日本健康教育学会誌
Online ISSN : 1884-5053
Print ISSN : 1340-2560
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21 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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巻頭言
原著
  • 石橋 千佳, 堀口 逸子, 丸井 英二, 稲田 英一
    21 巻 (2013) 4 号 p. 283-293
    公開日: 2015/01/13
    ジャーナル フリー
    目的:特に性差に焦点をあてて喫煙者のリスク認知構造の特徴を明らかにすること.
    方法:Web調査により20~50歳代で各世代均等に無作為に2,000人の回収を依頼し,横断研究を実施した.調査期間は2009年3月の5日間である.質問内容は年齢,性別,喫煙の有無,リスク14項目について被害の重大性(11件法),リスク10項目についての本人の主観的な生起確率(4件法)である.リスク14項目について因子分析し,因子得点を算出しMann-Whiteny検定を行った.
    結果:回答者は1,308人(喫煙者334人,非喫煙者974人)であった.喫煙者についてリスク14項目を因子分析した結果,2つの因子が抽出された.第1因子として因子負荷量の高い項目は順に,SARS,BSE,鳥インフルエンザ,HIV/AIDS,結核,肝炎,放射能であった.第2因子は,電磁波,大気中の発がん性物質,遺伝子組換え食品,食品添加物,魚介類に含まれる水銀,受動喫煙,残留農薬であった.男女の喫煙者で因子得点の平均値を分析した結果,第2因子に有意差がみられた.また喫煙者を男女別に因子分析したところ,男性喫煙者は3つの因子,女性喫煙者は2つの因子が抽出された.
    結論:喫煙者において,男女間でリスク認知に差異が認められ,かつリスク認知構造が異なっていた.
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  • 小林 優子, 朝倉 隆司
    21 巻 (2013) 4 号 p. 294-306
    公開日: 2015/01/13
    ジャーナル フリー
    目的:女子高校生の子宮頸がん予防ワクチンの接種行動の要因を包括的に明らかにし,生成した概念を相互に関連づけてワクチン接種行動のプロセスを説明する.
    方法:神奈川県内の女子高校生26名を対象に,半構造化面接でデータを収集し,M-GTA 法を用い分析した.
    結果:38概念とそれらに基づく8カテゴリーを生成した.カテゴリーは,(1)“子宮頸がんや予防ワクチンに関する知識や情報”,(2)“子宮頸がんに対する認識”,(3)“友達からの影響の受けやすさ”,(4)“異性との交際や性行動”,(5)“ワクチン接種に対する自分の気持ち”,(6)“ワクチン接種に影響する家族要因”,(7)“ワクチン接種のバリアとなる要因”,(8)“接種行動につながる調整力”である.接種のプロセスは,“子宮頸がんや予防ワクチンに関する知識や情報” ,“子宮頸がんに対する認識”,“友達からの影響の受けやすさ”,“異性との交際や性行動”が,“ワクチン接種に対する自分の気持ち”に影響し,その気持ちから接種に至る過程において“ワクチン接種のバリアとなる要因”と“ワクチン接種に影響する家族要因”が障壁となる.その障壁への対処には“接種行動につながる調整力”が関与すると説明できた.
    結論:女子高校生の子宮頸がん予防ワクチンの接種行動に関わる要因(概念)を包括的に見出し,接種行動のプロセスを説明した.また,プロセスの理論化において“ワクチン接種に影響する家族要因”と“接種行動につながる調整力”が,ワクチン接種を左右する特徴的な要因であると示唆された.
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短報
  • 吹越 悠子, 山本 久美子, 赤松 利恵
    21 巻 (2013) 4 号 p. 307-316
    公開日: 2015/01/13
    ジャーナル フリー
    目的:健康行動の変容において,ある健康行動の実行が他の行動の実行に影響することを共変動という.本研究は,複数の健康的な食行動間の共変動を,行動変容の準備性を用いて検討することを目的とした.
    方法:2010年8~9月,全国A企業健康保険組合の被保険者4,861人を対象に,横断研究を行った.調査項目は,5つの健康的な食行動(食事は腹八分目にする,就寝前2時間は食べない,間食をしない,よく噛んで食べる,朝食を食べる)と性別,年齢であった.各食行動を行動変容段階モデルにおける前実行期と実行・維持期の2群に分け,その他の食行動の準備性との関連を多項ロジスティック回帰分析を用いて検討した.
    結果:有効回答者は3,571人であり(有効回答率73.5%),男性1,532人(42.9%),女性2,039人(57.1%)であった.男性では,主に「朝食を食べる」の実行と他の食行動との間に,共変動がみられた.例として,「朝食を食べる」の実行・維持期と「就寝前2時間は食べない」を「やりたいができていない」のオッズ比(95%信頼区間)は2.22(1.41-3.49)であった.女性では,「就寝前2時間は食べない」の実行は「間食をしない」と共変動,「間食をしない」の実行は「朝食を食べる」と負の共変動がみられた.例として,「間食をしない」の実行・維持期と「朝食を食べる」を「ときどきやっている」のオッズ比(95%信頼区間)は0.41(0.19-0.89))であった.共起(個人内で健康行動が同時に起こること)は,男女とも5つすべての食行動でみられた.
    結論:食行動間の共変動が示唆された.男性では主に「朝食を食べる」,女性では「就寝前2時間は食べない」の実行・維持期と他の食行動との間に,共変動が認められた.さらに女性の「間食をしない」の実行・維持期では,負の共変動が認められた.
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  • 仲下 祐美子, 中村 正和, 木山 昌彦, 北村 明彦
    21 巻 (2013) 4 号 p. 317-325
    公開日: 2015/01/13
    ジャーナル フリー
    目的:特定保健指導における積極的支援を実施した職域の男性勤労者において,減量成功に影響を及ぼす要因について検討することを目的とした.
    方法:縦断的研究デザインを用いた.2008年4月から2009年3月までに当センターの特定健診を受診し,特定保健指導の階層化の基準により対象となった者に,6ヶ月間の特定保健指導プログラムを実施した.分析対象は,積極的支援を実施した者のうち,初回支援から1年後の特定健診を受診した男性349人である.減量成功の評価指標は,初回支援時から1年後の体重変化率が4%以上であることと定義し,減量成功に影響を及ぼす要因は多重ロジスティック回帰分析を用いて特定した.
    結果:4%以上の減量成功者は77人(22.1%)であった.減量成功と有意な関連がみられた項目は,初回支援時では「非喫煙」(多変量調整オッズ比,以下OR:2.29,95%信頼区間:1.10-4.78)であり,特定保健指導後の各要因の変化では「1回30分以上の軽く汗をかく運動習慣の改善」(OR:2.88,95%信頼区間:1.34-6.17),「ほぼ毎日間食や夜食をとる習慣の改善」(OR:2.63,95%信頼区間:1.13-6.13),「非喫煙の維持」(OR:2.08,95%信頼区間: 1.03-4.20)であった.
    結論:減量成功の促進要因は運動習慣および食習慣の改善,非喫煙の維持であることが示唆された.
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特別報告
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