医療現場に勤務する看護補助者の離職意向の関連要因を明らかにすることを目的に,全国の100床以上の医療機関から対象施設を抽出し,協力の得られた24施設の看護補助者760名を対象に無記名自記式質問紙調査を実施した。回収率59.1%,有効回答率54.1%,平均年齢の中央値は51歳,女性の割合は88.6%,介護系資格保有者は63.0%であった。離職意向得点の平均値は13.4点(SD:5.41)であり,重回帰分析にて離職意向と関連を認めた変数は,「看護補助者として働き続けることに不安を感じる」,「看護補助者の仕事を人に誇りを持って話すことができる」,「看護補助者の業務範囲が曖昧であると感じる」,「看護管理者(上司)から公平に評価されている」,「看護補助者の仕事にやりがいを感じている」,「看護管理者(上司)から成長・発達につながるような助言を受けている」,「職場の同僚(仕事仲間)と仲良く仕事ができている」,「看護師から褒められたり認められたりすることがある」,「看護補助者の仕事内容に満足している」,「看護職員の間で,お互いに助け合い協力し合っている」の10項目であった。これらの要因は,看護補助者の社会的立場の確立,職業への自己肯定感,職場での支援,円滑な看護チームの協働に関することを示しており,また関係性に基づくアイデンティティの概念にも類似する内容であると考えられた。従って,看護補助者の職業的アインデンティティを高める介入や,医療現場での看護補助者の立場の保証は職務継続支援として重要であり,看護チームの質の向上に繋がると考える。
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