560
検索
OR
閲覧
検索
19 巻 , 2 号
日本健康教育学会誌
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
巻頭言
原著
  • 脇本 景子, 西岡 伸紀
    19 巻 (2011) 2 号 p. 115-124
    公開日: 2013/02/14
    ジャーナル フリー
    目的:本研究は,児童期の子どもの給食時間における健康行動として,給食を残さず食べる行動(以下給食完食)と,食後の歯磨きをとりあげ,意思決定バランスに関する質問紙を作成し,その信頼性と妥当性を検討すること,および行動変容段階との関係を知ることを目的とした.
    方法:2008年7月,兵庫県内6市の公立小学校7校の5,6年生児童880名を対象に質問紙調査を行った.因子分析による項目選定の後,内的整合性,検証的因子分析における適合度の確認により,尺度の信頼性と構成概念妥当性を検討した.また,行動変容段階別に恩恵,負担の尺度得点を比較した.
    結果:因子分析により,給食完食では恩恵5項目,負担5項目,歯磨きでは恩恵5項目,負担3項目からなる意思決定バランス尺度が得られ,クロンバックのα係数は,給食完食の恩恵0.75,負担0.76,歯磨きの恩恵0.78,負担0.81であった.また,検証的因子分析における適合度指標は,いずれもモデル採択基準の数値条件を満たしていた.Kruskal-Wallis検定の結果,両行動の恩恵,負担の尺度得点には,行動変容段階による差が確認され(p<0.001),段階が後期に移行するにしたがって恩恵得点は高くなり,負担得点が低くなる傾向が得られた.
    結論:作成した給食の完食と歯磨き行動に関する意思決定バランス尺度について,その信頼性と妥当性が確認され,本尺度の使用可能性が示された.また,行動変容段階との関係については,理論に合致した結果が得られた.
    抄録全体を表示
  • Tassanee SILAWAN, Juthatip PETSUK
    19 巻 (2011) 2 号 p. 125-135
    公開日: 2013/02/14
    ジャーナル フリー
    Objective: To assess practice of preventive behaviors at home and performance of roles in community prevention and control of avian influenza (AI) among village health volunteers (VHVs), and to examine factors correlated with the execution of such behaviors and roles.
    Methods: This cross-sectional research was conducted in one district of Lop Buri Province, Thailand. Two hundred and twenty VHVs, selected by simple random sampling from all sub-districts with probability proportional to size, were interviewed using a structured questionnaire in September 2006. Data were analyzed using descriptive statistics, Pearson's product moment correlation coefficient, and linear regression.
    Results: Most VHVs received AI information via television and from health personnel. They had good knowledge about AI and supportive attitudes toward AI prevention and control. After controlling for the effects of other variables, practice of preventive behaviors at home was significantly associated with performance of roles in community prevention and control of AI, and 5% of the variability in VHVs' scores on community roles performed is explained by the model. Meanwhile, attitude toward AI prevention and control was significantly associated with practice of preventive behaviors at home, and 12.4% of the variability in VHVs' practice of preventive behaviors at home is explained by the model.
    Conclusion: VHVs demonstrated good knowledge about AI and supportive attitudes toward AI prevention and control. Practice of preventive behaviors at home was positively correlated with performance of roles in the community. Attitude toward AI prevention and control and knowledge about AI, meanwhile, was positively correlated with practice of preventive behaviors at home.
    抄録全体を表示
資料
  • João Luís Alves APÓSTOLO, Maria de Lurdes LOMBA, ...
    19 巻 (2011) 2 号 p. 135-144
    公開日: 2013/02/14
    ジャーナル フリー
    Objectives: To analyse the drinking patterns of secondary school students and the relationship between drinking patterns, age at drinking onset, gender, personality traits and family drinking habits.
    Methods: A descriptive, correlational study was performed with a randomly selected sample of 103 students in10th, 11th and 12th grades, aged 15-20, in the Centre Region of Portugal. The Drinking Habits Questionnaire and the Portuguese version of the Eysenck Personality Inventory were used to collect data. Data collection was carried out by self-administered questionnaire in the first week of March 2008.
    Results: On average, boys started drinking alcohol earlier (13.1years) than did girls (14.1years), but the current drinking pattern was identical across genders. Of 103 students, 85.4% were drinkers and 14.6% had never had alcohol. Of those who had already started to drink (n=88), 79.5% were occasional or light drinkers, particularly on weekends and with beer as the primary alcohol of choice. Additionally, 82.0% of current drinkers also drank spirits on weekends, 52.3% had been intoxicated at least once, and the mean age of first intoxication was around 16 years. Adolescent drinking pattern was positively associated with family drinking pattern (rs=0.31; p<0.001) and with extroversion (rs=0.24; p=0.013).
    Conclusion: Both boys and girls attending secondary school in the Centre Region of Portugal tend to drink moderately and occasionally, especially on weekends. About half of the students have been intoxicated at least once. Drinking pattern is weakly correlated with family consumption pattern and with extroversion.
