日本健康教育学会誌
Online ISSN : 1884-5053
Print ISSN : 1340-2560
検索
OR
閲覧
検索
19 巻 , 4 号
日本健康教育学会誌
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
巻頭言
原著
  • 堀 清和, 木宮 敬信, 阪田 真己子, 村上 佳司, 長谷川 ちゆ子, 中薗 伸二
    19 巻 (2011) 4 号 p. 289-301
    公開日: 2013/03/01
    ジャーナル フリー
    目的:本研究の目的は,小学生の安全意識および防犯に関する知識,行動,実態における学年差と性差を明らかにすることである.
    方法:2009年初頭に,日本全国の51校の小学校で横断的調査を行った.調査対象は,1年生から6年生までの小学生17,721名(有効回答数は17,599名,男子8,684名,女子8,915名)である.調査には防犯に関する意識,知識,行動,実態からなる36項目の質問を用いてアンケート調査を行った.学年差および性差の比較はχ2検定を用いて行った.
    結果:学年別の比較を行い,その後,低学年(1-3年生)と高学年(4-6年生)にわけて比較を行った結果,低学年の児童は望ましい回答をする傾向が見られた.日常的な安全については,男子(Q25の望ましい回答32.2%)よりも女子(Q25の望ましい回答67.6%)のほうが高い意識を有する傾向にあった.一方,危険への対処能力については,女子(Q11,76.5%)は男子(83.3%)よりも低い傾向にあった.約15%の児童(男子15.8%,女子15.7%)が不審者に関するトラブルを体験していた.
    結論:安全に関する意識,知識や行動には,学年差および性差が認められた.高学年の児童および男子には安全に関する決まりの遵守を教える必要があることが示唆された.小学生には,発達段階や性差を考慮した適切な教育が求められる.
    抄録全体を表示
  • 中井 正美, 織田 侑里子, 高橋 侑子, 田渕 優奈, 木村 眞子, 森岡 郁晴
    19 巻 (2011) 4 号 p. 302-312
    公開日: 2013/03/01
    ジャーナル フリー
    目的:病院に勤務する看護師のワークライフバランス(WLB)が精神的健康度の関連要因であるかどうかを明らかにすること.
    方法:A病院の看護師590人を対象にアンケート調査を行った.回収数は507名であり,K6とWLB度,他の変数9項目のすべての質問項目に回答が得られた456名(有効回答率77.3%)を対象に解析を行った.質問項目は,WLBの用語の認知,仕事と家庭の関わり方に関すること,仕事・私生活に関すること,K6による精神的健康度,健康習慣指数,属性等であった.本研究では,仕事と家庭の関わり方の希望と現実との乖離をWLB度とした.K6で9点以上を精神的健康度不良群とした.WLB度と精神的健康度との関連はロジスティック回帰分析を用いて検討した.
    結果:看護師でWLBの「名前も内容も知っている」者は456名のうちの8.6%であった.WLB度の高低2群で比較すると,仕事や生活に関する時間には有意差を認めなかった.生活のゆとりを感じる割合はWLB度の高い群(n=350)が低い群(n=106)に比べて有意に高かった(高い群31.1%,低い群16.9%,P=0.006).WLB度(オッズ比 (OR): 0.57, 95%信頼区間 (CI): 0.38- 0.91) は,上司・同僚の支援 (OR: 0.41, 95%CI: 0.23- 0.75),健康習慣指数(OR: 0.29, 95%CI: 0.16- 0.51)と並び,K6と有意に関連していた.
    結論:本研究参加者のWLB認知度は低く,WLB度は精神的健康度に関連する危険因子の1つと考えられた.
    抄録全体を表示
資料
  • 竹中 晃二, 大場 ゆかり, 上村 真美, 鈴木 亜紀子
    19 巻 (2011) 4 号 p. 313-325
    公開日: 2013/03/01
    ジャーナル フリー
    目的:一次予防の観点から一般住民の公衆衛生を改善させることを意図したメディア情報はきわめて多く開発されてきたが効果には限界があった.その理由として,健康行動を改善するために手段となる認識を変化させるように配慮したメッセージの開発過程が明確にされてこなかったことが考えられる.本研究の目的は,性別および年齢層で分けた集団を対象とし,健康行動に対する認識を連想群分析法(AGA)によって調べ,一般性および適応性という観点からAGAの実用性を確認することである.
    方法:大学のオンデマンド授業を通じ,284名の社会人学生を対象に,AGAを用いて健康行動の刺激テーマを提示し,彼らが連想する用語や熟語を調査した.刺激テーマは,1) 生活習慣病・メタボリックシンドロームの予防,2) 食生活の改善,および3) 身体活動・運動の実践,であった.
    結果:刺激テーマへの順位づけでは,カイ二乗検定の結果,いくつかの反応用語の数において,性および年齢の群間に有意差が見られた.また,それぞれの刺激テーマにおいて出現頻度の順位によって重みづけされた反応用語の得点について分散分析を行った結果,順位づけとは幾分異なる結果が示された.
    結論:AGAを用いた以上の結果から,健康行動に関連する用語や言い回しは全集団で共通している一方で,下位集団によって異なる内容が存在することが明らかになった.今後の研究では,本研究で得た用語を用いたコミュニケーションが下位集団の認識に適合し,行動に影響を与えることができるか否かを検討する必要がある.
    抄録全体を表示
実践報告
  • 中村 譲治, 柏木 伸一郎, 筒井 昭仁, 西本 美恵子, 川上 誠, 松岡 奈保子, 岩井 梢, 岩男 好恵, 守山 正樹
    19 巻 (2011) 4 号 p. 342-348
    公開日: 2013/03/01
    ジャーナル フリー
    目的:Well-beingはWHOの健康の定義の中核をなす概念であるが,いまだ十分な整理がなされているとは言い難い.2011年に開催された第20回日本健康教育学会学術大会において,グループワークによるwell-beingを可視化,言語化する試みを行った.
    方法:約100名の大会参加者をファシリテータ1名と参加者7~9名からなる13のグループに分けた.最初にグループワークの目的,方法が説明され,それぞれが考えるwell-beingのイメージをカードに書き出していった.作業はイメージが尽きるまで行われた.カードに記載された内容から意味合いを見つけ出し,似たもの同士を集め,用意された幹と枝からなる樹に整理しながら貼り付けていった.まとめられたカードには集合体としての見出しが付けられた.その結果,花が咲き,実を結んだ13本の樹が完成した.13本の樹に貼られた見出しは質的に整理,解析された.
    結果:見出しは以下の5つの要素に分けられた.1) 体や健康に関すること,2) 現在の生活や社会基盤に関すること,3) 生きる上での潤いやゆとりに関すること,4) 家族や友人など人とのつながりに関すること,5) やりがいや生きがいなど精神的な充実に関すること.7つのグループが上記の5群の要素全てを含んでいた.6つのグループが5群の要素を含んでいた.また,12のグループが1) 体や健康に関すること,2) 現在の生活や社会基盤に関することを含んでいた.
    結論:人々はwell-beingについて,生き生きとした積極的なイメージを抱いているようであった.この内容は従来の数量的な情報では得ることができないものであった.
    抄録全体を表示
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top