    抄録全体を表示
総説
  • 江川 賢一
    19 巻 (2011) 2 号 p. 145-150
    公開日: 2013/02/14
    ジャーナル フリー
    本研究は第20回ヘルスプロモーション・健康教育国際連合(IUHPE)世界大会において報告された身体活動・運動の推進を通じたヘルスプロモーション研究の最近の動向を概括し,今後の課題について検討することを目的とした.
    12のシンポジウム,5つのワークショップ,口頭発表20題およびポスター発表64題について,対象特性およびセッティング別に概括した.
    地域別にはヨーロッパ,北米,西太平洋地域からの報告が多く,これらの地域において身体活動推進が実施されていた.非感染性疾患の予防・管理および小児肥満の改善に向けた取り組みが世界各国からの参加者から報告された.
    我が国の研究課題としては,1)生態学的モデルに基づいた,さまざまなセッティングにおける個人,個人間,地域および国レベルでの環境要因,2)身体活動介入の有効性,経済効率および最も有効な実践,3)これらのエビデンスに基づいた健康政策を普及し,評価する方法を同定することが今後必要である.このような取り組みを継続することで,我が国において持続可能な社会システムの実現に寄与することが期待される.
    抄録全体を表示
  • 西垣 悦代
    19 巻 (2011) 2 号 p. 151-157
    公開日: 2013/02/14
    ジャーナル フリー
    第20回IUHPE世界会議への参加及びジュネーブ大学病院の視察を通して,食の啓蒙や教育のあり方と食の行動変容へのアプローチの動向をスイスの事例を中心に調査した.
    会議では食品と栄養や食行動をタイトルにしたセッションは,シンポジウム1件,ワークショップ1件,口頭発表とポスター発表は6セッション(71演題)あった.Health, Equity and Sustainable Developmentという会議の主題に合わせ,食のsustainability(持続可能性)として,表示の問題が論議された.また,持続可能な発展とヘルスプロモーションの舞台としては大学が注目されていた.
    IUHEPと共に会議を主催したHealth Promotion Switzerlandはヘルスプロモーションと持続可能な発展するコミュニティ実現のために,食を環境や経済の一貫したシステムの中に組み入れることを提唱している.具体的な実践としては,地域経済や環境問題と密接に結びついた広義の消費者教育としての食の教育がwell-beingに繋がるというコンセプトが取り入れられつつある.
    肥満や糖尿病治療における食の改善へのアプローチとしては,ジュネーブ大学病院の治療的患者教育プログラムにおける心理的介入が参考になった.
    これらのヨーロッパにおけるヘルスプロモーションの動向は,制度や取り巻く環境の異なる日本においても参考にすべき点があった.
    抄録全体を表示
  • 蝦名 玲子
    19 巻 (2011) 2 号 p. 158-162
    公開日: 2013/02/14
    ジャーナル フリー
    本稿では,第20回IUHPE世界会議において発表されたヘルスリテラシーに関する研究を概観し,今後の我が国における研究への示唆を得ることを目的とした.
    ヘルスリテラシーの概念は,今もなお,発展途上である.健康を高めたり維持したりするのに必要な情報にアクセスし,理解・利用していくための,個人の意欲や能力を決定する,認知・社会的なスキルであるヘルスリテラシーの概念への理解を深め,そうしたスキルを高める方法や評価方法を検討することが主な論点であった.また臨床医療,公衆衛生の各場における,ヘルスリテラシーが健康に与える影響や,ヘルスリテラシーを高める要因及び高めることを阻害する要因について論じられた.
    今後,日本で重要となるのは以下の3点である.1)我が国に適した形で,包括的なヘルスリテラシー概念を理解するためのフレームワークや測定尺度を開発すること,2)ヘルスリテラシーと健康の関係についてさらに探究すること,3)ヘルスプロモーション・健康教育の介入研究の際に,ヘルスリテラシーの視点からその効果を検討すること,である.
    抄録全体を表示
  • 坂神 けいこ
    19 巻 (2011) 2 号 p. 163-169
    公開日: 2013/02/14
    ジャーナル フリー
    2004年メルボルンでのIUHPE世界会議と2007年バンクーバーでのIUHPE世界会議で世界的に共有できるCompetencyの必要性について取上げられ継続的に議論された.その後2008年6月に,IrelandのGalwayで北米地区(NARO)とヨーロッパ地区(EURO)が協力しGalway Consensus Conferenceが開催された.この会議で健康教育・ヘルスプロモーションに関する責務の核となる8つのDomains(分野)を提示した.この8分野は以下のとおりである.1. Catalyzing change,2.Leadership,3.Assessment,4.Planning,5.Implementation,6.Evaluation,7.Advocacy,8.Partnerships.そしてCompetencyのセッションは第20回IUHPE世界会議でも継続された.セッションでは,Galwayに参加できなかった国からのパネリストに加え,会場の参加者も交えた討論が行われた.討論の核は世界的視野で見たこの8つの分野の必要性とIUHPEの戦略の1つであるグローバルなCapacity-Buildingの発展における含蓄などについてであった.本稿はCompetencyに関係した発表のレビュー結果を記した.
    抄録全体を表示
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top